武田うみ（たけだ　うみ）

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作風概説

　スポーツものが得意で完成度が高い。正確でかわいらしさもあり、スタンダードできれいな読みやすい絵には少年誌的な感じがある。表情がどこか間の抜けた感じで、落ち着く。
　スポーツのシーンは止め絵が中心だが、とても動きがわかりやすく、迫力もある。さりげなく突き放したようなツッコミを用いたギャグが利いている。

代表作

９８「魔法の水をぶっかけろ！！」
　転校初日カツアゲ、と思ったらラ式蹴球（ラグビー）部に勧誘されたいづみちゃん。島村に女には無理だと言われ、反骨精神から選手として入部！女子には過酷な激しいスポーツ、でも諦めない！ラグビーも好きになり、島村の事もカッコよく見えてきた。そして試合！簡潔な感じで、それでいて的確なスポーツ描写に驚嘆した。

９８「ロケット・ダッシュ！」
　多美が応援している幼なじみの裕矢は身長が低いがスタートは早い。いつも色気もなく、軽い会話ばかり。でもある日、身長の低さ＝走歩幅の狭さから裕矢が悩んでいた事に気付き、なんとか策を見つけようとする。近代的なスポーツの分析と根性、そして少女マンガとしての恋愛も軽く、あくまで前向きで軽い佳作。

今までの実績、現在の地位

　征海未亜らと同期で、わずかな作品で「るんるん」廃刊以来登場していないメンバーの一人。

個人的な感じ、思い出

　その簡潔で的確なスポーツの描写と綺麗な絵は気に入っており、今後本格的なスポーツや激しいアクションなど、少年マンガとのいい意味で融合的な手法を創ってくれるのでは、とさえ期待している。

　普通の少女マンガも是非見てみたいし、今も頑張っているようなので是非また登場して欲しい。