柚樹ちひろ (ゆずきちひろ)
作風概説
男女の差がかなり大きい。
女は、やや粗めの毛糸で編んだ人形のように、柔らかく丸っこい感じ。やや小さめだが丸い瞳。
服や体の線も柔らかく色香が強め。
男は一転して鋭く、首が太く長く、全般に鋭い、白人男性俳優を鋼に深く彫刻したような印象になる。
手の描写も恐ろしく精細。
男の優しい目の表現がものすごい。むしろ色々抑えている。
ワッフルやガラス製ポットなど小道具の描写が恐ろしく精細でリアリティが高い。建物やその内部も無駄がなく正確。
ちびキャラの丸っこい頭部とデフォルメが絶妙でとてもかわいい。
構成がしっかりしており、男の立場から読んでもとても面白い。
余白の使い方などもうまい。
やることも大胆。
代表作
2023「梓先輩とアップルティー」
今日は渡す、と決意する当麻世良ちゃん。
プレゼントではなく、拾ったパスケース。でも人と話すのが苦手過ぎて…
でも渡す相手の桜井先輩は女の子に囲まれているし、チャラい印象の梓くんとべたべたしていて渡す隙がない。
それに友達も、会話が早くて次々飛ぶのがなんだか嫌。そんな自分も嫌い。
そんな中、家業の喫茶店を手伝っていると、新しいバイトが来る、と。いきなり家に来た梓先輩がそのバイトだった…
翌日も、梓先輩の周りでその会話になったのについ入ってしまって問い詰められ、彼は彼女を抱き上げて運んでいった。
今までの実績、現在の地位
検索すると、かなり大人女性向けの漫画でかなりのコミックスがヒットする。
個人的な感じ、思い出
前歴はともかく掲載された読み切りは絶品だった。
どのような連載でもとても楽しみにしている。