枕元の計算用紙
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31日
CD一枚に入る、全人類が最低限学ぶべき教科書…うわ、まず言語の問題がありますね。
やはり言語ごとに違う、まず日本人が最低限学ぶべきもの、とすべきでしょうか。
でもそれは絶対CD一枚では収まらないです。
それで思ったのですが、貧困層向けの手回し百ドルパソコンと無料接続が普及すれば、インターネットに載せるだけで教科書にしてもなんにしても無料配布できるのでは?
30日
主に手軽な朝食として用いられるシリアル(ミューズリー、コーンフレークなど)、ビジネス街でランチ用に百円ででも提供したらどうでしょう。
牛乳と何種類かのシリアルとミューズリー、それに牛乳かわりの選択肢としてヨーグルト、蜂蜜、メープルシロップ、黒砂糖、刻んだフルーツなどが各五十円で。
少し違いますが、単なる米粥や玄米粥、オートミール粥もあっていいかもしれません。
紙(環境を気にするなら再生紙か生分解プラスチック)カップ&スプーンでワゴンからの立ち食いなら資本はほとんどなくてもできそうです。
それこそ前に提唱したファスト・ノット・ジャンクフードそのものですね。
29日
昔資本主義が残酷で労働者が搾取されていた時代は、マルクスの理論どおりこのまま資本主義が拡大すれば恐慌で自壊して革命が起きて社会主義のいい社会になる、という希望がありました。
今はその希望がないまま、昔のように残酷な資本主義があるようです。
しかも、東側の崩壊は「社会主義は機能しない」ことだけは証明しましたが、資本主義が恐慌で自壊すること、労働者の疎外、剰余価値などの考察は反証されていません。
ついでに今は環境と人口という問題もあります。
もし今このまま資本主義が労働者の搾取をひどくし、その末に恐慌で自壊したら…今は革命の希望がないのですから、そのままひたすら崩壊でしょうか。
さらに環境問題、飢餓が爆発して十億単位のギガデスが生じ、全地球的な文明崩壊が起きるでしょうね。
どうしようもないのでしょうか。
28日
ベルギーやポーランドなど第二次大戦でナチスドイツに占領された国の人に、「もしナチに軍事的に負けた時点に戻ることができ、そして可能だとしたら国民全員自殺と、実際と同じ歴史のどちらを選ぶか」と聞いたらどう答えるでしょう。
僕は護憲派に対し、非武装中立を実行してナチ級の邪悪な政権に征服された場合、ホロコーストや別の侵略に加担させられたくないし、全員に拷問に耐えてレジスタンスを貫徹する覚悟を要求するのは無理だから全員自殺するほかないのではないか、と問うていますが、もし上記の旧枢軸被征服国の人が選べるとしても死ではなく(相当部分が耐え切れずにナチに加担し、隣人であるユダヤ人をガス室に送るなどの罪を犯してでも)生を選ぶとするなら…
いや、護憲派が求める「平和の誓い」の重さを考えると、日本人の誰一人、誰のためであっても…日本のためでなく日本を征服した国のためであっても…戦争やホロコーストに加担してはならないでしょう。
本当にどちらを選ぶのでしょうか、旧枢軸被征服国の人々、特に最悪のパターン…レジスタンスとして拷問、家族の命で脅迫されて耐え切れずナチに加担して、それで多くの人を虐殺させられ、戦後処罰されて罪人としての生涯を強いられるという、それこそわたしは貝になりたいとしか言いようがない人も。
実際には旧枢軸被征服国の人も、その事態は考えていないとしたら、僕がナチ級の邪悪な政権に占領された場合について考えていない、と非武装中立無条件降伏主義者を責めるのも間違っているでしょうか。
いや、誰も考えていないことがおかしいのでは。
普通に武装する国でも外交に失敗して侵略され、力及ばず敗北したらどうするか考えるべきでは。
もちろんそこには、非武装中立主義の外交のみという一ステップに対し、外交と戦争という二つのステップがある分より安全ですが。
27日
パレスチナ評議会選挙でハマスが勝利宣言。
頭を抱えるほかありません。
シャロン首相の病気といい、神はあくまで争いを望むのかと呪いたくもなります。
このアルジェリアのジレンマ(イスラム地域で自由に選挙をしたら非民主的な原理主義者が勝つ)、そして攘夷のジレンマ(声が大きく暴力的な過激派が勢力を伸ばし、言論の自由がない)はどうすればいいのでしょう。
その二つのジレンマがそれほど強いなら、なぜ民主主義国家などが存在しうるのかを考えたほうがいいかもしれません。たとえばキリスト教にも原理主義者はいますが、彼らは民主主義を否定することはしていません。
やはり民主主義の土台を作るには、強権的に近代化して経済成長と教育…いや、イスラム諸国は石油という富があっても安定した経済成長ができず、教育を受けた層も職がなく原理主義に走る傾向があります。
また強引に近代化、近代教育をしようとしたらそれこそテロが起きるばかりです。
そして強権的な権力を認めてしまうと、それに対する反抗が原理主義に流れてしまいます。
なによりイスラムの強権的権力の多くは…皮肉にもイラクのフセインを例外として…近代化には反対で、封建的な秩序を保とうとする傾向があります。
ため息しか出ませんがどちらも本音は戦いではなにも得られないことがわかっている、三歩進んで二歩下がるペースで少しずつ進んでいる…と信じるほかないでしょうか…
26日
日本はものすごく省エネが進んでいます。
どうすれば、世界中が同じぐらい省エネをするように強要できるでしょう。
それで相当二酸化炭素排出も減らせ、石油の時間稼ぎもできます。
それとも、日本の技術を押しつけるのは傲慢でしょうか?
25日
善と悪、害と益は、プラスとマイナスではないのかもしれません。
塩と砂糖は、塩酸と水酸化ナトリウムと違って中和されることがないように。
土地に塩を撒いたことは、肥料を撒くことで帳消しにはできないでしょう。
同様に人殺しが人を助けても、それで人殺しの事実が消えるわけでも殺された人が生き返るわけでもありません。
では、許しや贖罪とはどのように?
悔い改め、改心とは何でしょう?
プロテスタントならそれは神の領域とするでしょう。
ではなぜキリスト教国に、犯罪者に対する刑罰があるのでしょうか?
それはカエサルのものはカエサルに、であり、罪、許し、贖罪とは無関係なのでしょうか?
24日
堀江氏の逮捕…まあ消される前の逮捕でよかったですね。
それより思い出すべきなのはこれまでの堀江氏に関する報道です。
忘れるから恥じないでいられるのでしょうか、マスコミは。
他に取り上げるべき話はないのでしょうか?
こういうときには僕は、ネットのニュースサイトで科学や海外のニュースを見ることにします。
23日
評論家を主人公にした小説は面白そうです。
作家は日ごろの恨みとばかり、ディック・フランシスの主人公顔負けの試練に遭わせるでしょう。
でもそれで話をちゃんとするには、フランシスの主人公同様彼らにも鉄の意志と自尊心を持たせなければならないのですが。
他にも作家にとっては作家自身、エージェント、編集者、校正者、植字工(現在はDTPオペレーター?)などが身近な存在です。
22日
きのうのNHK「日本の、これから」という番組で、もし僕が参加していて時間があれば、終わりごろに言いたいこと…
結論を先に言えば僕はまず民主化、それによって最弱者の充分幸福と、ついでに持続可能文明への転換の両立を国の目的とすることを我々が選択するのが、今泣きながら弱者の苦しみを訴えている皆さんが取るべき道だと思います。
もちろん現在の借金と少子高齢化、世界大競争、そしてこれから来る石油など資源と人口爆発、環境など問題、与えられた条件を冷徹に見つめて、です。
まず皆さんの議論で問題なのは、「政府=金持ち=消費税増税=悪」という単純な図式ができてしまっていることです。
その行きつくところはマルクス主義革命であり、それは最悪を通り越してどうしようもないです。
たとえば消費税ですが、おっしゃるように大企業法人税と金持ち所得税を上げるとしましょう。
それで金持ちが余分な金を取られてそれが貧乏人に配られ、貧富の差がない幸せな国になるでしょうか?そうはなりません。
なぜなら、大企業法人税の引き上げは社長や企業の財産以上に、自殺下請け中小と過労死従業員、商品価格の上乗せにしわ寄せが行くのです。
今乾いた雑巾を絞っているのをさらにプレスすることになるのです。もちろん今生活が苦しい人の必需品も含めた商品価格にも上乗せされるのです。
さらにリストラが進み、多くの社員の首が切られて非正規雇用になったり残った社員が過労死したり、下請け中小企業が潰れたりするのです。
それどころか大企業が海外に逃げ、国内の下請け中小企業も従業員も問答無用で切られることにもなるでしょう。
それで給料の総額が減り、価格上乗せとダブルパンチでもっと物が売れなくなり、景気が悪くなって倒産が増え、ついでに財政赤字も増えてますます増税が必要になり、と負のスパイラルです。
所得税の累進税率の引き上げも資産の海外逃避、つまり金持ちが国内でお金を使ったり株を買ったりしてくれなくなることで企業がみんな苦しくなり、同じことになるでしょう。さらに頑張って金持ちになる、という意欲が低下して社会が停滞するというデメリットもあります。
もちろんその点は消費税もそんなに変わりません。消費税もまた、景気を悪化させて大企業にも金持ちにも中小企業にも庶民にもダメージを与えます。
ちなみに消費税には一つ大きな長所もあります…ある意味平等な税なのです、貧乏人も金持ちも、ヤクザも脱税がうまい巨悪も、天引きガラス張りのサラリーマンに比べて税を払っていなかったと言われる自営業者も逃れられません。
逃れられるのは海外に逃げる金持ちですが、それは法人税や所得税でも消費税でも同じことです。
また高率になったら食料非課税で、逆進性はかなり緩和できます。
ついでに経済には害しかないタンス預金とさらについでに化石燃料など再生不能資源の消費にも課税したいですが…
さておき、問題は税金の種類、消費税か法人税所得税かではありません。増税でさえありません。
消費税は庶民貧乏人いじめだというのは社会党の、悪質ともいえる政治的な宣伝です。
皆さんの一番大きな問題は増税反対、公共事業の無駄批判などの根底にある強烈な政府不信です。それも、投票による民主化を事実上諦めてしまうほどの政治不信です。
スウェーデンの方がおっしゃっているように、政府が信用されていれば消費税が高くても幸せな国は作れるのです。
それで今の、信用できない政府を信用できるものにするにはどうすればいいか?
消費税反対や増税の前に、まずそれが問題なのです。問題を混乱させて力を分散させないで下さい、皆さんが欲しいのは弱者を大切にする信用できる政府、大小よりむしろ腐っていない政府なのであって、税がどうのこうのはむしろ瑣末な問題なのです。
必要なのは、民主化によって政府の信頼を回復し、また国民相互の信を回復することです。
弱者保護は民主化してから、国民全体の民主的な決断として行えばいいじゃないですか。
民主党も弱者いじめの小さい政府党だから…ではどうすれば民主化できるのですか?小泉自民党が大勝して民主化できますか?共産党や社民党への投票、まして棄権が民主化への道ですか?民主化を諦めたら、全ては終わりです。
市民の政治参加、市民による予算のチェックや地方分権も、民主化ができなければできるわけがないのです。
民主化して初めて、貧富の差をなくす、または収入が少ない人も安心して生きていけるシステム、最弱者の充分幸福を確立する、という方針を国民が選択できるのです。
ちなみに今は、貧富の差をなくす方向は難しいです…それはパイがどんどん大きくなる高度成長時代だけの話のようです。
それが終わった今は弱者がまず食べられ、安心して金を使えるようにするべきであり、そのためには生活保護や医療保険の拡大、最悪シナリオにあったような厳しい状況を考えると衣食住や介護、医療、そして教育、情報も含む最低生活の絶対的な保障が必要なのではないでしょうか。
そしてそれで社会が沈滞しないように、なんでもいいから頑張ることがプラスになるよう、余った労働力がこれから必要になる老人介護と子育てにうまく移行できるように税金の用途を変えるべきだと思います。
もちろん、一か八かまたじゃんじゃん国債を発行してもう一度高度成長の夢、という手もありますが…国家破産しても誰も餓死しない、という保障がなければ景気回復さえないでしょう。
僕は財政には目をつぶって、総力戦体制で持続可能文明への転換を主導し最弱者の充分幸福を保障する、というのを提唱しますが、誰もこれにはついてこないですね。
また、中小企業の自殺ですが、その原因を政府の中小企業いじめだ、などと簡単に言わずにきちんと理解しましょう。
まず景気が悪い。
海外の安い労働力との競争も激しく、それゆえに特に下請け企業のノルマが無茶なまでに厳しい。
そして金融システムが経営者の全財産担保に無限責任の連帯保証と無茶苦茶で、本質的とはいえませんがサラ金というか高利貸し問題もあり、会社が倒産したら自殺するしかない。
その一つ一つの問題を解決することが必要なのでは?
特に悪質で自殺に直結する無限責任と連帯保証の問題、金融慣行を最優先で解決すべきだと僕は思っています。というか他は歴史の流れでどうしようもないので、自殺せずに退場できるようにするのが一番現実的でしょう。
どうか単純な正義の恐ろしさを理解してください…たとえば官僚の接待が問題になり、厳しくなりました。その結果は料亭の倒産でした。
また、無駄といわれる公共事業の削減も、弱者が多い建設業を苦しめて地方経済全体を苦しめる結果も生むのです。
悪い官や自民党と戦ってくれるという小泉首相を選んだ結果がこれです。
単純な正義と悪ではなく、物事には善悪両面があると冷徹に考えて、本当に弱者のためになる道を模索しなければせっかくのお怒り、エネルギーが無駄になります。
まず全力をあげるべきなのは民主化なのです。
もちろん景気が悪くなっても自殺だけはしないですむようにセーフティネットを確保して増税するか、それともあくまで減税や公共事業で借金を増やしてでも景気をよくするか、またはアメリカ型に行くか、それもまた民主的に国民が選ぶべきことです。
今の小泉政権はアメリカ型のセーフティネットには無関心でとにかく小さい政府、と批判されており、それでは自殺が増えるのは仕方ないし最悪シナリオ、国家破産時に社会不安どころか餓死者さえ出そうな気もしますが…それもまた国民が選んだということを忘れないで下さい。
選択肢がないという言葉で思考停止せず、今選択肢がないなら選挙でどうすればその次、次の次に選択肢がある選挙ができるか、民主化できるかを考えましょう。
21日
日の丸君が代反対派で、国旗国歌自体に反対という人は、船ではどうするのでしょう。
国旗を掲げていない船は海賊船として撃沈されても文句は言えません。
そのような国家を意識すること自体に反対…すなわち鼓腹撃壌(中国の昔の理想的な王で、庶民が王をたたえる歌を歌っている時には満足せず、のんびり暮らす、王様なんて知ったことかという歌に満足した)が理想?それとも世界連邦?鼓腹撃壌の世界連邦?または小国寡民で外洋航海船自体がない世界が理想?
でも鼓腹撃壌は最良の独裁です。また、それが一代限りでなく持続するためには禅譲(徳のある人に政権を譲ること)または子供の育成が完全にできることが必要です。
どちらにしても永久に民主化の可能性はありませんし、科学技術も発展しません…いいと思われるかもしれませんが、それは乳幼児産婦死亡率が低下しない、ということでもあります。
また、蛮族に滅ぼされる危険も常にあり、長期的な気象などの変化に対応する力もありません。
世界連邦はそれが腐敗、独裁に陥ったらどうするのでしょう。
小国寡民では地球が許す人口は多くて数億、移行も勝利したスカイネットとターミネーターが胎児だけは助けて洗脳しつつ育てて、という以外想像できません。
あ、現代において「蛮族」とは何でしょう。
それもまた重要な問題ですね。
20日
マルクス主義の失敗の原因には
などがありますが、貧富の差の拡大と腐敗は資本主義でも不可避に見えます。
特に腐敗はいかなる政体でも不可避に思えます。
また、マルクス主義も環境破壊は止められませんでした。
そのことについても十分分析されているでしょうか…マルクス主義はだめだ、という反共側も、あれは本物じゃなかったとする残存左翼も十分な分析をしているでしょうか。
そして、腐敗も貧富も環境社会も、社会主義でも資本主義でも防げないとしたら、どうやっても社会経済を正しく運営することはできないのでは。
特にグローバリズムに対する対抗理念として世界全体で社会民主主義というのもありますが、それも腐敗する恐れが大きいのでは。
僕自身が「こんな明日はいかが?」で描いている理想世界も、ある意味世界社会主義の面があるので腐敗が非常に怖いです。
19日
この株価急落という影響は予想外でした。
思いがけないことから重大な事態が始まるかもしれない、いい教訓です。
やはり短期的な見方はしないほうがいい…じっくりと長期的な動きを見るべきでしょう。
気がついてみたら世界経済が破綻していた、という可能性もありますが。
18日
まさしくおごれる者は久しからず…
見方によって色々ありますね。
メディアと世論の分析を考えれば、ホリエモンというキャラクターをメディア…政官財メディアヤクザ等複合体が使い捨てた、となるでしょうか。
猿が猿軍団を買収しようとするなど、ということでしょうか?
また日米関係などに注目する人には、ちょっと陰謀論的な解釈もするでしょう。
堀江氏ら、ヒルズ族に反感を持つ社会民主主義者(または左翼)は…一部保守で分配を重視し、グローバリズムや小さい政府に反感をもつ者も…天罰のように喜び、やはり心が大切だ、金だけではだめだというでしょう。
まあ、これはまだ歴史になっていません。これからどうなるかはわかりません。
そういえば、アメリカでは「リベラル(福祉重視)」「リバータリアン(小さい政府、国際的には孤立主義)」「グラス=ルーツ(草の根保守、宗教家庭重視)」「ネオコン(民主党リベラルが保守共和党に転向、保守的だが国際的には干渉が多くグローバリズムの中心)」などいろいろあるようです。
17日
この雪害はかなり大きな地震にも匹敵する大災害のようですね。
これも温暖化など人間活動の…といえてしまえば楽なのですが、そう簡単ではないです。
ある害が、ある原因のせいというのはどういうことでしょう。
われわれはごく単純な因果関係で理解しますが、特に温暖化問題は簡単ではなさそうです。
まず、AがBの原因であるとして、だからAを取り除けばBという災害もなくなるとは限りません…人類が近代化しなければ地球の気候は安定していたのか、江戸時代のままだったらこんな雪害はなかったのか、というのには僕はかなり疑問です。
Aを除去してももうBは起きてしまっており、止められなくなっているということもありえるのです。
特に温暖化など気象はきわめて複雑な現象ですから、線形の単純な因果関係が成立することはほとんどありません。
ただし、温暖化問題では南極の氷のボーリングから、最近の大気中の二酸化炭素濃度の上昇はここ数十万年でも極端に大きい、というのが明白な証拠とされています…でも大規模な火山噴火、(恐竜絶滅ほどではない)大型隕石による大森林火災のリスクを考えると、地球環境は二酸化炭素濃度の上昇にはかなり強力な対処システムを持っていなければおかしいです。
まあ、人間活動には延々と持続して大量の二酸化炭素(とメタン)を放出する、という異常な点がありますし、その二酸化炭素吸収システムの森林が破壊されているという…ますます複雑です。
こう複雑では、人類が活動を続けるという前提だとどこまでが地球環境にとって「許容範囲」「安全圏」なのか到底わかりません。
もしかしたら、どう見ても不可能である京都議定書の基準を満たしても異常気象も温暖化も泊まらないかもしれないのです。
さらに、環境ホルモンであるような許容範囲などない、微小な影響でも長期的には重大になるという考え方を取り入れると、人類の存在自体が許されなくなりそうです。
少し話を変えて追記。7日にいくつかの未来のシミュレーションをあげましたが、それに環境(温暖化、太陽水素文明)否定派の未来ビジョンも加えるべきでしょうか。
16日
今は世論が右傾化しているといわれます。
右側はそれを正常化と嘲笑しますが、いつかまた逆転しないとも限らないのでは?
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり〜おごれる者は久しからず、ただ春の夜の夢の如し。
どんな思想家、煽動家、政治家がでてくるかはわからないのです。
さらにいえば、右側も政治家については自慢できる状況ではありません。
先の総選挙は保守言論人と主張を同じにする議員も一掃し、論壇の誰も評価していない小泉首相の一人勝ち(と補完勢力に成り下がった前原民主党代表)という状態を作り出しました。
15日
核拡散は歴史の流れでしょうか。
結局はインド、パキスタンの核保有は止められませんでした。
もちろん南アフリカ、ブラジルなど断念した国もありますので、核廃絶が歴史の流れだとこじつけることも不可能ではないでしょう。
で、なぜイランや北朝鮮は核をもってはいけないのでしょう。
どちらもテロ国家であり、信頼できないから?
でも、「テロ国家」であることと、信頼できないことにどんな関係があるでしょう。
テロ国家とは、戦略的にテロリズムを支援している国、ということでしょうか。
理由は?目的は?特にアメリカが代表する、強力な国に軍事的に正面から対抗する力がないので、テロで少しでも崩していこう、ということです。
ではなぜアメリカに対抗するのでしょうか?
冷戦時代には東側と西側の争いという理由がありました。多くのテロ組織がソ連に支援され、西側を中から崩すために戦ってきました。
でもそれがなくなった今は?北朝鮮はまだ冷戦構造のままですが…
その冷戦の影響が世論レベルに染込んでいて、反米の風潮が特に途上国の世論に強いから、特にビジョンはないけれど世論迎合として反米闘争を続けているのでしょうか?
では、そのテロ国家の目的は何でしょう。どうなればいいのでしょう。
イランや多くのイスラム原理主義テロ組織にとっては、アメリカが中東から手を引き、そしてイスラエルを倒してユダヤ人を追い出すか皆殺しにすれば、それで満足なのでしょうか。
その後は?イスラム原理主義でありながら、近代的な豊かな国であることは…アメリカの支援なくして、世界政治、経済から自らを切り離して石油だけで近代の富だけを、国民皆が得ることは…できるでしょうか?
北朝鮮の目的は?なぜ大韓航空機爆破や日本人拉致などを?
多数の工作員を日本や韓国、アメリカに潜入させているならば、それは各国に遠隔操作核爆弾を持ち込んでいるのと変わりありません。
理想はそれでアメリカや日本を牽制し、そして在韓在日米軍を追い出して韓国を併合して朝鮮半島全部、できれば民族の恨みを晴らすために日本も占領して日本人は皆殺しにすることでしょうか?それをやって誰にどんな益があるでしょう。
中国がその大朝鮮に強い影響力をもっているならば、東アジアで圧倒的に強い覇権を持つことができますが、日韓の市場を失う打撃の方が大きいでしょう。
でも、在韓在日米軍を追い出すことが目的なら、なぜ在韓在日米軍に対する直接的なテロが少ないのでしょう。いや、米軍上層部を買収または弱みを握って脅迫する方がはるかに有効では?
さて、その目的にとって核兵器は有効でしょうか。
そして、それらの国が核兵器を使用する可能性はあるでしょうか。
核兵器と弾道ミサイルは、それがあれば恐怖の均衡を作ることができ、アメリカは行動できなくなります。
逆に使用した場合、それがテロとしてであっても直接弾道ミサイルを用いてであっても、アメリカは容赦なくその国を焦土にするでしょう。
だからどちらも動けなくなりますが、それは大きな優位を弱者にもたらすでしょうか?
たとえば、湾岸戦争時のイラクが核保有国だったら、クウェートを侵略してもアメリカは何もできなかったでしょうか?核実験、アメリカに届く核ミサイルの保有に成功した北朝鮮が韓国を侵略した場合は?
「テロ国家が核を保有してはならない」理由は、テロ国家は核をテロに使う可能性があるからでしょうか?通常戦争の延長で核兵器を使う可能性があるからでしょうか?テロ国家が軍事的に圧倒的に強くなり、周囲が侵略される危険があるからでしょうか?
一番恐ろしいのは、もちろん9.11テロのようなテロに核が使われ、先進国の都市が焦土と化すことです。
でもそれは、テロ国家の核保有を封じればできることでしょうか…腐敗した旧ソ連のマーケットから買うことをどうやって阻止するのでしょうか?
他にもなぜアルカイダの母体であったパキスタンは核を保有していいのか、またなぜイラクは大量破壊兵器を持っていなかったのかなどわからないことは多いです。
14日
歴史は「死者の代弁者」であるべきではないでしょうか。
『死者の代弁者(オーソン・スコット・カード、ハヤカワSF文庫)』は作品の題であり、そこに描かれる未来宗教であり、その聖職者の呼び名であり、その元祖であるエンダー・ウイッギンのペンネームでもあります。
誰かが死んだとき、その生涯をひとつの物語として、善も悪も全て飾らず隠さずに語るのが〈死者の代弁者〉です。
歴史にこそそれが必要ではないでしょうか。その死者(生存者も含め!)全ての物語。
昭和天皇、東条英機、山本五十六からひめゆりの少女、神風特攻隊員、もちろんヒトラーやチャーチルやスターリン、それに連合国側戦死者、もちろん被爆者や空襲犠牲者、中国で日本軍に犯され殺された女性や逆に満州で犯され殺された日本人女性、〈慰安婦〉……できるだけ広く。
いや、それでも足りない…同じ立場であっても、人によってそれぞれ違うはずです。
東条英機などの個人も見る人の立場によって全く違う物語が紡がれ得ます…使用していい(事実と合意できる)史料を指定し、それに基づいて昭和天皇伝を書いても、おそらくは同じ側の人間が書いても多様な物語になりかねません。
たとえ死者と会話尋問できても、死者の精神をテレパシーのように読むことができても、その物語はあまりにも複雑多様でしょう。
そう考えると人間に「死者の代弁者」であること自体ができるのか、という問題にもなりますが。…人が人を理解することが可能なのか、という。
でも不可能なのだとしたら、人は歴史をすべきではないでしょう。
複雑さ、多くの矛盾、多面性をありのままに語る物語。
時には人間ではなく、鉄鋼、石油、米生産量などのデータが語る物語。『銃・病原菌・鉄(ジャレド・ダイアモンド、草思社)』が描くように地理があらかじめ定めている、という面もある物語。
事実かそうでないかを厳密に捨象し、しかも事実でないことも誰かが、または多くの人が信じていればその背景も含めて区別した上で受け入れる物語。
東京裁判を日本人の手でやり直そう、という人も多くいますが、我々がすべきなのは…戦争責任者を犯罪者、他者として裁くのではなくただの人間同士として代弁すべきだと思います。彼らの思いを理解しようともせずに裁くというのはなんという傲慢でしょう…〈死者の代弁者〉はそれ以上に傲慢かもしれませんが。
僕はドイツがしているように、彼らを他者として…ドイツ人からも、人類にとっても他者として…裁くべきではないと思います。自分たちの一員として、代弁によって再び共同体に…日本人、そして人間として受け入れ、同時に日本、人類という共同体を再発見する試みであるべきでしょう。
そして犠牲者たちも、犠牲者というカテゴリーに押し込めるのではなくその生と死を代弁すべきです。
13日
本屋や図書館の児童書コーナーを見れば、いやというほどたくさん「環境」と「平和」そして「人権」の本があります。
もちろん科学の本もたくさんあります。
これでは子供…いや、今の若者も、高い環境意識を持ち、平和を強く望んでいておかしくないのでは。
にもかかわらず、なぜ右傾化が叫ばれ、環境問題への無関心が問題視され、人権が軽視され、占いを多くの人が信じているのでしょう。
児童書の影響力はごく弱いのでしょうか。
12日
自民党総裁選、ポスト小泉が話題になっていますが、いっそのこと総裁選は党員や議員全部関係なく、日本国民の成人全員による投票にしてしまえばどうなるでしょう。
実質的な首相公選です…そうなったら完全に野党の存在意義はなくなります。
でも、今民主党に政権交代することを現実的に考えている人がどれだけいるでしょう。
自由党が民主党に合併された2003年ではなく2005年体制と呼ばれること自体、政権交替の可能性はなく、圧倒的に強くなった自公が新自由主義ポピュリズムを基盤として政治を行う体制を意味しているのでは?
政権交替の可能性がないなら、総裁選を首相公選制の代わりにするほうがより民主的という印象になるでしょう。
そうなると国会も、首相を選ぶという重要な機能を失うことになります。
もちろん選挙による政権選択という言葉も無意味になったわけですから、相当重要性を失うでしょう。
でも、同じく政権交代の可能性がなかった55年体制で、なぜ自民党は総裁選を全有権者に解放して事実上の首相公選だ、としなかったのでしょうか?
11日
船橋ららぽーと周辺やディズニーランドなど高速道路に近い大型ショッピングモールや遊園地、競馬場などは、常に大きな渋滞の原因になっています。
ならば、高速道路から降りることなく、パーキングエリアのように道路から降りて大型大容量の立体駐車場に入り、そこから徒歩で施設に降りて買い物をしたり遊んだりする、というのはどうでしょう。
車は立体駐車場から一般道に出ることはできないようにすれば、客は必ず帰ってきます。
駐車場自体を有料にすればそれほど損はしないですし、周辺一般道の渋滞緩和とインターチェンジの負担軽減はそれ以上に得です。
10日
ある時代、事件の歴史全体というのはそこに生きた人間全員の記憶、全ての画像、全ての記録や文献、全ての物…全ての事象の集合と考えていいでしょうか。
もしどこかの宇宙人が虫型ロボット+テレパシーで全部記録していてくれていたとしても、たとえば第二次世界大戦のそのレベルの「歴史」のすべてを受け入れることは人間には不可能です。
どんなに優れた脳コンピューター直接接続があっても、あまりに膨大な情報で悲惨も矛盾も多い情報は限度を超えるでしょう。
現実に存在する文献全部、生存者の証言全部も一人の人間が受け止めきれる量ではないです。
もちろん学生がほんの十年かそこらで学べるものはごくわずかです。
「史観」にはその情報を圧縮し、理解しやすくする機能もあります…必要なのかもしれません。
しかし、ある「史観」が唯一無二の真実と思い込むのは危険です。
9日
ここに掲載された「竹矢来」という詩を繰り返さないためには、戦後民主主義=平和主義、基本的人権、民主主義を進め、日本国憲法が本当に実現されればよいのでしょうか。
「竹矢来」の状況は、逃げ場がなく道徳的に不寛容、法と宗教と道徳などの区別がついていない、しかも法より空気=ムラの掟を尊重しイエ単位で処断する、要するにムライエ共同体自体と、ムライエと国家主義の緊密すぎる結合が本質的な要因であって、それがムライエ共同体もその後継者の会社共同体も崩れた今、同じことが起きる可能性は低いです。
逆にもし道徳が権力と化して暴走し、社会に逃げ場がなかったら、平和(謝罪、非武装中立、非暴力不服従)、平等、基本的人権のディストピアも想像できるのでは?
たとえば謝罪史観の強要が「ドイツでもナチス擁護の言論は禁止されている」「近隣諸国との友好のために」「アジア太平洋共同体のために」と言論はおろか内心の自由さえ侵して暴走することは、政治の動きによっては十分ありうることです。もちろん逆に、自由主義史観が政権をとってもそれが暴走して自虐史観を弾圧する可能性と同じくです。
また人権擁護法案にある、何の制約も受けず実質的な捜査権を持つ委員会が暴走する危険もあります。
そして平等を強調するのは画一性、非常に強い同質圧力につながるのでは…人権派がいくら多様性の尊重を訴えても、現場で平等を実現するには画一性を強め、マニュアルどおりに接するしかないでしょう。
人間には色々な人がいて、しかもそれぞれが光と闇をもっているのですから。本当に平等を理解できる人は常に少数です。
非武装中立や非暴力不服従も、本気で実行されたら「竹矢来」のような状況を起こすのでは?
どちらも実行段階では異論を許すことができない、全員が平和主義というイデオロギーのために生命を含む全てをささげなければならないものなのですから…一億玉砕の最終戦争と同じく。
もし本当に日本に「竹矢来」の冷酷な部分が残っているとしたら戦争、お国、天皇陛下のために非国民を圧殺するだけでなく、非武装中立、非暴力不服従のためにも脱落者、裏切者の家族を圧殺するのでは。
たとえば非武装中立を実行して侵略を受け、非暴力不服従と決めているのに、誰かが家族を犯され殺されて怒りのあまり武装抵抗に走り、結果的に侵略者の暴力が激しくなって非暴力不服従が崩れ多くの犠牲者を出したとき…
また、待っているのは機関銃と公開拷問処刑による見せしめとわかった上で、あえてくじで参加者を決めて非暴力不服従をアピールするデモから脱走した恋人たち…
拷問に屈して非暴力不服従抵抗組織のメンバーを自白した者…
家族の命で脅迫されて徴兵に応じ、他国の侵略や自国民の弾圧に手を貸した者…
非武装中立、非暴力不服従が正しいと憲法九条にすがり「竹矢来」に怒る人は、上記の人たちやその家族を許せる自信がありますか?
逆に許すほかないとしたら、きわめて寛容で善意、しかもそれが続く侵略者でない限り非武装中立、非暴力不服従は成立しないことは理解できますか?
また、日本国憲法にはないですが、今それに実質加わっている環境という価値観も、それについてのディストピアは色々想像できます。
だからといって戦後民主主義の価値観+環境が悪いわけではない…教条的にならず、現実的に実現を図るべきだと僕は考えています。
平和がいいのは当然ですし、自由も平等も民主主義も環境もすばらしい価値です。
でもどんな価値も間違った方向に暴走しうるのです。
8日
もう「科学の終焉」「続・科学の終焉」(ジョン・ホーガン/徳間書店)についで、「技術の終焉」も見えてきているでしょうか?ホーガンが出したのは様々な神秘主義を題材にした「科学を捨て、神秘へと向かう理性」でしたが、科学が終わったなら間もなく技術にも終わりがくるはずです。
まずエネルギー。
どうやら核融合は不可能のようです。
また未来像の中心とされる太陽電池や風力発電、水素燃料電池もそれだけで化石燃料にとって替わるのは不可能だという意見が多いです。
また、これ以上の遺伝子、人間改造系の技術革新は社会の合意が得られません。そのあたりは「人間の終焉(ビル・マッキベン/河出書房新社」という本に詳しいです。
望まれていない以前に、脳について人間が本当に理解し、人工の目や手足をつくり、脳とコンピューターを直結させるのは不可能と考える人も多いです。
精神医学については「続・科学の終焉」で徹底的に批判されたとおり、我々は何も知らないしこれからいくら研究しても無駄…不可知論が正しいのでしょう。
コンピューターの性能向上も、そろそろ原子サイズと量子力学の壁にぶつかりそうです。
量子力学を逆手にとった量子コンピューターも、期待ほどではないといわれます。
ジョセフソン素子、ついでに高温超伝導も全く動きがない技術です。
ナノテクノロジーもわずかなフラーレンを作るにも費用がかかりすぎ、意味があるものを工業的なレベルで作ることはできません。
実験室どまりに終わった期待の技術の墓場リストに加わっただけでしょう。
完全な自己複製機械も、ファインマンの提唱から四半世紀経っても実現は見えません。
食糧生産も化学肥料や農薬、多収量品種にしても遺伝子組み替えにしても限界が見えています。
ただ、現在の技術の延長では、破局は避けられないのでは?
まあ技術革新は常に予想外の形ですから…2006年にもなって火星に人が到達していない、その代わりインターネットがここまで発達した、など誰にも予測できませんでした。
未来を的確に予想できる人間などいないのですから、楽観論者の言葉も悲観論者の言葉も聞く必要はない…ならどうすればいいのでしょう。
一切の未来予測なしで現在の政策を考えるのも賢明ではありません。
7日
昔「核戦争後の地球」という番組があり、強い衝撃を受けました。
いつ頃から、核戦争による人類滅亡というシナリオが現実味を失ったのでしょう。
今も核兵器は十分あります。
核兵器が使われる状況は印パなど地域紛争、またはテロのほうが可能性が高いので、そのシミュレーションを今やったらどうなるでしょう。
また、核の冬シナリオは今どう評価されているのでしょう。
破局シナリオですが、現在は核戦争に加えて人口、環境、エネルギー問題から世界的に経済が破綻して食糧供給が不安定になり、戦乱と疫病と飢餓が広がるというシナリオも考えられます。
その綿密なシミュレーションも放映してほしいですね。
もちろん悲観的なシミュレーションだけでなく、いいシミュレーションもつけて…「核戦争」「飢餓と戦乱〜何もしなかった未来〜」「縮小〜持続可能文明」「拡大〜宇宙進出」の四つを流してくれれば最高です。
6日
イスラエルのシャロン首相の急病…つくづく中東和平は二歩下がって三歩進むような遅々とした進み方です。
うまくいきそうだな、と思うと何かが起きるようですが…でもイスラエルもパレスチナも、そして世界も本当に多くの人が平和を望んでいるのです。
そのアピールも必要でしょう…その点、日本では平和を望むという当たり前のことが、憲法議論や左右の対立軸でねじまげられて素直にできないのが面倒なところです。
5日
やっと正月も終わりですが、それにしても…なんでこう正月番組はここまでつまらないのでしょう。
また、土日昼間のテレビも殺人的につまらないです。せめてどこか、映画か音楽かニュースを流してくれれば退屈しのぎにはなるのに。
今のテレビが不満で仕方がないのは僕だけでしょうか?
というか、僕が中学生から高校生の頃には確かあったお色気温泉ものはどこに行ってしまったのでしょう。
深夜も含めて、お色気というものは完全にテレビから消えたのでしょうか?
そういえば、宝塚も地上波+BSアナログではもう全く流れません。
前だったらそれで結構楽しめたのに。
お色気も映画も音楽もアニメもニュースも宝塚も、見たかったら多チャンネル衛星かDVDで、ということでしょうか?
それはあんまりですよ。
4日
海にはわざわざ肥料をやらなくても、栄養がたくさんあります。
俗に言う海洋深層水にたっぷりと必要なミネラルは含まれています。
でもそれは、簡単には取り出せません。
海は鍋と違い、上から日光で加熱されているのです(地熱は大したことないです)…上が暖かく下が冷たいので、対流がおきにくいのです。
極と赤道の温度差、風のおかげである程度かき混ぜられてはいますが、深層の栄養に富んだ水が湧き昇る場所は南極、北太平洋などごく限られます。
おかげで海では陸とは逆に、夏より冬、赤道より極近くのほうが生物生産は豊かだったりするのです。
しかも海洋深層水は非常に拡散した資源であり、莫大でもあるので、人間が利用するのは難しいです。
もし人間が核融合のような実質無限のエネルギーを手にしたとしても、それを利用して海の生産力を上げるのは、特に規模が大きくなると危険です。
海の膨大な熱のバランス、大きな熱循環を狂わせてしまう危険があるのです。
では海に直接化学肥料や鉄分を散布したら…それも同じように危険はないでしょうか。
たとえば黒潮を富栄養化したら、その分捕食圧も高くなって、黒潮に乗って日本や中国に長旅をするウナギの幼生が食べられてしまわないか心配です。
人類が安全にできることが、どんなに少ないか…まして水俣病などが起きないよう、リスクがあることは禁じる方針で行ったら…やはり人口を伝染病などで大きく削減し、科学技術自体を禁じて世界全体を江戸時代の安定にするほうが、技術の進歩で人口増を受け止めるよりいいのでしょうか。
でもそれだけはやりたくないです。
技術進歩なしで、安全が証明されている技術だけに制限して大人口を受け止めることはできるでしょうか?
選別なく、餓死者もなく百年後も二百年後も千年後も人類が文明を保って生存し続ける…それは不可能でしょうか?
3日
環境問題、資源問題から導かれる未来像としてまず下の、環境負荷が許容範囲内で過剰な成長がない、安定した持続可能世界があります。
また、宇宙進出によって地球から離れた人類文明像もありますが、それには人類全体のエネルギーを効率的に集中させることやいくつかの技術的ブレイクスルーが必要です。
どちらも人類の資質能力を考えると絶望、という結論が一番恐ろしいです。
人類は理性的判断に基づいて、自らの文明自体を制御することができるでしょうか…できた例にはフロンガス規制や両大戦の総力戦などがありますが本質的に、国ではなく人類全体を一つの共同体と考え、様々な面で統合すること、それを戦争ではない(戦争のためなら人間は結構いろいろできるようですが…)目的に従うように再編することが果たして可能でしょうか?
また、上の二つ以外の破局でない未来像はあるでしょうか。
特に「環境危機をあおってはいけない」(ビョルン・ロンボルグ)「恐怖の存在」(マイクル・クライトン)の側はどのような未来像を持っているのでしょうか。
代替エネルギーや宇宙開発などに対して批判的な者は、実際に化石燃料に限りがあるという否定しようのない事実を前に、どんな二百年後三百年後の未来像を持っているのでしょう。
破局を必然とみなした上での未来設計も、きわめて非人道的ですが必要かもしれません。
ただし、ここで挙げた二つの本は主に環境問題の、プロパガンダとしての性質を非難しています。
それ自体は事実であり、できるだけプロパガンダという危険な手段を使わず、全ての情報を…まだわかっていないことの多さも含め…公開した上で人類全体が合意に達することが理想ですが、それはあまりにも困難です。
2日
これからの社会の条件はまず環境負荷が許容範囲内であることです。
具体的には極端な人口増加がなく、エネルギーは再生可能であり、また有害廃棄物も資源の消費も許容範囲内であることです。
また、現代の高度な科学技術社会を維持するには世界全体の政治的、軍事的な安定も必要でしょう。
特に大量破壊兵器技術がここまで拡散していては、大国同士の全面戦争は許容できません。
その安定のためにこそ、民主主義が必要になるかもしれません。
資本主義は単に、マルクス主義が機能しなかったから過剰に持ち上げられているだけです。その二元論ではなく、適切な経済システムはこれから再編する必要があるでしょう。
一言で言えば、制御されている世界というべきでしょうか。
それはマルクス主義の悪霊を思い出させますが、漁業だけを考えても市場だけでいいはずはない、制御が必要であるはずです。
制御を機能させることが人類にはできないとしたら…自滅、破局は免れないということでしょう。
また、そこに至る過渡期、たとえば長く極端な増加傾向にあった人口が安定するとき必然的に起きる極度の高齢化社会にどう対応するか、またまだ資本主義の段階にもなっていない世界の多くにどう対処するかなど簡単でない課題は多いです。
1日
自分が持っているものを数えて幸せでいられるのはとても幸せなことです。
自分が持っていないものを数えて不幸でいる、まして他人が持っていて自分が持っていないものを数えて他人をねたむよりはるかに幸せです。