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31日

人間に関する評価は、できるだけ公開されるべきだと思います。内申書の公開が長い裁判にもなっていますし・・・バイトも社員も、月に一度自分の勤務評定を通知表の形で見せてもらえたら励みにはなるでしょう。

確かアメリカでの実力主義は、きちんと公開された人事システムがあるから、と聞いたことがあります。

あ、あと問題なのが、学校の内申書・・・生活、人格など全てを縛る影響力があるのに公開されない、ということです。これはアメリカではどうなっているのでしょう?

30日

100%正しい事を言う人もいないですし、100%嘘ばかりの人もいない・・・でも、それは意外に勘違いされやすいものです。たとえば今、ヒトラーのこの言葉は正しいなどと言ったらひどい目に会うでしょうね。まあ、一つ一つ検討して、この言葉は嘘、この言葉は邪悪、この言葉は真実に近いが歪曲されている、など一々考えるよりすべて邪悪な嘘、と断言するほうが楽ですけど。

言葉の嘘、本当だけでなく、人間には本当にいろいろな面があるのではないでしょうか。

29日

十年近く続いている強烈な就職難と大規模なリストラは、企業の人員構成をどう変えているのでしょう。特に年齢構成を。

新入社員が抑制されただけではない、どの世代も均等に弾き出されて今残っているのは本当のベスト&ブライテスト・・・そうでしょうか?確かに中高年のリストラも非常に厳しいものがあります。

リストラされていない階層もあるのでは?社長などの最上層部や、さらにOBにも関わらず取締役などの形で収入を得つつ、影響力を保持している人たちは・・・果たしてリストラされているのでしょうか。また、官公庁やその天下り先のリストラはそれほど進んでいないようです。

まあ、それはさておき・・・企業においては若者が少ない構成になっていないでしょうか?もしそうなっていたら、新陳代謝がうまくいかなくなり、組織が硬直化する恐れがあります。

もう一つ不安なのが、就職難で弾き出されたフリーターたち・・・ちゃんと社会に参加している若者が少なくなり、非常に多くの若者が事実上社会と互いに背を向けてただ生きているだけ、これは健全な社会なのでしょうか。でもヨーロッパなどでは失業率が十何%が当たり前ですし、それが普通なのかもしれません。

28日

国策というものは、どれくらい一般民衆の心理・・・特に外国に対する認識をコントロールできるのでしょうか。

かつて、戦中の日本は鬼畜米英で凝り固まっていました。ほんの数十年前、ロシアにイギリスの戦費で勝ち、アメリカの仲介で泥沼にならずに講和できたことも忘れて・・・。つい最近まで、旧ユーゴスラビアでは民族主義を掲げた独裁であのような悲劇が起きました。また、長年日本の侵略を教育で強調してきたといわれている中国のインターネットでは日本に対する強烈な攻撃が繰り広げられているようです。

それとも、逆に・・・民衆の意識ができて、それが国を動かしているのでしょうか?だとしたら、どうしようもない気さえします。

27日

ゴシップ報道のたぐいを見ていますと、著名なスポーツ選手の親にしばしば、子供を自分の所有物のように扱う姿勢が見られます。本音ではそれこそ、戦前のように家の都合以外の結婚を許さないような・・・。

僕は宝塚ファンで、家の都合や身分のため結婚の自由を阻害されたゆえの悲劇をしばしば見ています。だからこそ、恋愛と結婚の自由が人間にとってもっとも大切な自由のように感じています。でも、今にいたってもあまりにもしばしば無視されていますね。

ただ、恋愛の自由を考えると・・・思い出すのが、外国で小学生の教え子と関係を持って妊娠、重罪で逮捕された教師の話です。それが本当の愛だとしたら、だからこそ犯罪であり、許されないこと・・・重い話です。もちろん、それが本当の愛であることは・・・本当の愛だと、どうすれば証明できるのでしょう?

26日

刺殺されたオウム真理教の村井の「ユダにやられた」、誰もが福音書でイエスを裏切ったイスカリオテのユダと思っていますが、もしかして・・・「北斗の拳」の、妖星ユダ・・・のような人間、という可能性はないでしょうか。自分でもばかばかしいと思いますが、あれは全てがばかばかしかったので・・・。

それにしても、オウムの裏については一応本(新潮社刊「オウム帝国の正体」一橋文哉著)が出ていますが、それ以上本格的な追求は見られないですね。それで指摘された、村井刺殺事件、国松元警察庁長官銃撃、坂本弁護士宅の鍵については多分永遠に何もわからないまま、闇から闇へなのでしょうが・・・。

25日

女性の理想とされる体型は、ここに百年でどう変わったのでしょう。そして、百年後に理想とされるのはどんな体型なのでしょうか。

現在は、男性と女性の意識が微妙にずれています。男性の多くにとって好ましいのはグラマラス・・・ウエストや足首は細くしまっている反面、乳房と腰周りが豊かであることです。特に近年、ポルノグラフィーを中心に乳房の大きさが強調されています。反面、女性にとっての理想はひたすら細い体型と思われます。病的なダイエットもしばしば見られますし。

この理想像が、昔とはまったく違うことは言うまでもありません。では未来にはどうなっているのでしょうか。そして男性は・・・。男性も、男性にとっての理想=筋肉質と女性にとっての理想=痩せ型と相反しています。

どのみち、もう二度と肥満体が賞賛されることはないでしょうね。

24日

パレスチナ問題が本気でこじれてきました。絶望的な情勢・・・でも、元々絶望ですよ。何しろ、両方の「民意」の本音は相手の皆殺ししかないのですから。指導者も、和平に踏み出そうとしすぎると暗殺される危険がある・・・現にラビンは暗殺された・・・ので、安易な、特に信仰に関わる妥協はできないです。

互いに皆殺しはできない以上、延々と争っているほかないのかもしれません。となると、それを核戦争にエスカレートさせない工夫こそ重要だと思います。

それにしても、マホメットがエルサレムを終焉の場に選ばなければ・・・まあ、必然ですが。今、こうしてキリスト教とイスラム教とその他が同じ世界に生きることに、大きなNOがないだけでも進歩かも。あ、そういえば・・・産業革命をきっかけに、ヨーロッパの力が圧倒的になったとき、なぜ彼らはイスラム教徒の根絶を考えなかったのでしょう。そして、核兵器ができてから・・・

この仮定は無意味ですが、もし十字軍が核を持っていたら・・・使っていたでしょうね。ただし、そんな先端技術はイスラムのほうが先でしょうが。

23日

ネットなどには、知識の上限が分からない人間がしばしばいます。この人はいったい、いくつ博士号を持っているのだろう、どれほどの雑学を知っているのだろうと・・・。僕もそうなりたかったのですが、むしろ虚しい気もします。

19〜22日、パソコンがぶっ飛んでいたため更新不能・・・

18日

国内線機内ナイフ類持ち込み全面禁止の報が。僕には暴挙としか思えません。

最も小さい、刃渡り6センチもないような・・・スイスアーミーナイフのクラシックやコロンビアリバーのK.I.S.S.などで人を殺すのは難しいです。正直、僕なら絞殺具を選びます。ハイジャック犯は脅しとして使うかもしれませんが、正直な感想として・・・犯人がよほど練習を積んでいない限り、徒手格闘技の有段者なら少なくとも死ぬ事はなく取り押さえられると思います。失明や腱切断の危険はありますが。

本当のハイジャック犯なら、サブマシンガンのような強力な銃器で武装しているはずで、小型ナイフとは次元が違います。

また、凶器対策としても意味はありません。凶器ならたとえば靴下にコインを詰めただけでも、丈夫なバックルのベルトでも、簡単に凶器とできるのです。また、ポリカーボネイトのような丈夫なプラスチックを用いたペーパーナイフも出回っており、これの機内持ち込みは阻止できません。小さな凶器の持ち込みは阻止できない、これは仕方のない事です。機内に外部から衣類を含めた物の持ち込みを全面禁止、一度全裸で肛門や口の中までチェックを受け、機内では下着まで着替えて支給された、紐が一切なくてマジックテープを用いるバスロープで過ごす、とでもしない限り。

そして、ナイフを全く持たない状態で不安なのが、万一事故が起きて、生存してしまった状態です。たとえ預けたスーツケースに手斧があっても、それはないも同然です。あくまで、手荷物だけでどう過ごすか考えなければならないのです。もし手元にヴィクトリノックスウエンガーのソルジャー・・・いや、スーベニアが一本あれば、知識のある者ならどれほど実際にできる事と安心感が違うか!

ナイフさえ消せば大丈夫、という以前に、大きな包丁を持ちこむ隙を無くして、サブマシンガンとスーツケースの中の気圧併用時限爆弾をチェックして欲しいです。

17日

場によって求められる倫理が違う、当然の事ですが、なかなか気付かないものです。だれもが、自分の狭い世界を普遍的なものと感じてしまいがちですね。特に経験の少ない、学生にとっては。

逆に、他の場に一切触れさせない、純粋培養のよさは・・・あるのでしょうか?軍隊や修道院などで、単一の価値観に人間を染め上げ、訓練する事は・・・そういう人間作りが多く見られます。

場の違いで一番大変なのが、刑務所や少年院と一般社会かも。中では模範囚であっても、外で上手く行くとは限らないです。私語を一切しないのは、中では模範的であっても外では人間的にどこか歪んでいるのですから。

16日

来日した中国首相に対し、日本人が「いつまで謝ればいいのか」と聞いたそうですが、僕はそれに違和感を感じました。中国人にとっては、居座り殺人強盗犯が被害者にそれを言うようなものではないでしょうか。少なくともそう怒らせる危険があります。本音の答えは、「未来永劫子々孫々まで」のはずです。本当は、日本人を皆殺しにしても足りるものではない・・・。ただ、どちらももう世代交代が進んでおり、犯人の子供と被害者の、事件を直接知らない子供の代になりつつあるのと、政治的に利用されているのが問題です。

このように、個人の犯罪と国家の政策を同一視するのは問題でしょうか?

また、日本人は、イギリス、フランス、ドイツ、スペインなど西欧は過去の侵略について謝っていないのになぜ日本だけが、という心理になると思います。それを何とかするため・・・一度、帝国主義を取った国全てが侵略について会談し、共同謝罪声明を目指して話し合う必要があるのではないでしょうか。それを言うと、横並び意識はやめろ、日本は始めて謝罪したユニークな国になれといわれそうですがね。

どうにしても、全てあいまいにして「妄言」でごまかす態度は僕は気に入りません。謝るなら謝る、謝らないなら謝らないとはっきりして欲しいですよ。

15日

宇宙戦艦ヤマトで面白いのは、時間スケールの無視です。どう考えても「浮遊大陸が消滅する」「惑星が爆発する」「暗黒星雲が崩壊」「異空間から別の銀河が出現、銀河系と衝突して多くの恒星、惑星が破壊」などは物理法則はともかくどう考えても何億年かそれ以上の時間がかかるできごとですが、劇中では数秒です。もちろん、光速制限があるのにリアルタイムで冥王星付近のヤマトと地球が会話できるのも。

そのように、話を面白くするためにあえて物理法則を無視する、というのもありかもしれませんね。それが、娯楽作品としてのSFには必要なのでしょう。

14日

コンビニやスーパーにでも、古くなった食用油を容器に入れて持って行き、店頭に設置されているその機械に入れたら下から粉石鹸が出てくる、というシステムがあるといいですね。

家庭での廃油の処理は、かなり環境に対する負担になっています。それを石鹸の形で家庭に戻せたら便利だと思います。添加物のない石鹸は様々な目的に使えますし、石鹸を全く使わない家庭はまずないはずです。

それにしても、食器洗いにしても洗濯にしても、もちろん手や身体(シャンプーとして使ったら念入りなリンスが必要です)を洗うにしても、ほとんどは石鹸で充分なはずなのにあまり使われないですね。どうして合成洗剤が圧倒的に多いのでしょう。便利で落ちやすく、種類も豊富だからでしょうか。

13日

医療、法曹などの分野で常習的な過労が指摘されています。特に医師や看護婦の過労は凄まじく、それが最近多発する(単に明るみに出ただけ、とも言いますが)医療事故にもつながっています。

それらの、非常に重大な危険のある職業において、過労を防ぐ方策はできないのでしょうか。単純な競争原理では、確かに過労になるほど働いたほうがいい、という事も多いでしょう。例えば、長距離トラック運送業の場合、運転手の休みを増やすより多少の事故は甘受したほうが収益は上がります。特に競争が激しい分野では、過労に配慮する余裕はないでしょう。今後、医療などで競争が激しくなると、さらに過労がまして安全が保証できなくなる恐れもあります。また、人間がミスをする、という前提に立つならより望ましい、多重チェック体制も人件費を増す方向に働くため、競走上は不利です。

まあ、医療や法曹の分野での過労は競争原理より、絶対的な人数の少なさなど、制度的な面が問題のようです。

12日

久しぶりに日本人ノーベル賞受賞のニュース。しかも、国内の研究に対してだそうです。

ただ気になるのが、物理学賞もそうでしたが、やはり昔の研究に対するものだった事です。こうなると、今後研究が進む分野は医学、生理学賞に含まれるバイオテクノロジーと、該当する賞のない情報数理、環境などが中心になるでしょう。と考えると、ノーベル賞の存在意義すら疑問になってきました。もし、化学や物理で、発表されたばかりの理論を最近の実験で確認、即座に受賞決定、というケースが今後ないなら・・・。

でもやはり少ないです、人口はアメリカの半分、いや識字率ははるかに高いはず。だから天才がアメリカの半分の数生まれてきてもおかしくないような・・・あ、でもアメリカは世界中の国から天才を集めて教育し、研究させていますから単純に天才が人口に比例するはず、というわけではないですね。

11日

民主主義の構築は、実際にはどうすればいいのでしょうか。

歴史的には人工的にうまくいく民主主義国家ができた事はないです。日本の民主主義が機能している、とマスコミで書かれる事はありません(これももしかしたら問題ですが)し、まして、特に最近民主化されたロシアなどでは。民主主義とは、あの時代ののイギリス、アメリカ、フランスなどの特異な歴史状況でのみ生まれ、他が人工的に取り入れる事のできないものではないか、という気がしているのです。確かに今の所、イギリス以外のヨーロッパ諸国も民主主義で動いているようではありますが。ただ、もしそうだとしたら・・・民主主義を持って生まれなかった国はどうすればいいのか、という問題が出てきますね。

僕は、本当に民主主義を根付かせるには何十年もの教育が必要ではないか、と感じています。特にアフリカ諸国や東欧諸国では、焦ってはいけない、とりあえず安定を確保して、そこで教育を整備し、それからであるべきでしょう。かといって、焦ってはいけない段階的に、と言って独裁を維持するのが独裁政府の常套手段なのですが。そうでない証明としては、やはり言論活動の自由が一番だと思います。ただし、急進的なテロは絶対に許さない、と。

10日

少年法改正、厳罰化が議論になっていますが、それ以前に歪んだ人格を直す方法を考えるべき・・・人格障害の治療法の研究、精神医療の充実が急務ではないでしょうか。

これは、少年のみならず成人の犯罪者にも言える事です。

9日

個人のモラルに、どれくらい(宗教、文化差ではなく)個人差があるのでしょうか。例えば僕は、嘘と女性に対する暴力、性暴力などに対して極端な怒りを感じ、反面正当防衛かそれに近いもの、被害者の加害者に対する復讐、悪人に対する天誅であれば殺人を許しています。

ドメスティック=バイオレンスのバタラーのように、立派な紳士でありつつ愛する女性に対して暴力を何の呵責もなくふるえる人もいますし、詐欺師も多くいます。詐欺師でなくても、職業的な嘘は平気な人もいますし、万引きの常習犯もいます。正当防衛でも暴力を容認しない人も多いです。異性を嘘で誘惑、捨て去る事に何の痛痒も覚えない人もいます。

それは・・・もしかしたら、モラルには大きな個人差があるのではないか、と思わせます。問題はそれをどうやって、社会的に認められるように、つまり刑法犯罪を犯さないようにさせるかですが、それがしつけの根本的な部分でしょうか?かなり困難な気もします。その、非常に深い部分のモラルは個性に近いもののような気がするのです。余りそれが極端だと、反社会性人格障害という不治に近い病気なのですが。

8日

絶望とは人間特有の精神現象でしょうか?そして、それから逃れるための妄想も?

例えば、屠殺場に連れて行かれる牛や、足を折って薬殺以外にない競走馬はそれを、理解しているような感じがあるらしいです。では、彼らにも赦免妄想(アウシュビッツなどで見られた、絶望的な状態から逃れるための妄想)や来世の概念などがあるのでしょうか。

絶望するには、本質的に未来を予測する能力が必要です。ガラス戸のある部屋に閉じ込められたハエやカは、僕の知る限り絶望を知らないように飛び回り、ガラスにぶつかります。僕が彼らの立場に立てば、ガラス戸を開ける力がないし、何万回体当たりしてもガラスが破れる事はないし、出入り口もないので絶望だとわかるのですが、虫にはそれは分からないから、本能が命じるままに光の方向に飛ぶだけです。

人間には、未来をかなり確実に予測する力があります。予知のようなものではなく、論理思考によって因果関係を考え、なにかをしたら結果がどうなる、と様々な結論を判断することができるのです。だからこそガン告知、死刑判決、解雇通知、不合格など、自分がどう行動しても変えようのない自分にとって不都合な状態を認識し、それに絶望する事ができるのです。

そして、人間にとって最も重く、最終的な絶望があります。それは、人は必ず死ぬという事です。自分はまず間違いなく百年後は生きていない、という、これが絶望なのは人間だけなのでしょうか?犬や馬は、それを知らないのか、知っていて別に何とも思っていないのか・・・。

7日

ユーゴスラビアがついに、革命を迎えた気配です。結果はどうなるのか、ミロセビッチ大統領はどこにいるのか、色々と興味深いです。

ただ、僕は正直ユーゴスラビアという国の将来は楽観していません。新大統領を名乗るコシュトニツア氏は反米を口にしていますし、ミロセビッチを操っていた力が消えたわけではないでしょう。民族主義と、経済制裁が解かれても好転しない(多分、他の東諸国同様泥沼のように崩壊すると思います)経済に、国民の絶望が募った時・・・何が起きるか想像できません。大セルビア主義を、ミロセビッチ大統領以上に強く唱える人が勢いに乗って、ということもありえますから。

それ以前に、どこかに潜伏しているミロセビッチ大統領がどう動くのかも心配です。単純に民主主義の勝利と喜べるほど、僕はのんきに見られません。

6日

自己犠牲は否定されるべきでしょうか。他人、もしくは神や祖国のために自分の命を犠牲にする事は、昔は最も道徳的に高い事とされてきました。ですが、日本においては太平洋戦争で、国(=当時の教育の建前としては天皇、さらに現代の教育では騙され、権力で脅されて腐敗した特権階級に奉仕しただけとイメージされる事が多い)のための自己犠牲を「強要した反省」から、自己犠牲を否定する道徳観が強いような気がします。

あ、でも・・・「会社」に対する自己犠牲的な奉仕はありますし、肯定されていますね。

アメリカにおいては?特に国に対する自己犠牲精神はベトナム戦争の平和運動で、否定されたのでしょうか。そして、ヨーロッパにおいてはどうなのでしょうか。

5日

アメリカでの黒人、日本での被差別部落民や在日朝鮮人、女性などマイノリティを満足させる小説(などの表現)とはどのようなものでしょうか?

出さなければ白人中心、悪役として使えば偏見、主役として使えばその裏返し、その他大勢として使ったら軽視・・・どうやっても非難されてしまうようで、怖いです。完全に全ての人に不快感を与えない表現など、不可能ではないでしょうか。

4日

中学生や高校生の男女交際は、セックスによる妊娠中絶、性感染症などのリスクがあるので教育機関では望ましくないとされます・・・端的に言いますと、学校では性非行とされ、退学など懲罰の対象になります。

本当に愛し合う二人が、危険がないように結ばれるには互いの愛情と意志が固いなら、保険医もしくは産婦人科医の前で面接、性病検査、性知識テストをして、さらに弁護士に万一の妊娠などの際の対応を契約書にして、とするのが望ましいですが、この発想自体これ以上なくグロテスクを感じます。なぜか・・・性と言うこの上なくプライベートで神聖な問題を、まるで法律上の契約か何かのように扱っているからでしょうか。

3日

最貧国の政府には、当事者能力を失っているものもあると認めるべきでは?特に内戦で半ば無政府状態と化している国など。

それらの国で、とりあえずの平和を確保するためには、先進国が「再征服」して秩序を取り戻す必要もあるのではないでしょうか。一時的に、戒厳令に近い形で制圧、武装集団を強制的に武装解除し、「誰も武器を持ってはならない、ただし誰も武器を持たなくていい」、安全な世界を力で作り出し、その上で産業の再建、債権放棄、無料での初〜中等教育を行って、それによって次の世代から、腐っていない民主的な政治家を生み出す・・・不可能はわかっています。本当に相手のためだけを考えた征服も不可能、どうしても征服政府から腐り、その腐敗が国民の隅々にまで・・・昔の植民地時代に起きたのと同じ事が起きるでしょう。

でも、それができないなら、どうすればいいのでしょう。先進国が債権を放棄した所で、骨の髄まで腐りきり、解体された社会はどうにもならない気がするのです。やはり信長(というより始皇帝やチンギス=ハン)を待つしかないのでしょうか?

2日

政府機能のなかで、「強制加入の保険」であるものはどれくらいあるのでしょうか。保険料を税金と考えると、年金や生活保護などはそれに近い感じがあります。ただ、本来保険として考えると、災害被災者や犯罪被害者の救済も重要な目的のような気もします。

従来それほど手厚くなかったのは「自己責任」の考え方からとのことです。でも、僕はそれがおかしいと感じています。まず、災害や犯罪は個人の注意で避ける事が難しい事です。そして、国に税金を払っているのは、本質的には国防、インフラ、そして福祉のために、一種の保険料としてでは?誰にでもいつ降りかかるかわからない、そして降りかかった時、少なくともその経済的負担は個人では普通どうしようもないから、そのいざと言う時のために政府に税金を納めている・・・。そして保険としての政府を考えると、災害被災者や犯罪被害者は特に手厚く救済されるべきです。しかし、それは政府の仕事ではない、原則として、各自が「自己責任」で民間の保険を利用すべき、というのが今の政府の立場なのでしょうか?

僕はここを転換したほうがいいと感じています。特に、構造改革の中生活不安によるデフレスパイラルを防ぐため、セーフティーネットの確立が急務とも言われていますし。そういった、不慮の事態による経済的苦境を救うのも、政府の重要な責務でしょう。考えてみますと、海外で人質になったり拉致されたりした日本人に対して特殊部隊を動かさないなど、日本政府には自国民を守る発想が乏しい気がするのですが・・・。

1日

体験考古学はもっと必要では?コンチキ号の航海のように、実験することで見える事も多いでしょう。それ以上に、例えば古代ローマ帝国の一地方都市(今使われていないアンティオキアなど)をできるだけ忠実に再現し、そこで近代技術の製品を一切使わず、全て当時の技術を用いて、当時のままの言語で当時のままの生活・・・これで学べる事は非常に多いと思います。

また、この別の時代の生活を体験する事は、学生・・・考古学専攻の学生はもちろん、他分野の学生にも有益だと思えます。遊園地のアトラクションやテーマパークとして、開拓時代のアメリカ西部や江戸時代の街を再現したものが人気を集めていますし、そのリアリティをより高めて、そこでの生活様式をも再現すれば・・・。

特にエリート層に対する教育として、アウシュビッツ強制収容所の生活(最後に「シャワー室」で塩素ガスの代わりに催眠ガスを浴び、その後焼却炉やCGなどで合成した死体処理を見学して終わり)や、特殊メイクで黒人の姿にして数週間黒人奴隷の生活を体験させることは、僕には必要だと思います。世界の下半分の人間全てを合わせたより多くの金を握っている人の子は、普通なら自分を特別な存在と思ってしまうでしょう。まして、もし遺伝子改良が加えられたら。それで傲慢な精神を持って強力な権力を握るようなことにならないよう・・・特に、人間としての尊厳を全て奪われた状態を体験することは野外活動より重要ではないでしょうか?