パターン分類9-11
んちゃ、講義を始めます。
今回も前回の続きで、デート中のトラブルや会話について考えていきます。どうしようもなく下品な内容になるかと思います。申し訳ございません。
デートに限らず、つきあっている状態でのトラブルは根本的に、互いの間に生じる悪い感情と、それから来る愛情に対する疑いです。
デートの始まりの段階で多いのは遅刻です。それから交通機関等の下調べ不備によるものがあり、目的地についてからは忘れ物があります。また目的地の好みでも目的地が事後承諾になる場合トラブルが起きかねません。全体にわたってよくあるトラブルが絡まれて喧嘩になる事、目撃されること、スキンシップの段階ギャップです。
遅刻ですが、その原因には既述のように寝坊、交通機関のトラブル、禁止及び監視、不明確な待ち合わせ場所、途中での事件等があります。これについてはまず待ち合わせについて考えてから。
待ち合わせの場所としては自宅、目的地にもよりますが遊園地や映画館の場合その前、駅、そのほか適当な喫茶店などがあります。
- 自宅は近所の場合に限られます。普通安全な場所であり、場所も明確で相手の家に行くのが初めてでなければ迷う心配は少ないです。これは特に自宅が待ち合わせ場所のほうはいざというときに直接起こしてもらえるため遅刻の恐れが少ないです。また一緒にいられる時間も長いです。ただ家族に見られるためその羞恥があり、秘密交際の場合問題外です。
- 目的地前はそこからすぐ遊ぶことができます。しかし遅刻の危険が大きく、また待っているときに絡まれることもあります。
- 駅は電車から降りたら直接そこであり、銀行も近いため現金(普通幼年少女誌に出てくる中学生以下はクレジットカードを持っていないので、全て現金)の引き出しもしやすく娯楽施設も近くにあります。問題は待ち合わせ時に北口、南口等の間違いが起こりやすいことです。大きい駅では渋谷駅ハチ公前のような待ち合わせ場所があるものです。
- 喫茶店や特定の店、建物、時計塔や噴水等の前、バス停留所、コンビニエンスストアなども待ち合わせ場所になります。とにかく場所が特定できればいいわけです。トラブルが起きたとき、解決のためにクリスマスなどの特定の日時に告白やファーストキスなどの思い出の場所で相手が来るのを待ち、約束もないのに本当に来てしまうと言うようなパターンもあります。
遅刻(それが長時間に渡るとすっぽかしになる)するのは普通女子のほうが多く、男子の性格によって対応が異なります。神経質で潔癖な性格の男子はしばしば強くなじり、場合によっては怒って帰ってしまうこともあります。そこから深刻なトラブルが始まるのは言うまでもありません。優しい男子はいつもの事と特に怒らず、かえってべたべたのきっかけになります。心理的には仲が不安定だったり三角関係があったりするとふられたのでは、特に告白してすぐなら告白に対するOKそのものが嘘ではないかとまで疑うことにもなります。その分くだらない理由だと腹が立つのが人情でしょう。自分に対する愛情さえ疑うことにもなります。すっぽかしになると長時間の待ちぼうけになり、下手をすると破局ものです。その場合特に何らかの(相手をかばう)事情でその理由さえ話すことができないときにはどうしようもありません。
無事に待ち合わせで合流してからも交通機関などでよく起きるトラブルにはダイヤの混乱、事故、車内の喧嘩、痴漢騒ぎ等があります。
気象は要するに大雨、大雪、地震等で電車や航空機が止まる事で、移動中にこれが起きると下手をするとずっと閉じ込められる形になります。これは長いこと二人きりでいられると言う意味では嬉しくもあるのですがやはり時間が経つといらいらします。そこから喧嘩になることもあります。また帰り道の場合門限に間に合わなくなったり最悪の場合電車がなくなって泊まらざるを得なくなることもあります。タクシーと言う手もあるのですが。大げさなものではハイジャックの類もあります。機械的故障は車両に問題が発生したりしたことです。人身事故は飛び込み自殺と単純な事故、そして殺人があります。
目的地についてから気付く忘れ物には弁当とスポーツ用品、財布があります。弁当を忘れると特にハイキングでは空腹となり、喧嘩の種です。遊園地などには食堂も弁当屋もありますが不快感は否めません。
これは以前友達同士だったのがつきあい始めた場合は大抵趣味が近いものなので少ないケースですし、お互いわかっているので始めは何とかなるのですが、度重なるにつれて爆発することもあります。
全く無関係からつきあい始めた場合には価値観のあまりの違いに呆然とし、憧れの恋だった場合つきあう意欲さえなくなることもあります。そこから青い鳥とくっつくケースもままあります。違いを乗り越えてつきあっていくのは厳しいですが、上手くいけばお互いに世界を広げることさえ(恋愛関係には僕は3つの意味を考えている。最も近しい親友、性のパートナー、そして非常に難しく、文学的な表現しかできないが世界全部を共有する非常に深い恋愛感情による魂の一体感を共有する相手と。結婚後は生活のパートナーと授かれば子供の両親と昔の価値観でいえば家の継承者とが加わろう。これらは複雑に絡み合っており、分離して考えるのは不適当)できます。まあつきあっていくのは相手のことを知る事でもあり、それで悩むこともあって当然です。よくあるこれは階級の違いで上流は音楽はクラシック、食事は高級フランス料理、その他諸々で庶民とのギャップがひどいとか単純な男女のギャップで映画なら男子はアクションもの、女子は恋愛ものを観たがり、遊園地では少女趣味なメリーゴーランドを男子が嫌がって女子を泣かせるとか。この手の{価値観のずれ}系のトラブルはつきあってからでは非常に重要なようです。これが深刻になるのはどちらかが相手が嫌がるとわかっているところを予約、騙して連れていったケースです。
からまれるのはむしろ少年誌で多いトラブルで、デート中以外でも色々とあります。それについて概略のみやりますと出会いでは助けてもらってひとめぼれが多く見られ、恋愛感情の顕在化でも男子に守ってもらった体験は手軽です。つきあい初めてからもデートでよくあり、男の見せどころです。その女子が襲われること自体が狂言のケースもよくあり、その時には普通シナリオが狂って転校生が助けた、と言ったことになります。
デート中に絡まれる事は待ち合わせで女子が一人、歩いている道、遊園地、プール、海、スキー場等の目的地、特に夜の繁華街などあらゆるところです。相手は若く馬鹿丸出しで素行不良がうかがえる男性集団が中心です。基本的に無意味な暇潰し&冷やかし、目的としてはそれがエスカレートしての金銭目的の恐喝、快楽としての暴力、女子に対する強姦と考えていいでしょう。実害の少ない酔っ払いに加えて若い分戦闘能力も高く、また大抵年上(連中は自分より強いものは決して襲わない、年下を狙うか集団になるか)でもあります。こうなると逃げようとし、大抵は囲まれていますから女子を守るため男子としては戦わなければなりません。女子見捨てて逃げたら男の資格はありませんね。結果は勝つ場合と負けてぼろぼろになる代わりに脱出に成功する(もしくは殴り飽きて放置される)場合と負けて男子の力ではどうしようもなくなり、第三者に助けられる場合と負けて女子を拉致される場合・・は少年誌でしかないですね。
時刻としてはやはり夜になると危険が増します。例外が泳ぐ場所で、昼間から馬鹿が集まっています。場所は無論人目がないところや繁華街、更にその裏通りが危険です。結構身近に人目につかない死角はあるもので、警戒すべきです。閃光手榴弾の民間入手が許可されれば最高の護身具になるのですが。単純な街の獣(と言ったら獣に失礼ですが)以外に絡んでくるケースには目撃した(一方の影を知っている)他校生、どちらかの昔の恋人、女子に横恋慕している奴及びその手下、単なるヤクザ等があります。
デートの目撃が厄介なのは秘密交際のときで、詳しくは既述です。あらゆる場所、時間において目撃されることが有り得ます。
段階ギャップについて。これの最も代表的な形は男子がキスやセックスを迫り、女子が拒絶してお互い傷つく事です。多くが幼年少女誌範囲外でもあるのですが、それをオブラートで包んだ形や何でもないトラブルの裏にこれが隠れていることが多く、非常に重要なものです。根本的には男子と女子の性的な構造と発達における個人差により悪い組み合わせが起き、それが他の要因もあって表に出てしまうことが基本です。性の発達段階には既述のように無垢(無知で官能的な発達もまだ)、漠然とした官能があるだけ、知識だけで情緒と切り離されている、ほとんど理解しているが拒否感情がある、完全に受容している、誤った認識に囚われているに分けられますが単純に一本道ではないこともありとても複雑です。特に重要な状況のみに限定します。
普通のデートでは観覧車などの二人きりになれる場所でキスしようとして、道を歩いている最中に手をつなごうとして等。この場合は男子のほうはそれが自然だと感じています。でも恋愛と性を切り離している女子はそれを一種のルール違反と感じ、強い嫌悪感と恐怖感を感じると共に男子が知っている存在と違うという気にもなります。それを拒否されるのを感じた男子はそれまで女子が恋愛と性を切り離していたのを知らなかった、理解して我慢していたが限界、メディア等による誤った認識という場合に分かれます。
広義のデートでは二人きりになったときに男子のほうがキスしようとしたりしてその態度で女子に恐怖感を与えてしまうケースです。これは私室でもあり、より露骨に性的なものを匂わせるため女子の恐怖感も大きいです。
男子のポルノメディアも大きい問題です。幼なじみの場合には女子が男子の性についてもある程度受容でき、H本の場所も知り尽くしているというケースが結構あります。これは男子のほうに男を感じていないから平気なのであって、くっつく段階で相手を男として意識するにつれて微妙に変化します。
そうでない状態で女子が恋愛と不完全な知識しかない性を切り離し、男子を神聖視しているときには大変なショックです。それは男子に対する幻滅と嫌悪になり、それを受容するのは容易なことではありません。それまでの恋愛自体がある意味虚像だったといってもいいのですから。発見場所には相手の部屋、学校で男子仲間との二通りがあります。幼年少女誌では多いケースではないのですが原理的な重要性が高いので。
のぞき等の誤解は上と結果は同じです。のぞいていないのにのぞいたと責めてしまうケースで、特に相手をかばって何も言わないとそれ自体が秘密になり、泥沼になります。
女子が性について理解し、しかもそれを拒否しているときには相手の男子だけは別と思い込み、神聖視する形で処理する事も多いです。この場合男子も同様に恋愛と性を切り離しているか、女子に応える形で我慢していることが多いです。その時にもつい我慢が切れてとH本を発見されてが多くなります。
「水色時代」で一度見ただけのケースですが、女子が性に対して受容かそれに近い段階に至っていて男子がそれを受け止め損ねたことによるトラブルも考えてみましょう。優子は私見ですが完全な受容とは言い切れず、むしろ友人からのいいかげんと言っていい情報と多少の(抑圧された性欲を隠した)好奇心で、好きなんだからとの言葉で自分をごまかしている印象もあります。もうすぐ別れるから思い出にという心理もあったでしょう。性欲をはっきり自覚することはないため、どうしてもそういう遠回りな心理で描写されます。が非常の決心をしていたことは間違いないです。博のほうは上述と同じく恋愛と性を切り離して考え、相手を神聖視して性の対象にしないように必死で我慢していたようです。だから相手を大切にしたいと言う気持ちからあえて断ったようです。加えて恐怖もあったでしょう。男子の場合性に対する嫌悪や恐怖を表に出すことは臆病もしくはいい子ぶりっことされ、男子の間ではあまりいい印象になりません。これは女子の場合は微妙で、あまりぶりっこすぎても反感を買いますが逆にオープン過ぎるのも非常識と見なされます。ですが男子も性に対する嫌悪感や恐怖はあり、特に教育上マイナスイメージを押しつけられている場合には好きな女子を性の対象にすることが罪悪であるかのように感じられます。それによって愛情ゆえに拒否したのが伝わり切れず、愛情や魅力に対する不安を刺激してしまう結果になってしまったのでしょう。非常に珍しく深刻なケースで、結局話の中での解決は不可能でした。
本当の意味でお互いが成熟し、はっきりと愛を確認し、完全な理解といざと言う時の責任の覚悟など全てを確かめ合い、与え合う過程は幼年少女誌範囲外なので省略します。
長くなりますので今回はこの辺で。何か質問は?御静聴深謝。