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30日

日本が戦後「平和勢力」であった左翼陣営に政権を渡していたとしても、そのときはそのときでソ連側から冷戦に加わっていたのでは?
もしかしたら、社会党政権下非武装中立どころか日ソまたは日中安保条約を組まされ、それでベトナムに北側から派兵し、結果経済的にも…最悪軍事的にもアメリカにまた叩きのめされていた可能性はあったのでは。

だとすると、ベトナムにも派兵はさせなかった自民党政権の手腕は見事であった、というほかないです。

29日

権力は性悪説で考えるべき、という見方があります。
護憲論として、憲法の意義は権力を縛る法律である、とよく言います。
また、破壊活動防止法、通信傍受法、国旗国家法、そして人権擁護法案などの法律に反対するときにも権力性悪説が使われます。

でも、権力が本当に極悪なら、どんな法律があっても人権は踏みにじられるはずです。

そして憲法が権力を縛るといっても、何がそれを担保するでしょう。
国民が刑法に縛られているのは、警察によって逮捕され、刑罰というペナルティを科されるリスクがあるからです。
では権力が憲法を無視したとき、何がその権力の行動を阻止し、ペナルティを科すでしょう。
アメリカ独立宣言には抵抗権があります。しかし、それが何になるでしょう。
けれどもアメリカでは各個人が銃で武装しています。
だから警察と軍が今日から憲法を停止する、人権なんてやめだ、といえば、各個人が抵抗します。
では個人が武装していない日本ではどうなのでしょう。

28日

イラク戦争に反対する人がよく、ブッシュ大統領や小泉首相の子弟が真っ先に戦争に行くべきだといいます。
では、もし本当にそうしたらどう文句をつけるのでしょう。

きちんとノブレス・オブリージュがあって格差、階級がある社会は、それはそれで一つの最適解かもしれません。
たとえ軍隊、戦争があっても、身分に応じてきちんと義務を果たしてさえいれば。

27日

補選の結果は、やはり民主党による選挙での政権交代は無理だ、という意味であれば…
個人的にはダメは承知で民主党に政権交代、それで自民党を解体して民主党も解体、好きなもの同士で組んで政界再編、同時に選挙制度もなんとかして、というシナリオに賭けていましたが…難しいかな、という気もしています。
選挙民は次の総選挙で政権交代がなければあきらめ、民主党議員も次の次の選挙でだめだという現実であきらめるでしょうか。どちらももうあきらめているのかも。
ま、それで絶望するより考えましょう。

政権交代がない場合、最悪なのが55年体制の再現…民主党が挑戦を続けるが結果は自民党政権が続く、という状態です。

民主党が分裂し、一つ一つははっきりした主張を持った親米新自由主義、反米保守、護憲社会、第三の道、環境などの小政党ができ、小選挙区は自公の独占でも比例代表の投票率を上げて多少議席を得るのはそれよりましでしょうか?
それでは議席そのものを見ると自民党の圧倒多数です。
その場合に、肥大した自民党が自壊する可能性は?いや、もう期待しないほうがいいでしょう。
そういえば、もし小沢氏がいなければ冷戦崩壊から当然社会、共産党の凋落は起きたでしょうから、どうなっていたのでしょう。やはりどの道自民党の圧倒多数が流れでしょうか。

選挙によらないので民主的とはいえませんが、自民党内の政権交代で方針転換はする、もう小泉首相以来派閥は壊れ、大衆運動だけで政権、政策はどうにでも…民主的でないのが問題です。

26日

尼崎市での列車の大事故は、もしかしたら労働環境の悪化による日本の勤労倫理の崩壊を象徴しているのではないでしょうか。
列車が正確、安全、清潔に運行される、ということが日本の最大の強みでした。それが崩れるとしたら…

まあ、置石によるものだとしたら別の意味を持つのですが。

とにかくこれまでこれまで起きなかったことが起きてしまうほど、何かがおかしいということです。

にもかかわらず補選は自民完全勝利。
まあ民主党は補選には弱いですから、騒ぐ必要はないのかもしれませんが…危機的な感じが強まれば強まるほど、従来どおりにしがみついてしまうものでしょうか?

25日

独習向けの全科目の教科書を幼児段階から欲しければ(前段階の問題がちゃんと解ければでも可)大学院級まで一式(大英百科事典でも可)、ついでに十分な鉛筆とノートと問題集を無料ですべての子供に渡せば、少なくとも勉強については十分「機会の平等」が成立したといえないでしょうか。
誰もがそんなことはない、というでしょう。
では何が足りないのでしょう。

教科書だけでは難しいのは体育、音楽、美術、技術、家庭、理科実験など実技系諸科目です。
でもそんな問題ではないですね。

日本では独習、家庭教育が認められていない、という事情はあるでしょうか?
つまり有効な卒業証書を得られないから?

学校での様々な体験…人間関係の経験、近代人として規律に従う習慣や心理構造、礼儀作法などが学べないから?
独習教科書だけで学べる人間自体が限られているから?

24日

アジア、アフリカ会議で小泉首相が村山談話を踏襲して謝罪の意を表明しつつ、国際社会への日本の復興もアピールしました。

で、中国や韓国ではこれをどう報道するでしょう。

向こうの立場をあくまで守るなら、演説全文は秘密にして「われわれ人民の力はついに日本帝国主義者を屈服させ、謝罪表明を引き出すことはできた。だがそれも心からのものとは到底思えない。心からの謝罪を引き出すまで戦い続けなければならない」とでもするでしょうか。

というより、細川、村山、河野など何度も行われた謝罪表明は報道されているのでしょうか。
その演説を一切報道せず「謝罪していない」というのはさすがに受け入れがたいですが。
または土下座はしたが心からは謝っていない、という論理を使うのでしょうか…でも、「心から」謝るというのは個人も人の内心を見通せない以上不可能であり、まして日本人全員の内心を統一せよというのは不可能です。

23日

人間が性欲を満たすのに適した家畜が存在しなかったこと、獣姦に対する強いタブーがあることは人間にとってよかったのでしょうか。

もちろん人畜伝染病のリスクを考えればタブーは当然と考えられます。
しかし、もし適した家畜が存在していれば、売春や強姦は必要なかったかもしれないのです。

もちろんフェミニズムの視点から言えば、売春や強姦は性欲がもとではない、本質は性欲ではなく支配欲なのだとなるでしょう。
そしてもしそんな家畜があったら、性の罪が良心の光に照らされる機会は永遠になかったかもしれないからもっと最悪である、となり、こんなことを思いつく発想自体を責めるでしょうか。

22日

イラク暫定政府のアラウィ首相暗殺未遂など、国内ではライブドアや中国、海外では教皇死去や英王太子挙式などで忘れられた影でまだまだイラクではテロが続いているようです。

誰かが支援しない限り、ここまで抵抗が続くものでしょうか?
アメリカが本当にひどいことをしているとしても、テロが続いているということは徹底した恐怖支配も融和方針もとっていない、全くの無策ということですが…そこまで米軍が腐敗し、機能停止状態になることはあるでしょうか。
アメリカの最大の強みは自浄作用のはず。

では誰が支援しているのでしょうか?
それとも単に、民主化を進めて米軍を撤退させるよりテロが続き、米軍が戦争状態で駐留していたほうが得だという…少なくともアメリカの国益ではないと思われますから、そう米軍が意図しているとしたら旧皇軍のようにごく狭いセクションの利益しか考えていないところまで腐っているのでしょうか。

上記はテロが本当にハイペースで続いており、治安が全く回復していないとしてのことです。
ちょっと大きなことがあっただけで、本当は一部を除き相当回復しているのかもしれません。

21日

一人でカラオケで歌おうとして入ったとき、同時にこれから入ろうとする歌の趣味が合わない知り合いの集団に合ったりしたらどうしたらいいのでしょう。

こちらは一人で歌いたいだけですが、相手にとってはそれだけで入れてやらなかったことが気になり、不愉快になるのでは。
といっても、入れてもらっても相手も趣味が合わないし、こちらも好きな曲を思う存分練習することができませんからどちらも十分愉快とはいえません。
こちらも、なんともいえないです。奇遇だ入れてくれ、というのも厚かましいですし、逆に向こうが入れというのを断るのも気まずいです。

どちらを選んでも、どちらにとっても不愉快になるのです。
困った状況です。
ほとんど災難です…だからといって一人で歌うのはやめろ、というのも嫌ですが。
まあ知り合いと出くわす可能性はないので、気にすることはないです。

20日

今朝は蚊がうるさくて午前3時から5時まで貴重な睡眠時間を奪われました。

僕は虫はできるだけ殺さない主義で、蚊には血を吸わせてやるのですが、あの音はたまりませんね。
黙って、せめて痛くないところを吸って静かに出て行って欲しいですが、そうはいきません。

現在は僕、日本本土に住む健康な成人に深刻な脅威になる蚊が媒介する伝染病はないので吸わせてやっても問題はないですが、将来温暖化が進んだらマラリヤなど厄介な伝染病を運んでくる可能性もありますね。
そうなったら、殺すけど生存競争ということで勘弁してくれ、とするほかないでしょう。
そうならないでほしいですが。

本当は蜘蛛を室内においてやって、それで害虫を処理するのがいいのでしょうが、蜘蛛恐怖症の僕にはそれは無理です。
あ、見えないように蜘蛛専用スペースがあればいいかもしれないですね。
部屋の人間の目には見えない、入りやすいが出にくい網戸でできた構造物…魚をとる罠(簡単に作るならペットボトルを切って、注ぎ口があるほうを逆にして円筒に突っ込めばいい)のような?

19日

どうも機嫌が悪い、うまくいかないということはあるものです。
そんなときにうまく気持ちを前向きにする能力をもっとつけないと。

18日

中南米ではプラトンのいう政体の循環をそのままやっているようにも見えます。
独裁になったり民主主義になったり、民主主義からポピュリストが生まれ、そして軍事政権という貴族政が腐敗して…結局どれでもダメだとあきらめ、個人主義に閉じこもって…
経済的にも社会主義をやったりポピュリズムでばらまいたり開発独裁をしたり何でも試しては失敗しているような。

17日

考えてみると、今の先進国も昔はどこも非常に格差の大きい市場主義でした。
それが高度成長の結果、福祉国家になったり日本のような土建平等(その平等には異論もありますが)社会を築いたりしました。
格差社会は固定された極相ではなく、そこから変化する可能性もあるのかもしれません。

ただ、そう考えると平等…いや、単に下層労働者の底上げ?…は高度成長でしか実現できないのかもしれません。
高度成長は基本的に一度だけの現象(テレビや車が普及したら終わり)ですから、豊かになってしまったら格差社会に陥るのはどうしようもないのでしょうか。
革命もいまさら無理ですし、その先は?

16日

経済形態の変遷は、経済的な事情だけではないです。

たとえば共産圏の崩壊は経済破綻でもありましたが、共産党独裁から民主主義や市民的自由を求めるという政治的な変遷でもありました。
しかもそれは密接な関係もあるでしょう。
経済が破綻し、不公平が表面化したから民主主義、自由化を搾取される側と自覚した民衆が求めたということもあるでしょう。
同時に、政治的に腐敗していたから計画経済がうまく機能せず、不満が強まってしまったという面もあったでしょう。
政治的な腐敗と経済的な腐敗は不可分です。

しかし、もしその体制変更が、腐敗そのものは解決できないとしたら?

15日

福祉国家が腐敗するとしたら、労働倫理が失われて財政が破綻し、民主主義も信頼を失う事態でしょうか。その結果財政破綻の事情から、市場主義になるでしょう。

社会主義が腐敗したら、闇経済が横行し、平等が失われて特権階級の搾取、二極化が顕在化するでしょう。それを泥棒国家と呼びましょうか。
それが市場主義化しようとして経済を自由化すると、結局二極化、強すぎる権力の影響は残っていますから初めから格差の大きい市場主義になりますね。

ファシズムが腐敗…単純に絶対悪と考えれば元々腐ってますが、たとえば途上国の軍事独裁政権は?それが、精神的支柱である愛国心が腐れば一方的な民衆、資本の搾取が横行するでしょう。泥棒国家ですね。

市場主義が腐敗したら格差が拡大し、それが世襲化されます。制度上は自由市場があるのが、社会主義が腐敗した泥棒国家との違いです。

新保守主義はその結果として、チャンスはもはや信じられない替わりに愛国心など保守的道徳で人心をつなぎとめようとするものでしょうか。
ではさらにそれが腐敗し、保守的道徳も信じられなくなれば?制度上経済的自由があるだけの泥棒国家、でしょうか。

階級社会からノブレス・オブリージュなどの精神がなくなり、経済的な非効率がかさんで腐敗したらそれはどうなるでしょう。やはり単なる搾取が残るだけでしょうか。
中南米の一部に、地主と農奴の時代がそのまま残ったような社会が見られますが、それがいい例でしょうか。

経済的な自由が制度上ある、市場主義が暴走した格差社会も、社会主義、開発独裁などが腐敗した泥棒国家も、階級社会が腐敗したものも「世襲、固定された大きな貧富の格差があり、倫理なく一方的な搾取が横行」という点では同じようです。

ではそれぞれの腐敗した社会にどんな違いがあるのでしょうか?

14日

プラトンは民主制〜堕落〜衆愚制→君主制…と、民主(衆愚)、貴族(寡頭)、君主(暴君)の制度の循環を語りました。

では、現在の世界で経済制度はどのような変遷になるでしょう。下の表を踏まえて考えてみましょう。

グローバル化と称する過程、すなわち多くの社会主義国家、福祉国家がアメリカ主導の市場主義に移行する動きが現実に起きています。
ではその、市場主義はどうなるでしょう。

自由競争は必然的に、企業の寡占に向かいます。また社会的な貧富の差が拡大し、その格差が固定、相続されて階級が強まるでしょうか。
すなわち、腐敗した市場主義社会は格差社会になる、ということでしょうか。
格差社会は、結果が非常に不平等、機会も建前は平等でも実質は不平等、経済活動は自由だが実質搾取の自由で、しかも階級社会を支えるノブレス・オブリージュなどの伝統的道徳がない状態と定義していいでしょうか?
そうなると大多数の下層が消費も貯蓄も起業もせず、上層の資金は海外に流出して経済は縮小、停滞に向かうでしょう。
もちろん納税者自体が少なくなり、切り下げても福祉の必要は多くなり、しかも金持ちは減税されて(されなければ海外流出)いますから財政は余計苦しくなるでしょう。

いや、貧富の格差が大きく固定され、道徳がない社会は階級社会からモラルが失われた結果としても生じないでしょうか。
また、旧共産圏の実質はモラルなき階級社会であり、そこから建前としての社会主義経済制度が失われて泥棒国家になったのが自由化の実際だ、と考えることもできますね。
泥棒国家を制度上社会主義的で搾取と腐敗が蔓延して二極化が進んだ状態、格差社会は市場主義が暴走し、二極化が進んで固定された状態と定義すれば、その二つは二極化が進み、階層となってそれが固定されるという意味では等しいです。

格差社会の定義を「貧富の差が大きくそれが固定され、道徳がない状態」と広げれば、市場主義も社会主義も階級社会も腐敗すれば格差社会に至るのでしょうか?
福祉国家、社会主義国家は経済破綻から市場主義になる、というワンクッションがありますが、結局格差社会のようです…政体と違って循環はしそうにないですね。

では、その格差社会はどうなるでしょうか。それは不満が多く経済効率も悪いため、安定した状態には見えません。

まず共産革命が考えられます。
でも、冷戦終結でそれは決定的に否定されました。

支配層が下層に激しい差別を作る、またはナショナリズム、民族主義を高揚させて好戦的にする…権威主義を増すことで不満のガス抜きをすることは可能なようです。
でも、そのガス抜きの結果はどうなるでしょう。
もし軍国主義、ファシズム、宗教原理主義に向かった場合、経済政策は国家社会主義になるでしょうか。
ここは実際の民族主義政権、宗教原理主義政権の経済政策を調べるべきでしょう。で、財政が元々破綻しているそんな国に、軍国主義に向かう財源はあるでしょうか?
そして、現在のように大戦争ができない状況では、ファシズム国家はどうなるでしょう。また宗教原理主義政権はどうなるのが流れでしょうか。
やはり民主化革命とともに経済が自由化され、また同じことを繰り返すのでしょうか。
イランやサウジアラビアなどの宗教原理主義政権は何とか安定しているように思えますが、長期的には?

または格差社会にノブレス・オブリージュなどのモラルが生まれ、階級社会として安定する可能性はあるでしょうか?

または福祉国家に戻ることはありうるでしょうか?

俗にいう第三の道というのは、現実的に格差社会からのいい脱出法なのでしょうか?

13日

様々な社会の比較…他にあるでしょうか?

  財政負担 市民的自由 経済的自由 結果の平等 機会の平等

教育

機会の平等

起業

経済効率 社会的信頼の担保
福祉国家

安定するが財政破綻

民主主義
社会主義 極大 極小(闇) 大(建前) 大(建前) 低、財政破綻

キャッチアップには高

平等
ファシズム 極大(戦費) 極小(闇) 大(建前) 財政破綻、戦争破綻

キャッチアップには高

愛国心、カリスマ
市場 中立 最大(建前)

バブルの不安定

公正、時代
新保守(権威主義+市場主義?) 中(戦費?) 中→小? 中立 最大(建前)

バブルの不安定

愛国心、公正
格差社会 実際には大? 実際には小? 大(建前) 短期的には高、長期的には低 ? ?愛国心、時代?
階級社会 伝統
環境社会 低(意図的に低く抑える) 環境、持続可能性

いろいろメリットやデメリットがありますね。
さてどれがいいのか、どれかがよければどうすればそちらに向かうのか、特に向かうのが歴史の流れで、それをどういじればいい方向に向かうか…。

12日

中国での反日運動は、最悪の事態としてもし日本人の虐殺事件となったら、日本はどうするでしょう。
日本は単独で制裁ができる国ではないので、むしろアメリカが、国際社会がどう動くでしょう。
世界中に、アメリカにさえも背を向けられて孤立を思い知る可能性さえ考えたほうがいいと思います。

ではどうすればいいか。
アジアとの共生が大切だ、という立場から言えば、中国や韓国などアジア諸国の言いなりになり、日本政府が正式に謝罪し、個人賠償に応じ、首相の靖国神社参拝をやめ、竹島は韓国領と認め…となると、逆にそれに反対する日本国内保守勢力の反発が強まる可能性もあります。
また、謝罪したほうがいいという意見を聞いていると、どこまで内心、思想信条、言論表現の自由をわかっているのかな、という気もします。
ドイツの例を挙げ、歴史修正主義は内心、思想信条、言論表現の自由の対象外と考えている人も多いようです。

逆に日本国内保守の側も、国内向けに論壇誌やインターネットなどで多くの評論があり、ある程度「謝罪すべきではない」という意見が国内に広がってはいますが、それを海外向けに堂々と表明する人はほとんどいません。
特に日本の政治家は、堂々と自論を主張するのではなく妄言という形のガス抜きしかできていませんし、小泉首相もしっかりと参拝理由を説明していません。

日本は両方の立場がある、と堂々と主張すべきです。
また諸外国はそのことを、様々な立場、議論があることを認識、受容すべきで、歴史認識についての国論統一を内政干渉を犯してまで強要すべきではありません。

11日

ちなみに、奴隷制は過去の話ではありません。
現在も十分奴隷制は存在します。

普通の意味での労働奴隷、少年兵やそれが成長した戦争奴隷、性奴隷、そして鋤や車を引く牛馬が普通の奴隷とするなら食肉用家畜にあたる臓器移植ドナー奴隷。
どれも闇で考えられないほどたくさんいるでしょう。

そのままでいいのでしょうか。
国際社会がそれと本気で戦うことはできるでしょうか。

10日

善悪は抜きにして経済的な問題として、なぜ黒人奴隷を、わざわざ船の諸経費、輸送中の死亡、船が襲われ沈むリスク、安いとはいえアフリカで買う分の金を出してまでアフリカから買ったのでしょうか。
人間も繁殖力は強いですから、こちらの適当な農場で奴隷に子供をたくさん生ませて売れば大儲け、と考える者はいなかったのでしょうか?
さらに品種改良して質がいい種奴隷を作っておき、その産奴隷を売れば品質も安定してもっと儲かる、と。

まさか人間は家畜ではない、神の怒りが恐ろしいと考えたわけではないでしょう…家畜として扱っていたのですから。
やはり人間は繁殖可能までに十二、三年、繁殖に女は約一年、最低限の労働力になるまで五年から十年かかってしまうため、その間の飲食などが買いつけて運ぶすべてのリスク込み経費より高くついてしまったのでしょうか。

となると、奴隷貿易はアフリカから大量の水や食料を濃縮して輸入していた、ともいえますね。
現在肉を輸入するのはその何十倍もの穀物、そのためにそのまた何百倍もの水を輸入しているに等しいのと同様に…

9日

ローマ教皇の葬儀に日本から出席したのは川口首相補佐官、というニュースに目を疑いました。
天皇陛下と首相が出てしかるべきだというのに。

日本はキリスト教国ではないですが、世界の首脳と話せるチャンスというだけでも非常に大きいのでは。
信じられないです。

8日

もう進歩は十分だ、益より害のほうが多い、科学技術の進歩は凍結しよう。
環境論者にはそういう人も多くいます。

でも、それは、圧制者を利することにならないでしょうか?
科学技術は宗教の権威を弱め、技術によって庶民の知識、経済的な力を高めたことでフランス革命が象徴する近代民主主義にとっても歴史的に不可欠でした。
逆に科学技術の発展を制限した日本や中国では、結局自力で自由、民主に至ることがなかったことと対照的です。
いや、近くベルリンの壁が崩壊させたのは科学技術による情報の力だったのを忘れてはなりません。

百億人の人口に百億台の車に地球が耐えられないなら十億人だけ車を持たせ、他九十億人は車の存在も知らせないか、自分のカーストとは無縁なものと教育するか、というのは誰も賛成しないでしょう。
かといって誰も車を持たず、江戸時代と同じように人為的に進歩を止めて現状維持に徹すると、現在の人口も養うことはできません。かなりの人口を死なせてから反進歩封建主義…はあまりに無理です。

7日

フランス革命がらみの戦乱が終わってから第一次大戦までのヨーロッパは、年中戦争、革命騒ぎはありつつ共存して発展したという感じです。

そんな社会での日常はどんなものだったのでしょう。

6日

政治家の供給源として、日本では軍人というものはありません。

欧米では米大統領選で軍歴が争われたのを見ればわかるように、それが多くあります。
成功した軍人は知名度や信望のみならず、大組織をまとめる力も証明されていますし、戦略レベルに関わる将官級なら世界、歴史など大局的な見地からものを考えることもできると期待できます。

ただ、もっと単純に考えれば、有能だという証明は軍だけではなく実業界、官僚としてもできるはずです。

日本では官僚出身の政治家が多いですが、その有能さは少し違う気がします。何より試験秀才の官僚が政治の中心になったときの弊害は歴史的に明らかです。

実力が最も保障されているのは実業界での成功者ですが、日本ではそれもそれほど多くない気がしますが?
制度的に、実業界で大きな成功をした人はある年齢になったら政治でその能力を発揮してもらう、ということにしたらどうなるでしょう。

あ、経済はあくまで自由主義で法治主義は保つが、政治は実業界の成功者に任せて自由にやってもらう、というのは民主主義に対する悪くない対案かも。
もちろんその実業者大統領は自分の出身企業に有利に政治を進めるに決まっている、愛国心と名誉欲だけで公平な政治は期待できないという反論があるので無理ですが。
でも民主的に選ばれた政治家も、愛国心と名誉欲だけで公平な政治を期待できるものでしょうか?

5日

ヨハネ・パウロ二世の存在の大きさは、簡単には知れるものではありません。
単純にcnn.comにおける、ここ最近のトップ記事の多さを見れば分かることです…世界の半分以上にとって、日本における天皇に匹敵する存在でした。
また個人としても功罪ありますが、間違いなく世紀の偉人の一人でした。

キリスト教の辞書に「寛容」をついに入れて宗教観の対話を促し、そして冷戦終結に大きく貢献した、ということがどれほど大きな世界史的意義があるか。

もちろんコンドームを最後まで認めず、人口爆発という21〜22世紀最大の爆弾の一つにはマイナスの影響がありますが、それも賛否両論があるのは当然のことです。
教皇の論理にも無碍に否定できない点は多かったです。道徳はむやみに失われていいものではありません。

次代が誰になるか、いっそうリベラルな方向に進み、女性司祭などさらに大きく転換するかそれとも閉じこもるか、または寛容が再びカトリックの辞書から消えるか…非キリスト教徒にとっても決してひとごとではありません。

4日

たとえばとことん邪悪で狡猾な人間が、匿名の差別発言で人々をあおり、物理的暴力を一切使わず差別構造の温存と狙った相手の魂の殺人…自殺、破滅を意図的に起こして楽しんでいるとしたら、それをどうするのか…

政府(警察)がそれに手を出すのは思想統制の危険があります。
被害者側、差別される側が糾弾するのは…
国民全体の良識も、期待はできません。

個人が悪と承知で殺すほかないのでしょうか。

3日

暴力は恐怖、相手を知らないこと、平常心を失うことから生じます。

ならば護身は逆に平常心を保ち、恐怖を克服=己に克ち、相手を知ることから始ります。
その始まりは礼です。

2日

昨日の「人類の相当部分を労働環境から排除」する以外に、

がありますが、後者は誰も賛成しないでしょう。

前者は可能でしょうか?十分に集約された、効率の高い労働がなければ人類全体を食わせることは不可能では?
また、社会主義に他ならないともいえますが、それが失敗するのは歴史の教訓では?

本当にどうすればいいのでしょうね。
正しい発展の結果皆が平等に、楽しく働いて、十分豊かな暮らしをするのが…できるできない以前に、本当にそれが一番いいのでしょうか?

1日

「人類全体の潜在生産力」と、「全人類が**レベルの生活をするのに必要な生産力」そして「地球の資源、生態系が持続可能な生産力」はどんな関係にあるでしょう。
それをどう調和させればいいのでしょうか。

その中で、もし人類全体が潜在生産力を最大限に発揮してしまったら地球が持たないとはっきりしたとき、人類の相当部分を労働環境から排除し、向上の希望を持たせないことにする必要があります。

それは本来不満でしょうが、それを円滑にする術のひとつとして、インターネット、ネットゲームや薬物に耽溺して社会能力を失っている人間はヒントにならないでしょうか。
その状態は望ましくないとされますが、ネットゲームと薬物に溺れてそれ以上の欲がないのであれば、その資源消費はそれ以上増えないということです。それとひきかえに車と牛肉を諦めてもらうことも容易でしょう。

人類のかなりの部分がその状態に置かれ、残りの人が働いて彼らを支えることで生産の増加を抑えるというのは…悪夢でしょうか?