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30

なぜ、日本の温暖化批判者の多くが再生可能エネルギーにも批判的なのでしょう。

石油電力会社の陰謀、というのが一番分かりやすい答えですが、だとしたら原発には賛成するはずなのにそうとは限らないのが矛盾しています。

温暖化批判の元祖とも言うべきロンボルグは核融合や再生可能エネルギーに楽観的だからこそ未来にも楽観的なのです。他の海外の温暖化批判論者はどうなのでしょう…亡くなったクライトンは再生可能エネルギーには曖昧でしたが、核融合に楽観的だったようです。
近代科学技術文明自体を否定するディープエコロジストなのでしょうか?それなら理解はできるのですが。
または温暖化批判者は世や学会の熱狂に狂わされず真実のみを見ているから、同じく真実である再生可能エネルギー否定論に着くのも当然だ、と解釈することも可能です。

そして温暖化批判者は、再生可能エネルギーを否定するなら百年後千年後のエネルギーはどうすべきだと思っているのでしょう。
いくら読んでも「自分の思い通りになった場合の石油が尽きた後のエネルギー・食糧生産システム」が見えません。

薪炭など自然な植物生産に頼るなら、地球の限界持続可能人口はマメ科緑肥を考えに入れても二十億もないでしょう。
貴族がバイオエタノールで車に乗りたいなら貴族一億奴隷九億…その半分が限度でしょうか。
それが答えなのでしょうか…残りの六十億人以上を抹殺するというのが。
それならそれで合理的ではあります…非人道的ですが。

それでもいいので、できれば「自分が理想とする未来像」をエネルギー・食料の面からきちんと描いて欲しいです。
「世界人口の八割を殺せ、薪炭で生きよ」とはっきり宣告すべきです、それが正しいのなら…再生可能エネルギーの可能性がないのなら。
今まで読んだところでは、肝心なそこについては煙に巻くだけです。

29

一人の「バカ」は歴史をどれぐらい変えられるものでしょう。
あと「暗殺」が歴史に与えた影響もかなり重要なはずです。

もちろん「天才」「英雄」をまず言うべきかもしれません。

でも、僕には歴史の大きい流れの中個人など大してできることはない、という気もしています。
どんな天才や英雄も歴史が望み、命じた使命をやらされてしまっただけ、という印象が強いのです…気がついたらとんでもない化け物に乗っており、降りられずに必死で乗りこなそうとしていた…つもりが、乗りこなすことの出来ないその化け物にしがみついていただけ、というような。
天才でも時代の一歩先なら生きて認められ、二歩先なら死後認められ…十歩以上先では誰にも認められはしません。
アインシュタインの相対性理論もマイケルソン=モーレーの実験があればこそですし、その実験を可能にした高精度の工作機械、そして理論を数学的に表現可能にした非ユークリッド幾何学…とさかのぼれば時代の子です。

でも全く重要とは思えない小石一つが、百年後何十キロも下流の流れを変えたりしているかもしれません。
流れというのはあまりに複雑です。

28

インドは割と安定していると思っていましたが、考えてみれば中東と東南アジアにはさまれ、パキスタンの隣国です…
いつイスラム原理主義クーデターでイラン化してもおかしくないのかもしれません。

それとも、核戦力を用いてでも止めるでしょうか?
マハトマ・ガンジー以来の理想主義と民主主義、世界の成長センターとなっている経済力はそのようなことを防ぐ力はあるでしょうか。

そういえば不思議でならないのが、イラン型革命があれ以降起きていないことです。パキスタンでさえ。
アメリカの対外政策は非難ばかりされますが、それなりに役に立っているのでしょうか?

タイでもかなり厄介な事態が起きているようですが、最悪としてインドシナより西のアジア全域がイスラム原理主義に占拠される可能性はないでしょうか?
その場合には世界がどうなるでしょう。
連絡がないとしても、万一南アジアの二大国であるインドとタイが不安定になれば、その影響は計り知れないものがあります。

結局のところアフガニスタンではタリバンが勝利しているという情報があまりに多く、またパキスタンの混迷も終わりそうにありません。
念のために言いますが、イスラム教は危険な宗教ではないですし大多数のイスラム教徒は平和に暮らす親切な人です。
しかしタリバンのような勢力が、あちらこちらでイスラム教徒のネットワークを用いて極めて強い力を持っていることもまた事実です。
その根本原因が貧困であるとしても、それを解決しようとする努力もそのような原理主義者は邪魔しているのです。

そしてグルジアとロシアのごたごたと、この同時多発とも思える事変は関係があるのでしょうか?
アメリカ発の金融危機は?石油などの相場は?
世界はどうつながっているのでしょう。世界そのものの血管網が見えてくればいいのですが…

27

近代銃の、薬莢に推進薬と弾頭をこめた実包と同じように、短い筒に押し縮めた強力なバネと矢をセットにし、機関銃のように連射する連発擬似クロスボウは無理なのでしょうか?
過去形としても?
バネはそれほど安定しないのか、それとも高価すぎるのか…?

26

夢で、一昨日はまるで連載テレビドラマのようなしっかりしたストーリー物を見たと思ったら、昨日の夜は…言葉にできない映像を見ました。

木星の映像のような泥沼、その一部が緑にかすかに縁取られ…左下のほうに滝のように流れ落ちています。
そして大赤班のように巨大な文様も見えます。
でもその下に、大きな目玉がありました。
底知れない邪悪、不気味さ、おぞましさを感じて飛び起き…不思議と、それが自分の本質なんだと腑に落ちてしまいました。

これが僕だというのならもうつきあっていられない、というぐらいにそれはおぞましさを感じさせました。

25

世界を形成しているのは搾取の連鎖でしょうか?

最終的には、一部の豊かな人が他のほとんどの人から搾取し、餓死ぎりぎりに追い込むのと、みんながある程度豊かになるようにするのと…搾取と再配分のどちらが一番豊かな人々は儲かるのでしょう。
もし再配分のほうが儲かるのに搾取をしているとしたら、それは損をしているだけで馬鹿なのでは?
実際問題として、誰もが豊かになる高度成長期も空前の経済成長・好景気がありましたし、格差が開いていった九十年代以降の日米露も空前の長さの好景気と言われています。

また偽りの敵、憎悪、恐怖、盲信、富の貧者から富者への流れ…搾取、一時的娯楽…結局勝つのはそれでしょうか。

それとも真実、愛、科学、再分配も力をつけているのでしょうか。

またその愛など…道徳は、人間は利己的であってはならないといいます。

でも自分の属する集団の利益に奉仕することは推奨されます…
その集団がきわめつきに利己的な個人のように行動し、個人はそれに疑問を持たずどんな邪悪も正当化して奉仕することもあります。

それを疑える視点は、人間に期待してはならないのでしょうか。

24

人の関心が、科学より娯楽・占い、政治より芸能スキャンダルや犯罪報道になってしまうのはどうすれば止められるでしょう。
今テロと報道されている、連続厚生高級官僚およびその家族の殺傷事件は、それほど重要な問題でしょうか?
確かに被害者遺族には何より重大ですが、ほかに殺人事件がここ一週間一件もないとしたらずいぶんと平和な話です。

自由だと人の質が落ちる、という逆説に、対抗手段はあるでしょうか。

保守側はだから自由を取り上げて自分の基準で世界を統制したいと思うようですが、それは本当に正しいのでしょうか?
人間にそこまでの判断力がないことを忘れるのもよくある罠です。

まさにスキュラとカリュブディス…どちらに行ってもどうしようもありません。
僕はあえて自由を最優先したいですが。

23

日本の衆院議員は全員、何なのでしょう。
全会一致!そのことにどれほど絶望しているか。

誰一人として、それがどんな効果を生むか考えなかったのです。
それは法改正の目的を効果としては全く生まない、にもかかわらず全会一致ということは誰もまともな論理的・合理的思考をしていないのです。
その法改正とその後の処置に使われる膨大な費用を、別の形でその法改正の目的…治安維持に使うこともできた以上、結果的に国益を損なったのだということが理解できる人が誰一人いないのです。
そうではなくこの法改正が引き起こす結果は、日本の(特にサブカルチャーに属する若者の一部の)社会生活の萎縮、ある「好み」の全否定、すなわち法治・法と道徳の分離原則の否定=日本国憲法13・19条の否定です。
そして日本では国が「何が芸術か、何が存在していいか」を決める権限を持つ、という反憲法的な宣言を効果として生み出します。そのことにも誰も気づかなかったのです。

そしておそらくはこの法改正の結果はろくに守られることがなく、「法に違反しているけれど罰されない」人が大量にいる状態になるでしょう。
そうなれば法の権威自体が大きく落ちます。
ましてこの法改正の結果を、完全に全国民に遵守させようとしたらとてつもない費用がかかり、全国民の人権が徹底的に蹂躙されます。
それは起きないと思いたいのですが、日本のファシズムに近づいている空気を考えるとありえるとも思えます。
そのことも誰一人議論さえしなかったのです。

また、その法改正が日本国憲法第二十九条に抵触する違憲立法であることに誰も気がつかなかったのです。
法は原則として遡及はしない、遡及する法を立法するのは慎重であるべきだ、という法の常識も誰一人知らなかったのです。

警察の意思は無条件無批判に法となることが宣言されたのです。
また、事実上無制限に濫用できる武器を警察にまたも与えたのです。
誰一人としてそれに気がつく議員さえいなかったのです。
警察権力をいたずらに増長させることに危機感を抱く議員が一人もいないのです。

誰一人として、全会一致というのは危険であることを思わなかったのです…古代ギリシャなど原始民主制では、全員一致の議案は集団暴走である可能性が高いから否決する、というルールがあったことも知らないのです。
人間は集団として感情的に暴走し過ちを犯す存在であることに、誰も畏れを抱いていなかったのです。
人間の過ちの典型である、恐怖によってスケープゴートを作り、それに悪を押し付けて叩く傾向を誰も自覚しておらず、それに加わるまいと自戒している者も一人もいないのです。
さらに人間集団は、スケープゴートを燃やしたらもうその大元の事件すら忘れ、一人一人がすべき再発防止の努力を全くせず再発を招くものだ、ということを誰一人理解していなかったのです。
誰一人として選良としての自覚を持っていないのです。
誰一人として、ニーメラーの「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」を頭に浮かべることがなかったのです。

誰一人として、マイナーな趣味の持ち主の心情を想像しようとしなかったのです。
マイナーな趣味の持ち主の、憲法で保障されている基本的人権の根本を踏みにじることに疑問を抱かなかったのです。

膨大な、多くには職人の魂と所有者の愛着および金がかけられた芸術品が、「世間一般はこれを芸術とは認めない」と、安全を求め、それが効果が全くないことさえ考えない世論の暴走で、一片の顧慮もなく破壊されることを野蛮だと誰一人思わないのです。
自分が美だと思わないものは美ではない、という論理のおぞましさに誰一人気がつかないのです。
それが世界全体を美術的に貧しくすることを、誰一人考えもしなかったのです。
何人もの日本人の世界に評価される優れた職人から、その技術を高め世界に評価される機会を永遠に奪ったことに、誰一人疑問を持たないのです。

日本の少数民族というべきある集団の、民族的な最も重要な伝統・象徴であるものの存在自体を禁じたのです。
彼らの子孫が大切に、ある意味自らの歴史につながる芯として、神として抱いているものを踏みにじり、すべて破壊すると法を定めたのです。
ある意味少数民族である集団に対して、アウシュビッツより残酷かもしれない宣言をしたのです。

日本の世間の雰囲気だけに従い、それによって日本人全体の手先の器用さ、加工貿易立国の根幹が壊れることに誰も気づかないのです。
人間の歴史、古い時代の人間の生についてかけらでも想像したことがある人が一人もいないのです。

誰一人として、異論を出そうとも、異論を聞こうともしなかったのです。
「世間の常識」「警察の論法」に対していかなる疑念も抱こうとせず、他の考え方には論理がどうあれ耳を傾けようともせず全否定したのです。全員が。
誰一人として、「常識」が「絶対的真理」「完全」ではないことを意識していないのです。

誰一人として、これが全体主義国家の立法であることに気がつかなかったのです。
誰一人として、自らを振り返って別の立場から反省するということをせず、常識が完全に正しいと疑わずに走ってしまったのです。
自分の感情がまともかどうか、誰一人考えなかったのです。

例え異論があったにしても、誰一人として否と投票する勇気がなかったのです。

こんな国が民主主義国でしょうか。どこがホモ・サピエンス…「考える人」でしょうか。
「群れの流れに考えることなく従う群れ動物」以外の何者でもありません。

アメリカでさえも、対テロ戦争に反対票を投じた議員がいました。
日本には一人も理性を持つ衆院議員がいませんでした。
こんな国出て行きたいです。こんな、人間であること自体やめたいです。

もちろんマスメディアの罪も大きいです。
自分たちが何をしているかもわからない、ひたすらヒステリーを煽ってスケープゴートを叩いて視聴率を稼ぐだけです。
またマスメディア・国会議員両方の狂気にも無関心な国民全体も、上記のほぼすべてが当てはまります。

22

「ものづくり」をめぐって論争がある気がします。
日本は職人立国か、それともそれでは滅びるか、というような。

といっても金融立国というのは今回の金融危機を見れば無理だとわかりました。
アイスランドなど金融立国しようとした国がひどい目にあっているようです。

でも職人立国なら大丈夫か、というと…

結局マスコミで言われていることは当てにならない、ですませてしまえそうです。

21

人間はこのままではダメ、ではどうすれば針路変更できるでしょう?

指導者が導く…独裁者かもしれない、彼が誤っていたら取り返しがつきません。
大衆を啓蒙し、民主的に針路変更…大衆が暴走したら大抵とんでもない方向で、止められません。
人間以上の知性を作り出す…それが悪でない保証は?
このジレンマはどうにもならないように思えます。

そして百年後の時代精神はどうなっているでしょうか?想像もつきません。
時代精神そのものの流れが一番大きく、完全に制御も予測もできないものです。
人間は流されるほかないのでしょうか?

20

イラク戦争をやめろとブッシュ大統領を説得するとします。

そのためには、ブッシュ大統領が何を目的に戦争をやっているかをまず聞かなければなりません。

石油業界・軍産複合体の利益のためなら、その石油業界・軍産複合体にとっても損になる、とそろばんを弾いて証明すればいいはずです。
大量破壊兵器テロを抑止するためなら、もっといい方法を実例つきで出せばいいはずです。
神のためだとしたら、神学的にこの戦争は悪しきもの、イエスがいれば許さないであろう、と証明すればいいはずです。
アメリカの統合を保つためというならこのままイラク戦争を進めるほうが長期的に分裂リスクは大きい、代案のほうが統合は保てると示せばいいはずです。

で、なぜ誰もそうしなかったのでしょう。

19

人間は基本的に「ウチ」「ソト」を分ける生き物です。

そして「自分の集団のウチを愛し忠実誠実に仕えよ、特にその血には確実に復讐せよ」「自分の属する集団のソト以外は敵だ、憎み奪い騙し殺せ」というのが、最も根本的な法です。
それこそ数学の根幹である集合論の根本は内外の分別です。

その別は、人類発祥以来非常に長い間家族、血族、部族…という「族」でした。
古代ギリシャは文化圏を意識し、古代ローマ帝国は帝国という大集団を作りました。そこには奴隷か自由市民かという別もありました。
インドなどは複雑なカースト制度を作りました。
キリスト教やイスラム教は部族の壁を越えて信者全員を一家と考えました。
ただし、イエスの教えには本質的に、信者かどうかさえも無視して人類であるだけで無条件に隣人愛の対象とするものがあります。
そして近代になって国家という大集団もできましたし、民族という大集団も意識されるようになりました。
人種も強い意識の対象となりました。

それが全人類に広がるときは来るのでしょうか…ウチソトがなくなり、本当に人類皆兄弟になるときは。
でもそうしなければ、人類全体が正しく方向転換しなければ全体がめちゃくちゃになります。
少数でも生き延びる者はいるでしょうか?

18

格差問題という呼び名自体がある意味間違っています。
格差ではなく貧困であり、貧困を通り越した生存です。

格差があるだけならいいのです。
貧困でも生きられる環境があればいいのです。
このままでは数十年後に、日本で何百万という社会から排除されることによる死者が、もう大量の自殺者という形で出ていますがおそらくそれがもっと増えて明らかな餓死も爆発的に増えるのが、文明崩壊や世界恐慌が起きなくてもほぼ避けられないのが問題なのです。
格差拡大より大量餓死の問題で、どうすれば「せめて格差拡大で済ませる」ことができるかを考えているのです。

今は仕事はいくらでもあるとかホームレスが糖尿病になるとか言われます。
でも今はよくても二十年後、今の団塊ジュニアフリーター層が老いて低賃金単純労働からも排除されたときにどうなるでしょう。
今彼らの生活を支えている親も老い死んでいくでしょう。
親族扶養義務にしても一人っ子が多いです。
貧困ですから年金を払っている人は少なく、満額年金を受け取っていても家賃を払うことさえ無理、介護や医療を含めれば完全に破綻します。今の年金制度はあくまで「家を持ち結婚している」人が前提なのですが、そうでない人が何百万も老いるのです。
百万単位の生活破綻者を、生活保護は支えきれない…憲法を改正して生存権を削除することはできそうにないですから、多分闇の北九州方式…新規の生活保護申請をさせない…によって生活保護制度を有名無実化するでしょう。

さらに今の日本は、新しく流れ込む、しかも老い衰え独身である貧困層が生きられる文化がありません。
安定した伝統あるスラムがないのです。それがあればまだ格差拡大ですむ可能性はあるのですが。
山谷の収容力は何人でしょう…五百万人でないことだけは確かです。
何百万とも知れない、グローバル世界で収入を得る力のない、家族も持ち家もない極貧層を日本はどう吸収できるでしょう。
南米の千万都市のように、都市周辺に何百万人も極貧層が麻薬や犯罪のその日暮らしで生きる、とは“楽観”できないのです。
現状の延長で考えればホームレス化します…何百万、一千万に及ぶかもしれないホームレスに日本は耐えられえるでしょうか?
その前に自殺数が跳ね上がるでしょう。ホームレスより自殺を選ぶ人も多いでしょう。
ホームレスが増えたら、おそらく徹底した警察による取締りになるでしょう。『一人だけの軍隊(ランボー)』の警察署長のように「この街から出て行け」とすべての街が徹底することで、ガス室を作る費用も必要なく全員を自殺・餓死に追い込むでしょう。
微罪で逮捕し拘置所内で絞め殺して自殺とするのも法律を改正したり税金を上げたりする手間がかかりませんから経済的・政治的には合理的です。
アメリカのように多くを微罪で刑務所送りにするのは、生活保護と比べてどちらが高くつくでしょうか…刑務所のほうが高いのでは?いや、厳罰化は支持されていますから、職業能力を持たない廃棄人間はどんどん刑務所に送り、その処遇を悪化させて大半を昔のように牢名主が窒息させて処分すれば楽に処理できます。伝統を復活させるだけです。
どちらも、少なくとも政治家の苦労は最低限で済みます。
ホームレスに死んでもらうには、住は公園からも追い出して戻りにくい島に案内し、蒸留酒が出放題の蛇口を作りつけておく、というのも手っ取り早いと思いますが、それはガス室以上に政治的に無理でしょう。

排除され自殺・餓死・獄死する者が何百万になっても日本は平気でいるでしょう…日本人の本質的な冷酷さは恐ろしいほどで、家族・世間の外にある人に無条件の隣人愛で犠牲を払うことは絶対にありません。徹底した排除・抹殺が行われるでしょう。
それは経済的にも合理的ですし、政治的にもベーシックインカムなど生活保護制度の刷新、単身老極貧層向けの無償介護医療機能もある公営住宅の大量建築、市民権も企業の自由も大きく侵す職業訓練制度の充実など制度変革のエネルギーが必要ないため「最低限の力でできる」という意味では合理的に見えます。
でも本当にその未来は、現在及び未来の特権階級層にとっても利益になるのでしょうか。

そしてこの未来はどれだけの人の目に見えているのでしょうか?
その「合理的な」未来に道義的な怒りを感じる人は…今すぐ行動しなければ。
最貧困でも、能力がなくても、家族などがなくても生きられる場・制度を整備し、できるだけ多くの人が本当に有効な職業訓練を受けられるようにしなければ。
僕以外に、その合理的な未来が道義的に許容できない人はいるのでしょうか?

17

いわゆる俗流若者論は、日本経済のために数百万人を殺すことを正当化するのを目的とした、意図的なものでしょうか。
それとも誰かが計画したわけではない自然発生的なものでしょうか。

前者なら理解できます。
産業構造の変化で高賃金熟練労働や地方自営業が大きく減少し、グローバル化で未熟練労働の賃金が底なしに下落し、またバブル崩壊以来の大不況を乗り切るために多くの人を切り捨てる必要がありました。
特に氷河期世代ワーキングプアは職業能力を身に着けていないため、今から雇うのは企業にとっては不利益です。
教育して再度高賃金熟練労働者にすることも現実には不可能です。
けれども全員生活保護となると財政が破綻します。
つまり、死んでもらわなければなりません。

そのためにはまず彼らを、ドイツでのユダヤ人のように「非人間化」して、殺してもなんら呵責のない虫けらとしておく必要がありました。
そのためいつの時代も一定の確率で普通にある事件を大々的に報道する、新しい技術に対する恐怖感を利用するなどして若者は化物だ、人間ではない、という意識を全国民に刷り込んでおきます。
もう二十年もしたら彼らは、老いる、ロボットが発達する、海外の超低賃金移民を受け入れるなどで低賃金未熟練労働力としての価値も失います。
その時は、何の反対もなくガス室送りか、もっとひどいことに生活保護を有名無実化させ、新規ホームレスを徹底的にあらゆる場から追い出して自殺に追い込む計画を立てている…
としたら、それはそれで合理的で納得できる政策パックなのです。腹は立ちますが。なにしろ、もう戦争にも使える年齢を過ぎていますしね。

そういえば、世界での俗流若者論は?
アメリカでの、保守革命を成功させた要因と言われる、ニューエイジに対する強烈な反動・キリスト教原理主義もその一つでしょうか。
ヨーロッパや、アラブやアフリカ、中南米では?
どの国も結局若者を踏みにじり、薄給で死ぬほど働かせる以外に生き延びる術はないのですから俗流若者論が必要とされるはずです。

それともそんな先を見通す頭脳などないでしょうか?陰謀論に対する単純な答え、「人間はそんなに賢くない」?
人間の本質的な心理、世界の変化に対する不安のはけ口として生み出したものでしょうか?

16

歴史の先を見通せたなら、最初から団塊ジュニア全員分の椅子を歴史は用意していない、だから…
いつ間引くかの問題でした。
出生時、6歳、15歳、18〜24歳、40〜60歳のどれで間引くかです。

出生時や6歳なら不要な人間を育ててしまうコストが節約できますが、多くの大器晩成型を殺してしまいます。

15歳になれば実質将来は決まっていますので、それが一番バランスがよさそうです。

18〜24歳の就職活動期に、はっきり24歳までに就職(女性の場合結婚)できなかったらガス室行きと決め、必要な低賃金未熟練労働力は移民とロボットでやっていたら、経団連はそちらのほうが得だったでしょうか?

40〜60歳にかけて、仕事がなくなったワーキングプアの自殺…一部は餓死…で間引くというのが、日本が現実に採用した案のようです。
不要な人間に対して莫大な衣食住・教育コストをかけてしまいました。
また不幸の道連れ型テロの恐れもあります…これは支配層にとっては、犯罪防止のために市民的自由をなくせるというメリットも大きいのですが。

で、本当にそれでよかったのでしょうか?
間引かずにすむ道はなかったのでしょうか?

今、三十代で間引いてしまうのはどうでしょう。
単純に、警官に「顔が気に入らない」だけで殺せる権限を与えればいいのでは…社会の役に立つ人間かどうかは、優れた警官なら顔を見れば分かるのでは。
単純に所得や社会的地位で線を引いてガス室に送ってもいいのですが。

15

政府に先を見通せたなら、バブル崩壊不況は読めなくても、団塊ジュニア世代が大人になる頃には産業構造が変わり、その大人数全員を忠実で創造性の低い優秀な労働者に育てても、それ全部を吸収する余力がない、ということはわかったはずです。
だとすれば学校制度を変えて、新しい世界に適合した創造的な人間を育てるか、または教育投資を優れた少数に集中して残りはどうせワーキングプアになるのですから余計な教育コストを節約するべきでした。高齢化も予測可能だったのですから、そのための介護要員としても訓練しておくべきでした。

そういう教育制度に舵を切り始めているという批判もありますが、見方によれば今やっと時代に合わせているのだ、とも言えます。まあ今の教育で育った人間が成長したときにはまた時代が変わっていて役立たずになりそうですが。
膨大な大学を作り、ものすごい金をかけて膨大な人数を大学、大学院まで教育して…その半分が無駄になった責任を誰か取ったでしょうか。
無駄にしたくないなら何とか活用すべきです…が、サンクコストとして切り捨てるほうが正しいのかもしれません。

具体的には、70年代に現状を見越してやっておくべきだった教育改革は?
進学率は高校50%、大学20%に切り下げるべきだったでしょう。
あの時代からどれだけの学校が無駄に作られたことか…実質的にはモラトリアムの延長、就職活動の先送りにしかなりませんでした。
小学校の高学年段階で丸二年かけて第一次選別、上10%、中40%、下50%に分け、上10%は生活費全額支給全寮制の中高一貫校で、超高レベルのエリート教育を始める。
中40%はやや競争的な環境で、高校進学を前提として国数英を徹底的に。
下50%は進学を前提にせず、低賃金未熟練労働者として最低限必要な技術と服従を徹底的に仕込み、バカメディアで満足できるように育てる。間違っても共産革命など起こさないように思考と反抗の芽を潰しておく。
普通の高校は下からのごく一部と中が中心に構成され、そこで厳しく競争して上半分は大学、下はワーキングプアに準じる従来型熟練労働力に。
そして大学では徹底的に、企業が求める中核社員としての戦力を叩き込む。
上10%は…その道の中でも怠れば落ち、下にいるものも頑張れば上がれる…終始エリート教育で鍛え上げられ、国と企業を導くエリートとなる、と。
これは戯画的に徹底実力主義なシステムです。といっても左右どちらにも反対されるのは確実ですが。

実際、一体どれだけの金額が、高卒・短大卒・大卒・大学院卒ワーキングプアとしてどぶに捨てられたことか。さらに最高の教育を受け、最高の企業でさらに訓練されながら短期間で結婚退職した女性を考えに入れれば?
その金をもっと別のことに使っていればどれほどよかったか…

いや、創造者を育てる教育にするべきだったし、ゆとり教育もそのため?結局うまく行っていませんね。
問題は、創造者は本質的に少数しか成功しない世界だということです。
社会を支える正業には決してならないし、学校教育で安定して成功する創造者を作ることはできません。
古い自動車工場なら1000人中900人に家族を養わせることができました。年金も子供の学費もなんとかなり、家や車を買うこともできました。
でもアニメやゲームソフトでは1000人中50人も家族を養える収入にはならないです。
そして今や、自動車工場も1000人中数人のデザイナー・ブランドコーディネイター、100人前後の博士号級プログラマー・技師、そして残りほとんどの、これは読み書きすら必要ではない、使い捨てて一向に構わない、世界の数十億人の餓死寸前貧困層で無限に代替できるワーキングプアで動くようになるのでは。

いや…もうすぐ、そのワーキングプアが必要でなくなる日さえ来るのでは…ロボットの進化によって。

14

人数が多く競争が激しかった、しかもゆとり教育の前で厳しい内容の受験戦争をくぐった団塊ジュニアの二流大卒は少子化世代の一流大卒、三流大卒は二流大卒にも匹敵するのでは。
ましてその大学院卒さえ捨てるとは…歴史というのはわけのわからないことをします。

もったいないというのはないのでしょうか。

それは企業…財界が日本という国自体に対して、国が税金で出した教育費を無駄にさせたのですから罪を犯しているのでは?
また、子供の無駄に終わった教育のために金を出した親に賠償しなくてもいいのでしょうか?

それで考えると、たとえば一年の半分、春から夏だけ忙しい仕事があるとします。
昔はそんな仕事でも正社員として一年中給料を払っていました。
でも今はそんなことはしていられなくなり、派遣などとして必要なときだけ働かせ、必要でない季節は放り出す方針にしました。

でもどちらにしても、その従業員は「一年中食べなければならない」ことには変わりありません。
昔は企業が出し、今は従業員自身の生活切り下げ、従業員の親・親族、そして生活保護などで国が、その分の金を出すことを強いられているわけです。
そしてそんな形で、従業員自身およびその親族の家計と国家財政から金が出て行った結果、国自体の内需が細らないでしょうか?
企業がその分もらっている金は、ちゃんと内需として還元されているでしょうか?

企業の儲けが、公に損をさせていないかちゃんと検討されているでしょうか?

13

格差問題、氷河期世代問題を論ずるときに忘れてはならないのは「実力格差」です。

ここで、その「実力」は「企業が正社員として雇ってくれる、または起業して成功しうる要因」とします。その二つは同じでしょうか?一見違うように見えますが、なんの経験なしに起業で成功する率は極度に低いのが現実です。
実際問題として、それは「企業で正規雇用で働いてきた」人間にしかないのです…例外として新卒は実力がなくても、世代によっては正社員として採用されますが。

企業から見れば、新卒以外の学歴は無意味です。博士であっても、専門・各種学校を出た者も。そして少なくとも就職氷河期には、一流大学卒さえも絶対ではありませんでした。
社会が莫大な費用をかけて維持し、両親が生涯収入の相当部分を注ぎこんでいる大学や大学院、多くの人が望みをかけて大金を出した専門・各種学校の全てが運や頭が悪い者にとっては無価値になった、と認めることはできるでしょうか。
学校に対する子供とその親の信頼がなくなったらどうなるでしょう。

それはもう一つの問題でもあります…もし日本がイギリス式の、「現金給付ではなく職業訓練をする」福祉をしても、企業が「職業訓練を受けただけの正社員経験がない人」を受け入れなければ(または過労死前提ポジションを押しつけて使い捨てれば)、受ける貧者もいつか無意味だと知って背を向けるでしょう。

そして正社員経験のないフリーター・ニート、特に氷河期世代は、社会全体はサンクコストとして切り捨てるべきでしょうか。
大学卒業までに…高卒、中卒でも十分とんでもない金額の…使われた、親・税金双方の莫大な金を全くの無駄だったとしていいでしょうか。
でも現実、理性だけで考えれば企業にとって使えない存在なのです。

それをどうすればいいでしょう…このまま非正規雇用で低賃金未熟練で頑張ってもらって企業の収益を上げ…日本語を使えて勤勉な労働者を安く使い捨てられるのですから企業にとっては最高でしょう…非正規雇用としての寿命が終われば放り出して自殺・餓死させるのが社会にとって正しいことでしょうか。
それは企業にも、回りまわって大きなマイナスにならないでしょうか?

ちなみに、その失業状態の若者を軍が取りこむという軍国主義化を懸念する声もありますが、残念ながら徴兵制の「恩恵」にあずかれるのはタイムラグを考えて現在25歳まででしょう。それ以上の年代では軍でさえも使い物になりません。日本の今の、三十台以上のフリーター層は戦中赤紙一枚で徴兵できた中高年層と違い、若いときに軍事訓練を受けていないのです。

根本的に氷河期世代のフリーター・ニート層、特に高卒以上の高学歴層は、資源でしょうか廃棄物でしょうか?

ここに巨大な戦艦がいくつも並ぶ艦隊が、倉庫程度にしか使われず錆びついています。冗談抜きに氷河期世代フリーター層に使われた教育コストは大和何隻分でしょう。
実際問題として経済が必要としたのは戦艦ではなく安価な倉庫だったので経済的には合理的だったのですが、そろそろ錆が進み、放っておけば倉庫としても使い物にならなくなりそうです。
サンクコストと判断してスクラップにするか。
それとも錆を落として弾薬を積み、旧式化した武器やコンピューターを入れ替えるなどしてまた使うか。
どちらも莫大なコストがかかります。
困ったことに屑鉄が資源になる戦艦と違い、人間は…特に老いて性的価値を失った今…せいぜい闇市場での移植用臓器程度の資源にしかならないのです。
最もコストがかからないのは沈めて存在しなかったことにする…ガス室送り…ですが、それでも莫大なサンクコストが帳簿には残るのです。
ちなみに先送りしたら、全員ガス室に送る・再訓練して使うのどちらよりも将来大金がかかりますし、当の本人達にとっても間違いなく残酷です。
ガス室が政治的に難しくても、調べて経済的に不要と思われる人間は何らかの犯罪容疑で逮捕され、拘置所内で自殺を図った、とすれば容易です。
それが死因の第一位になっても、日本国民は笑って受容するでしょう。たかが数百万のオーダーです。
現にアメリカは膨大な人数を刑務所に隔離しているのです。それもいつまで続くか…ガス室になる日が来そうな気がします。

12

栽培最低水量一単位あたりカロリーが最も高い作物は何でしょう。
逆に単位面積あたり(水無制限で)最も多くのカロリーを生み出せる作物は?
そして水無制限で単位面積あたり、最もバイオマスを多く生み出せる作物は?
そして水無制限で単位面積あたり、最も多くの油脂を生み出せる作物は?
油脂にしても菜種やアブラヤシのように食用油と、トウゴマやナンヨウアブラギリのように食用にはならないけれどバイオマスや石鹸原料にはなるもので考えれば?

熱帯・温帯・寒帯それぞれでは?
水・気温・日光量(緯度)と要因が多いので一概に言えないのは分かります。
さらに連作障害や必要な人手、大量化学肥料の有無もありますか。

砂漠を緑化するとき、現地の住民は追い出すのではなく、補助金や緑化事業の賃金に依存させるのでもなく、最終的には緑化後も経済的に自立できる(もちろんまた砂漠化させないよう、環境について教育して)ようにするのが望ましいですが、その「緑化された砂漠」はどんな換金作物を生むでしょうか。
少ない水ですみ、世界のどこでも価値があり、交通が不便なところが多いのでかさばらないものが望ましいです。
まず家畜産物…羊毛・皮革・肉・チーズなどです。
それらの工場も作る必要がありそうですね。肉やチーズなどはできれば冷凍し、冷凍トラックか飛行機で運べるように。

酒も世界のどこでも換金価値が高いです。
ワインを造ることができれば、それが良質であればものすごい金になります。
ブドウは無理でも、ナツメヤシはより砂漠に近い気候でも作ることができ酒になります。
ブドウは結構病害虫に弱く、多くの農薬が必須ですからその点でもナツメヤシが有利でしょうか。
世界中を緑化しながら、元砂漠からできたテーブルワインとナツメヤシ酒が世界中で誰もが、多少の緑化資金を上乗せしながら飲む酒になる…それは夢にしても大きすぎますか。
ブドウもナツメヤシも酒よりドライフルーツにしたほうが運搬が楽でしょうか?
また蒸留したほうが運搬しやすいでしょうか。

ほか、油になる木の実、薬になる植物は?

逆に海のメガフロート農場に適した農作物は何でしょう…水は節約する必要があるでしょうか?海上はどこでも雨が降ると思いますが。
どうしても塩が入ることを考えれば、耐塩性の高い大麦などを主体にするか、それこそ海水で灌漑できるアッケシソウか、または海水灌漑できる稲を遺伝子改良で作るべきでしょうか?
作ったものが何であっても最終的に畜産物やバイオエネルギーにできれば十分価値は生み出せます。

ちなみに砂漠・海上は水が制限され、熱帯雨林などは水は制限されません。
また核融合などができてエネルギーが無限になれば水の制限はありません。

11

平均労働時間が週70時間を超えるようだったら、いっそ会社に住めるようにしたらいいのでは?
もちろん会社のインターネット・パソコン・テレビ・電話の私用許可+キッチン・風呂など設備を少し追加して。

通勤時間と、一人暮らしの場合自宅を維持する負担がなくなればかなり楽になるのでは?

10

本当に力がある者はほとんど言葉を発しません。

本屋の政治関連棚にも自民党の言葉は共産党より少ないです。

ネットで、児童ポルノ法に漫画を含めて規制することについて、反対の声は多く見られます。
でも世論調査では圧倒多数である賛成の声はネットにも本屋にもありません。
多くの人が賛成するので、説得する必要もないからでしょう。

9

マンションのプランターのような小さいスペースで、簡単にできて、栄養価が高く収量が多い、できれば通年収穫できる野菜があればいい栄養補給になります。
クレソン、明日葉、ツルムラサキ、ニラ、ししとうなどがいい候補でしょうか。
スプラウト類もそれに入るかもしれません。

かぼちゃの芽が苦く食べられないのは残念です。
普通にかぼちゃを食べるだけで大量の種を捨てることになりますから、それをまけばたくさん芽が出るのですが。
種全部実らせるには相当な畑が必要です…
といってもかぼちゃの種も食べられるようですが、少なくとも普通に売っているかぼちゃの種を食べられるようにするのは難しいです。
あとかぼちゃの種が食用になる、というのは…実を無視して種を増やすと考えてもかなり効率が高いのでは?

8

イラク戦争で、アメリカはどれぐらい儲けているのでしょう。
誰がどれぐらい、といったほうがいいでしょうか。

戦費ですごい財政赤字とも聞きますが、それはアメリカという国は損をしているということです…
だったら国家財政をちょろまかしたほうが国にとってはいいのでは?

逆に単純な損得・軍産複合体論じゃない、もっと深い構造があるなら…
オバマ氏は本当にそれに立ち向かえるでしょうか?
いや、オバマ氏でなくアメリカ国民そのものが立ち向かおうとしても粉砕されてしまうのでは…

僕の頭にはどうしても、「ターミネーター軍隊が普通の人間を探しては皆殺しにし、王侯貴族だけがドーム内のとんでもなく贅沢な都市で暮らす」未来図があるようです。

7

アメリカ大統領選、民主党のオバマ候補の勝利。
とにかく史上初の黒人大統領!
まさか、僕が生きているうちにこれを見る日があるとは、と思っていたことは確かです。もしマケイン氏であったとしても史上初の女性副大統領には違いありませんが…
リンカーン、キングJr.、そしてワシントンはあの世でどう思っているでしょう。アメリカを誇っているでしょうか?そう思いたいです。

といっても、この文を書いている間に暗殺の悲報が飛び込む可能性が常にあります。
これから少なくとも四年、もしかしたら八年、常にそのニュースを前提にしなければならないでしょう。どうしてもニュースチェックの頻度を高くしないといけないようですね。
そうなると副大統領に就任するバイデン氏がきわめて重要になります。
史上最も大統領になる可能性が高い副大統領なのです。
外交通と呼ばれるのは国際情勢にとってはいいのでしょうが…そう考えるといくつも必要な資質がありますね、経済・外交・環境・軍事・教育…

そして暗殺がなかったとして…どれだけオバマ大統領に期待できるでしょうか。
閉塞感が変革を求め、それに応えたポピュリストが…という歴史の上であまりに多く繰り返されたパターンに過ぎないのでしょうか?
特に日本人は、それをつい最近やらかしたばかりです…まあ小泉氏は選挙・憲法体制の停止まではやっていませんが。

まずイラク・アフガニスタンは?
イラクの三分割はどうなるでしょう?
日本では何度も、タレント知事が重大公約を実現できず失望されるのが経験されました。

そして何より重要なのが経済の舵取りと、環境問題です。
本来ならそれは両立できるはずです…新エネルギーに向けたニューディール政策。
ゴア氏が副大統領だったらとも思いますが、バイデン氏やオバマ氏自身にもその能力はあるでしょうか?
ゴア氏やクリントン夫妻がどう政権に関わるかも重大ですね。医療保険問題も、アメリカでますます進む格差問題にとっての重要な鍵でしょう。

何より大きい問題は…これは日本でもアメリカでもですが、選挙結果は世界を変えるものでしょうか?
本当にあの時ブッシュでなくゴアだったら、今我々は別の世界に住んでいるでしょうか?
本当に投票、民主主義というのは世界を変える力があるのでしょうか?
ある、と叫んだ人が当選して…あまりにも不本意な結果が歴史にありふれているのです。
歴史を思い通りにしようというほうが…歴史の先を読もうとするほうが間違っているのかもしれませんが。
そう、来年中には…多分…ある日本の衆院総選挙で、その結果は何か違いを作りえるでしょうか?

ただ個人的には、スピーチ能力が大統領選挙の要因になるというのはうらやましい限りですが…結局日本には弁論は根を下ろさなかったようです。

6

徳川家康が豊臣秀吉の死後、加藤清正らに襲われそうになった石田三成が庇護を求めたのに快く応じたのは石田正宗の名刀とともに有名です。
それは豊臣家臣団を分断し、関が原での天下統一まで見越した利己的計算と多くの歴史小説に書かれています。

しかし、それ以前に、武士道として「武士が武士に庇護を求められたら、無条件で何の見返りも求めず、命懸けで守り抜かねばならない」という倫理もあったのでは?

面白いのが、三成は庇護された恩があるのに家康を討たんと挙兵しましたが、その忘恩についての非難は特になかったようです。西軍には相当な数が集まりましたから。
中国の故事を言うなら三舎を避けた(重耳こと晋の文公が、流浪中恩を受けた国に対し、戦うハメになったら三日分後退してハンデを与える約束を守った)でしょうが、そうもしなかったようです。

鍵屋の辻の仇討ちも、外様大名と旗本の面子という面ばかりが強調されますが、一度頼ってきた人は守りぬく、という面も案外重要なのでは?

他の民族では?
旧約聖書でロトは娘を犠牲にしても客を守ろうとしました。その客は天使でしたが、それを知ってではなくただの客でもそうしていたでしょう。
遊牧民は一般に客をもてなす心が強いといわれます。

5

ベーシックインカムだけでは、「家族を殴り倒して金を奪い、飲む打つ買うに費やす男」から被害者を解放できません。
食料によるベーシックインカムは、子供を飢えさせて酒を醸して飲まれるだけでしょう。

だから僕の理想像は、誰も邪悪に支配されてはならないし、ベーシックインカムは家族とは無関係に受け取れるとしているのです。
そのためには全員の戸籍・指紋・DNAの一元データベース、家庭内も含む完全監視さえ支払うべきだと思っています…それを管理するのが人間の政府でなければ。
その一元データベースがあれば、邪悪な支配をする親から逃げた子供や夫から逃げた妻が、どこででも「コンビニで指紋を機械にくぐらせるだけで」定められた家に住み、最低限の食糧などの配給を受けることができるわけです。
家出少女が売春をする必要がなくなるだけでも、世界にとってはプラスではないでしょうか?

「家」は…社会システム、集団幻想は、どれほど多くの子供が親に、妻が夫に踏みにじられていても、逃げればより悲惨な状況に追い込まれるしかない、現に多くの子供や妻が悲惨な状況にあっても…そのすべての悲惨に優先するのでしょうか。

ベーシックインカムに対する反対の根本はそれかもしれません。
上記のシステムがないベーシックインカムも、十分社会を根本から変える力を持っています…「働かざる物食うべからず」「アリとキリギリス」「ただの昼飯はない」という言葉…言葉に過ぎないのです…を否定することによって。
どれほど悲惨が多くても、社会システムが変わるよりはましだ…

でも実際ベーシックインカムがなければ、団塊ジュニア下層が老いたら百万単位の餓死者が出ます。

4

太陽・風力(地熱・潮流・波力・海洋温度差)発電の総称は新・代替・自然・再生可能など多くの呼び方があります。
それぞれ微妙に意味合いが違うはずなのですが、言っていることは同じです。

どれか一つに決められないものでしょうか?
分散されてしまって検索がうまくいっていないのではないか気になるのです。

3

中国はそれぞれなぜ、どのようにしてキリスト教・イスラム教ともに排除したのでしょう。
インドもどちらにも完全には染まっていません。
両教の持つ力を考えれば意外では。

もちろん日本がどのように、どれほど残酷にキリスト教を迫害したかはよく知られています。
しかしその理由については、通り一遍のものしかありません。もっと深いレベルではわからないのです。
そして日本がイスラム教をどう排除したのか、日本とイスラム教の関わりはまるで知りません。

宗教の力というものがどのようなものか、まだまだ僕はわかっていません。

2

雲母のように薄くはがしやすい、そして強度も高く、資源量も非常に多く手に入れやすく、簡単に傷を刻むことができる石がもしあったとしたら、紙ではなくそれが書写に用いられていたでしょうか?

紙の優位性の高さを僕は考えたことがなかったようですね。
粘土板や木簡などに比べて、紙がどんなに素晴らしい素材か。

1

歴史全体をざっと一望に見られる、できれば三時間以内の映画か一冊のマンガがあればいいのに。
ビッグバンから人類発祥まで・世界史・日本史の三点なら…それでも多くの人は見ないかも。

最低限の流れだけでも、全員に理解して欲しいものです。

本音を言えば、古典力学・熱力学・電磁気学・量子力学・相対性理論、DNA・光合成などを本当に理解するぐらいは義務教育の範囲にしてほしいですよ…三十四十までかかっても働きながら学び続け、いつか「義務教育終了」資格を取るという形で。