枕元の計算用紙
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なぜNHKは国税ではなく受信料で経営されているのでしょう。
建前としては、NHKは公共でなければならないから、国とは切り離す…といったところでしょうか。
でも待ってください。
国が公でない、というのはどういうことでしょう。
もちろん左翼にしても右翼にしてもイデオロギーで頭が固まっている人にとっては、国というのは一部の悪しき権力者が国民を支配するためのシステムであり、国民全体の利益となる公ではありえません。
また、自民党という政党、すなわち考え方の偏りを持つ集団がずっと政権をとっている国は、公ではありえないというのも説得力があります。
では、受信料で運営されているから公でしょうか?
それとも、ちゃんと市民が運営に口を出せば公になるでしょうか?
また、視聴率にこだわらず、国民が「見たい」ものではなく「見るべき」ものを上から押しつけるのもまた公には必要でしょうか?特にちゃんとした科学は公共放送でなければ扱えないものでしょう。
それとも、公が上から押しつけるのはある価値観の強要になりやめるべき、あくまで「公平」でなければならないでしょうか。
でも、その「公平」自体、特にイデオロギー性が強い人には偏っているのが公平だという感覚が強く、例えば両論併記は公平ではないとなります。
NHKはどうすれば公になるか。
それは、国はどうすれば公になるか、とも言いかえられるのでは。
NHKも国も公であるべきです。
インドは九九を12*12までやる、ということが数学教育に対する力の入れようの違いとして、しばしば言われます。
でも考えてみれば、それほど極端に大変ではないのです。
10はもとより簡単です。11も、実質覚えるべきなのは11*11=121だけです。
そして12は確かに他と同じくらい大変ですが、覚える価値はあります…いや、僕は九と同じぐらい自然に言えます。
13,14以上は暗算しなければ無理ですから、それだけ“十二”は普段の計算でよく使うということでしょう。
ついに、アニメの「わがままフェアリー
ミルモでポン!」シリーズが最終回を迎えました。
不思議なぐらい感情は沸かないですが、まあとことんショックなことだとなんでもそうです。
この作品は、近年では例外的な…「ちゃお」「なかよし」「りぼん」ではもはや稀…ヒットしたマンガがアニメ化され、それも息長く愛される作品でした。
本来ならそれが当たり前のはずですが、近年は、特に少女系はアニメ会社主導の商品が多いのです。
これからも、優れた作品が生れて欲しいですが…そのためにはどうすればいいのでしょう。
もっと”商品が売れる”ではなく、”作品が愛される”形のヒット作が増えて欲しいです。
「美味しんぼ」の中に未来に向けた思想はあるでしょうか。
同作品では「時速五百キロで走るリニアモーターカーは必要ないのではないか?」と科学技術文明の進歩を否定し、近代以前の有機農法による食物がおいしく体にもいいとしています。
そして同じ原作者の「マンガ日本人と天皇」ではより先鋭、批判的に、日本の天皇制…むしろ悪しき集団主義と権威主義の象徴として…を扱っています(が、同作品にはそのアンチであるユートピアの構想は見られません)。
また政治評論家、森田実氏の老子思想、絶対平和主義もそれとうまく調和するのでは。
共産党の前衛支配、民主集中制ではなく、地方、環境重視で科学技術を抑制、小国寡民の平和国家を目指す方向性は、これからの政治思想として存在し得ないものでしょうか。
やはり支持を集めることはないし、現実には実行不可能でしょうか?
何より、現在の世界人口が、現実には分配の不十分による餓死はありますが、公平に食料を分配すれば全員食べられる食糧を生産できているのは農薬や化学肥料、機械による耕作、灌漑のおかげです。
本当に世界のすべてが伝統的な科学技術を抑制した農法にして、大人口を養えるのでしょうか。
また、そういう小国寡民は言論などの自由、民主主義、男女同権など平等と調和しうるでしょうか。
自然と調和していた江戸時代の農村は、身分制と差別と村八分と間引きとキリスト教禁止で成立していたことは忘れていいのでしょうか?
ブレーキとして拒否権は必要です。
でも拒否権が多くなりすぎると政治は機能しません。
明治憲法では軍に組閣に対する拒否権があったため、結局軍が支配権を握りました。
では、決定システムがどのようであれば民主的といえるのでしょう。
リーダーを選び、それに任せるやり方は、確かに身軽ですしリーダーの判断によっては少数意見も実行されます。
しかし独裁に流れやすいというデメリットもあります。
独裁は必然的に情報を制限し、独裁者は少数意見を採用しようにもそれを聞くことすらできなくなるのです。
多数決が最も民主的に思えますが、それは多数の専制を招きますし、小回りが効きません。
全員一致は拒否権を持つ少数者に支配権があり、いくつもの少数がある場合機能せず、機能させるには反対意見を内面から認めないしかありません。
少数意見の尊重は、実行可能性があるのはリーダー型、支配権を持たせるなら全員一致です。
しかしどちらも、あえていうなら多数決を含めてどれにも、少数意見を保持表明する権利を保つ動機はありません。
少数意見の保持表明権の尊重は、制度および決定システムとは無関係に守られなければならないようですね。
近代社会は官僚主権の社会主義か、大企業主権の資本主義という軸しかないのでしょうか。
どちらも悲惨なのはわかっているはずです。
そして、環境保護、先進国の高齢化と財政破綻、特に日本の財政破綻とアメリカのドル破綻、途上国の人口過剰と貧困と債務に本気で対応するなら、官僚主導か大企業主導のどちらに傾くべきでしょう。
その対処にしても、原則現状のまま成長するか、方向を変えて成長するか、経済成長すなわち総生産総消費を抑制して分配を重視するか、どれにすべきでしょう。
他に何か道はあるでしょうか?
団塊の世代の定年退職は、年金ショック、熟年労働者を失うショックであるとともに、退職金ショックでもあります。
どうなるのでしょう。そんな大金どこにあるのでしょうか。
23日
最近少女漫画ブームだそうです。
でも、その話題になる作品は『NANA』『ハチミツとクローバー』『のだめカンタービレ』など、やや大人向きの作品で、「ちゃお」「なかよし」「りぼん」は完全に無視です。
で、「ちゃお」「なかよし」「りぼん」の作品は何なのでしょう。
もう少女漫画ではないようです。幼年誌、「小学*年生」と同様のカテゴリーでしょうか。
では、いつごろから少女漫画ではなくなったのでしょう。少なくとも『キャンディ・キャンディ』は少女漫画ですよね?
そして、なんと呼べばいいのでしょう。
「週刊少年ジャンプ」などは少年漫画と認められているのに…と文句をつけたくもなります。
そして、それら幼年誌の作品は、なぜ徹底的に評論からは無視されるのでしょうか。
今度最終回を迎える、少女方面で雑誌連載のアニメとしては00年代空前のヒットといっていい「ミルモでポン!」がまったく評価、評論されていないことをどう考えればいいのでしょうか。
後藤田正晴氏死去。
一人の国士の死去に、心よりご冥福をお祈りします。
こうして一人一人、戦争を知るゆえに改憲の危うさを指摘する、古いタイプの政治家が減っていくのでしょうか。
それは一面では、古いしがらみ、枷がなくなっていくことであり、反面として古い知恵、経験を積んだ貴重な人材が失われていくということでもあります。
若い政治家…米留学の影響を受け、二世三世が多く苦労知らずの自民党若手、松下政経塾出身の民主党若手、そして小泉首相の影響で当選した小泉チルドレンなど、今の若い政治家は後藤田氏ら古い世代から見ると非常に危うい存在と思われるでしょう。
でも、残念ながら時間は容赦なく経ちますし、人間の寿命は有限なのです。
だから必ずその頼りない若いのに任せなければならない時はきます。
民主党も結局は若い党首が背負うことになりました。
それが少しでもましな結果になるよう、バトンはむしろ有権者に引き継がれた…と言いたいのですが、残念ながらハト派で信頼できる若手論客が見当たりません。
社民党の辻本、福島両氏のような、古いタイプの護憲論はもうごく限られた層にしか説得力を持ちません。経済的にも社民党、共産党の説得力は弱いです。
でも新自由主義だけが正しい、ということはないはずです。
ちゃんとした社会民主主義や第三の道、環境の三つの若く既成政党の枠にとらわれない論客、指導者が求められます。
六者協議で、北朝鮮が核開発を放棄…信じられないのが正直なところです。
やはりアメリカがフセインを滅ぼしたことを見て、アメリカはやるときはやると恐れたのでしょうか。
でもこれまで北朝鮮が約束を反故にしてきたことを思うと、手放しで喜んでいいかはわかりません。
今後は、約束を守らない者は少なくとも相手にすべきではないでしょう。
で、これまで北朝鮮はエネルギーが必要だ、というのを核開発の言い訳として使ってきました。
だったら十分な太陽電池と風車を送ってやればどうでしょう。
有限資源であるウランを買うことも必要ない、メンテナンスさえ怠らなければ半永久的に使えます。
周辺国にとっては、経済的な負担は大きいですが核や石油と違って軍事転用が難しいという利点があります。
まあ、弾道ミサイル防衛より安上がりでしょう。
もちろん、元々弾道ミサイル防衛より食らうことを前提にダメージコントロールを準備するほうが安上がりなのですが。
最大の問題は、北朝鮮が核を放棄したとしてどうするかです。
どれが一番いいのでしょうか。
ドイツの選挙はつくづくわかりません。
ナチスの反省でできた国ですから、ナチスが出ないようにわざとわかりにくくしているのかもしれませんが。
向こうから日本を見たら、もろにヒトラーを生み出すための選挙制度だと思ってしまうでしょう。
で、結局ドイツはどこに行くのでしょう。
巨人の監督は、長嶋茂雄氏をベンチに医師付きで治療を続けながら座らせておいて、実際の監督業務は渡邊恒雄読売巨人軍代表取締役会長が直接携帯電話でやれば、評論家とファンと選手以外どこからも文句は出ないでしょう。
成績は知りませんが。
民主党の前原新党首は「戦う集団」と連呼しています。
わかりやすいワンフレーズ・ポリティックスで大勝した小泉首相を真似ているのかもしれません。
しかし、戦うといっても何と戦うのでしょう。
自民党?小泉首相?既得権?政官財+いろいろの癒着構造?
戦う目的が明示されていないのは不安です。
軍事的に考えれば、敵すなわち目標を明示せずただ軍規を引き締める、というのは不安、不満が高まるだけでは?
たとえば三国志の曹操は、部下たちが疲れて喉が渇いたとき、「向こうの山に梅の林があるぞ、そこまでいけばすっぱい梅が食べられる」と言いました。嘘でしたがそれでみな唾がわき元気が出、その日のうちにちゃんと休めて水源もあるところまで行き着けました。
もし、そうするかわり疲れた、喉が渇いたといった兵を斬り捨てて不満を言うものはこうだ、とやったら、ますます不満が高まって反乱が起きたかもしれません。
何に勝ち、勝ったら何が得られるかがはっきりしているほうが、どちらもなしにただ軍規を引き締めるより士気は高まるはずです。
もちろん、現在の民主党は「反自民寄り合い所帯」が本質ですから、はっきりと目標を示すことはできないのもわかります。
まず自民党を破って政権交代をしないことには何もできない(得られない)、でもいくら政策やビジョンを訴えても、この総選挙では通用しなかった、と。
どうしていいかわからない、分裂しないだけで精一杯なのかもしれません。
でもならば、なぜ率直にその弱さが選挙制度から必然的に演繹されることを含めて訴え、だから今は政権交代に向けて団結するほかない、としないのでしょう。
弱みは見せられないし、複雑なことは小泉自公を勝たせてしまった有権者にはわからない、ということでしょうか?
まあ、菅氏よりはましでしょう。菅氏だったら時代に逆行している印象を与えたでしょうから。
民主党の新党首選は、不思議なほど興味をそそられません。
菅直人氏はとうに政治的な寿命が終わっていますし、前原氏は前原氏で何の実績もないです。
でも、野党でどうすれば実績を積むことができるのか…
菅直人氏は連立与党で実績を挙げましたが、その世代がいなくなり、誰もが与党経験がない党になってしまったらどうなるのでしょう。
知事などでならある程度実績を積めるかもしれません。
また、どちらのビジョンも、ほとんど報道されないことも大きいです。
今回の党首選は小沢氏の動きに話題が集中し、それぞれの政策軸を検討する余裕はないようですね。
僕なら双方のビジョンをできる限り聞き、その上で最善、現実、最悪のシミュレーションを比較するでしょうが。
どうしても新自由主義と社会民主主義(第三の道、緑…)または外交方針など、軸をはっきりさせて対立することができない、思想ごとの指導者が…特に社会民主、第三の道、緑それぞれの有力な…いないのが見ていて歯がゆいところです。
世界地図の、特に全体図は大抵メルカトル図法です。
それには経緯度がわかりやすいなど長所もありますが、何より面積のゆがみが極めて大きいので、子供がそればかり見ていると太平洋やグリーンランドの広さを勘違いしてしまわないでしょうか。
また南極大陸などの全体像がわからないです。
正確なのはもちろん地球儀です。
なら大きな、表面がディスプレイになっていて必要に応じて普通の高低地形、国境、農業生産、気候帯などなんでも表示できる地球儀があれば理想では。
いくつもの図法の地図を見比べて理解するのも悪くはないのですが…皆がそれを統合できるでしょうか?
もちろん普通の地球儀も、あ…世界全体の衛星写真から地球儀や地図を作ってみる、というのも地理、幾何学双方のいい勉強になるでしょう。
ブッシュ大統領の大差再選と、小泉自公の衆院選大勝にはどんな因果関係があるでしょう。
世界的に保守が強まっているのでしょうか?
いや、スペインはテロがあったとはいえ政権が交代し、イギリスもブレア労働党が土俵際まで追い詰められました。
では…ドイツはどうなるでしょう。
このくそ暑さ=温暖化問題、そして花粉症、どちらも解決策はあります。
そして勝ち組負け組問わず、みんなが苦しんでいます。
にもかかわらず、それが全く争点にならないのが不思議です。
都市の屋上を緑化して涼しくし、都市近郊の杉林を全部照葉樹混合林にして花粉症を解消する!という政党がなぜないのやら。
今回の選挙ではろくに議論されませんでしたが、新自由主義とかケインズ主義とかマネタリズムとかセイニアーリッジとかそういうのはどうでもいい、経済…経世済民の目的は
のどれにあるのでしょう。誰が主な受益者になるべきでしょうか。
弱者とはっきりしている左派に比べ、特に安部氏ら新保守のホープは現実に近い将来政権に就く可能性が高いのに、そこはあまりはっきりしません。
僕は世界的な貧困の克服と持続可能な文明に向けた第三次産業革命を望んでいますが、そんな政党がないのも気になるところです。
というか、もう何も選ぶことはできないのでしょうか…次の選挙はどうなるでしょう。
選択肢は独立または安保改定からなかったのか、選挙制度改革で消えたのか、それともこの選挙で消えたのか、これから作ればいいのか…
今日は一日中、「一体何があったんだ…」「ヒトラーに授権法を…」などとつぶやいていました。
あまりにも強烈な大勝でしたから。
でも、冷静に得票率を見てみると、議席差ほど極端な差ではありません。
これが小選挙区制の恐ろしさでしょう。
とても性能のいい帆船のように、風を的確に捉えて舵を切ればものすごい方向転換、加速がある、というわけです。
それは逆に、野党も風を捉えれば同じように大勝できるということです…指導者の差なのでしょう。
指導者といえば問題が、これで小泉首相以外の「指導者」が政界から、まるで太陽が出たら星が消えるように消えたような錯覚を感じることです。
民主党はもちろん安部、石原、田中氏らも完全に存在感を失ったようです。
この状況が危機的であることは確かです。
小泉首相は新保守…市場絶対、構造改革の新自由主義、太平洋戦争の意義も見直し、伝統を尊重し、日本の国家としての意義をきちんととらえようという新しい保守主義にとっても不満が多い政治家です。
しかし、結局他の政治家の光が失せ、論壇やネットでの思想、政策論も吹き飛んだ…もう小泉首相に白紙委任に近い状態…ですから、新保守も、それに対抗すべき反グローバリズム、(社民党とは違う、ヨーロッパ型の)社会民主主義、環境などの理念も、ちゃんと指導者を持って立つ事ができないように見えます。
まあとりあえず…今回の自民党の公約を保管しておき、定期的に再検討すべきです。
そして、その間に新保守、それに対する第三の道や環境などもしっかりと思想を磨き、組織を固めて地道な努力をすべきです。
この、自民党圧倒多数が政界再編を止めて翼賛会にするのか、それとも別の政界再編につながるのかはわかりませんが…
この選挙にあたり、テロに警戒するのを忘れていました。
今のところなにもなかったようなのはほっとしました。
テロがあったらどんな結果になっていたか…
しかし、結果は想像以上。
後世の歴史家はこの選挙をどう見るのでしょうか…
問題は、小泉首相に対する有効な対抗勢力がこれでなくなったことです。
小泉首相が正しくても間違っていても、しっかりした対抗勢力は必要なのですが。
民主党はこれで終わりでしょうか?
だとしたら、何が現在の小泉自公に対抗できるでしょうか。
http://www.moemoe.gr.jp/~nakayosi/diary73.html#12
では自民党分裂で総選挙になったら民主党が有利だ、と予測していました。
まあ選挙結果そのものはふたを開けてみないとわかりませんが、そうなりそうにはありません。
一体何を間違えたのでしょう。
刺客騒動はまったく予想外でしたし、ネットから感じる民主党に対する左右を問わぬ拒否感の強さも予想外でした。
マスコミに、双方のマニフェストをまともに検討しようと言う動きがないことも予想外です。
今回、今予想されているように民主党が大敗したら、次に民主党に政権交代することは期待されるでしょうか?
自民党のよほどの失政、スキャンダルがなければ難しいでしょう。
ではどうなるのでしょう…重要にもかかわらず、ここまで期待、希望のない選挙はこれまであったでしょうか。
この絶望は選挙制度改革のときから確定していたのでしょうか。
政界が現状から変化するには、大きく分けて四つの可能性があります。
それぞれのメリットとデメリット、可能性を考えてみましょう。
そろそろ、この選挙の後のことを考えたほうがいいかもしれません。
民主党政権からの政界再編が不可能だとしたら、そして護憲派にとっては憲法改正が避けられないとわかったら、生活者にとっては増税が避けられないとわかったら、保守派にとっては拉致問題や靖国神社参拝の説明をこれ以上やる気がない小泉首相に任せざるを得ないことがわかったら、どうすればいいのか。
アメリカが地球温暖化に背を向けているのは、もしかしたら意識が低いからではなく『環境危機をあおってはいけない』(ビョルン・ロンボルグ)の考え方がいきわたっているから、ということは…
それとも単に、大企業の利益に従うメディア、政治に流されているだけ、無知と無関心と傲慢ゆえ?
台風が引き返すなど、ブッシュ大統領にも向かい風が吹いています。
アメリカはどこに向かうのでしょう。
願わくば、環境と貧困という危機を克服する方向にその技術力と活力を生かしてほしいのですが。
もちろん日本も。世界の全てが。
アメリカのカトリーヌと、この十四号は同じか日本のほうが強いぐらい…にもかかわらず死者数は桁違いです。
単に場所の問題でしょうか?たとえば岐阜から名古屋にこの豪雨が集中していたら、伊勢湾台風の二の舞で同じぐらいの犠牲が出ていたでしょうか。
それとも今の日本の治水のレベルは、それを吸収できるものがあるでしょうか。
これで選挙がどうなるやら…どちらについての神風かも気になるところです。
頭が冷えてまじめに政策論争ができるか、それとも関心を失って公明党の一人勝ちか…
共産党が希望通り順調に支持を伸ばしたら、共産党が民主党、自民党と拮抗した時点で小選挙区制と自公ゆえに自民党が小選挙区を総取りし、単独圧倒多数を得ることになります。
もちろん社民党も同じことです。
それを防ぐには共産党、社民党と民主党が協力するほかないです。
もちろん民主党は、それによるマイナスイメージを避けたいというのはあるでしょうが、少なくともネットでは保守層は完全に民主党を見捨てていますので、失うものはないです。
また、政策の刷り合わせはあえてやらず、政界再編まで憲法改正と消費税増税は始めないこと、参院の単純比例代表制導入の二点だけを選挙協力の条件とすれば民主党は悲願の政権交代を実現でき、共産党と社民党は参院で自分たちの支持だけの議席は確保できます。
それを拒むならこういうだけです…ネーダー、小泉政権の応援団、と。
天然痘根絶に、抵抗した人たちはいないのでしょうか。
世界各国の、様々な近代化されていない部族共同体…イスラム教、ヒンズー教などの非常に閉ざされた人々…先進国でもクリスチャン・サイエンスやクエーカーなど科学技術否定派の原理主義的キリスト教徒…
天然痘根絶は月到達に並ぶ、いやそれ以上の人類最大の偉業と言っていいでしょう。
ならばもっとそれがどのようなものだったのか、知らせて欲しいものです。
人が生れるときと死んだときの手続きは、ちゃんと義務教育で教えておいて欲しいものです。
誰もが生まれ、死ぬのですから。
まあオゾン層は増えてきているようです。
フロンなどの規制が功を奏したのでしょうか…高校時代はどの道無駄だ、もう破滅は避けられないと思っていましたが。
本当に世界が一つになれば、なんとかなるのかもしれません。
アメリカのハリケーンの被害は想像以上にすさまじいようです。
こういう気象災害というとすぐに地球温暖化が騒がれますが、昔も台風や洪水はありました。
人間の生活範囲、人口、治水レベルでも被害は変わるでしょう。
温暖化についてはわからないことがおおいので、逆に温暖化を止めれば異常気象がなくなるとは限らない、とも考えておきましょう。
さて、それでも報道が今回の被害を温暖化と切り離すことはないでしょう。
重要なのはそのことで、環境問題が再びアメリカ人にも注目されるかです。
ブッシュ大統領が選ばれて9.11テロが起きたことなどでアメリカの政府筋では無関心が広がっています。
それどころか、信仰が深まりすぎて科学自体に対する無関心、反発が広がっているとさえ言われます。
その流れを逆転させるきっかけになるでしょうか?
被害は間違いなく、9.11テロよりも大きいのですから。
治安は人権の敵のように思われています。
特に戦前の治安維持法が人権を踏みにじったことが、今でも戒めとされます。
でも、治安のダイアルを最大にしても人権は踏みにじられるでしょうが、逆に治安のダイアルをゼロにしても…無政府無秩序状態ですから人権も何もありません。
中庸でなければだめなのでしょう。
また、戦後民主主義の極端な主張は、治安のダイアルから手を離して一人一人の心まで救うほど人権を実現させれば治安は必要なく無秩序もない、となりますが、それはそれでもう宗教的千年王国の域に達していませんか?
宗教的千年王国は、実際にやろうとしたら全体主義…治安のダイアルを振り切ってしまうものです。