最初の発売が03年12月、04年9月に新型発表で、初期型のAVLP1から多少バージョンアップされています。
・USB2.0ポートの追加
・ハードウェアデコーダ変更(EM8550→EM8620L)
・PCカードスロット廃止
今回はUSB2.0ポートが1つあり、USBHDDを接続して映像コンテンツを再生可能です。
LAN経由せずHDDから再生可能なのはわかりやすく、手軽で便利そうです。
デコーダチップEM8620LはWMV9(HD高精細映像)の再生にも対応しています。
今のところよくわかんないですが。まだデジタルハイビジョン録画とかしてない私にはあまり関係ないかも。
バッファローLinkTheaterも同一のデコーダ(旧型EM8550/新型EM8620L)を使用しているので再生ファイルの差異はなさそうです。USBもついてるし。
2.ネットワークメディアプレーヤーの用途
LinkPlayerは、再生するコンテンツがLAN接続HDD上のメディアファイルであることが特徴です。(おまけ?でDVD-videoディスク再生が可能)
このようなネットワークメディアプレーヤーというジャンルの機器は誰が必要としているのか謎な面があります。
(1)録画用PCを24時間稼動させている
(2)録画用PCを稼動させており、NASにコンテンツを貯めている
(3)録画してないけどNASやPCにコンテンツを貯めている
上記3種類な人向けと思われます。
TV番組を録画して見まくる人なんかには、(1)の24h稼動録画専用PC+ネットワークメディアプレーヤーは最良の構成と思われます。
録画した番組はリムーバブル化したHDDに保存するのが最も効率的かつ便利だと思います。
問題は24時間動作させてまで録画するかどうかの覚悟と稼動音。
市販のHDDレコーダーではPCにデータ転送できませんし、HDD250GB積んでいても足りなくなってきたら削除するなりDVD-Rに保存しなければいけません。
しかもMPEG2が基本なのでいちいち焼いていられるかと。全体的な使いやすさは上かもしれません。
普通に使う分(見たら消しちゃう)にはHDDレコで十分かもしれませんが、@見た後でもばんばん保存したい、A見なくても保存したい、という希少な方には録画鯖+LinkPlayerは非常にお勧めです。
私は1−Aで、それほど録画した番組を見ない割に溜め込みます。
PCで見るのは面倒で疲れる(というかPCの前だとゲームとかしちゃう)ので、環境を整えるためにLinkPlayer購入という不毛なパターンです。
(2)はノート+USBTVキャプチャ+NASという構成でありそう。(3)は怪しいですが周りを見ると結構居る気がします。
3.ファーストンプレ
(1)再生可能なファイル
映像:MPEG1,MPEG2,DivX,XviD,WMV9
音声:MP3,WMA,WAVE,OggVorbis,AAC
に対応します。
ファイルサイズはLAN接続なら4GB超でもOKぽいです。
MPEG2は当然として、DivXソースでもかなり再生品質はよいです。(元が駄目なら駄目だけど)
DVD再生時に妙な動作をするのはちょっと怪しいですが何か設定があるのだろうか。
(突然止まってしばらくして早回しで追いつく、4:3⇔16:9と途中で勝手に変わるという現象を確認)
NOAXで再生不可能だったDivXコンテンツもおおむねOKぽいですが、この辺はもう少し使ってみないと判断できません。
AVLP1を使用している人の話だと所在不明のエンコードばらばらなDivXやらXViDでもかなり再生できる様子。
(2)ユーザーインターフェース
PC内のLP参照フォルダに関しては、サーバーソフト側で基本フォルダを指定し、ウォッチフォルダという形でマウント可能ですのでかなり自由度があります。
例)D:\LPmovie E:\rokuga F:\eiga とフォルダがあった場合、
基本フォルダとしてD:\LPmovieを設定し、ウォッチフォルダにE:\rokuga F:\eigaを追加しておけば、LinkPlayer側からはrootにLPmovie内のファイル、サブフォルダとしてrokuga,eigaが追加されます。
rokugaフォルダを選択すればE:\rokugaの内容が選択可能となります。
リモコン操作により家電感覚でPC上のファイルをTVに再生できる、というのは以前から人の家で見て便利さはわかっていたつもりですがやっぱ最高ということで。
TVリモコン+LPリモコンをリモコソに登録してさらに使い勝手向上。
コンテンツ選択画面ではページ切替が面倒ですが、おおむね使い勝手はよいです。
(3)USB接続のHDDから再生
一見便利そうで購入動機のひとつに入っていましたが、実際使用してみると微妙?
AHDD認識が遅い+選択画面に戻る
電源ONの後、USB接続されたHDDをLinkPlayerが認識するのに少し時間がかかります。
さらにHDDが認識されると最初のサーバー選択画面に戻ります。
という感じです。
HDDを使うには20秒ほど待って、しっかり認識させてから使用開始、となります。
一日中電源落とさなければ問題はないですが、まめにリモコンで電源OFFしてると気になるかも。
まあ待機電源LEDが青でやたら高輝度なので入れっぱなしでもいいかという気にはなりますが。
他、USBポートが前面にしかないので接続されたケーブルとHDDが少し不恰好に見えます。
USBに接続したHDDは、ネットワーク上PCからは読み書きは不可能です。
HDDにファイルを追加する場合は、一度抜いてPCに挿してファイル転送、再度LinkPlayerに挿して認識させる手順が必要となります。
4.NOAXとの比較
似て非なる物で今年頭にNOAX HDD Playerを購入しましたが、再生可能ファイルの少なさと画質がいまいちな点(デコーダーチップが×)、発熱、HDDへのコンテンツのコピーが面倒、といろいろな理由で現在使用していません。(単なるポータブルHDDとして使用)
NOAXの場合、出張なんかに持っていけるのも利点ですが、出先にはノートPCを携帯しますし、別にTVで見なくてもいいや感が強くなってきます。
リモコンとACアダプタが必要な点も面倒さに拍車をかけます。
コンテンツ保存媒体が2.5インチHDDのみですので容量にも限界があります。(60GBを使用)
NOAXとLinkPlayerの違いには、64MBの軽めなmp3プレーヤーか、40GBのHDD mp3プレーヤーかの違いと通じるものがあります。
最近では後者が価格的にも有利ですよね。使い勝手もいいし。