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30

キリスト教が日本に入ったとき、

「イエス様を信じ、洗礼を受ければ天国に行けるんですね」
「はい」
「では去年、宣教師様がいらっしゃる前に亡くなった父は?イエス様の話を聞くこともできず、もちろん洗礼も受けずじまいでしたが?善人だったんですよ」
「残念ですが地獄行きです」
「では宣教師様のお話は信じますが、洗礼は受けられません。父のいる地獄に行きます」

というジレンマがあったといわれます。
これはあちこちの蛮族に布教した頃からあったようで、だから煉獄という聖書にないものができ、ダンテは辺獄という妙なものをこしらえたともいわれます。

でもそのジレンマは、親鸞や日蓮も直面しなかったのでしょうか?
特に日蓮宗には、一神教の不寛容に近い感じがあるのですが。

29

メガフロート農場にはもう一つ可能性があります。
雑草も害虫も鳥獣害も完全に存在しない、まったく新しい土地です。

岩を洗って砕いた砂を基材に定められた緑肥牧草を用い、土壌微生物は選び出して培養した物を移植してゼロから土を作り、出入りは徹底して厳しく検疫すれば。
そうなれば当然除草剤も農薬も必要ないわけです。

もちろんこれはうまくいくはずがない、と直感が叫んでいます…雑草、害虫も含め膨大な生物多様性が土壌・植生の維持には必要とされるのでしょう。
また完全な微生物の検疫も不可能です。

それをいうなら工場水耕栽培は今どうなっているのでしょう。

まあ、大型の鳥獣が来ない、というだけでも相当ありがたいのでは?
ただし、ネットで少し調べた程度ではわからなかったのが、海鳥の農害です。

28

柔道や空手は、「スポーツ」「武道」「実戦」の三部門に分かれたほうがいいのでは。

スポーツは安全で合理的、実戦よりもわかりやすいルールの下ポイントを稼ぐことを優先し、営利性も高く間口が広いものでなければならないでしょう。

長時間かけて高度な心身の使い方を極める伝統・形重視の武道もあるでしょう。

そして短期間で大量に基準を満たす対人殺傷能力を養成する、ルールのない場を前提とした軍隊の論理での実戦もあるのでは…武道と実戦は切り離せない、という人も多いでしょうが。

というか柔道と空手が別なのが首をひねります。打撃も投げも一体では?
まあ空手にも柔法があり、柔道にも形レベルでは当身技があり、そして日本拳法や少林寺拳法もありますし、自衛隊では日拳由来の徒手格闘がありますが。

27

人間の男に対する去勢は、確かに宦官はありましたが、もっと当然だったらどうなっていたでしょう。

人口制御のためには最も確実な手段だったでしょう。
ピルやコンドームのように確実な避妊法は、近代科学が進歩するまではありませんでした。
周期を測るにも精密温度計も基礎体温の概念もなければどうしようもないです。
その条件下では、現実に確実な人口抑制手段は、男性の去勢しかなかったのでは。

また家畜に対してと同様、男をおとなしくさせるにも便利な手段だったのでは。
人間に対して去勢はどのような影響を与えるのでしょう?
敵を征服したとき、混血を予防しつつ大量の奴隷を得るにも有効なはずです。

大家族などで上下関係を確立するにも便利だったでしょう。
確かに帝王のハーレムはそのような状況でしたが、なぜ一般市民も、一家の家父長だけが生殖能力を保持し、他は去勢されてひたすら奉仕するシステムにならなかったのでしょう。
まあ社会性昆虫は、雌が女王蜂となり、または生殖能力を失って働き蜂となるものですが。

刑罰としても非常に高い抑止力があるはずです。
死刑と去勢では死刑を選ぶ男は多いでしょうから。

26

旧ソ連は崩壊以来、平均寿命がものすごく短くなったといわれています。
多数の年金生活者が飢え、自殺したり栄養失調で死んだりした結果だそうです。

それは事実上ホロコーストに匹敵する大虐殺が行われた、ということでもあるのでは?
日本における自殺者年三万人も似たようなものでは?

25

英語を日本語に翻訳するのと同じように、日本語を日本語に翻訳することはできないでしょうか。
古文を現代日本語に訳することはできますが、現代日本語から現代日本語に。

学生用の課題としても、ある短編小説や小説の一場面の抜粋で描写された事件を、自分の言葉で再構成するのもありでしょう。

もちろん漫画や文章化、また文章を漫画化するのも、漫画にも文章にも強力な学習手段になりそうです。
映画などの文章化もいい修行になりそうです。

24

家庭でプリンターの使用頻度はどれぐらいでしょうか?
年賀状シーズン意外にはごく少ないのでは。
逆に多く使用する人は、それこそ普通のインクジェットプリンターではまったく採算が合わないのでは?

コンビニのようなところで気軽にプリントができたほうがいいでしょう。
本来はできるはずです、多目的コピー機もありますし。

問題はどの形の情報をプリントできるようにするか、です。
PDF、マイクロソフトオフィス、標準的な画像ファイル形式は当然としても…

23

「死」「眠り」「時間停止」「石化」本人にとってどう違うのでしょう。

どれも、「外界の時間は過ぎている、本人が意識する時間は止まっている」というのが共通点です。
ならば浦島太郎もある意味、非常に緩慢な石化かもしれません。

22

全ての本、全ての音楽、全ての映画がインターネット上のサーバーに公開され…新しいものがどんどん付け加えられ…誰もが無料でダウンロード、というシステムは技術的にはもう可能です。

では、どうやって本や音楽や映画の作者にしかるべき報酬を渡せばいいのでしょう。

僕自身は、金銭を著作権の代価にするのは限界があると思います。
「誰がオリジナルの創作者か」だけははっきりするようにし、改変時にはオリジナル創作者と改変者の名前が明記されるようにして、再生回数に応じた「名誉」を与えればいいのでは。
その「名誉」はオンラインでの通貨となればいいでしょう。
金銭が一つしかないこと自体が問題なのです。

あと忘れてはならないのは、パソコンや携帯電話を持ち、インターネットを利用できる人間が世界全人口では圧倒的に少数派だ、ということです。
手回しや太陽・風力発電装置のついた安価な通信機内臓のパソコンや、やや大きめでも安価な携帯電話を世界の貧困層にも普及させ、そして携帯電話や、できれば地球のどこからでも衛星経由で毎秒10メガバイト程度の接続環境を完備させるべきだと思います。

21

子供達の、マイナス方面の文化は決して変わらないのでしょうか?

暴力礼賛、勉強忌避など「みんなと合わせて不良になろう」という圧力は常に相当強いです。
むしろ、個々人の反抗心よりも「社会に反抗せよ」という集合圧力に皆が合わせているだけなのでは…反抗的な者も、学校の奴隷である代わりに皆の奴隷であるだけなのでは?
「空気」自体に反逆する、という究極的な反抗は無理なのでしょうか?

あと勉強するな、という圧力の源流として、「労働者階級は勉強などせず実直に働け」や「この勉強内容は資本主義・天皇制帝国・男性中心社会の陰謀だ」はあるでしょうか?

また、親が教えるマイナス方面…差別なども変わらないのでしょうか。

20

今はそんな不良は少ないかもしれませんが「ケンカでの最強(中学生の部、高校生の部)」を毎年全国トーナメントでやったらどうなるでしょう。
武器なし、一対一、目・金的は禁止、ラウンドやポイントはなし。
勝負は一方が立っていられなくなってテンカウント・寝技で押さえ込んで二十秒、関節技のタップのみ、というルールだけで…頭部打撃、特に肘や蹴りを許容したら相当危険ですが、これ以上安全を期するとケンカではなくなるので。
あと足への蹴りや関節技も角度によって生涯にわたる障害の危険があるのですが、どうすればいいのやら。

団体戦もあっていいかもしれません。
何人動員できるかが勝負の一部にもなりそうですし…多対多のケンカにルールを作るのは相当大変でしょうが。

大会でなくても、子供同士のトラブルを解決するのに、気軽に決闘を用いることができたほうがいいでしょう。
今の暴力絶対禁止は、結局のところ裏での陰湿な多対一の暴力を増やし、やられる側に希望を失わせるだけです。
もちろん正当な決闘も、子供達が受け入れない可能性が高いですが…

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どこかの宇宙人が、今の人類の可視光線を見る目、二本の手、口での音声言語が根本的に間違っている、戦争や差別の元だ、だからこのX線を見る目、百本の触手、赤外線データ通信ポートにしろ、と言ってきたら嫌では?

革新って本質的にそういう感じです。
制度よりも人心を変えようというほうが怖いですね…まあそれは保守道徳主義者もすごいですが。
どちらにしても「自分は全てわかっている、自分は完全に正しい」と思っている人の意見は、正しい部分があっても聞き苦しいです。

僕が望むのは…小さな改良をいくつか重ね、多くの人が知を増すよう制度を少し動かすことで、長期的に微妙な軌道修正が起きることです。
もちろんそれはカオス的であり制御不能ですが、元々歴史や人心を制御しようというほうが無理なのです。

18

一枚ずつ密封されているウェットティッシュか、ティッシュに吹きかけてウェットティッシュ代わりになる殺菌消毒薬の、ポケットに入れて邪魔にならない香水程度の小瓶があればありがたいのですが。
ポケットサイズのウェットティッシュは、実際にポケットに入れて携帯するにはかなりの負担ですし、僕の場合それほど使用頻度が高くないので、一度開封したら半分も使い切らないうちに残りが乾いて使えなくなってしまいます。

またマキロンなど消毒薬もポケットに入れて常に携帯するのは、小型のものも含めてかなり負担が大きいです。
災害を考えればあの量は頼りになるのですが…災害時にはどれだけあっても足りないのが現実でしょう。

まあ、今関東大震災級の大地震が起きることを本気で考えれば、水も備蓄食料も燃料も応急処置薬もビニール袋もどれだけあっても足りないでしょう。
できれば、地下施設に集中させるのではなく、いたるところに分散して備蓄しておいてほしいです。
電話ボックスの地下などに、地震自体には強いけれど、地震でゆがんでも簡単に取り出せるように。

17

これからの世界の根本原則は

のどちらになるでしょうか?

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精神を病む人は天国と地獄、どちらに行くのでしょう…もしあるとすれば。

精神の病ゆえに重大犯罪を犯した人は?
またその病が先天的な遺伝子によるものなら?
または生まれは健康で、生まれてすぐに本人の責任ではない事故によって脳が傷つき、心が病んだら?

現在の診断基準では精神病ではない、人格障害の場合は?

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第二次世界大戦が、多くの国にとって事実上最後の戦争になってしまったことが、歴史認識問題の不毛さを作っている気がします。

韓国…統一朝鮮でも…と日本が、竹島や対馬を巡ってでも五、六回フォークランド紛争程度の戦争をやって、適度に勝ったり負けたりしていれば、立場が現状のように固定されることはないはずです。
韓国や中国も、何度か勝てば気が済むのではないでしょうか。

結局は核兵器ができたことにより、当然あるべきだった第三次世界大戦が不可能になってしまった…そのことはプラス面は絶大かもしれませんが、マイナス面もたくさんあります。
もちろん核兵器がなくて米ソ第三次世界大戦が起きていたら…想像するのも恐ろしいですが。

でも核兵器がなければヒロシマナガサキもなかった、と考えれば、どちらがよかったのでしょう。

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一度試しに、自衛隊による給油などに匹敵する金額を、反対派がいうように非武装NPOによる支援に注ぎ込んでみればどうでしょう。

成功すれば新しい国際戦術が見つかるので国益になりますし、失敗すればうまくいかないとわかるわけです。
どちらにしても、日本は国際貢献から背を向けた、とは誰にも言われずにすみます…外国には言われるかもしれませんが。

13

僕は「自分が知っていること」「自分が知らないこと」の全体をどれだけ把握しているでしょう。

自分が知らないことの全体を把握するには、「知」の全体を把握していなければなりません…十進分類法を全部覚えたところで全然足りないです。

逆に自分が知っていること全体を、体系づけて思い出すこともできません。
あまりにも広く断片的で、体系的な学問とは違うのです。

どこまで無知なのやら。

12

単純に考えると、在日韓国朝鮮人より、在韓日本人・在中日本人のほうが多いのが自然では?
日本の敗戦で、朝鮮や台湾、中国、南洋、樺太、千島の日本人は一人残らず殺されるか追放されるかしたのでしょうか。

また、決して短くはない植民地時代、混血は非常に少なかったのでしょうか?

またあちこちの日本領に分散していたはずの朝鮮人や台湾人も、わずかな在日韓国朝鮮人以外は本国に戻るか殺されるかだったのでしょうか?

11

将来のユビキタス社会で、行きかう人の…もちろん自分自身も相手に…情報を見ることができるとします。
前科、評判、これまでついた嘘全部、数値化された人格のどれが安全と人権のバランスがいいでしょう。

10

完全に自動機械で軍事力を動かせるようになれば、一部の権力者が望めば残りの人類全体を滅ぼすこともできるでしょうか?

富める者と貧しい者が争いになったとき、これまでは富者は少なく貧者は多いので必ず貧者が勝つ、とされてきました。
また、富者は貧者がいなければ生産活動も軍事活動もできないとされてきました。

逆に共産主義を批判する側は、富者と貧者の協力によってでなければ社会は機能しないと説いて貧富の争いを戒めました。

でも、本当に富者が生産に貧者を必要としなくなり、軍事力でも貧者全てが束になってもかなわないようになったら…それは世界が根こそぎひっくり返る日では?

9

エスペラントもアルファベットを使う分、西洋に偏っています。
また詳しくは知りませんが、語族としてインド・ヨーロッパ語族に属するのでは?

文化圏からの中立を言うなら機械的な記号を使い、あらゆる語族の中間に位置するように文法や発音、語彙を調整し、コンピューター言語として完全に機能する人工言語が必要なのでは?

8

船に孤児院を作り、そこは「国籍がなく」世界全体からあらゆる人種の、特に混血など排除されやすい孤児を集めたら面白くなるかもしれません。

その子たちは無国籍のまま、特定の国家の歴史・宗教・文化を押しつけられることなく、同じく各国から集められた…将来的にはその無国籍船孤児院の卒業生からなる職員に育てられ、できる限り高いレベルの教育を受けます。
言語はエスペラントを母国語として、それにコンピューター言語とラテン語を加えてから多くの言語を学ぶ形です。

その中の優秀な子供達が、国際機関の基幹職員となり、どこの国とも関係なく全地球的な視野で公平に判断していく…
要するにプラトンの「国家」ですね。

やはり非人道的なシステムでしょうか?
特に優秀でなかった子が、国籍も何もない状態で何かになれるでしょうか。

7

アフリカは地理的にも政治制度的にも、あまりにも不利なカードばかり配られています。

可航河川や天然の良港が少なく、陸からすぐに崖といっていいほど陸路も不便で、非常に悪質なマラリアがはびこり…
政治制度においてもあまりに原始的な段階にあり、近代社会に離陸するにはどれだけかかるやら。

その呪われた大地をどうすればいいのでしょう。

中東は恵まれているようで、石油がむしろ呪いになってしまいました。
「不労所得」がある国は長期的に発展できない、というのが歴史の法則です(例:大航海時代のスペイン)。
イスラム教も、いつからああガチガチの反知性主義になったのやら…これは日本でのイメージかもしれませんが。

6

  1. 何十億人餓死・伝染病で病死・戦乱で虐殺されようと、たとえ人類が滅びようとなるようになるものだ、余計なことを考えたり、変に対策を練ってかえって悲惨な結果を招いたりするな

  2. 人類という種を残すために、余分な人口を削るべきだ。劣等人種を全員殺せ

  3. 神が助けてくださる。余計なことは考えるな

  4. 餓死そのものを一切許容しない。文明が発展している中での餓死は当然許されない。
    大量死を防ぐため文明崩壊を防ぐのに力を尽くす。また避けられない気候変動が起きても誰も餓死させないシステムを作る

  5. 精神的に目覚め、まず軍備を捨てて貧困をなくし、技術を制限すれば誰も餓死せず近代文明を終わらせることはできる

世界全成人投票をしたらどれになるでしょう。多分3ですね。
僕は4です。

5

小沢民主党代表の辞任会見には驚きました。
ちょうどいろいろ考えていたところです…
見たところ、論壇でもネットでも小沢氏の国連中心主義に賛成する者は左右問わず誰もいないのに、なぜそれに固執するのか。
また、今は自公で衆院の三分の二を持っているのですから参院を無視してガンガン法案を通すことはできるはずなのに、そうしないのはなぜか。
また自民党にとっての最適戦略は、ひたすら民主党の自爆を待つことだ…と、それが見事に当たってしまいました。

この自爆は、またしても民主化・政界再編に向けた道を大きく後退させることになるでしょうか?
今後どうなるか全く予想がつきません。

また、安倍前首相といい、党首会談が絡むとあっさり長が職をなげうってしまうことが不思議です。
どちらもより上位の存在に任命されているだけで、その上位者が「辞めろ」といえば即座にやめるほかないのでは、と陰謀論的な感じさえしてしまいます。

単に、小沢氏が極端にわがままで不安定な人格なのでしょうか…思い通りにならない人が一人でもいたら切れてしまうような。
自民党側はそこまで見越して大連立を持ちかけたのでしょうか?

そして大連立論自体、論壇ではしばしば見かけます。
特に自民党にも民主党にも絶望している保守層に多いです。
現実にありえるシナリオとして、考えておいたほうがいいでしょうか?

これは小沢自由党が民主党に合流したときからの、政権交代からの政界再編というシナリオの崩壊でしょうか。
だとしたら…これから何があるのでしょう。
それにしてもなぜ、民主党の党首の寿命はここまで短いのでしょうか。

4

産業革命は農業革命でもある、という面もあります。
それがあまり目立たないのは、それまでなかった鉄道に代表される工業に注目が集まってしまうからでしょう。

でも実際には農業でも技術革命・制度革命が多くあったからこそ、膨大な原料を集め、多くの非農業人口を養い、爆発的に人口を増やすことができたのです。

でもその農業での技術・制度の具体的な変化は?
化学肥料の誕生以前も人口の伸びは恐ろしいまです…それは農業生産も伸びていたことを推測させます。

3

農民としては土地を酷使・収奪して短期間大量の収穫を得、それで土地が破壊されるのと、土地に大量の知識と資本と労働力を投下して持続的に収穫を得るのと…経済的には前者のほうが得になってしまいます。
さらに問題は、アメリカなどの化石地下水・農薬・化学肥料、さらに多額の補助金を加えた超大規模農業に産物単価で勝てるところなどないということです。

大地主、小規模自営労働、集団農場、農奴制、企業などいろいろありますが、結局のところどの制度が土地を維持することができるのでしょうか?

それとも…単純に、人間という愚かな生き物に農業は荷が重いのでしょうか。

2

原油価格の上昇・バイオマスエネルギーなどで、ガソリン・食料品などの値上げが相次いで発表されています。
このまま、日本でも多くの人が餓死するほどひどいことになるのでしょうか。

これまでは給料が下がりながら物価も下がってきたため、生活苦はまだ餓死者は年に数十人ですむレベルでした…自殺は多いですが。
でももしこのまま、給料が下がりつつ物価が上がったら、貧困層の生活は一気に破綻します。

ただし、これまでの石油の安さ・輸入食料の安さ自体が異常だった、と言うこともできます。
よくある批判に、石油にイラク戦争の軍事費を上乗せすればもっと高くなる、というのがあります。
またこれまで我々が享受してきた安い小麦・大豆・トウモロコシ(特に飼料・油!)も、熱帯雨林を焼き払ったり化石地下水を大量に使ったり無理な灌漑と農薬・化学肥料で土地を殺したり、と持続可能なやり方ではないし、その輸送にも石油を大量に使っていると批判することもできます。

でも実際問題、日常食べるものが高価になるのは、特に貧困層には耐え難いでしょう。
それを本質的に解決するには、失業者を一定期間強制動員して農業に当たらせ、その産物を配給すればいいでしょうか。
と言ってもそれは機能するでしょうか?

1

温暖化について、要するに「わからない」のであれば、地球の気候が本質的に不安定ならば、温暖化対策…「舵を切る」ことは無意味です。
ではどうすべきか?
最悪の事態でも誰も溺れない、またさらに最悪ならば誰かが生き延びるようにすべきです。

船で言うなら、人数分の救命ボートを用意する、1隻に全部集中せず何隻かの船団にする、船自体の水・食料の備蓄を増やす、船に隔壁を作って生存性を高めるなどが考えられます。
それぞれ、現在の宇宙船地球号についてどうすれば可能でしょうか?

人数分の救命ボートとは…いざとなったら宇宙に飛び出し、太陽の近くで太陽電池を展開してそのエネルギーで食糧を生産、水もリサイクルして人数を増やしさえしなければ生き延びられる…要するにスペースコロニーを内蔵した救命船を世界人口分用意?いくらなんでも無理です。
船団にする、というのは太陽系のあちこちに自立できる植民地を用意すればいいのでしょうか?
また、地球でも文明圏ごとに鎖国状態に…しても地球の気候は全体で変化してしまいます。
地球内部でも、もし「バイオスフィア2」の延長で機能するシステムがあれば、地球が壊滅しても人類の種は生き延びられるでしょう。
水・食糧の備蓄を増やすのが一番現実的に思えますが、ただでさえ真水も耕地も不足しそうなのにできるでしょうか?
隔壁を作って生存性を高める…どうすれば人類文明の生存性を高めることができるでしょう。