美山るこ (みやま るこ)
作風概説
画面構成が非常にうまい。
目が少し散乱した印象はあるが、全体としては無駄がなくあっさり安定した感じ。味気が少ない分食べやすくソースの味が活きる、という感じがする。
手、体と服の生気は強すぎないが安定している。
小物も丁寧に描かれているし背景の質も標準。
割とあっさりとコマを動かす。空などを使う雰囲気の描写もうまい。
人物に黒子を入れるなど芸も細かい。
びっくりさせる演出もなかなかうまい。
怖がらせるために非常に細かく描くこともできる。
代表作
2022「放課後の哭声(なきごえ)」
日直でものを西棟備品室に運ぶ浅水ひなたちゃん。
ふと隣の部屋が気になって開けると、何かがお札で封印されている。
気が付いたら男子に介抱されていて、別に何もないと…
学校に忘れたものに気付いて戻ったら、校舎に閉じ込められ誰もいない。
今までの実績、現在の地位
「美山薫子(美山るこ)」という情報がネットでは多数ヒット。かなりの数の単行本も出ている。
前後編で本誌登場。
個人的な感じ、思い出
実力はとても高いのはわかる。作品そのものは楽しみ。
ここから「なかよし」がホラーの伝統を再建できるか…編集が信用できない、苦労して再建したのにまた壊されるとなりそう…「なかよし」を踏み台にしてあちこちでもっと活躍してくれたらとさえ…