MPEG2キャプチャカードは前から気にはしていましたがいまいち踏ん切りがつきませんでした。
リアルタイムにハードウェアMPEG2エンコーダでキャプチャを行う製品は、一時的な録画には良さそうですが、キャプチャ→編集→MPEGで保存したい私の用途には向いてないように思えます。
アナログのAVI/MPEG/MJPEGビデオキャプチャユニットは、安くて遊び程度に使える物(1万円程度)か、本格的な製品(7〜8万円以上)しかなく、3〜4万円程度でそこそこという中間の品は見あたりません。
640x480以上 30fps フレーム落ち無しでキャプチャを行うには高価な物を買う必要がありそうです。
その辺りを考えると高画質で価格もそこそこのMPEG2キャプチャカードは良さそうですが、編集しづらい、再圧縮で画質が落ちるというのが引っかかります。
そういう状況でCanopus MTV1000が登場しました。
(1)iEPGで予約録画ができる
TVチューナー内蔵でiEPG予約が出来るのは今までGigaPocket対応VAIOだけでしたが、これが自作PCで可能になります。
(2)Windows2000に完全対応し、画質や使い勝手は申し分ない(らしい)
MTV1000はハードウェアエンコーダのせいかキャプチャしながら色々やっても全然平気という話です。画質も良好らしい。
(3)MPEG2で高解像度・高画質のキャプチャが可能
(4)キャプチャ形式はMPEG2だがTMPGEncで切り出し結合程度の編集ならなんとかなりそう
MPEG2ですが、フリーソフトで最低限の編集は出来そうです。
2.VideoPort600Aはどうなのか
現在使用しているVideoPort600AはMotionJPEG、MPEG1がソフトウェアエンコード可能なSpectra専用キャプチャユニットです。
320x240 30fpsならコマ落ち無しでキャプチャ可能なので、MPEG4を作るならこれでも良いかなと思います。
現在こいつのビデオ入力を使ってPC上でテレビを見ているのですが、
(1)2ndPCでゲームをするようになるとVideoPortでTVを入力して見ることが出来ない
2ndPCにPen4導入でゲームはそっちで遊ぶようにする予定なんですが、そうすると現在2ndPCでしている「ながら見」ができなくなります。
単にメインPCにVP600Aを移動すればいいんですが・・
(2)キャプチャ中に他の事をした途端キャプチャが中断される
VP600AをメインPCで使ってない理由の一つに「キャプチャ中は他のことが一切できない」というのがあります。
2ndに積んでいる理由のひとつがこれです。
(3)画質がイマイチ
VP600Aのビデオレコーダー画面でTVを見るのは使い勝手が悪いし、画質も良いとは言えません。
チャンネル変えるのもビデオデッキ側です。
関係ないですが、5インチベイに入る金色の端子ユニットはPCの白い筐体にはどうも不似合いです。
先週Pen4を買いに行った時、MTV1000が再入荷したらしく箱が大量に積まれてたので、「いっぱい売ってるからいいや」と保留しましたが、Awedさんが同日購入してかなり良いという話を聞き購入することに決めました。
3.買い物
会社帰りに秋葉で買い物。
Canopus MTV1000 \39800
アンテナ分配器&線 \4300
先週末箱積みされてるのを見てから3日程しか経ってませんが、MTV1000は見る影もなくどの店もWinDVR PCIに置き換えられてます。売れまくりですか。
ちょっと探してTWOTOPで10個再入荷してた奴を購入しました。これ1枚でPen4 1.5GHz + M/B並の価格です。
MTV1000の内蔵TVチューナーにアンテナを入れるために分配器も買いました。
この辺よく知らないので店員に聞いてみたら、BS/CSを引いてなければ普通の分配器でokとのことだったので2000円程度の物を購入しました。
BS/CSブースターの位置によって電源との間に分配器をかます場合は電流通過できる分配機を使うらしい。
購入した分配器は2分配で片方が電流通過できるものです。
ケーブルも2本必要となるので(壁→分配器、分配器→MTV1000)結構な出費になりました。
4.MTV1000インストール
AGP:Spectra8400
PCI1:Spectra3200
PCI2:SB Live
PCI3:FASTTRAK100
PCI4:100Base-TX
PCI5:
PCI6:
MTV1000のTVオーディオ出力とSBLiveのAUX(音声補助)入力をケーブル接続してインストールします。
空きスロットに適当に挿して立ち上げてみると、Spectra8400,3200PCI,FASTTRAK100とMTV1000のIRQが共用になりRAIDドライブにアクセスした途端Windows2000が落ちる症状が。
スロットの場所を変えて、ビデオカード,FASTTRAK,MTV1000でそれぞれIRQ単独割り当てしました。
以下の構成に。
AGP:Spectra8400
PCI1:Spectra3200
PCI2:SB Live
PCI3:MTV1000
PCI4:100Base-TX
PCI5:FASTTRAK100
PCI6:
Windows2000にドライバ、ソフトをインストールして準備完了。
無事MEDIA CRUISEからTVの視聴が可能になりました。
5.MTV1000を使ってみる
5−1.画質について
http://www.canopus.co.jp/press/2001/mtv1000_review.htm
MTV1000の画面は綺麗と言われてますが、コーミング(動きの激しい場所が櫛状に見える)が非常に気になります。
インターレスモードで発生するようですが、対応したドライバで改善するらしいです。
→インストールしてみましたがプログレッシブ再生可能の設定はできませんでした。もうちょっと様子見。
5−2.セカンダリディスプレイでオーバーレイ表示が可能
Video#1: Spectra8400
Video#2: Spectra3200PCI
という環境で、今までセカンダリモニタでオーバーレイ表示が出来なかったですが(ピンクになったり表示出来ませんと表示される)、MTV1000ではセカンダリでも問題なくTV画面が映ります。
ビデオ再生はセカンダリディスプレイでは表示できませんでした。
5−3.MEDIACRUISEでの録画
通常の録画はMEDIACRUISEで行います。
試しにバックグラウンドで録画しつつ普通にPCを使用してみましたが、通常動作と変わらず全く気になりません。
再生はソフトウェアデコードで行うのでCPUパワーが必要となります。
タイムシフトなどの録画しながら再生時はCPU使用率50%を超えます(dualCPU)
1:標準モードでの1時間の録画で2GB程度のファイルサイズになる
2:FAT32だと1ファイル最大4GBの制限があるため2時間録画は厳しいかも(MEDIACRUISE側で自動分割して録画してくれるが、これはMEDIACRUISE以外で再生不可能で互換性に欠ける)
3:NTFSなら4GB超もok。HDDが許す限り連続録画可能。
5−4.TV Recording ManagerによるiEPG録画
目玉ともいえるiEPG対応予約機能は、常駐するTV Recording Managerで行います。
番組表はWebに頼るので、TVtool(フリーウェア)で見てからiEPGで予約するのが便利です。
(1)チャンネル設定を行う
(2)TVガイドのiEPG対応ページを利用してみる http://iepg.tvguide.or.jp/tokyo/table/
設定でiEPG用のURLを登録しておけば右クリックでブラウザを立ち上げ参照することが出来ます。
「予約」をクリックして設定を確認すれば終了。非常に簡単です。
予約状況はスケジュールで確認できます。
(3)予約開始前にスタンバイモードに移行しておく→スタンバイモードから復帰し録画開始 問題なく可能でした。
iEPG録画ですが、かなり使えるレベルだと思います。
ビデオデッキだと、このテープが保存用でこのテープが繰返し使う用で入れ替え、とテープ管理が面倒な時がありますが、とりあえず見たい番組はiEPGでばかばかと登録しておく、という気軽な使い方が一番向いているように思います。
ビデオデッキを複数台使ってる人には無縁かもしれませんが、CRTの前にいることが多い人にとってはかなり便利です。
ただHDDがもっと欲しくなります。
※7:30〜8:00→8:00〜8:30 と連続して録画する場合、次の番組の30秒程がずれて録画できない状態が起きました。(設定で調整可能っぽい)
参考:http://www.canopus.co.jp/tech/faq/faq000201.htm
5−5.メディアクルーズでのDVD再生
http://www.canopus.co.jp/catalog/mtv1000/mtv1000_e.htm
「デュアルCPU環境では、MEDIACRUISEによるDVD再生は行えません」
→出来ませんでした。PowerDVD2000をインストールして正常に再生出来たので、他ソフトで何とかするしかなさそうです。