パターン分類9-12
んちゃ、講義を始めます。出席カードを回してください。
今回は前回の続きでデート中のスキンシップといろいろな会話についてです。
その後つきあっている状態でのスキンシップについて具体的に考えます。
デート中には色々なスキンシップがあることは言うまでもありません。歩いている際には手をつないだり腕を組んだりし、別れ際にキスすることもありますし。細かい状況としては基本的にいつもそばにいること自体、かなり濃厚なスキンシップと感じられます。
会話についてですが、これはデートの経験に大きく左右されます。また抱えているトラブルも関わってきますし、実質無限にあります。すべてについて議論するのは事実上不可能なため、代表的なシチュエーションについての概論にとどめます。
待ち合わせたときにはさっそく手をつなぐ、とまでいっていればいいのですがなかなかそうはいきません。会話では遅刻を軽く咎めたりし、ちょっとした世間話を始めたりします。慣れていないカップルは緊張して何を話していいか分からなくなり、ばかなことを話し始めてしまうものです。
食事の際ですが、前述の通り食事自体がスキンシップの一種です。直接の接触には何かをこぼして拭いてやるとか相手のおかずをとったりとか何らかの間接キスとかがよくあります。食事中の会話もまた取り留めの無いことが多く食事自体の評価やそれに関連した噂話、単純なクラスのことなどがよく見られます。ただ食事中にしばしば発生することに他のグループ(よくあるのがクラスメートの会話や噂話)の会話を立ち聞きすることで意外なことを知ったり(一方が席をはずしていたときに実はデート自体賭けだった、とか)思いがけず誰かに会ったりするようなことです。また何らかの相談(大抵その場では自分たちとの関連に気付かず、他人事と考えている)を持ちかけたりもします。つきあっている同士の相談は結構難しいものがあります。お互いに完全に自分を委ね合っているわけではなく、不安の中にありますし見栄もありますから。一度告白の際に自分の壁といいますか、プライドといいますか何かを壊しているのですが、すぐそれは回復してまた何か壁を感じることになりますから。当然のことです。他人ですし、男女ですしそう簡単に通い合いは生まれるものではないですし維持していくのはもっと大変です。
遊んでいる際には遊びそのものに付随するスキンシップがあります。男子としてはそれを誘導しがちで、あまり露骨でなければ女子もそれは拒否しません。会話として、たとえば遊園地の場合何で遊ぶかの相談があります。男子があまり強引に絶叫ものに連れ回しても女子としては大変ですし、あまり優し過ぎても優柔不断と思われます。
一番甘くなるのが別れ際です。帰り道ではトラブルがなければ手をつなぐ等もできるようになってきますし、楽しかった事を語り合い、迫る別れに切なささえ感じます。そして最後、これはキスのチャンスです。キスのチャンスには他に夜の公園などもあるのですが、それはあまりに露骨です。甘い言葉をかけるのは大変で、トラブル解決のための再告白でないなら小中学生には難しいでしょう。ムードとしていいのは夜寂しく夜景のきれいな所ですが、あまり極端だと女子はかえって恐怖感と羞恥で激しい拒否をすることになります。
いくつかのトラブルに必然的にスキンシップが付随します。例えばアウトドアで遭難したときに「あれ」をやったり、絡まれた際に女子が介抱したり。
一般的なデートの流れについての議論は以上ですが、それ以外のデートについても様々なスキンシップや会話があります。
基本的な状況には何らかの部屋で二人きりになる、二人で歩く、一緒に座る、何か食事をする、勉強をする、いずれかの家等の前で待ち伏せて等があります。ある程度重複しますが。
スキンシップの具体的なケースについては既述ですので省略します。
一般に幼年少女誌ではあまりスキンシップは強調しません。まあ幼児も読者に含むための自主規制もあります。普通の生活でべたべたしたりするのは話が終わった後のエピローグや新展開前のつなぎ位のものです。むしろ多いケースはトラブル解決やハプニングですね。周辺の状況について少し考えてみますと、普通親、教師などの大人はスキンシップを嫌がります。性非行または不純異性交友として罪悪視することが多いです(小学校低学年までの手をつなぐ、頬などにキスする程度なら許容します)。その分その目をくぐるために普通男子は密室性をより強く求めることになり、女子としてはそれに協力することもありますが逆利用して拒否する言い訳にすることもあります。周囲の同級生クラスは覗けるなら好奇心で覗きの対象にし、直接目撃するならはやしたてて邪魔します。あと少しでキス、というところで覗きに気付いて中止ということもよくありますね。デートについては今回で終わりにします。何か質問は?静聴深謝。