桜沢きゆ (さくらざわ きゆ)
作風概説
水晶玉のように安定度が高い、中からの輝きがとてもきれいなタッチ。笑顔の明るさもすごく惹きつけられる。
アクションや衣装、背景も申し分ない。
男の色気がものすごい。小物もすごく丁寧で輝いている。
ストーリーも一人一人心の動きを丁寧に描いているし、一人一人個性がとても高い水準で出ている。
代表作
2014「わたしたちのステージ!」
水野真心(小6)、舞台役者をしている。
でも舞台から降りるとすごく人見知りな普通の少女で、学校でもうまく人と接することができない。
そんな彼女を、文化祭の劇で魔法使い役にと、大人っぽい矢神くんが推薦してくれた。
そして突然、芸能活動について指摘してきた…
公園で遅くまでみんなで練習していたら、警官に咎められた、そのときとっさに真心ちゃんは母親の演技でごまかした。
でもそれで感情を害された主役のマリアちゃんが真心ちゃんを呼び出し嫌味を言って、それがきっかけで階段から落ちそうになり、矢神くんがかばって怪我をしてしまう。
それで真心ちゃんの決意は…
2014「先生、教えてください」
春野ひなき(中三)、おしゃれ大好きで…九九も覚えてない…彼女のところに全国トップの講談高校から家庭教師が来ることに。
むちゃくちゃイケメンで一目ぼれ、猛アタックするけど相手にしてもらえない…。
それで「センセーの高校受かったらつきあってくれる?」と宣言し、猛勉強を始めて少しずつ…
2015「先パイ、教えてください」
男の子に、「いつも笑顔で」という言葉と小さなクマのぬいぐるみをもらった思い出…大切に抱きしめている白雪アリスちゃん、今日から高校生!…となりのランドセルの子と同じサイズだけど。
入学するのは寮のある名門校で、年に一組最高の男女が選ばれ、『本物のお姫さま(ルビ:ブライアローズ)』『本物の王子さま(ルビ:ロイヤルロード)』という称号が与えられる。
そして、昔遊んでくれた男の子は引っ越す時、「『本物のお姫さま』になれたら『本物の王子さま」になってきみを迎えに行く」と言ってくれた、その約束を支えに努力してきた…
そして、何となく迷って、黒髪の美形にぶつかり白髪の美形に助け起こされ…
今までの実績、現在の地位
「THEデザート」系で活躍してきた。
本誌読み切り掲載から、ニコニコ静画で連載コンペ作発表。
その連載コンペとは違う作品だが本誌連載を始める。
個人的な感じ、思い出
作品は文句なしに素晴らしかった。「なかよし」がこうであってほしい、と思う路線そのまま。
こういう素敵な作品をもっともっと見せてほしい。
「わたしたちのステージ!」の続編だって見たい。
本誌連載はとことん正統派少女マンガで、とても楽しみ。