パターン分類9-8

んちゃ、講義を始めます。レポートを出席カードの代わりにします。

前回はひどく不完全な内容で申し訳ありませんでした。未開拓分野ゆえと御容赦頂ければ幸いです。自分でも送信後、自分の無力が正直悔しかったです。前回の補足と行きます。具体的なケースについては触れませんでしたが、顕在化に関連するスキンシップとしてよく見られるものには男子がいきなり迫る、接触系ハプニング、(いつものからかい半分の)スカートめくりなど、成り行き等があります。

今回はですが、つきあい初めて後のスキンシップの前にデートについてまとめておきたいと思います。本来経験のない(号泣)僕に講義する資格はないですが、まあ現実ではなく作品中のパターンについてですから。

デートの定義ですが、幼年少女誌の範囲では「デートとは・・・ふたりなかよくおててをつないでかけずりまわることである!!((c)鳥山明、集英社、Dr.スランプ)」ではなくて、近いのですが「男女が一緒に移動、行動する」事が最も広義でしょう。無論同性愛は考えていませんので悪しからず。この定義ですと単なる教室移動などまで当てはまってしまうきらいがありますが、「意思によって」としますと{成り行きデート}等で不都合があり、「二人きりで」としますとグループデートが外れます。どちらかの家や部屋で過ごすのは変形のデートと考えていいと思われます。デートであるという自覚や恋愛関係の有無は最広義の定義には無関係です。目撃者から見てデートであればデートなのですから。まあ広義過ぎる定義は無意味ですのであまり考えません。デートらしさについてですが、どのようであれば客観的にデートらしいデートになるかですが二人きりである、緊張していたり逆に和やかで自然である等恋人同士のムードがある、手をつなぐとか腕を組む等の移動型スキンシップがある、飲食や遊園地、映画などで同行している、服装が特別である、更に夜の公園や砂浜、歓楽街など二人きりでいるのが自然な所である等があります。それらを含めて「端から見るとデートである」が一番確実な定義なのですが、これは同語反復で意味をなしていませんので却下します。参考には重要です、本講義はできれば強制収容所に近い超管理教育や受験環境育ちでまともな常識も感情もなく、まして少女マンガなどに触れたこともない者にも理解できることが目標ですのでわかる人間にしかわからない(わかっている人間には講義自体必要なく、わかっていない人間から見ると無意味な反復以外の何でもない)のを定義として用いるのは不適当でしょう。ここにはそのような方はいらっしゃらないはずですから意味ないですけど。

さて簡単に分類しますとそしてデートであるという意識があるか、次いで二人きりかが重要でしょう。そしてその行動自体の目的がデートであるか、その場合つきあっているのか、いないならどう誘ったか、具体的な目的地はどこかが出てきます。経験も無視できない要素です。他の時間帯や服装や会話などの内容も結構重要です。その後デートに関するスキンシップにも触れていき、そこをつきあい始めた後のスキンシップについての突破口にしていくつもりです。

デートであるとの意識のない男女の一緒の移動、行動には単なる教室移動や家が近いからの行き帰り(単に意識があるだけで放課後デートに変わる)等があります。また一方だけは「デートみたい」「端からみればデートよね」と浮かれているケースもあり、それには学校や塾の行き帰りや他の事情で送ってもらう、部活や家庭での用事等があります。また{成り行きデート}も重要なパターンです。

単なる教室移動や学校行事、部活の試合等の普通の用事は常識ではデートとは言えません。集団ですし、見るからに他の目的がありますから。しかし、当人、特に片思いの相手が出席番号の関係で隣に並んで歩く等ではある意味デート気分を味わうことも可能です(泣)。

端から見ればデートである条件は二人きり(特に年上の引率がいない)で移動していること、場所が校内のような場所ではなく(体育倉庫(我は砕く原始の静寂!!)のような密室性の高いところではデート扱いされる事も)、商店街や映画館、遊園地、野外などのデートによく使われるところ、一緒に食事(軽食や飲み物のみ含む)していること、スキンシップ(つきあっていない場合相合傘などの軽いものも含む)があることで誤解が深まります。本人たちは自覚していないことも多いのですが、自覚している場合には恋愛感情が顕在化していれば嬉しいと共に目撃の危険を意識しますし、顕在化していないときには重要な顕在化(少なくとも意識し始める)のきっかけになります。これがデートかどうかは当人よりむしろ目撃者の判断によるもので、その後の噂に関するトラブルが重要な因子です。この状況になる理由として大きいのが送迎兼用心棒です。学校の行事や委員会、部活に関わる用事で帰りが遅くなって一緒に作業していたのがそのまま家が近いこともあって送っていくことに(普通先生の命令)なるとか塾や芸能系のようなアルバイトで遅くなったので送ってもらうということがよくあります。また、ちょっとした買い物のつもりが遅くなって夜遊びに近くなってしまって(危ないところを助けてくれ)たまたま会った彼に送ってもらうことにした等の状況も考えられます。他には部活や学校行事、近所の場合には家事としての買い物などもあります。この場合には白昼商店街などを二人で行動することになりがちですから。

{成り行きデート}は上も含みますが、かなり大きな概念です。要するにそのつもりがなかったのにデートみたいになってしまった、ということです。二人の関係としてはほとんど無縁(疎遠だった幼なじみ)、余り縁がなく片思い(憧れの人含む)、喧嘩友達等。仲良しならごく自然ですので特別に意識するようなことは余りありませんが、いつもの生活圏の外で同行したときに意識することもあります。普通あまり接触のない関係であり、だからこそ違和感が羞恥に、そして転じて恋愛感情につながっていくわけです。

心理的にはやはり「これは端から見たらデートじゃ」そう思ったり他人の目を意識している自分に気付いたりした瞬間相手を異性として強く意識する事になります。また、それまで自然に会話をしていたりしても相手についてそれまで知らなかったことを知るきっかけになり、既述のように急速に恋愛感情が強まることもあります。

デートであるという意思(少なくとも一方の恋愛感情)や合意があっても二人きりでないデートには「哀愁デート」((c)Dr.スランプ、鳥山明、集英社)のようなおじゃま虫(岡焼きで嫌がらせをする同級生や知り合い集団、兄弟姉妹、迷子等)がくっついてくるものやグループ交際でのデートがあります。

嫌がらせでついてくるのは知り合いで(この状況では当然公認カップル)、何となく幸せそうな二人を見て腹が立ったから邪魔してやろうと言う嫉妬です。これははっきりいって邪魔です。ただしつきあって日が浅いカップルの場合かえって緊張がほぐれます。

兄弟姉妹についてですが、多いのが幼い(0〜5)弟や妹のケースで子守、少しませ気味(8〜12)、お節介(年上)、引率(18以上)等が考えられます。

子守は確かに二人きりでないという意味では邪魔で、子供の性質から言ってもデートどころではないです。弟や妹だけでなく行った先で拾った迷子というのもよくあります。少し目を放すとどこかに行ってしまい、迷子さがしだけで一日が終わるならいいほうです。車にひかれそうになるなど危ない状態になって男の子のほうが助けるパターンも多いです。このような事は同居における捨て子等、{子育て体験}でも同様です。しかし大変な反面落ち着きますし、共通の関心事があり、協力関係になる分緊張している暇もありません。また結構スキンシップも多く、子供を間にいれて手をつないだり自然にできます。そしてデートがすんだ後、優しい気分になっていて違う意味で最高です。お互いの一番良いところを見ることができます(ここで互いに悪いところをさらけ出すことはほとんどない。家事における不器用さを強調することはあるが、人間的に最悪の部分を出したら児童虐待になる)。何となく自然に手をつないだりすることも。

少しませた小さい子ですが、これは大概女の子です。半ば無理矢理ついてきて、ヒーローの妹ならヒロインを酷評し、ヒロインの妹ならヒーローにモーションをかけたりします。いずれもこの上なく邪魔な存在です。「キスとかしないの」等と変にからかうこともあり、そうなると段階のギャップ(後述)が起きて重大なトラブルの元にもなります。

少し年上の姉や兄がお節介でついてきたり、尾行してきて見つかったり偶然出くわしてそのままついてきたりダブルデートになったりということもままあります。逆にそっちに視点を移して尾行のつもりが成り行きデートになっていたというケースも見られます。邪魔者で、お子様デートを馬鹿にしたり変に気を利かせて(のぞきながら)ますます緊張感を高めたりします。性的な段階についてからかうこともあり、例えば「最後はキスで締めくくるものよ」とか「親には言い訳しとくから泊まっちまえよ」等、間違った認識を押しつけたりまだ早い段階の行為を煽ったりしてかえって状況を悪化させたりすることも。年少の側としても上手くすれば予備の財布にできるので悪い事ばかりではないですが。

引率の年齢となるとこれは親のケースも含みますが、ひたすら邪魔です。親がついてくるまたは行く先々で出没する、これは考えられる最悪の事態に他なりません。

グループ交際は男女交際の初期で、恋愛は建前上は無く仲良し集団の感覚が残っています。定義としては同年代の男女混合集団が(学校などを離れて)私的にも出歩くなど交際している、でよろしいでしょうか。正直自信ないです。普通何となくですが何組かのカップルに分かれ、また多角関係になることも多いです。この状態で集団で出歩いていますと中に好きな人がいる場合には正直他のメンバーが邪魔で、そう感じていることに対して友情からの罪悪感を感じたりしています。好きな人と二人きりになったりしますと嬉しい反面皆に見つかったら、という恐怖から素直な反応ができません。その心配がないときには二人きりを満喫でき(そう見せ掛けただけでお見通しの皆がのぞきに回っていることも)、告白に至ることもありますが。また他のメンバーが全員ドタキャン(これもわざとがあります)し、二人きりになることもあります。これは成り行きデートの一パターンです。


*補足、男女が並んで歩くときには距離、つまり間合いが重要です。肩を抱く等の0cmから1m以上、そしてそれ以上に離れた尾行まで両方の心理や関係、性的段階によって色々と変化します。無論止まっているときの間合いも重要です。距離だけでもものすごく雄弁に、会話以上に二人の関係や心理を語ることができます。

それでは長くなりましたので今回はこの辺で。何か質問は?御静聴深謝。

もくじへ

もえるごみへ

ホームへ