優姫夢 (ゆうきゆめ)
作風概説
何とも暖かい、優しいタッチ。髪の濡れたような質感が素晴らしいが重すぎでもない。
奇妙な単純さも感じる。
体格、服の感じなども、かなり強めに男女差を出している。ただし無理に巨乳にしたりはしていない。
服のしわなどもコンスタントに丁寧。
ストーリーの流れがごく自然で、心のキャッチボールがとても暖かい。
かなり大胆な展開、なにげなく外の世界とつなげることもある。
描くべきことを丁寧にしっかり描く。
代表作
2021「好きな人と花火を見る方法」
テストで最下位、夏休みに行けなくてガーンな花園舞ちゃん。夏祭りと補習が同じ日だから。
どうすれば祭りに行けるか先生に言ったら、一位の夜野くんに教われば、と言われる。承知はしてくれたけど、本気で勉強しろ、と。
でも舞ちゃんは、彼が厳しいけど人間味もあることは知っている。
2022「ぼっちなわたしと王子様」
高校入学から一週間、まだ友達ができない乃愛ちゃん。
絶望していた、そのとき窓をたたかれて、木に登って教室に入ってきた男子が。
しかも名前も覚えてくれ、「声かわいいじゃん
いつもこれくらいリラックスして話せばいいのに」とも言ってくれた。
翌日、また話しかけ損ねた彼女を、彼は教室から連れ出して…
今までの実績、現在の地位
ショートオムニバス「恋するぼくらのないしょ話」でも活躍。
個人的な感じ、思い出
久々に読んだ暖かいタイプの正統派。これからもこんな雰囲気の素敵な作品を期待したい。
逆に殻を破る、とんでもない作品も。いろいろなジャンルの短編小説を見て。