VIVA! LIVE CD's
ARCHIPEL
LIVING STAGE
Music & Arts
METEOR
AUDIOR
えー、このCDレーベル名にピンと来る人は、立派なクラオタだと思います。
どいつもこいつも有名なブートレグ、いわゆる海賊盤です。
これら、海賊盤をこのページでは取り上げています。
最近の更新
2003.2.12:バーンスタイン一期一会のマラ9
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そもそも海賊盤は誰が作っているのか?
わかりません(笑)
つい最近まで、特にイタリアは著作権法が現在より緩く、様々な海賊レーベルが活動していたそうです。代表的なのは、アルカディア、チェトラ、ASディスク、オリジナルズでしょうか。その後、法律改正により、これらのレーベルは姿を消しました。アルカディアは現在も活動はしていますが、合法的な録音しかリリースしていません。
とかどうとか言いながら、俺様が海賊盤収集を始めたのは2000年になってからなので、基本的に流通在庫の処分バーゲンなどを買いあさるだけです。旬のライブものは、プレスCDではなく、CD-R(俗に言う裏青盤)ばかりになりましたが、2000年末にプレスCDで堂々と海賊盤をリリースするレーベルが現れました。それが、ARCHIPEL(アーチペル?)です。その後、同じく産声を上げた海賊レーベルLIVING STAGEと合併?し、元々別レーベルとして存在していたGEBHARDTと仲良く3つでGEBHARDTグループとして活動しているようです。
初期のLIVING STAGEには、PRODUCED BY TKM RECORDS-SLOVENIA とあります。スロベニアのレーベルなんでしょうか?? ARCIPELは、ドイツのDisco Trading という会社名になってます。ホントにあるのかどうかわかりませんが。初期のGEBHARDTを1枚持ってますが(フルヴェンのスカラ座のリング)これには、URLが書いてます。http://www.gebhardtmedien.deですって。……で、見てみたらドイツ語で色々と書いてますな……。
まぁともかくとして、今はGEBHARDTグループが旬と言うことです。(結局誰が作ってんだよ)
WARGNER :Selections for Orchestra
1954.4.4 Carnegie Hall [STEREO]
Arturo Toscanini,NBC Sympony Orchestra
MUSIC & ARTS [ATRA-3008]
これまで流通した、トスカニーニ唯一のステレオ録音、しかもラストコンサート。そして、あてくしを一気にワグネリアンにさせたCD。嗚呼、なんといふめぐりあわせなのでせう!(大げさ)
この音源をめぐるいきさつ、権利関係は、とりあえず関連事項をすべて以下に転載しましたので、そちらをご覧くださいませ。否定的な意見もありますが、この1枚のCDからは、「推進力はすごいけど、ヒステリックで金属的な音だよなぁ……」と思っていたトスカニーニの「音」が、実はとても甘美で歌心に溢れたものだったと気付かせてくれます。
個人的にはタンホイザーが絶品。朝靄の中から静かに音楽が流れ、やがて陽の光がすべての大地を覆い尽くすような……なんともいえない陶酔の世界です。ホントに。
権利関係がとにかく複雑な音源ですが、正規発売されればどんなに素晴らしい音になるだろうかと思うと、妄想する度にもう倒れそうになります。(同年のフルトヴェングラーのルツェルンライブも最近初の正規発売になったことだし、ちょっとは期待)
(なんでそれまでのNBCの音はあんなに金属的だったのか、ということも書かれていましたが、要旨としてはRCAのリミッターを多用した録音が悪かった)(2003.2.15)
ただいま!トスカニーニより
179 名前:パルマラット 投稿日:2001/07/30(月) 13:31
>>175
1954年4月4日(トスカニーニ、生涯最後のコンサート)
ワーグナー・プログラム
1・「ローエングリン」第1幕前奏曲
2・「ジークフリート」森のささやき
3・「神々のたそがれ」夜明けとジークフリートのラインの旅
4・「タンホイザー」序曲とヴェヌスベルクの音楽
5・「マイスタージンガー」第1幕前奏曲
4では例の「記憶なくし事件」を起こしましたね。
ちなみに私はステレオ盤(Music&Arts CD‐3008)と、当日の放送録音から作ったやつ(WING WCD38)の両方を持ってます。
182 名前:パルマラット 投稿日:2001/07/30(月) 16:24
>>180
厳密に言うと、1954年3月21日のコンサート(ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」序曲、チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」)もステレオ録音が残っているそうなのだが・・・(残念ながら出回っていない)。
一説には引退記念、というのもあるかもしれません。一般的には「トスカニーニは演奏中に記憶をなくしたのを恥じて引退した」ということになってるが、実はそれ以前に53‐54年のシーズンを最後に引退する意向を漏らしてたり、87歳の誕生日(1954年3月25日)に引退声明を出していたりしている。そういうことを考えると、シーズン最後の4月4日のコンサートが引退コンサートになるのはあらかじめ分かっているのだから、「最後ぐらいはステレオで・・・」とNBCの人間が考えるのが自然ではないでしょうか。これはあくまで自説なんで確証はないんですけど、ステレオで録音された理由が今ひとつ思い当たらないだけに、こういう説を敢えて立ててみました。他にいい文献を持ってる人がいればいいんですが・・・。
795 名前:パルマラット 投稿日:01/12/22 08:41
ワルター協会盤(WING WCD38)はNBCのベン・グラウワーのアナウンスも入っている放送録音で、例の「演奏が止まった」部分では
“Due to operation difficulties,these is a temporary pause of our broadcast from Carnegie Hall”(オペレーションが困難となりましたので、カーネギーホールからの中継を一時中止します)というアナウンスが入っています
この部分(前後を含めて)をステレオ盤(ATRA 3008)と聞き比べてみると、実は演奏自体はさほど止まってないんですね(演奏が止まった部分の前後を繋ぎ合わせている、という説もあるようですが)
確かにトスカニーニは度忘れして腕が止まって約20秒ほど記憶を呼び戻すような仕草をしたようですが(WCD38のジャケット写真がまさにそう)、曲自体がトスカニーニ&楽員の十八番中の十八番ですので楽員が自発的に演奏を続けたと思われます
ただいま!トスカニーニ【第2幕】より
466 名前:パルマラット 投稿日:02/06/07 08:52 ID:q.EBujW.
NBCのステレオ録音自体は、トスカニーニの2回の演奏会以外に下記のものがあります
・フランク 交響曲ニ短調(1954年4月6日録音。テスタメント。カンテルリ指揮)
・メノッティ 「セバスティアン」組曲(1954年9月28日録音。BMG。ストコフスキー指揮)
・プロコフィエフ ロメオ&ジュリエット(1954年10月7日録音。BMG。ストコフスキー指揮)
・ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第4楽章の終わりから第5楽章のはじめ(1954年3月19日?録音。RCA。ストコフスキー録音)
※ストコのデータはhttp://www.stokowski.com/jp/dokudan/ny03.htmとhttp://homepage3.nifty.com/stokowski/discography/index.htm参照
517 名前:名無しの笛の踊り 投稿日:02/06/16 09:45 ID:NRpZl/I6
The New York Public Library (ニューヨーク公立図書館)
http://www.nypl.org/
の一部門である
The Rodgers and Hammerstein Archives of Recorded Sound
http://www.nypl.org/research/lpa/rha/rha.html
というアーカイブ rha@nypl.org から私が受信したEメールから:
It is The Library's policy to require permission
from all third parties before considering copying
any of its unpublished sound recordings for potential publication.]
In the case of most of the Toscanini Legacy material
such as the performances listed above,
that would be all parties involved in the production and performance
of the concert or rehearsals -- i.e., NBC, the Musicians' union,
any soloists or their estates, and possibly BMG Records itself
when the original source was made by RCA.
If all relevant permissions were received, The Library would then
consider making copies for a possible commercial venture,
charging its established fees for making such copies, and
negotiating a "useage" fee for allowing the use of the materials
for such publication.
Rodgers and Hammerstein Archives of Recorded Sound
518 名前:517 投稿日:02/06/16 09:48 ID:NRpZl/I6
ニューヨーク公立図書館の方針として、所有する未発表音源のどれについても、
それを発売する目的でコピーを行うにあたっては、
すべての第3者[権利保有者]からの許諾が必要です。
上記で挙げられている演奏[1953年12月6日NBCライブ、3、5日リハーサル
のほかに1954年3月21日NBCライブのステレオRCAテープも]のような
Toscanini Legacy に含まれる録音のほとんどの場合で
想定されうる権利保有者としては、コンサートやリハーサルの制作や演奏に
関わったすべての関係者--すなわち、NBC、音楽家組合、
あらゆるソロイストかその権利継承者、そして、もとの音源がRCAによって
制作された場合にはBMGレコードも含まれる可能性があります。
すべての必要な許諾が得られれば、ニューヨーク公立図書館は商業利用のための
コピーを作ることができるようになります。
コピー制作のための規定料金を請求しますが、さらに、音源を商業発売
のために使うことを許可することに対する"使用料"を交渉により定めます。
1954年3月21日NBCライブのRCAステレオテープ(一部欠落)と
4月4日NBCライブとそのリハーサルのRCAステレオテープは
現在このアーカイブが所有しています。
RCAの倉庫から流出したRCAステレオテープが
このアーカイブにたどりついたのです。
574 名前:名無しの笛の踊り 投稿日:02/06/27 11:51 ID:z9pIxYdQ
1954年3月21日NBCライブの第1世代RCAステレオテープ(一部欠落)と
1954年4月4日NBCライブとリハーサルの第1世代RCAステレオテープは
現在ニューヨーク公立図書館で保管されています。
今までに出まわっているトスカニーニのステレオ録音のLPやCDでは
第1世代RCAステレオテープからダビングを繰り返して
リミッターを強く掛けるなどした音質の悪い音源が使用されてい
ます。
575 名前:名無しの笛の踊り 投稿日:02/06/27 19:42 ID:Eczn8wOA
確かこのラストコンサートは、前日のリハーサルシーンの録音もありましたね。私もLPかCDでもっていたので、そのうち
しらべておきます。「ジークフリートのラインへの旅」ではティンパニ奏者の「出」が正しいのにトスカニーニが違うと怒り、
演奏を繰り返しているうちに、自分が間違っていることに気がつき、リハをやめてしまう生々しいシーンも収録されてました。
580 名前:名無しの笛の踊り 投稿日:02/06/28 12:14 ID:Ou2U8rtA
現在までに発売された1954年4月4日NBCライブのRCAステレオ録音のLPやCDは
すべて海賊盤です。第1世代RCAステレオテープからダビングされたものが
コレクターの間で流通していて、M&Aはそのルートからテープを入手したようです。
ダビングの回数が何回であったかは私にはわかりません。
それほど知りたいのならM&Aに質問すればよいのではないですか?
トスカニーニ第1世代RCAステレオテープを所有しているのは、
The New York Public Library (ニューヨーク公立図書館)
http://www.nypl.org/
の一部門である
The Rodgers and Hammerstein Archives of Recorded Sound
http://www.nypl.org/research/lpa/rha/rha.html
というアーカイブであり、レコード会社M&Aではありません。
581 名前:580 投稿日:02/06/28 12:27 ID:Ou2U8rtA
長年コレクターの間で流通している間に繰り返されたダビングの
どこかの段階で加えられたリミッターについては、英語掲示板1998/12/22:
…both the tape, and the M&A version, sound very much congested and
artificial to me. There is evidence of considerable peak limiting,
with NON-GANGED limiters: at some points in the loud passages,
if one wears phones, one can hear that the level has been clamped first
on one channel, then the other, as the volume increases above the
threshold. This causes a momentary, slight channel shift of sound balance.
It is very subtle, and might be overlooked by someone who
does not work with limiters.
[私が聞いたコレクターの間で流通していたダビング]テープも、M&AのCDも、
両方とも非常に混濁して人工的な響きであるように聞こえる。
左右チャンネル非連動のリミッターによって相当なピーク・リミティング[大音量ピーク部の圧縮]がなされた証拠がある。大音量の部分のいくつかの箇所をヘッドフォンで聴けば、
[リミッターが作動する]閾値を越えて音量が増加するにつれて
最初は片方のチャンネルで音量レベルが[リミッターによって]潰され、
次にもう片方のチャンネルで潰される、ということを観察できる。
このため、チャンネル間の音量バランスが一時的に、わずかに変動することになる。
この左右チャンネルの音量レベル変動はかなり微妙なものであり、
リミッターを使った経験がない人なら見逃すかもしれない。
582 名前:580 投稿日:02/06/28 12:31 ID:Ou2U8rtA
もうひとり別の人物(オーディオ・ヴィジュアルの技術者)が
ニューヨーク公立図書館で試聴用サービスコピー(←保存用コピー←第1世代RCAステレオテープ) を聴いた感想1998/03/24:
…what we hear in real stereo is an orchestra of far greater
warmth and mellowness than what we hear even in the best RCA
commercial mono recordings.
[1954年4月4日NBCライブのRCAステレオ録音]の本物のステレオ音を
聴いて理解できることは、[NBC交響楽団が]RCA商業モノラル録音の
最高のもの[レスピーギあたりか?]で聴いた印象と比較しても
それをはるかに上回る素晴らしい温かさと甘美さを備えたオーケストラであったということである。
583 名前:580 投稿日:02/06/28 12:50 ID:Ou2U8rtA
1954年3月21日NBCライブについて
The New York Public Library (ニューヨーク公立図書館)の一部門である
The Rodgers and Hammerstein Archives of Recorded Sound < rha@nypl.org >
から私が受信したEメールから:
…We also have a set of experimental stereo tapes
made by RCA of the concert (not the rehearsals),
but these tapes have some missing music from the Tchaikovsky.
[1954年3月21日NBCライブとそのすべてのリハーサルを欠落なく収録した
NBCモノラル録音に加えて]我々はまた、このコンサート[1954年3月21日NBCライブのこと]
をRCAが録音した実験的ステレオテープ(複数のオープンテープリールからなる1セット)を所有しています。しかし、これらのテープはチャイコフスキーの一部分が欠落しています。
当時のRCAステレオテープではリール1巻の録音時間ではNBCライブ全体を
収録できないので、複数のリールテープにオーバーラップさせて録音しました。
それら複数のテープリールをまとめて1セットということになります。
584 名前:580 投稿日:02/06/28 12:59 ID:Ou2U8rtA
1954年3月21日NBCライブのRCAステレオテープの1部分が欠落していることについて、
復刻エンジニア Mark Obert-Thorn が1998/04/13 に投稿しています:
The whole "Pathetique" exists in stereo. RCA cut out the end of the third
movement to tack on to a stereo demo reel (along with the "storm" music from
the Stokowski/NBC Beethoven 6th, portions of Munch's "Damnation of Faust," and
other early stereo experiments) which was lost.
悲愴の全体がステレオ録音で現存している。RCAは切り貼り編集によって
ステレオ・デモ・リールテープを1巻(ストコフスキー/NBC交響楽団の
ベートーヴェン田園の"嵐"の部分、ミュンシュの”ファウストの劫罰"の1部分、
他の初期実験ステレオ録音とともに)編集するために、
[トスカニーニ1954年ステレオ悲愴の]第3楽章の最後の部分を切り取ったのだが、
このステレオ・デモ・テープは失われた[そのため、第3楽章の最後の部分も
失われた]。
第1世代RCAステレオテープからダビングされたコピーテープにハサミを入れて
デモテープを編集すれば何の問題もなかったのですが、第1世代テープにハサミを入れて
切り取った部分を紛失するという失態をRCAは演じてしまったわけです。
その後、第3楽章の最後の部分を除いた残りの1954年3月21日NBCライブの
第1世代RCAステレオテープは、RCAが適切な管理をせずに放置していたために
RCA倉庫から持ち出されて、最終的にニューヨーク公立図書館にたどり着きました。
585 名前:580 投稿日:02/06/28 13:01 ID:Ou2U8rtA
1937―54トスカニーニNBCライブすべてと1946―54リハーサル大部分、
1937ザルツブルク・セレノフォンフィルム、
上記トスカニーニRCA第1世代ステレオテープなどを
第1世代記録あるいはその保存用コピー(保存用復刻テープ、アーカイブ・コピー)
からデジタル化して正規発売することは、517、518で私が投稿したように、
"すべて"の権利保有者からの発売承諾をそろえなければ不可能です。
614 名前:名無しの笛の踊り 投稿日:02/07/03 00:06 ID:y0SPWYSY
私の持っている、85年発売のワルターソサエティ盤(日本コロムビア盤)では、
・1954/4/3のジークフリートのラインへの旅のリハーサル(ステレオで、NBCの回路チェック用
テープからアセテート盤に取られた、とライナーノートに書いてありますが)
・同4/4の正規コンサート(テープ録音でステレオ盤。タンホイザーでは演奏が停止する場面は編集されているようです)
・34年のウィーンフィルとのジークフリートの葬送行進曲(モノ)
が入っています。
またもう一つのCLS盤(RPCL2033)はモノラルでパルマラットさんの言うラジオバージョ
ンで、4/4のコンサートのみですが、タンホイザーのヴェヌスブルク付近でパタッと演奏が止まり、解説のベン・グラウアーのアナウンスから、レコード録音のブラ1が始まって、またタン ホイザーへ戻る、生々しいシーンが入っています。
最晩年のトスカニーニでライブで何かあったらレコード録音盤へ切りかえるという運びは、カンテルリが指示したという話しを聞いたことがありましたが、如何でしたっけ?
617 名前:パルマラット 投稿日:02/07/03 09:18 ID:l4qohT06
>>614
その問題の
>タンホイザーのヴェヌスブルク付近でパタッと演奏が止まり、解説のベン・グラウアーのアナウンスから、
>レコード録音のブラ1が始まって、またタンホイザーへ戻る、生々しいシーンが入っています。
というくだり、どうも誇張されて伝わっているらしいのです
というのも、WCD38とCD−3008を同時にプレイして聴き比べたのですが、この例の部分というのは元々弱々しい音で演奏される部分であり、
手元にあるトスカニーニの他の録音ならびにストコフスキー、カラヤン盤でも同じように演奏されています
トスカニーニが演奏を止めていたのは20秒もなかったと言われており、
またトスカニーニやNBCにとってもタンホイザーは十八番の曲であり、前日のこともあったのでトスカニーニが止まってもコンマスのダニエル・ギレとチェロ首席のフランク・ミラーが演奏を指示していたと考えられます
だから、演奏自体は一瞬止まったとしても、完全に停止して沈黙に包まれたという事はなかったと思います
それと、
>最晩年のトスカニーニでライブで何かあったらレコード録音盤へ切りかえるという運びは、カンテルリが指示したという話し
ですが、これは一応俗説という事になっているみたいです
カンテルリが傍(=楽屋?)にいたというのは事実のようですが、不測の事態に備えてレコードを用意させたのはあくまでNBCサイドです
この時かけられたブラ1は「1937年のライヴ録音」という伝承がありますが、定かではありません
あと、聴き比べて初めて分かったことですが、CD−3008の方はテープを若干早回しにして収録されているようです
618 名前:606 投稿日:02/07/03 09:34 ID:pSsoxOSs
ああ、そうですかぁ
写真の1954 4月の表記にまんまと騙されてしまったわけですね。
でも、その入手不可?のラジオヴァージョンのジャケにも使われてるんですよね?
服から、リハではない様だが、本番中に撮れる写真でもないと・・・
う〜む、謎だ・・・
>614さんのお持ちのラジオヴァージョンは番号が違うようですが、
そちらは入手可能なものなのでしょうか?
619 名前:パルマラット 投稿日:02/07/03 10:04 ID:l4qohT06
CLS盤(RPCL2033)はおそらくレコードだと思います(出典はWCD38と同じワルター協会と推測)
あと、写真について付け足し
>>611で「違うのでは?」と言ったのは、写真での右手の振り(頭の横の方まで腕を曲げている)がどうも強奏の振りだと思ったからです
タンホイザーのこの例の部分は弱奏で演奏されますから、あまり強く振ってはいけないはずです
運命の力序曲の映像(本当はテレビでの映像を引き合いに出したかったのですが、持ってないもんで・・・)でも、
弱奏の部分は腕を伸ばし気味にして左手も使って音を抑えています
で、写真の振り方は、運命の力の冒頭(強奏)で見られる振り方に酷似しているのです
620 名前:606 投稿日:02/07/03 17:03 ID:sywiFgCA
ああ、見事な着眼です!
確かにそうですね、ここまで上げるのは、強いアタックを意図してる時ですね
つまり、パルマラットさんは
この写真をまったくの別日のものと判断なさってるのでしょうか?
この写真の問題はファンの間では論議されてきたものなのでしょうか?
621 名前:名無しの笛の踊り 投稿日:02/07/03 18:56 ID:ugXb.QUA
またまたラストコンサートの話題に戻ってですいません。
CLS盤(RPCL2033)では、演奏が止まった後のグラウアーの「Due to operational difficuties・・・・・」
の直後に、別の人の「They kept」(演奏を続けた)という小声が入っています。そのあとにブラムースが始まり
ますね。ということは、まあパルマラット氏の言われるように、停止したのは短い時間だったのでしょうね。
622 名前:パルマラット 投稿日:02/07/03 21:18 ID:SxA528Fo
>>620
>この写真をまったくの別日のものと判断なさってるのでしょうか?
>この写真の問題はファンの間では論議されてきたものなのでしょうか?
あくまで「別の日では?」というのは私個人の見解ですけど、>>619でも言ったように腕の振り方から考えると別の日だと思いますね
また、論議そのものは私が知る範囲内ではやってなかったように思います
あと、これは結構肝心なことなのですが、この一件を書いたいくつかの文献では「記憶を呼び起こすような仕草」とともに、
「トスカニーニは腕をダランと垂らし・・・」とも書いてあるのです
となりますと、腕を上げているこの写真は4月4日のものではないという事になります
ただし、これ以外の日でトスカニーニがこのような仕草をしたという資料はないのです
ここらへんが今のところ謎ですね
Mahler Symphony No.9
1979.10.4,Berlin Philharmonic Orchestra [STEREO]
Leonard Berstein
PANDORA'S BOX [CDPB 232/3] CD-R
バーンスタイン一期一会のマラ9として有名な音源。ただし、DGから正規盤が出てます、これ。もう有名な話ですが、その正規盤は「ライブのミスをかなり修正している」シロモノらしいです。あてくしはこの海賊盤(しかもCD-R!)の方しか買ってないので、実際に聞いたわけじゃありませんが。
「バーンスタイン ベルリン マラ9」でぐぐると、この件について色々とサイトがヒットします。その中でも、バーンスタイン/BPOのマラ9は、本当にテープをつないだのか?が、なかなか詳しいです。
さて、演奏の中身はというと、異常。とにかく異常。ただし、この「異常」という言葉は、褒め言葉として使っています。もともとバーンスタインという人がマーラーを振ると、とにかく自分の主観に限りなく引き寄せてそこから解き放つような音楽になるんですが、このマラ9ではそれが最大限に発揮されたものだと思います。異常で、しかし美しい。楽章が進むごとに音楽は崩壊し、4楽章ではパートがごっそり落ちたりして、もう音楽が成立するかどうかのギリギリのところまで崩壊してるんですが、でもなぜか「美しい」。白痴美とはまたちょっと違うんですが(白痴美だとカラヤンだ)とにかく一聴の価値がある演奏です。まさに一期一会。マラ9の海賊盤には、カラヤンの壮絶なザルツブルグライブや、エッシェンバッハのどうにもたまらんNDRモノもあるんですが、やっぱりただ1つだけ挙げよといわれるとコレだなぁ……。
なお、音質は試聴上全く問題なし。
ところで、ここ数年海賊盤の主流流通形態としてすっかり定着した感のあるCD-Rですが、どれもこれもMAIDE IN U.S.Aです。大嘘だろ、ヲイ。実際は日本製とのことです。アメリカでは売っておりません。(現地の人が確認済み)
(2003.2.12)
BRUKCER Symphony No.8
1949.3.15,Berliner PHIlarmoniker Titania Palast [MONO]
Wilhelm Furtwangler
ARCIPEL [ARPCD 0004]
いきなりですが、ARCIPELを代表する名盤です。ところで、ARCIPELは、基本的にコピーレーベルです。どこかで発売された高音質のCDを、そのまんまデジタルコピーして売ってます。これの元音源は、フルトヴェングラー協会盤。HMVのオンラインショップで、「驚異の高音質! 最も高音質とされる協会盤に次ぐ音質です!」(大意)てな宣伝文がありましたが、当たり前ですよ、コピーなんだもん。
49年のブル8は、前日の14日が放送用録音で、15日がホンモノのライブでした。なお、指揮はフルトヴェングラーと書いてますが、オケ名が書いてません。ベルリンフィルハーモニーのティタニアパラストでの演奏なので、当然ベルリンフィルです。
内容ですか? あたくし、ブルックナーはあんまりわかんないのでパスです。アヒャヒャヒャ。(何で買ったんだよ) (2003.2.8)
THCAIKOVSKY Piano Concert No.1
1948.4.11 [MONO]
Bruno Walter,Vladimir Horowitz,New York Philharmonic Orchestra
BRAHMS Piano Concert No.2
1936.2.20 [MONO]
Bruno Walter,Vladimir Horowitz,Concertgebouw Orchestra
MUSIC & ARTS [CD-810]
ホロヴィッツのチャイコ爆演というと、セルとやった53年盤が有名ですが、こいつも隠れた爆演です。
あてくしはホロヴィッツマニアなのですが、99年末くらいに、インタネ上で「ワルターとやったチャイコは相当凄い」というのを知り、それがM&Aから出ていると知って、いつも買っているアリアCDに注文したんですが、結局廃盤と言うことで手に入りませんでした。ところががががが! 2001年末に、なぜか再プレスされたので無事ゲット。さっそく聞いてみて、そのキチガイぶりにびっくり! 時代が時代なので音質はかなり苦しいのですが、復刻ものとしては並です。というか、この音源はこのCDしか存在しないハズなので、大変貴重。
チャイコでホロヴィッツといえば、3楽章の最後、高速のオクターブカデンツァですが、もちろんばっちりと決めています。やっぱりこれでないとね!(゚∀゚)
チャイコではワルターよりホロヴィッツの方がかなりテンションは高そうですが、びっくり仰天はブラームス。こっちでは、1楽章冒頭からいきなりヒステリックでかなりテンション高めです。そのまんまのテンションで全楽章通してます。凄すぎ。
それにしても、この音源、いったい出所は何処なのか?と誰しも考えると思いますが、CD自体には、ケース裏に「アセテート盤から復刻したから音質はキツイよーん」(勝手な和訳)という注意書きがあるくらいです。この当時、個人でも録音できるアセテート盤録音機が販売されていて、マニアはライブ放送を片っ端から録音していたようです。そのコレクションが、長い年月を経てこうして海賊レーベルからCD化されたということです。(おそらく同じ経緯をたどったホロヴィッツものとしては、aprから出ているバルビローリとのライブがある)
ちなみに、ブラームスは1楽章に欠落があり、210小節から310小節までを1935年のトスカニーニとの録音で補っています。(2003.2.7)
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