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30日

本来の、聖書に証しされている啓示のみを真実とするキリスト教において、無意識とは一体何でしょうか?神秘主義的な考え方では、無意識は心の底で神につながる門でもありますが、神につながるものは聖書によって与えられている、イエス=キリストの誕生、死、復活、昇天のみであるとすると、それは否定されねばなりません。

では無意識は・・・単に知られていなかった内臓や細胞の内部構造と同じく、心の構造の一つで、あくまで物でしょうか。それとも、もっと何か意味があるのでしょうか。または、無意識の存在自体を否定するのでしょうか。

29日

世界の企業、特に食料・・・穀物を事実上支配している五つの企業が中心になって、世界中に木の苗を配って、世界の誰であろうと一本植えた人には一日分の穀物と水を代価として渡すシステムを作ったらいいと思います。

それは特に土地を失ったアフリカなどの難民に、生きる術と同時に希望を与える事ができると思います。彼らには耕すべき土地もない、それが恐らく・・・なにより精神的にきついと思われます。また、現在過剰な放牧などで砂漠化を進めてしまっている地域の農民に、無理な農業をする代わりに植林をして、それで生活させたほうが長期的にいいと思われます。

もちろん、その植えた木には無駄も多いでしょう。砂漠同然の荒野に根付く木は少ないでしょう。その報酬を騙し取ろうとする人も多いでしょう。特に、土地に合わない種類の木がかえって自然を壊さないように、と言う配慮が必要です。そして、その配慮は専門家にしかできません。

どんなに問題があっても、これが実現すれば故郷と希望を失った人にはとりあえず飢えをしのぐと同時に、「自分が人類のために、未来のために何かしている」という、大袈裟に言えば人類全体の団結にもつながるのではないでしょうか?失われていく森を取り戻し、大地を蘇らせる事はどんなに困難でも、地球そのものの未来に働きかける事なのですから。

また、発展途上国だけでなく、先進国で生きがいを持たない人間、特に失業者や高齢者、障害者の心のケアとしても意味があると信じます。

28日

薬物による幻覚や、座禅などによる神秘体験、臨死体験などは本当に何の意味もない、脳の中の隠しファイルが出てきただけでしょうか?それとも、人間の心にも、そして世界にももっと何かあるのでしょうか。

27日

愛国心という言葉を警戒し、日の丸君が代に反対する人たちは、本当に愛国心がないのではなく、天皇制独占資本日本に反対しているだけで共産日本、そしてそれを過渡期とし、将来できると信じている理想的な地球連邦には愛国心を持っているのでは?

では逆に、愛国心を持っていて、日の丸君が代を賛美する人は天皇制独占資本日本の、それも公権力の走狗なのでしょうか。街中の街宣車などは、自民党の一部は、石原都知事は、自由史観の人などは?そして、その目的はすべて、戦前の軍国主義の復活である、という宣伝は本当なのでしょうか。彼らの宣伝にも信じられないものは多いですが、逆に言論人で国を否定しない人を御用学者と切り捨てるのもどうか、と思えます。街宣車で公害をまきちらし、あちこちにチラシを張っているのは・・・一体なぜ逮捕しないのでしょうね。やはり政府の高い部分で彼らを認め、利用しているからでしょうか。

さあ、何に対して愛国心を持つのが正しいのでしょう。僕は地球と人類には滅んで欲しくない、と思っていますし、それは誰も否定しないと思います。故郷の山河、自国語や文化に対する愛着は?自分の属する人種に対する愛着は?故郷の山河に対する愛着、これを否定する人はいないと思います。ただ、今の日本はそれを破壊し尽くしていますけど。自国語は?日本語という言語、それによって綴られた多くの作品に対して、愛着は持つべきでしょうか?これを否定する人は少ないですが、日本語を強制された韓国人にとっては、日本語は不愉快な存在のようですね。どの言語もみないいもの、と、自分の価値を認めつつ他者の価値もみとめる姿勢が必要でしょう。人種に対する愛着は、あってはならないのでしょうか?日本の場合には、少数民族といえる人はいますけど、人種が違うとまで言える人は比較的少ないです。余り考えられていない事ですね。

26日

昔夢想した、世界特許がアメリカ主導で動き出しました。実現してくれるといいのですが。

25日

洪水とのつきあい方を間違えていないでしょうか?僕には、洪水は必要なものだと思えるのです。被災者の皆様には大変申し訳ないのですが。

少なくとも、周囲の地面より川の水面のほうが高い「天井川」は、自然界にはありえない不自然な現象です。本来なら、その膨大な土砂は洪水によって均等に周囲の土地に配分され、それによって流域を肥沃にし、無駄な塩分を流し去り、そして新しい流路を見つけて落ち着くべきだと思います。でも、特に土地を私有財産として宅地化、都市化した流域は洪水による河川の流路変更を許容しません。

洪水にはどんな利害があるでしょう。といっても、現在の都市においては害しかありません。その害としては、まず農地の場合その年に育てている作物にとっては重大な災害で、収穫を台無しにします。運んでくる岩石や砂は、運が悪い場合長年かかって作り上げた農地を台無しにする事もあります。また、地形が悪い場合には家ごと溺死する危険もあります。市街地の場合が最も害が大きいでしょう。市街地において洪水は、家屋が流される事によって、特に低い地域に住む足腰の弱い老人、子供が溺死する危険があります。また、床上浸水が起きると自動車や電化製品、その他の財産を使い物にならなくし、経済的に重大な損害をもたらします。現代の都市には地下空間も多く、地下鉄や地下街に突然大量の水が浸入した場合には大人数が瞬時に溺死しかねません。もっと重大なのが、市街地にあふれている水にはそのまま下水が含まれているため、それ自体不潔で、伝染病の恐れもあるという事です。あふれている水が不潔なため、水が大量にありつつ被災者にとって飲料水は入手困難であることも重大です。

益は、特に今の文明においては存在しない事になっています。でも、実際には多くの利益があります。人類が死んでいない、または農地だけと仮定した場合、洪水は上流から大量の土砂を持って来て均一にばらまき、広大な平地を作り出す力があります。普通の流れでは流せない大きな岩石を流したり、その力による地形の変化、そして山や岩石の風化は非常に強い力です。しかも、その運ばれてくる土は大抵かなり肥沃です。古代エジプトにおいてはナイル川の洪水によって、毎年肥沃な土をもらって持続的な農業を行っていた事は有名です。また、特に天井川になっている時の洪水では川の流路がより低い所に変わり、それによって昔川だった部分に非常に肥沃な土地を提供する事になります。そして、三日月湖など様々な地形を生み出す事もあります。そして、広範囲に水系を一時的にでも広げる事によって、生物の分布を大きく広げる事もできます。

24日

昨日の柔道決勝での疑惑の判定、色々と考えさせられます。もちろん、テレビを見た限りでは誤審と感じました。

でも、武道本来の考えでは、審判は神聖な上位者です。だから抗議せず、「弱いから負けた」と言った篠原選手の態度は武道家として正しいと感じました。反面、抗議した山下監督の態度は・・・武道ではなく、人間にはミスジャッジがある事を当然とみなす現代スポーツの考え方です。そして、どんなことがあっても「いいわけ」「愚痴」「負け惜しみ」を禁じている武道の精神は、その抗議を許さないような気がしています。たとえ世界大会の、見え見えの誤審でもそれは、駄々をこねている子供と変わらないような「見苦しさ」を感じる論理があるのです。

確か相撲の行司は、決して誤審をしないとされ、万一間違えた時には腹を切るべく短刀を腰に差している、と聞いた事があります。審判に勝敗=原理的には命を委ね、それゆえに審判も命を賭けて神となる、その緊張感が本来の武道にはなければならないはず。それを守るものと、スポーツの世界で生きている者、スポーツマンシップより勝つ事を優先する者・・・色々います。

まあ、さらに柔道以前の原始的な姿では・・・審判も誤審もくそもない、どちらが生きているかの問題です。そう、本当に本来の柔術・・・戦場での組み打ちでは、両方鎧通しを腰にして、それで取っ組み合ってどちらが相手の首を掻き切って起き上がるか、それだけの問題のはずです。そう・・・真の勝敗は、審判団と観衆が騒ぐものではなく、天と戦った二人が誰よりはっきり知ってるはずです。

23日

昨今の出版物、本やレンタルビデオなどは、ごくわずかな特に売れるもの以外は時間が経つとすぐに絶版となり、事実上入手不能になります。

なんとか、古いものでも自由にリクエストできるシステムがあるといいのですが。また、本も絶版にするならデータを保存しておいて、半永久的に希望者がダウンロードできるように・・・。レンタルビデオでもリクエストが充実していたら、昔の名作にももっと触れやすくなると思います。

22日

日本で面白いのが、右の立場が政権党である自由民主党の一部にずっとあるのに、左のほうが社会全体、特にマスコミでは強い事です。抵抗の成果でしょうか?

まあ、もう右も左もないのかもしれませんが・・・でも、よく言われる言葉にここまで世界が情報、交通で一体化している以上、今後重要なのはアイデンティティだ、というのがあります。となると、国としての自覚を求める力はあって当然なのでしょうか。それとも、国と言う概念自体が古いのでしょうか。

そういえば、共産党が綱要をいじるようです。さて、その結果はどうなっていくのでしょう。

21日

革命者はどうしても過剰な破壊をする、という問題はどうすれば解決できるのでしょう。まあ、例えば織田信長に、後代の研究者や芸術家に迷惑だから比叡山の焼き討ちはやめてくれ、とは言えないです。物の価値が分かっているような人間は、結局は古い時代の人間だから革命には踏み切れない、だからどうしても革命者は旧来とは別の価値観で何もかも破壊してしまう・・・ある意味仕方ないのかもしれません。

でも、やはりそれらを・・・仕方のない犠牲と考えるのは辛いです。

そういえば、今IT革命・・・農業革命、産業革命に匹敵する大革命の時代と言われていますが、実感が湧きません。確かにインターネットという便利なものを僕も手に入れましたが、根本的に政治制度、国境、生活様式、思考様式が変化しているような感じはないです。特に先進国の政治は非常に安定していますし。

20日

バスケットボールUSAチーム、NBAドリームチームの活躍を見て・・・一体なぜ、アメリカ大リーグにしても日本プロ野球にしても、最高のプロを集めたドリームチームで出陣しないのでしょう。

わかってはいます、シーズンオフであるバスケットと違い、今はシーズン・・・それも優勝争いの最中で、とても主力を放出などできないこと、そしてプロドリームチームは力はあってもアマチュアを衰退させるリスクがある事など。

でもやはり見たいです、松井が、イチローが・・・今の調子では無理かも知れませんが、NBAメジャードリームで出ている野茂と、オリンピックの決勝で久しぶりに対戦するシーンを、大リーグのホームラン王たちの競演を。いつもの遊び半分の日米対決ではなく!なんとか、オリンピック中ペナントレース日程を止めてでもドリームチームを実現して欲しいですが・・・。

それにしても・・・ドリームチーム強すぎ。彼らが敗れる日はいつか来るのでしょうか。百年以内にドリームチームの連勝が止まることはない、ほうに・・・賭けは絶対に成立しません。

19日

フジモリペルー大統領が総選挙、事実上辞意を表明しました。

史上初の国のためになる独裁者と言われた彼、確かに腹心の汚職によるものではありますが、見苦しく政権にしがみつき、これまでの評判も落として晩節を汚す愚は犯さなかったようです。

ペルーという国が今後どうなるのか、そして彼に対する歴史の審判は、否本当に民主的な総選挙は行われるのか、注目すべき事は多いです。本当に彼の強硬な政治手法でしか、国の安定は不可能だったのでしょうか。経済的にはまだうまくいっていないようですが、それは今後どうなるのでしょうか。

18日

宇宙戦艦ヤマトを当時そのままの脚本、今の技術で作り直したらどうなるのでしょう。主人公役の声優が故人ですが、主役の声優が死去しても続いているアニメはルパン三世などあります。

最近は、特に宇宙戦艦の描写などの多くをCGでやっているようですが、それはどう働くのでしょう。爆発シーンなどはどれくらいリアルにできるのでしょうか。都市帝国の崩壊などは、水彩で原色を爆発させたような表現でしたが、それは・・・今から考えると稚拙なのでしょうか?それとも、ファンにとっては手書きのほうが本物で、CGは邪道になってしまうのでしょうか。

もちろん、どんなにいいのができても決してファンは満足しないでしょう。やらないほうがいいのかも。

17日

性犯罪は深いレベルで適正手続原則にそぐわないのでは?適性手続ではあくまで「推定無罪」を強調し、被告の防御権を最大限尊重し、あらゆる証言、証拠の厳密な証明、反対尋問を必要とします。しかし、性犯罪の被害者は非常に重いPTSD(外傷性ストレス障害)を負っており、侵入と言われる心的状態・・・人格そのものの尊厳を犯されてしまうため、それを体験として整理できずにいる事が多いです。その状態で適性手続を追求する法廷に参加するのは、セカンドレイプ・・・もう一度犯されるに等しいほど心の傷を深める事になります。

それゆえに、性犯罪に対しては被害者の「必死の勇気を振り絞った証言を無条件に受容」すべきなのでしょうか。では、無辜を罰する危険はないのでしょうか?それでもいいから、被害者の心を大切にすべきでしょうか。この難しさは・・・性犯罪が親告罪である重要な理由なのかも知れません。昔思っていたように、男性である性犯罪者を保護するためではなく。では一体どうすれば・・・僕には、やはり法的な手続きでなしに加害者を罰することが必要だと思えます。そう、ブラック・エンジェルズのように。性犯罪は累犯者が多く、人格障害と言っていいような治療、更正不可能な犯人も多いのですから。

特に過去の戦争犯罪となると、証明を求めること自体悪になるようです。従軍慰安婦や戦争犯罪被害者の、必死の勇気を振り絞った証言を疑うとは人間のする事じゃない、と謝罪派?はその証言を無条件に真実とみなし、逆に自由主義史観など懐疑的な人は、特に時間の経った証言には不確定な点もあるから、残酷でもちゃんと証拠を調べ、裏付けなければならないとしています。真実は証明されなければならないけれど、それは残酷に過ぎる・・・あまりにひどすぎて、真実でないといけない、という普通の価値観では裁ききれない事なのではないでしょうか。

16日

オリンピックの開会式はどうやら無事に済んだようですが、ずっとドキドキしていました。いくら会場警備が完全でも、会場を建てる際基礎に遠隔操作式小型原爆を埋め込んでいたり、また高性能戦闘機で特攻されたり、小惑星を持って来てロケットをつけて狙って(今できる国はないですが)落とされたりしたらどうしようもないですから。

同様に、やはり思うのですが・・・核、毒ガスなど大量破壊兵器を用いたテロを防ぎきるのは不可能な気がします。となると、どんな事があっても世界の要人全てを一堂に集めてはいけない気がするのです。あまりにもこのセレモニーは大きすぎます。他にも要人を集めることはありますけど。

何かで読んだ事があるのですが、本能寺の変は織田信長と信忠が少ない護衛ですぐ近くにいた事がまずかった、と言われています。
信長ばかりが注目されていますが、本能寺の変が織田家にとって致命的だったのは嫡男の信忠も同時に殺されたからです。もし彼が生き延びていたら誰も跡目相続に文句はつけられず、彼の下に集まった諸将に明智光秀は速攻でひねられていたはずです。織田家もほとんど動揺なく天下統一をしていたでしょう。
だから、一石二鳥のチャンスでなかったら絶対に決行はされなかったはずです。
そして、その史実を痛感していた徳川家康は、豊臣秀吉が死んで情勢が怪しくなったら即座に嫡子の秀忠を江戸に帰し、最悪でも同時に殺される事だけは防いだ、ということです。
同様に、大量破壊兵器を含めどんなテロがあっても世界の要人が皆殺しになる事だけはないように、また日本では皇族が全滅する事はないように・・・注意すべきではないでしょうか。アメリカでは、確か大統領と副大統領は絶対に同じ飛行機には乗らない、と聞いた事があります。副大統領が、万一大統領が死んだ時に即就任する役だからです。

15日

通販の仲介業はないのでしょうか?ありそうでみかけないのですが。特にネットオークションや同人活動のような、個人に近い通販取り引きはかなりありますが、やはり詐欺やトラブルが多発します。
でも、もし商品と代金の両方があるセンターに届けられ、照合して互いの取り引き意志を確認したら、売り手に代金を、買い手に商品を届け、そのセンターは代金の何%かを手数料としてもらう、というシステムがあれば、そのシステムの信用さえあれば少し高くても安心感を持って取引ができる、というメリットがあります。

14日

ストリートファイター2程度のアクションで、ドラゴンクエスト3程度のスケールのRPGは不可能でしょうか?ハード容量にしてもCPUの性能にしてもプログラムの技術にしても、当時とは比較にならないほど進歩しています。なら一昔前の動画量、性能のキャラクターで、一昔前程度の広さのRPGを作るのは簡単に思えるのですが。

ファミコン=ディスクシステム時代の作品、「リンクの冒険」がその考えに近いです。かなりのレベルで剣によるアクションと、魔法を含むRPGの性質を併せ持っていました。なら、もしストリートファイター2の8人が使用可能キャラで、それぞれにシナリオがあって最終的には一つの事件を追う、その過程でレベル上げのための雑魚とストーリーのポイントで出てくるボスなど、たくさんの敵を倒していく・・・できそうな気はするのですが。

もう一つやってみたいのが、「電脳戦機ヴァーチャロン」の、キャラクターや絵、動きの質は第一作のままでいいですから、それぞれ選んだ自機で敵味方入り交じる広い戦場で生き延びて標的の基地を破壊したり、敵の大規模な迷宮になっている敵要塞に侵入し、そのままザコ敵を倒して中ボスを倒して、アイテムや地図、情報や人質を探しながら先に進んで・・・そんなゲームも、不可能とは思えないです。

そういったゲームがなかなかないのは、やはり動きの滑らかさや画質などを落とすと両方が中途半端になって、ファンが離れるからでしょうか。それとも単に発想の問題でしょうか?もし前者だとしたら、おかしい気がします。遊びとして楽しむのと、高度で滑らかな動画を堪能するのとは違う気がするのです。本来ゲームとは遊びとして楽しむもののはずでは。

13日

一見悪い事が長期的にいい・・・海外流出してかえってよく保存された美術品も多いですし、米軍基地や自衛隊演習場の自然保護効果も見過ごせません。

特に沖縄、もし米軍基地がなかったら・・・開発の津波で荒れ果てていた可能性も充分考えられます。米軍が訓練用にジャングルを残しているから、広大な原生林が残っている・・・それはないのでしょうか。単純に基地は人間にも自然にも悪いではなく、もし返還されていて市場・・・開発業者の手に委ねていたらどうなっていたか、考えてみるべきでしょう。

逆に、一見いい事が長期的に見ると非常に悪い結果になっている事も多いですね。

12日

コンビニの果物ナイフを肥後之守式に規制すべきではないでしょうか?

特に衝動的な殺人において、どこのコンビニでも気軽に入手できるのが果物ナイフです。最近は折畳み式も多いですが、特に以前は木鞘に入ったしっかりしたシースナイフ(折りたためない、柄に刃の鉄がそのまま通っていて鞘に入れて持ち運ぶタイプのナイフ)だったため、しばしば犯罪に使われてきました。

果物をむくなどの目的に限定すれば、肥後之守のように固定できない(刺すのが困難になる)折り畳みナイフで十分ではないでしょうか?一部の店で見られますが、まだまだ従来通りの有効な凶器になるものが多いです。そのようなナイフ、包丁はコンビニエンスストアのような、相手を見ないで販売する場所での販売を禁止してもいい気がします。また、包丁はやはり購入時身分証明書の提示を義務づけたほうがいいでしょう。

考えてみますと、コンビニエンスストアは酒の未成年者に対する販売も平気で行っていますし、あまり扱えるものの範囲を広げるのもどうかという気がしますが・・・。

11日

人間の技術は初めから決まった通りに部品を組み立てていく足し算設計ですが、自然・・・人間の脳などは引き算でできています。つまり、胎児の段階で大人になってからよりずっと多い神経網があって、使われないものが次第に消えていく事で独自の配線ができる、という仕組みです。また、胎児の指ができる時もまず大きく手の形ができて、そこから指の間の細胞が自然に死んで指と指とが離れるそうです。

一体どちらが合理的なのでしょうか。もちろん、余計に作っておいて機能と状況に応じて差し引くなど、生物の中でないと不可能でしょうが。機械の中では生体内のように、壊れた細胞の資源をすぐ別の細胞が利用したり、自己増殖しながら機能を調整するなど不可能です。・・・今の所は。

10日

特に幼い頃、やりたい事とやるべき事がずれています。幼稚園から小学校にかけての体育、勉強ともに基礎訓練、特に単調な反復練習は最高の効果を発揮するものですが、子供はそれを理解できないものです。

僕も、小学校の頃剣道を習っていた頃にはどうしてももっと高度な技を習いたがり、基礎練習、特に素振りの反復練習と基礎体力の養成をおろそかにした結果あまり伸びませんでした。今の僕の知識と意思があれば、とことん走って素振りをして、その結果多分もっと伸びていたでしょう。でもその、基本の大切さを理解できる子供はどれくらいいるでしょうか。

他でも似たような事は多くあります。計算練習も語学の単語の暗記も、もちろん基礎体力の養成も子供の頃のほうが訓練に対する効果は大きいです。でも・・・本来子供は、訓練ばかりではなく色々な事をしたいものですし、より高度な事をしたくなるものです。それをさせないで基礎訓練を強制するのはむしろ残酷で、最も楽しい時代、思い出を奪う事です。この矛盾はどうすればいいのでしょうか。

子供の時に毎日10km走っていれば、後にどんなに努力しても難しいほど基礎体力をつける事ができますが、でもそれは危険すらありますし普通の子供に耐えられる苦役ではない・・・。

9日

ポスト冷戦時代の核とは一体何でしょうか。

アメリカとソ連が冷戦をしていた時、その争いには一応理由がありました。互いに被害妄想といえばそうですが、アメリカは自分が対抗戦力を保有していなければ世界を社会主義化しようとするソ連によって最終的には自国も征服され、またそれまでの社会主義の拡大により世界の平和が失われるのを防ごうと。そしてソ連は、マルクス主義に反対して世界中、特にアメリカが攻め込んでくるからそれから祖国と社会主義を防衛するため、と互いに自己防衛のために戦力の保持をゆずれない、としてきました。

では、今はどうなのでしょう。現在のロシアはアメリカの核戦力に対抗し、世界を人質にする(相互確証破壊)核戦力によってアメリカによる征服に対抗する・・・理由はあるでしょうか。少なくとも、単純な領土的野心でアメリカ及びヨーロッパ大国がロシアを征服しようとする可能性は限りなく低いです。自己防衛のためならば、むしろアフガニスタンを始めイスラム諸国及びその原理主義勢力やバルカン半島の戦乱に対抗、そして自国内の武装犯罪組織を制圧できる非正規戦能力を高める必要があると思います。

逆に、アメリカにとってソ連の核戦力に対抗でき、相互確証破壊を確保するだけの核戦力を保有する必要はあるでしょうか?もちろん新しい仮想敵として現在中国を想定しており、核武装していて領土的野心の強い中国との核戦争で少なくとも勝者を出させない(ここからは敵の勝利より人類絶望を選ぶ狂気、と誤解されそうですが、むしろ正気の指導者ならその状態で戦争を起こせないという計算でしょう)程度の戦力は必要かもしれません。

ただ、やはりロシアの核が偶発的な発射を除き、アメリカ及びその同盟国に対する全面戦争として発射されることを想定するのは・・・あ、極端な政変による軍事国家化のリスクもありますね。そうなると、やはりロシアに核がある限りは対抗できるだけのものは必要かも。

イギリス、フランスが核を保有する必要はあるでしょうか?これはかなり疑問です。両国の核保有は単に、アメリカとの政治力学上のバランスでしかないのでは?他国を征服する意思はないはずです。そして今後自国を征服から守る、影響圏の権益を守るその他の理由から核を使用する状況になる可能性が果たしてあるでしょうか。

インド、パキスタン、中国、そしてイスラエルの核保有は政策上当然です。アメリカによる平和が崩れた時に、最後に頼る実戦力、そして高度な抑止力として必要になっています。インド、パキスタン、イスラエルの核兵器保有量は人類滅亡に至るものではないと思われるので、特に問題はないでしょう。

一つ重大な事・・・冷戦直後、ソ連崩壊のどさくさと軍の腐敗によって大量の核兵器が国のみならず犯罪組織にも流出したと思われる事で、従来核に対抗できる抑止力は核しかない、といわれてきたのが無意味になっています。
核兵器を持つテロ組織に対して、核兵器は有効な抑止力ではありません。相手が国の場合には国土を完全に破壊する、という脅迫が抑止力になりますが、テロ組織は地方を拠点にしている場合でも多くの場合世界各地に手足を伸ばしており、一地方を消滅させたとしても生き残った部分が行動し続けられます。
また、その組織の影響力の強い地域といっても、多くの場合住民全体ではなく一部協力者がいる程度なので、その皆殺しは人道上問題があります。例えばオウム真理教がアメリカで核テロをしたから本部のある山梨県と信者が多くいて経済活動の中心になっていた東京を核攻撃することは適切でしょうか。
「核を制するものは核だけ」少なくともこの理論は現在、国際的犯罪、テロ組織という例外が生まれている事は認めざるを得ないでしょう。では、何がそれらの大量破壊兵器使用を抑止できるでしょうか。オウム真理教の神経ガス使用は結局抑止できなかった事があまりにも重いです。

8日

ヒッグス粒子発見の報が。質量の起源に関わり、SSCの目標でもあった素粒子の発見、これでこの間確認されたタウニュートリノに続いて、事実上素粒子標準理論は検証されたようです。

そして残念ながら陽子崩壊は観測されず、強い核力をもとり込んだ大統一理論を実験で検証する足がかりはまだないようです。超対称理論も検証できていないようですし・・・これで素粒子物理学は終わるのか、という予感さえあります。それは正直我慢ならないですが・・・でも百年前、同じくもう物理学は終わったといわれていた、まさにその時にX線の発見、マイケルソン=モーレーの実験等から相対性理論、量子力学の大革命が起きた・・・それが忘れられず、そして期待してしまうのです。もしかしたら今にも、充分実験で検証できて標準理論を根こそぎひっくり返すような理論が生まれているのではないか・・・。

7日

「教養」とは何か、特に新しい世紀にふさわしい教養とは何か考えてみて・・・一つ浮かんだのが、異世界での自己紹介がどれくらいできるかです。

ファンタジーで、突然普通の学生が異世界に飛ばされ、全く別の社会構造、歴史、文化、物理法則さえ微妙に違う(魔法が使える)所に言葉が通じるだけで放り込まれる、と言う始まり方はとても多いです。そこで向こうの人に、自分の名前や性格だけでなく、自分がどのような所から来たのか、自分はどのような文化で育てられ、自分の世界はどんな構造、物理法則でできているか伝える能力・・・これは教養ではないでしょうか。

もちろん、本来の意味での教養・・・四書五経や聖書などの古典にどれだけ通暁しているかも大切でしょう。でも、今分かっているこの世界の物理法則や森羅万象の構造について、しっかりと説明できれば、どう向こうの世界法則と違うかも分かりやすくなると思います。また、こちらの世界の歴史や伝承など、また文化・・・のもっと卑近な日常聞いている歌やスポーツ、料理の仕方、服装体系なども向こうの人にとっては興味深いでしょう。

そしてこちらが生きている科学技術の世界、それを客観的な目で説明する事はできるのでしょうか?面白い例を読んだ事があるのですが、我々のテレビや電話、自動車、核兵器など高度な科学技術文明は、普通中世レベルにいる向こうにとっては驚異的な魔術でしょう。

また、数学も重要な知識体系だと思います。今までファンタジーで、向こうの人たちの数学レベルについて聞いた事はほとんど無いですが、今の普通の中学生が知っている連立方程式や座標、文字式計算の概念自体が驚天動地になる事もありえます。逆に相手のほうがはるかに優れている、と思える時、フェルマーの最終定理やリーマン予想、P=NP問題が解けているか質問するのも面白いでしょう。数学の体系だけはどんな異世界でも、絶対に違いはないはずですから。そう考えると唯一・・・記号体系は違うとしても真理体系としては絶対に変わらない数学が唯一共有できるものかも。

6日

人間と生態系の時間スケールのずれが、環境問題の本質の一つではないでしょうか。

地球温暖化に関する研究では、このペースで温暖化が進展したら植物がそのペースについていけないために深刻な被害が出る、とされています。でも、それがもっとゆっくりしたペースなら自然は当然それに適応し、豊かになっていくはずです。ですが、自然が対応してきた温暖化、寒冷化などの時間は何千年単位で、数十年で大きく二酸化炭素濃度が変化するような事態は「想定外」です。だから、結果的に危機的な状況になってしまう・・・それを防ぐためには、なんとか人間の時間の尺度を自然に合わせる事が必要と思われます。

ですが、それはどう考えても不可能です。人間の寿命の短さ、特に産業革命後の経済の活発さなどは、ゆっくりした運行を不可能にしています。でも、考えるだけなら考えてみてもいいのでは?自然に負担を与えない速度の文明について。社会主義的ユートピアとつながりかねないので危険ではありますが。

そして最終的な解決策は、やはり人間が宇宙などに出ていき、地表の生命圏を基本的に放棄して自然に返す事だと思います。あ、そういえば人類は将来地球から出ていくかどうか、それは・・・超長期計画としてでも考える事はできるのでしょうか?そしてどうやってそれを決断できるのでしょう。あ、第一間に合うのでしょうか?ほぼ確実に21世紀中には成長の限界による文明のクラッシュが起き、その余波による破滅が自然界をも巻き込むのですから。

5日

著者の立場によって、日本が全く別の国に見える事が多いです。学校にしても何にしても、一方は強制収容所と言い、もう一方は自由過ぎて無政府状態と言っている状態で、どちらを信じていいか分からないです。

どちらが正しいのか、あまりにも矛盾が大きすぎ、しかも互いに相手をイデオロギーと非難したり権力の手先と決めつけたりで、真実などどこにもなくてあるのは世界観だけ、と思うしかないような気もしてきました。

4日

確か小学校の頃、深刻な心的外傷と言っていいほどのショックを受けたNHK特集番組に「核戦争後の地球」がありました。故カール=セーガン博士の「核の冬」概念などを下敷きに、核戦争の起きた後の地球の姿、人類の滅んでいく姿を非常に精密に描いた番組で、非常にインパクトが強かった事を覚えています。

それを、今作ったらどうなるのでしょう。当時と今とでは使える技術・・・予測そのものに使えるコンピューターの規模、巨大なシュミレーションプログラムを制御する理論、そして映像化に使えるCGなどの技術の規模など全てが桁外れです。できることなら、様々なケース・・・現代の大きく変わった世界政治情勢に応じ、テロリストによる原発にスーツケース核爆弾から全面核戦争まであらゆる事態に何が起きると考えられるか、また本当に核戦争の可能性は減っているのか、そして日本は安全なのか特集してほしいものです。

3日

経済的理由・・・要は親のリストラで高校を中退するケースが増えているようです。もしこのリストラがこのまま景気回復によって緩和せずにますます激化したら、今後どんな結果が生まれるのでしょう。

大卒でも仕事が無いのですから、中卒に仕事があるわけが無いです。そうなると必然的に、技能を身につける事のできないフリーターと言う名の未熟練労働者、ということになります。彼らの収入はどうしても低いですから、結果的に、特に彼らが年金生活に入る頃に大きな需要の減少、必要とされる福祉費の増大が起きます。この、非常に長期的な悪循環を解決する方法はあるのでしょうか。

せめて公立高校の無料義務教育化を決行してくれればいいのですが・・・でも考えてみますと、かなり多くの職種で高校時代は無駄です。早めに訓練したほうがいい職業はかなり多いですから。

2日

核戦争が起きたらどうなるか、と言うシュミレーション・・・ただ「人類滅亡」と片づけるのではなく、きちんとあらゆる場合に起き得る災害の最大限と最小限を出して、公表して欲しいものです。

例えば現在想定されている、冷戦時代を引きずったアメリカとロシアのケースだけでなく、中国とアメリカ、中国とロシアが全面戦争したらどうなるか、中東でイラクとイスラエルが、インドとパキスタンが、アフガニスタンのタリバーンが、またテロとして核兵器を使用しうる組織がどれくらいあって、最悪の場合どのようなことになるのか等色々想定して、それを起きないようにするには・・・ただ「核兵器全面廃絶」と叫ぶだけでなく、もっと宣伝しないと。

といっても、やはり・・・間違いなく犯罪、テロ組織に核兵器が流れている以上、廃絶はもうリスクが大きすぎますが。

1日

今後起きる関東大震災で、皇居は避難場所として開放されるのでしょうか?あれだけ広大な事実上の空き地、都心に放り出された帰宅不能被災者(学生、会社員など遠くにある本来の家から通勤、通学している人。交通網が麻痺している以上、帰宅はほとんど不可能。革靴で徒歩で、それにもし悪天候の中、廃虚と爆炎の中を都心から千葉や埼玉まで帰宅できますか?)にとってはこれ以上ない避難所のはずです。まして堀の膨大な水があり、浄水機さえあれば飲料水にも不自由しません。今から、それを前提に皇居内に大量の緊急物資を貯蔵して・・・置いてくれている、と信じたいものですが。何万人も門前払いで、関東大震災での被服廠跡で3万8千人が焼け死んだような悲劇が起きたら、多分誰も納得しないでしょう。

しかし、それ以前に・・・今ここで震度7の大地震が起きることを前提に準備している人はどれくらいいるのでしょう。日本に住む限りどこにも安全地帯はない、どこであっても警戒、準備していなければならないのに。