枕元の計算用紙

ホーム
1999年7月 8月 9月 10月 11月 12月
2000年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年1月 2月 3月 4日 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

2004年1月

1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

31日

テロと戦わなければならない

国はテロの主犯ではなく、それぞれの国にテロ組織が巣食っている。アフガン、イラク戦争はただ憂さ晴らしの人殺しだ

ではどうしろと?

テロの原因は貧困、テロ組織がはびこる国を援助し、貧困をなくせばテロもなくなる

貧困のない社会を夢見るユートピア思想は共産主義による虐殺を生んだだけだ。
テロが巣食う国は政府も腐っているから援助してもその金は腐ったバケツからテロ組織に流れるだけだ

援助にもいい援助と悪い援助がある、政府によるひもつきではなくNGOに援助すべきだ

テロを援助するような腐った自由のない国で、NGOがまともに活動できるか?
また、そのNGOが腐らない保証はどこにある?

政府ぐるみでテロを援助しているなら国連の非難決議や経済制裁もある

国連は機能していない。経済制裁はイラクでわかるように他国への憎悪=団結を増し、配給を握る独裁者の力を強め、子供を殺すだけの虐殺だ

さあ、どう続けましょうか。

30日

人類が人口増と環境破壊で自滅しないためには、自らの物質的欲望を制御しなければならない…
その一つの例として、自ら技術進歩を封印し、欲望を制御して持続可能な農業に徹した江戸時代が引き合いに出されます。
でも、それは自由と法治主義を根本的に無視したものです。江戸時代の欲望は自分たちで制御したのではなく、あくまで欲望を捨てるよう強要されたのです。

例えば今の社会では、人の倍働いてポルシェのような高級スポーツカーを買うのはいい事です。
しかし江戸時代で同様のことをしたら、よくて財産没収の上流罪、おそらくは処刑されるでしょう。現実に籠や船を飾ってその憂き目に会った豪商は数多くいました。そうする他ないのでしょうか?
江戸時代の欲望制御は「分をわきまえよ」が基本であり、厳しい身分制あってこそであったことも忘れてはなりません。

秩序と持続可能性、そして平和を最優先するなら、江戸時代はかなり機能していたのですが…近代の理念とあまりにも相容れません。

29日

もし今の世に、史記の人物がよみがえったらどう言い、どうするでしょう。

孔子はどう思い、何をするでしょうか。「聖賢の道」すなわち殷、周の制度など今の世界からみれば化石です。現代の世界は殷や周とは比較にならない巨大さであり、帝王の徳一つで治まるはずはありません。そして、彼は世界に多数の宗教があることさえ知らないでしょう…キリスト教、イスラム教など、まして近代科学や民主主義とどう折り合いをつけるのでしょうか。
間違いなく民主主義にも資本主義にも、もちろんマルクス主義にもすべてを学んだ後であっても厳しく反対することでしょう。有効な代案が出せるとは思えませんが。

今の混乱したイラクやアフガニスタンを治められるのは誰でしょうか?項羽や劉邦?それとも管仲や晏子…最高の徳なら周の武王と太公望はじめそのドリームチーム閣僚?
いや、厳しい法で道に落ちたものを拾う人さえいなくした呉起や商鞅こそがふさわしいかもしれません。今のイラクやアフガンに必要なのはそれ…法治主義を徹底させて貴族=部族の力を弱め、中央政権(商呉にとっては王)の支配力を高める政策でしょう!一つ間違えるとフセインと五十歩百歩ですが…商鞅の隣組連座制は秘密警察より反近代的ですし。ついでに商鞅の農業重視も、潜在的には高い農業生産力を持つイラクには適しているでしょうね。
また、中国やアメリカ、日本の首脳にふさわしいのは誰でしょうか。

そして老子は?今の文明を全て否定し小国寡民に戻し…てしまっては、この地球は数億人しか生きられない、残り何十億人が死ななければならないという事実の前に、どうするでしょう。
何も考えずそんな人口を増やしたほうが悪いのですが、もちろん…ただ誰か責任者がいることではありません。

28日

敵国がある場合、その敵国が経済的に貧しくなるよう仕向けて最後に戦争で勝って敵国を占領するよりも、敵国も自国も経済的に豊かになり、その結果敵国も政情が安定、また経済的に自国を含む諸国との相互依存が深まって戦争の心配がなくなったほうが得…。
ではなぜ、昔からもっと多くの国がその戦略を取らなかったのでしょう。

それができるのは、先進国…近代システムを用い、自然と途上国を搾取して富み栄える一部の国だけなのでしょうか。戦争をしなくてもいいほど経済的に繁栄し、政情が安定するのは、第二次大戦以降という特異な時代だけなのでしょうか…アメリカはいまだに戦争を必要としているようですが、それ以上に多くの国を豊かな同盟国にしてきました。

27日

アルゼンチンやロシアなど、国家破産に至った国はどうしたのか…単純に考えれば、国内の資産や生産手段を国有化して全国民に最低限の配給をする=社会主義化すれば、餓死だけはないのですから皆安心し、社会は安定するはずです。

でもそうはなっておらず、むしろ自由化して混乱することが多いようです。
理由はやはり、社会主義そのものが失敗したからでしょうか。それとも失政で国をつぶした上に財産まで没収するとなっては、さすがに国民(特に強制国有化で奪われるものが多い有力者)も黙ってはおらず政府が危ないからでしょうか。

または原理主義的自由主義のIMFが権力を握るからでしょうか。
そして、日本が国家破産に至ったときには…IMFが潰れるかも、荷が重過ぎて。
逆にIMFが日本に対して行うことを、韓国の改革を参考にシミュレートして、それを国民生活へのダメージが少ないように行うのも手かもしれません。

26日

葬式が中心、という点では古代エジプトと儒教は似たようなものに見えます。
しかし、儒教は死者の復活や神を決して考えず、古代エジプトは死後を考えることが中心でした。
東西でずいぶん違うものです、というか死後どうなるか考えることを拒否する古代中国のほうが珍しいのかもしれません。
ところで、本来のキリスト教に葬式はあるのでしょうか?イエスはマタイ8−21,22で葬式よりも自分に従うよう言っていますが。

25日

民主党の古賀議員の学歴詐称問題はどんな結果になるでしょう。
有権者が民主党にも拒否感情を持ち、参院選での過半数をきっかけに政権交代に向かうシナリオを不可能にするものでしょうか。
民主党自体の自壊にさえ発展するでしょうか?
テロなど大きな政治的事件でこの話題が吹き飛ぶ可能性もありますが。

しかし、もし民主党がこの件で自壊したらどうなるでしょう。磐石の自公と弱小野党群→小選挙区制で野党壊滅になる…政権交代の可能性がほぼ完全になくなり、民主主義は再び有名無実化するのでしょうか。
今でももう有名無実化している、民主党と自民党に質的違いはないという意見も多いですが。

ただ、考えてみますと小泉首相へのNoが論壇中心に強まっている…日本国民がその小泉首相を圧倒的に支持したことは、日本国民自体が誤っているということでは。
同様にブッシュJr.大統領も評判が悪く、その支持率が高いということはアメリカ国民も誤っている…さらにはヒトラーも民主的な手続きで選ばれたのですから、ドイツ人が「民主主義」に戻ること自体危険極まりないのでは?
当時のドイツ人も今の日本人やアメリカ人も、「民主主義」に適していないのでは。他にも民主的な選挙の結果、失敗した国は歴史上結構あります。
ただ民主主義よりよい政治体制は存在しないというのが常識ですから、民主主義でだめならどうしようもないのでしょうが。

それにしても、これで古賀議員が辞職したら補欠選挙で選ばれる可能性がある山崎拓氏にとっては大きな幸運です。小泉首相も実に強運ですが…自民党、小泉首相と山崎氏を天の意思が後押ししているのでしょうか?

24日

独りで人の気持ちを推し量ろうとすると、勝手な解釈から心の中での対話が勝手な方向に進み、悪感情などを増幅させるなど迷宮入りの危険もあるのでは?

かといってどう考えているのかを聞くわけにもいきませんし、聞いてもいくらでも疑ってしまえますし、逆に冗談を真に受ける危険もあります。
難しいものです。

23日

イラクで、旧バース党政権の公職追放をしすぎて警官も官僚も不足し、インフラは崩壊するし治安も回復しないし社会は安定しない…と批判が集まっています。

でも、日本の占領と比べてみましょう。
GHQはある程度の公職追放をしましたが、結局官僚機構を温存しました。
それが日本の安定に大きく寄与し、急速な復興の大きな助けでした。
反面、明治時代からのお上依存、官僚主権の国体が根強く残ってしまい、その官僚支配の打破が現在大きな政治的課題とされています。
GHQが旧日本の官僚を徹底的に排除していれば、今それに苦慮することもない…イラクでも旧政権の人間にそのまま仕事をさせると、短期的な復興は楽であっても社会が根本的に変わらず、官主主義のまま民主主義が根づかず、将来苦労する可能性もあります。

戦後日本にはいい代替勢力がなく、唯一反政府だった共産勢力に任せるわけにもいかなったし、アメリカが直接統治したら抵抗もあった、やむをえないという論もあります。
同様にイラクでも反フセイン勢力は旧態依然とした部族社会やイスラム過激派、何十年も欧米に亡命してイラク民衆の民心を得ていない亡命者などで、とても政治をゆだねられる連中ではない、ともいえるでしょうが…

22日

自衛隊は、要するに日本から一歩も出てはならないなら、「敵」が日本領に踏み込まず、ただし出入りする船や飛行機をことごとく破壊する通商破壊に出たらどうするのでしょう。
それも間違いなく日本にとって、国土への侵攻と同等かそれ以上に重大な攻撃です。

また、海外にいる外交官など公、仕事、観光、留学生、永住者などの日本人が殺害または誘拐された場合は?
そして、日本国内での外国に黒幕がいるテロについては?
国そのものを滅ぼしかねない麻薬や銃器の密輸は?

21日

こんな球技があったら面白そうです。使用ボールはサッカーボール。

一応のフィールド…その中に木々や建物、電柱などがあってもいい一定範囲に、五個所ぐらい高低様々な、バスケのリング…より一回り大きい、直径一メートルぐらいのリングに網をつけたものを設置し、ゴールとします。

人数は…両チーム5人以上10人以下?で、ボールを運ぶ手段はパスのみのポートボールタイプと、手以外のサッカータイプの二通りあります。
ゴールにボールが入ってから、次にゴールされるまでは何度カットで攻守交代しても同じ「タイプ」でプレーが続きます。
あるリングにゴールされたら、その時の防御側=次の攻撃側がそのリングからボールを出し、それまでポートボールタイプならサッカータイプ、逆も同じでプレイを再開。
次に他のどれかでゴールされるまでその(一番最近ゴールされた)リングは使えない、またリングから2m以内に3秒以上いてはならない、身体接触は原則禁止。
そして場外の概念はなく、乗り物を使わなければどこにでも行けるし高さ4mまでなら木や建物に登ったりしてもOK!
プレイヤーは移動補助のため、10mの体重を支えられるロープを一本とカラビナ、丈夫なベルトを持っていていいです。

ポートボールタイプで立体的な戦略を立てられたら恐ろしい自由度ですし、サッカーモードではスピード感があります。

そして、どちらかのチームが…流れとしてはリングがABCDEとあればまず(順序は関係ありません)リングAに入れる、防御側からカットしてリングBにゴール、そして次にまたカットしてリングCに、またカットして(ルール上使えるAでもBでもなく)Dに入れ…とすれば得点は1,2,4,8と倍増していき、そのゲームで使うリング全部を重複せず、敵にゴールさせずにコンプリートしたら非常に高い点を与えることにすればものすごい逆転ができ、しかも戦略性も高くなります。
木の上にあるリングをサッカータイプで入れるのは無理なので、順番も考えなければなりませんから。

そして、木や建物を利用しても楽しいですし、またフィールドアスレチック内で行えばもっと楽しいでしょう。さらに帆船のように複雑な綱や柱、ネットがあるところなら!
地形を生かして立体的に楽しむだけなら、単にポートボールを複雑な地形でやるだけでも十分面白いかもしれませんが。

校舎など建物の中で、スーパーボールを用いてポートボールのルールだけでやっても面白そうですが、ガラスが割れるのが問題ですね。

20日

児童虐待の理由として、大家族の崩壊による、特に専業主婦の母と子供一人の状況での深い孤独があげられます。
これまで仕事などで社会と関わってきたのが突然切り離され、家に閉じ込められる…プレッシャー、実家の家族、これまでの友人、新しい近所のどれも=誰にも相談したり頼ったりできない…

この状況の打開には、生活自体を変えたほうがいいのでは?
つまり、そういう孤独な状況の親はできれば半強制、希望者制でも…子供ごと大きな…学校のような施設で暮らすとすれば。
子供と共に大きなホールで、ある程度決められた講義を受けたり家事を交互に割り振ったり、毎日一時間ぐらい別の組に子供を預けて皆で遊んだり…無理でしょうか。

もとより高校を卒業したら地域の施設および集団生活と縁が切れる(私立進学の場合その時点で地域からは切れる)のが間違いではないでしょうか。
大人になっても地域の中で、もちろんワークシェアがとことん進んだ職場の理解と協力があって週に二度午後だけなど地域の小中高校の施設に誰もが…大人になったら家族ごと行き、クラスを決めて様々な勉強ができれば便利でしょう。
人間関係が大きく広がるという長所もあります…いじめというマイナス点も当然出るでしょうが。
特に失業中の若者にとって、近所の目を恐れて引きこもるより週何度か学校に行って規律のある暮らしをして愚痴を言い合い、これまで学んだ学校の授業を復習し、子供たちと接してできることを指導し、そして地域において家事の余裕がない家庭(老人、小さい子がいる共働き、初期育児など)を半ボランティアでも助け、遠足ついでに地域をパトロールし…そんな感じで過ごせれば。

西洋では教会とボランティアがそんな機能を持っていますが、日本の場合もっと…学校の雰囲気のほうが性に合うでしょう。
最大の問題は財源ですね。

19日

護憲側から見れば、今の日本の政治状況は「詰んで」います。
以下護憲側の見方で解釈します…今後選挙結果がどうあろうと…自民党が大勝して小泉政権が安定しても自民党が敗れつつ政権にとどまって頭が交代しても、民主党に政権交代しても憲法改悪、消費税増税…「自由がなく庶民がいじめられる金持ち大企業のための軍事警察国家」への流れ、「いつか来た道」は変わらないでしょう。

囲碁や将棋では、詰む何手も前から上級者にはわかります。まして事実上詰んだ今振り返れば、どこで逆転の可能性がなくなったかはわかるでしょう。

ここ三回の総選挙で、特に社会党(社民党)の議席が急速に減っているのが最も大きいです。すなわち、現在の選挙制度は自民および民主党に有利で、護憲勢力を潰すためのものだったのでしょうか?
選挙制度の改正を中心とした政治改革自体が、自民が与野党に分かれて護憲勢力を潰し、一つ穴のむじなの保守二大政党制に向かう陰謀だった…護憲側の感情論から結果だけを見るとそうとさえ見えます。
ただ、護憲=社、共ということを考えると、ベルリンの壁が崩壊した時点で退潮は避けられませんでした…イギリスの労働党のように階級闘争、イデオロギー性を否定して現実的な社民政党に脱皮しない限り。残念ながら共産党も社会党もそれには失敗しています。日本の場合には護憲自体が特殊なイデオロギーになっていたことも重要でしょう。
また、社会党が自社さ連立政権で自衛隊を容認するなど、中途半端な総括で支持者を裏切ったことも重要です…護憲派にとっては社会党も真の護憲勢力ではなかった、と解釈できますが。
結局マルクス主義の崩壊に引きずられるような形で、護憲やそれに付随する庶民の生活と福祉を優先する流れも退潮していった形です…護憲、平和主義そのものが世論の支持を失ったことも確かでしょう。それも護憲側には大マスコミの陰謀と解釈されますが。

もちろんこれは護憲側からの見方ですが、逆に右側から見ても詰んでいるに近い状況は変わりません。小泉首相も改革者としては中途半端であり、しかも八月十五日に堂々と靖国神社に参拝し、その理由を世界にはっきりと説明する気迫がありません。
自民党の小泉氏以外はもとよりもう無効がはっきりした財政出動、おらが村しか頭になく官僚の言いなりです。
民主党も旧社会党を抱えて内部分裂で身動きがとれず、万一政権を取っても改革を効果的に進めることは期待できないでしょう。売国の恐れさえあります。
与野党ともに内部分裂を抱えていること、強力なリーダーがいないこと…内部分裂は自公が安定している限りどうしようもなく(野党がばらばらになり、志が同じ同士でまとまって多数の中小政党となったら小選挙区では自公に対抗できません)、自公政権は政権にある限り分裂はせず、そして政権交代は公明党の力がある以上困難です。

ではその詰みに至る道は…こちら側から見ると、結構チャンスはありそうでした。細川政権が二年持てば自民は潰れていたといわれます。加藤の乱のときも自民分裂、政界再編が期待され、小泉改革が抵抗で頓挫して自民党を割るシナリオも期待されました。
けれども結果的には、すべて自民党は絶妙のバランス感覚で政権にしがみつき、生き延びてきました。野党は本質的にバラバラのままです。

もちろん今後もそのバランス感覚が生き残る保証はないです。自衛隊のイラク派遣がテロに結びつけば小泉政権は吹っ飛ぶとも言われています。
ただ、自民党内にも多数の小泉批判があるため、小泉首相に対する批判も自民党内に吸収できてしまうのが強みですね。

18日

日本史上に司馬遷、ヘロドトス、ギボンのような歴史家がなぜ見られないのか…

そして不思議なのが、古事記日本書紀と続日本紀はありますが、武家政権に公的な国史編纂の役がなかったことです。
平家物語も太平記も太閤記も民間で作られた娯楽であり、公的なものではありません。
また、明治以降の政府にもそういうシステムはありません…あ、西洋近代国家は国史編纂を国家事業としていない!?それは中国の伝統でしたか。
近代の理念から言うと公的に国史を編纂するのが非常にまずいのはわかります。それに対して異論を唱えるのは難しいですから。

そして、考えてみれば司馬遷は半ば公的ですがヘロドトスやギボンなどは私的です。
やはり古典となるほどの著作を残す歴史家そのものが古来希なだけかも。

近現代の日本人は古典からというより、むしろ歴史小説から歴史に触れていますね…古典となる良質の歴史が少ないからでもありますが。

17日

アメリカ軍産複合体が本当に戦争をしたくて仕方ないなら、中国こそ最もおいしい敵になるのではないでしょうか。

さらに中国が台湾も、朝鮮半島や日本も呑みこんでくれれば、大戦で大きく稼ぐにしても冷戦で気長に稼ぐにしてもとても便利でしょう。

16日

鯉ヘルペスの影響で、霞ヶ浦での鯉の養殖は全部廃業することに決まったそうです。
一地方の一大産業が消滅する…悲劇です。

ところで、すべて廃棄処分に決まった鯉の死体はどうするのでしょう。埋めるにしても霞ヶ浦に投棄するにしても、恐ろしい環境破壊になりえます。
肥料としてでも活用できればいいのですが。

また、今後の霞ヶ浦の環境はどうなるのでしょう。野生の鯉も根絶やしにする…のは不可能なはずです。
鯉はかなり汚い水でも生活でき、旺盛な生活力があるため水質汚染を改善する力があります。他にも生態系において、かけがえのない役割を果たしているでしょう。

そして…この件で思うのが、魚の養殖というもの自体にある種の無理はないでしょうか。
養殖では狭いところに高密度で閉じ込めるため、病気に弱いです。
また、不自然な形で餌を与えるため水が汚染され、環境に対しては大きなマイナスです。それは当然病気というしっぺ返しになります…それを抗生物質で封じるなど無茶です。
そして、その養殖の餌は小魚です…広い範囲の、生態系ピラミッドの低いほうの資源を集め、それでピラミッドの高いところにいる大型魚を育てる…結局、海全体の生産量が増えたわけではないです。単に商品価値が高い大型魚を安定して供給できるだけで。
根本的に水系全体の生産量を増し、できれば水質汚濁=富栄養化の栄養を生かす有効な道はないのでしょうか。

15日

鯉ヘルペスのことで心配していた鶏インフルエンザの発生、さらに採卵後半年も経つ卵の出荷…面倒なことになりました。
米国BSEで牛肉が手に入りにくくなった分、安価で環境にも牛肉よりましな蛋白源として必須な鶏の信頼性も落ちるのは非常に残念です。

吉野家や(今のところさしてダメージはないようですが)マクドナルドのような牛肉使用ファストフードがやられて、KFCが得をしたと思ったらこうなるとは。
あ、そういえば豚肉を主力に使うファストフードは見られないですね。

それはともかく、牛も鶏も病気はつきものだとあらためてわかって…絶対的な安定、安全を確保するには、本気で肉の代わりになるものを考えたほうがいいかもしれません。特に牛は多量の穀物を消費するなど非常に環境負荷が大きいですから。
魚ももちろん限界があります。というかもう限界を超えています。

では…酵母菌やミミズ、植物プランクトンなど、生態系で分解者や一次生産者として働く微小生物を材料にした人工肉を本気で考えるべきかも。
人間の嗜好はとてつもなく強いので、定着は非常に難しいでしょう…人類が「動物を食べ、遺伝子改良を受けた者」と「遺伝子改良もなく遺伝子技術で作られた餌で飼われている者」に分けられるのがいいとは言えません。

14日

アイガモ農法で、米が育った後に肉として出荷されるアイガモが売れなくて困っているというニュースに驚きました。
せっかく鴨が安く手に入るのに、売れる場がないとは。

鴨肉そのものの需要がまったくない、というわけではないはずです。多くのスーパーで、少なくとも時々は見ます。
多分普通の鴨肉のルートがあって、それにアイガモ農法の鴨がうまくつながっていないのでしょう。
もともと農家ですから、食肉流通と縁がなかったこともあるのでしょう。

でもこれは解決可能な問題のはずです…せっかくだからおいしい米もおいしい鴨肉も安く手に入るよう、普及してほしいです。
池波正太郎作品などでは鴨肉は身近でおいしいご馳走なのです…僕も何度か食べたことがありますが、実にうまいものです。

13日

新幹線を、三ヶ月以上の定期券に限り採算を無視した値下げをすれば、通勤圏は大きく広がります。
より正確に言えば、東京−静岡間の新幹線と東京−平塚の普通線は時間的に変わりませんが、定期運賃をそこまで下げれば平塚から東京に通うのと、静岡から通うのが時間的にも経済的にも変わらなくなるのです。

それは社会構造を変えるきっかけにならないでしょうか?
首都移転ではなく、情報と交通の進化で首都機能を分散することは…現実には確かに情報と交通が進化すればするほど一極集中は進んでいますが。
そう、それをすると静岡に住んで静岡で働き、静岡で買い物をする人が東京で働き、東京で買い物をするようになります…さらに一極集中が進むという面もあるでしょう。
高速道路の無料化も似た効果がありますね。

あ、新幹線の定期値下げも高速道路無料化も、時間と金は静岡と平塚で等しくなったとしても、消費している石油の量は大きく違う事になります。環境にとっては非常に有害といっていいでしょう。
環境のためには、むしろ新幹線や高速道路を値上げしてそれを植林に使うのがよい…景気と環境の矛盾はあまりにも重いです。
環境派からいえば、人類滅亡という危機を前に景気が何だといわれますが、現実の政治は景気が最優先事項ですから。
景気の悪化がひどくなり、社会が混乱したらもう環境どころではないのも現実ですし…社会が破滅したほうが環境に、いいかどうかはわかりません。

12日

政治的立場を単純に、相続税を100%と0%で分ければわかりやすいのではないでしょうか。
つまり相続税は多ければ多いほどいい、税は累進性が高ければいいか、それとも相続税は少ないほどいい、間接税のほうが望ましいか。

前者は平等指向であり、弱者の側です。
かといって絶対善ではありません…本当に相続税100%では老舗の店も家元制度も成り立ちませんし、人類そのものの財産でもある善悪両面がありますが重要な旧家が潰れていきます。
そしてヨーロッパの高累進課税福祉国家は財政破綻、慢性的な不景気、働いて稼いでも得にならない反面怠けていても暮らせるというモラルハザード、若者の構造的な高失業率と福祉で生かされていることに対する絶望など諸問題があります。

後者は強者の力を肯定し、家産とそれに付随する伝統の相続も大切にする立場です。
批判が多いですが、納得できる部分もあります。
ただし弱者切り捨て、弱肉強食貧富差階級社会は多くの人にとって受け入れがたいものでしょう。特に金持ちの側に、しっかりしたノブレス・オブリッジがない…寄付などの社会奉仕、特に奨学金が充実しない場合は。
西洋やアラブの金持ちの倫理や階級社会は、宗教に支えられている面もあります…日本にはそれもありませんから、寄付は世間レベルでしないほうが異常なのではなく、うさんくさいという社会感覚があります。

あ、そういえば小さな政府、相続税ゼロの方向だとすべて階級社会になっていくのでしょうか?その後は?

11日

小泉首相が中国に対し、中国が一番大切な同盟国だと言ったというニュースを聞いて驚きました。
日本にとって一番大切な同盟国はアメリカであり、特に小泉首相はブッシュの犬と呼ばれるほど対米同盟重視だったのでは?

おそらく他意はない、のでしょう。中国がきわめて重要な国であることも確かです。
まさか日本はこれからの百年単位の戦略で、アメリカではなく中国につくと宣言したわけではないでしょう。
でもそういう解釈もできてしまう、危険な言葉です。

そして日本はどうすべきか…本当に中国とアメリカが最終戦をするかどうかはわかりません。
現在の経済システム…貿易と情報による深い相互依存や中国の膨大な人口爆弾などを考えると、実際の戦争は不可能でしょう。
しかし、大きい流れとして日本がどうするかは考えるべきです。あくまで対米同盟を中心にするか、中国に従い韓国ともよしみを深め、北朝鮮は…統一を待つか、または穏健化させて友好関係を結ぶかして東アジアを一つの共同体にすることを目指すか、それとも一国一文明として自立するか…
これは、逆に壮大すぎて選挙の争点にはなりそうにありません。

10日

宇宙船地球号はどこに行こうとしているのか、そして誰が船長なのでしょう。
ブッシュ大統領でしょうか?それとも大企業…それは確固とした意思はありません。

目的地はあるのでしょうか?海図はあるのでしょうか。
アメリカ大統領選では、むしろそれを重視したいのですが…地球号の目的地と、そこに向かう航海計画を。

そして、宇宙船地球号の正当な船長は誰かを考えると…国連事務総長といわれそうですが、国連にそれほどの権威と正当性はあるでしょうか?所詮主権国家の、一国一票のシステムでしかありません。
本当の正統性を言うなら、世界全成人投票こそふさわしいでしょう。
もちろんそれは現実的ではないので、世界の金持ちや大貴族など本当の実力者が集まった元老院と世界全成人投票、そして国連総会が相互チェックをするのが一番いいと思うのですが。

9日

イスラエルが高圧的なパレスチナ統治をしていることについて、「テロ(イスラエルの暴力的な統治)にはテロでしか対抗できない、正当な民族レジスタンスだ」から「暴力の連鎖は終わらない」そしてイスラエル側の「テロに報酬を与えてはならない」までいろいろあります。

テロに報酬を与えてはならないのは確かに正論です。テロで主張を通し、政治的目的が実現できるとあればテロは横行するでしょう。
でも、イスラエルがテロリストにおびえて譲歩する事を恐れる以上に、パレスチナの側も暴力的な統治におびえて萎縮することを恐れている、どちらも暴力には屈しない、イスラエルは屈したら地中海に追い落とされてホロコーストの二の舞だと、パレスチナは屈したら永遠に奴隷化されると恐れているとしたら、それもまた解決不可能ですね。

かといって国としての実効支配とある程度の民主政権も持つイスラエルをテロリスト呼ばわりは乱暴です。
僕は失敗国家は正当な政治的主体と認めていませんが、まだ使えるシステムをテロリストのレベルに引き下げ、無意味化するのは反対です。

暴力の連鎖は終わらないのは真実ですが、ではどうすればいいのか…援助は現地のシステムが腐敗し、テロとつながっている事実を無視してはなりません。
そして重要なのは抽象論より、双方の当事者の実状です…イスラエルはレストランでも吹っ飛ばされることがある生活はいやです。パレスチナは働きにも出られず、水も食糧もろくに供給されず、人間扱いされず、法も何もなしに捕らえられて拷問処刑され、ミサイルが飛んでくる生活は嫌です。

さて、どうすればいいのでしょう。
第三者が警察業務をして逮捕される側の人権を守りつつテロを防止するわけにもいきません、イスラエルには国家主権がありますし、パレスチナも主権を主張していますし、第一外の素人がどうにかできる代物ではないです。

8日

子供に、ネジ穴がついた板とネジとドライバー、ボルトとナットとレンチなど基礎的な工具をいくつか与えたら、どのように遊ぶでしょうか。

もちろん小さい子供の場合危険はあります。ましてドリルやグラインダー、ノコギリなど刃物である基礎的な工具の多くは子供には危険です。
そこは慎重に配慮して、ごく基本的な物をつなぎあわせることを、物を秩序にしたがって組んで作り上げることを体感させることは?
もちろん年齢が上がれば、それに切ったり穴を空けたりしてより自由度を高めることもできます。
いや、消しゴムのように柔らかい材質なら非金属で歯が鈍角の安全なノコギリでも切ることができるでしょう。子供用の小さな釘と軽いトンカチでも固定できるでしょう。そういう切りやすさとある程度の頑丈さ、安全性(切り屑を食べる子もいるでしょう)を併せ持つ素材を作ることもできるでしょう。
全て安全なオモチャでありつつ現実に近い「技術」で小さな家を建てたりある程度動く機械を作ることもできるかもしれません。

そういうものとして、積み木やその上に立つレゴブロックがある…確かに工具なしにブロック同士をつなげることができ、非常に広い応用範囲を持っています。
また、プラモデルもある意味レゴと同様パーツをつなぐことで物を作ります。接着剤を使用するため、もうワンランク上ですし上級者は塗装や熱変形など危険な技術も使いますが。

そういうのとオモチャ化した工具と、どちらが子供にとっていいのでしょう。
さらに、それに電気関係も加えたら…既成のオモチャより、そういうもののほうが面白いかもしれません。

7日

人間の「思いやり」「愛」は無償でなければならないとされます。
聖書のよきサマリア人や二都物語などが代表でしょうか。

でも、見返りを求めないというのは美しい反面危険もあるのでは?
相手と交流する必要がない、一方的に与えればいいのですから…一人よがりであってもいいことになる危険もあります。
さらに自分は間違いがない、正しい…上から見下ろすような立場なのも危険に感じます。
誰にもわかってもらえなくても、孤独でも無償で尽くしているのだからいい、という自己満足の洞窟もありえる気がするのです。
たとえば、相手が嫌がるのもかまわずに無理に良薬を飲ませるような…相手に好かれることさえ期待していないなら、それを全く忖度せずに自分の判断だけで相手のために行動してもいい、ということになります。それと攻撃とは紙一重ではないでしょうか?

6日

後進国の「彼ら」が自力で生産、購入できない医学は無用のものでしょうか。

それとも、医学は世界中全員が平等に…難民キャンプの人もウオール街のエグゼクティブも無償平等であるべきでしょうか。
一見それが当然に思えますが、医者、薬、ベッドなど医療資源も有限であることには違いありません。
全世界に平等かつ無制限は無理、平等配分だと誰もが不満を持つ事になります。第一何にせよ、世界全人類に平等に何かを配分する事自体が絶対不可能です。

低水準の生活をしている…もっと端的に言うとほとんど金を稼げない途上国の人間に、例えば援助団体の医師が先端の医療知識を援助で得ている乏しい物資で何とか使うことはできます。
でも、全員にそれをすることはできません。
そして、その難民キャンプの人間は自分で先端医療を学ぶ学費も基礎教育も持ってはいません…援助団体の医師が帰ったら、その先端医療知識は無になります。
もし先端教育を受けた医師が「そこ」に居つくとしても、「彼ら」には「正当な」報酬を出す金はおろか先端医療を施すための機材や医薬品を買う金もありません。
「そこ」出身者が奨学金で先進国で学び、戻って低報酬で尽くす美談はあるでしょう…でもそれも、ごく限られた人しか助けられません。

それらは豊かな者が補助すべき、すなわち根本的には世界の全員にとって医療は平等であるべきでしょうか。
それとも、「彼ら」ができるレベルの医療をより多くの人に広めるのがよいでしょうか。
特に地域に根付いた伝統的な治療法…地域で安価に入手できる薬草などを使う民間療法を科学の目で見直して本当に有効なものだけを選び、さらに比較的安価な西洋医学の手法を組み合わせて力を高めることができれば最高なのかも。

そして貧困地域の医療の貧しさ、治療できる伝染病で死んでいく人々を嘆く気持ちもわかりますが、逆に全員が無事生き延びてしまったとき、その全員に希望…グローバル文明の富にあふれた生活を与えるどころか、ただ生きていくだけでも地域の自然を持続不可能なまでに破壊してしまうという現実もあります…

5日

善意の援助や無償のNGO活動がかえって受ける側の精神を荒廃させるとしたら…

援助はどうしても「相手の近代化を助ける」形になります。
でも、それをすると伝統と近代の相克が起きます…場合によってはそれがテロの原因にさえなります。
また近代の富だけを流し込んでも、南洋の島国のように海と森の産物を忘れ、援助物資の缶詰をたらふく食べ、車社会で運動不足でどんどん太っていくこともありえます。文化も観光に堕し、ハリウッド映画のビデオを見るだけだそうです…もはや人間といえないかもしれません。

本当にどうやっても地獄ですよ…近代化が順調に進んでいるアジア諸国もその過程で「女工哀史」をもっと大規模にした悲劇が避けられないです。
そのままでも地獄、近代の物だけを与えても地獄、近代化が進んでも地獄、腐敗した独裁政府の支配も地獄、政府がなくなっても地獄…

また、援助を受ける側の問題のかなりの部分、特に自然破壊とスラムに集中した人口は急すぎる人口増が根本的な原因です。
ではその人口増がなぜ起きるのか…食料と医療援助が行き届いているからこそではないでしょうか。
食料、医療援助をやめて伝染病と飢餓にゆだねるべきだと言うのは極悪でしょう。目の前の命を助けるのは人間として当然のことです。
でも、その結果人口が増え、その増えた人口皆に豊かで幸福な生活を保障することもできず、その増えた人口が生きようとするだけで持続不可能なまでに自然を破壊してしまうとしたら…

4日

特にハト派の自民党長老がしばしば「若い政治家は戦争体験がないから頭の中だけで考えて軽々しく憲法改正などをしようとする、まだ危なっかしくてとても日本を任せられない」といいます。

でも、その老人たちが、確かに戦後五十年日本号を沈没も交戦もすることなく、経済大国としての高みに持ってきてくれた手腕は認めるにしても、寿命というものがあります。
誰でもいつかは死ぬ以上、いつかはその頼りない若いのに任せるほかないのです。
どれほどがんばっても経験がないから任せられないというのでは、永久に任せられません。

マニュアルや前例を遺し、それに従え考えるな違うことをするな、ということはできますが…それも、戦前の政府や徳川幕府がそうだったように前例絶対主義は時代の変化についていけません。

そのことは前からわかっていたのですから、後進の育成に力を注ぐべきだったともいえます。
まあいつの時代の誰も、後進の育成=自分の老いと死は考えたくないため、タイミングを逃すものですが。

3日

小泉首相がまた靖国神社を参拝し、波紋を広げています。
国内には一定の、公式参拝賛成者がいます。

反面、海外は圧倒的に日本の首相が靖国神社に参拝することに反対です。
そして、海外における常識として靖国神社のA級戦犯はナチスドイツ幹部と同列の絶対悪です。
問題は、日本における議論が海外に伝わっていないこと、海外の「常識」に日本の参拝賛成側がまともに(海外にいる相手、海外の大衆に聞こえるように)反論できていない状況ではないでしょうか?

日本国内の論壇では、左右がほとんど互いに議論しないままお互いに閉じた議論を積み重ねています。
そしてその左側、参拝反対派とつながる形で海外での常識があり、互いに強めています。
海外では「レイプ・オブ・ナンキン」「ヒロヒト」こそが常識であり、日本で右側が旧日本、靖国神社の弁護をする論拠を知る人さえほとんどいません。一方的に許しがたい歴史修正主義として断罪されるだけです。

この状況は打開不可能でしょうか?現在日本国内では堂々と参拝すべきである、日本の第二次世界大戦は絶対悪ではないし靖国神社は日本という国にとってこういう意味で必要なのだという人、雑誌もあります。
いやそうではないという人、雑誌も…残念ながら議論になっていませんが、意見の対立はあることを海外に伝えることはできないのでしょうか。
英語圏に向けて「日本の弁明」を大きい規模で伝えることは不可能なのでしょうか。
もちろん「なぜ首相が敗戦記念日に堂々と靖国神社に参拝すべきか」の論文を英語で書き、ニューズウイークやタイムに寄稿してもまったくの無駄でしょうが…それをどうすれば打開できるのか。

問題は海外の大メディア、そして国内の映像メディアが参拝反対、反省すべきという立場であり、ほとんど異論を伝えることができないことです…海外メディアでは「危険な右翼の台頭」「歴史修正主義」などと、ネオナチと同等の存在としてしか認識されていません…互いにですが、異論を許さないのは非常に危険です。

2日

日本の政治的な未来はまず「政権交代の有無」で分けられます。

政権交代がない場合は

の二つに分けられ、同時に短期的には小泉政権が続くかどうかでも分けられます。亀井静香氏など抵抗勢力は、確かに国民的人気こそありませんが強い力を持ちますし、論壇の一定の支持もありますから、その可能性も無視できません。

政権交代があるとすれば、それは民主党とそれ以外のどちらか…

民主党に政権が交代した場合、

自民でも民主でもないシナリオもいくつか考えられます。
一つは石原新党です…石原慎太郎氏を焦点に自民党も民主党も解体されるシナリオです。
具体的なシナリオは提示されていませんが、地方からの動きもよく主張されます。

以上が「合法的な」ルートですが、他の可能性は無視していいでしょうか?低投票率に代表される政党政治に対する幻滅、絶望も非常に強いものがあります。
でもそれは…特に国家破産が現実のものとなった場合…それはもう、特異点の物理学同様考える事自体無意味なのかもしれません。でもその可能性も非常に高い以上、何とか歴史から学ばなければ…今回は日本に軍部はありませんが…
希望がないにもかかわらず生活水準は豊か、という厄介な状態からの停滞は…どうにもならないでしょうか。経済破綻が来るまで目覚めず、来てしまったらヒステリックにと?

1日

ちょっと振り返ってみると、毎年年末年始は絶望から始まっています。

今年も残念ながら、希望は見られません…ただ、深刻になりそうにもないのです。まるでタイタニックのような安定感ですが…だとしたら、いつか必ず破局がはじまります。
もう遅いのでしょうか。今年、いい未来のためにできることは何もないのでしょうか。

逆に何もないとは言い切れません…アメリカ大統領選があり、日本も参議院選挙があります。どちらも政権交代は難しいでしょうが…
そしてテロの面で注目すべきなのがオリンピックでしょうか。
また、イランの大地震は別の脅威も浮き彫りにしています。日本で大地震があれば、他に何もなくても大事があった年になるでしょう。
経済的にも順調な回復か、それとも恐慌か…借金がかさむだけで表面的に無風、という可能性が嫌になるほど高いのですが。

もう一つ重要になりそうなのが、一人一人の内面、生活です。

去年一年間でADSLなどのブロードバンドが大幅に普及し、携帯電話の世代交代も進んでインターネットはさらに深く多くの人の生活に入りこみました。反面、「ケータイを持ったサル」というように、人間が退化した存在になることも懸念されます。
さらに企業において、リストラは進むだけでしょう…しかもいじめを利用して。

キリスト教のような宗教を持たず、「日本教」も崩壊していくとしたら、最悪の場合ケータイの薄さといじめの残酷さが変に融合した、恐ろしい精神世界になってしまうこともありそうです。経済大国の誇りが失われたとき、残るのはそれだけでしょうから。

この一年、何もなくても内部で何かが大きく進みそうで不安です。