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「日本は倒産し、IMFの管理下に入った。ソーブ・キブ、生きられる者は生きよ。
生存権などありえない、働かざる物食うべからず・自己責任・天は自ら助く者を助くが人類普遍の真実だ。
グローバル経済で稼ぐ力があり、また日本の道徳を正しく継ぎ次代に伝える者だけが生きよ。
弱い者、働けない者、欠点のある者それらには世界最貧国の人々と同じ、いや英語も使えないのだからそれよりはるかに劣る市場価値しかない、生きる価値はない。
劣る者はポトシ銀山同様、数ヶ月間食料も睡眠もなく働きぬいて死ね。働けない者は自殺せよ、自殺しない恥知らずは世間で焼き殺せ。ポトシ銀山やアウシュビッツが、これからの時代には自然な人間の姿なのだ。
ただし稼げば勝ちなどという醜い者もいてはならない。法を破る者、道徳的に正しくない者も、存在自体容認されない。彼らは人ではない、皆で焼き殺せ。
国家と法と道徳に心の底から服従し、働き死ね。そうでない者は生かしておかない。抵抗は無意味だ。
生存権も共産主義も拝金主義も、国家に対する反抗心も市場に対する反対も、KYも、わが国は内心のありかたも含め容認しない」
そう首相が国会で叫び、それが熱狂的に支持される、その日が来そうで怖いです。

日本で最も支持されている思想は、それではないでしょうか。
日本人は生存権という思想を、まったく認めていないのですから。
エリートは楽しみ生きよ…日本では、稼いだホリエモンらも道徳によって潰すことを選びましたが…
ほかは、過労死するまで働け。
働ける力がない者は自殺。
自殺もしない者、どの段階でも道徳的悪と認定された者は火刑。
それが新しい時代の基本思想となるでしょう。

この船はタイタニックだ、大改革を避けてはならない、という声はいやというほど耳にします。
では、何等船室まで、毒ガスを流して皆殺しにすべきでしょう。

国内にも出る敗者を、生かすか殺すか。
生かすならば教育か、経済成長か、福祉か、収容所か。
殺すなら自殺かガス室か。
そのどれを選んだら、どうなるか。

それほど悲観的になる最大の理由は、新自由主義で広く喧伝された「新しい産業へ移行する」道が、少なくとも若者の多くの心情としては否定されていることです。
生産性の高い仕事とやらは、どこにあるのでしょう。
コンピュータ?IT土方。
サービス業?チェーン店のバイトか名ばかり店長で過労死、または根性論とブラックが横行する営業。
バイオ?高学歴ワーキングプアの温床。
コンテンツ?横文字夢学校、別名ニート養成所。
新しい産業、新しい時代というのは、圧倒的に多数を、本当に「必要としていない」または「生きられる給料を生きられる労働時間では出さない」のです。
教育・職業訓練は、大半にとって無駄なのです。

ならば実際問題として、今日本に生きている人間の大半は、これからの時代においては廃棄物なのです。
日本人の多くは世界水準の給料として、年に五百万や三百万どころか百万円にも値しないでしょう。
でも生活するのには、一人で生きるだけで二百万、子を産み育てるには三百万必要でしょう。

ならばどうしましょう。
無理に三百万出し続ける
国が二百万ベーシックインカムで出す
百万で生きられるよう、特に住居水準を下げる
放置し餓死させる
暴れないよう三百万以下の価値の者は殺す

どのように価値の低い者を殺すか、冷徹に見極めている人々がいるのではないでしょうか。

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プライバシーの権利は、最終的には認められません。
犬猫を生きながら切り刻む権利を認められないなら。
自分の子供を医者が調べてもわからないように痛めつける権利を認められないなら。

人対人も邪悪な支配を容認しないなら、何らかの形で全員が常に監視されていなければならないのです。
それも、暴力ではなくわずかな視線、口調などに潜む、かすかですがはっきりした毒を防ぐには…人間にはそれがわかると仮定するしかないでしょう。

28

世界中で、大量の食物の無駄が問題になっています。
食物が無駄になるのに餓死者がいるのも変な話です。ここで、「贅沢」「格差」などという普通の言葉を使わず、別の面から見てみましょう。

昔は、残飯が貧民に届くルートがありました。
明治大正時代や戦後の闇市では、多様な残飯商売があったことが知られています。
日本の江戸時代でもあらゆるリサイクルの見事なシステムがありました。

また豚や鶏のえさとしても使われていました。
現代の食物は、えさとしても使いにくいのです。

本来、今廃棄されている大豆油粕・おからだけでも、何億人もの極貧者を養えるはずです。
ましてはるかに大規模に行われている、トウモロコシやサトウキビ、アブラヤシなどの農産物を工業的に操る工程で、食料となりうる廃物が大量に廃棄されていないはずはありません。

でも、それを届けられるルートが存在しないのです。
貧困層に配るより、豚のえさにするよりわざわざ重油を無駄にして燃えるゴミにするほうが、金の論理では安上がりになってしまっているのです。

それを何とかすることはできないのでしょうか。
もう少し配管をいじって、弁当も保存料や調味料を控え冷凍したのをレンジで解凍し…

技術と金の流れで解決するしかない、意識だけでは何十年訴えられても一歩も動きませんでした。

27

「無人食堂」がなぜないのでしょう。

コンビニのam/pmが確立していた冷凍弁当を強力な電子レンジで解凍するシステムを自動販売機化してメインとします。
それにカップスープ・カップラーメン・普通の缶ジュースの自動販売機もつけて。
それだけでかなりの食事を、人件費はごくたまの清掃・モニターごしの監視・商品補充だけで供給できます。

いや、スーパーで目にする冷凍食品の充実ぶりを考えれば、それを全部自販機で売れば、かなりの豪華メニューになるでしょう。

問題は、事故…食物をこぼして周囲を汚した…ときの清掃が、有人食堂に比べ遅くなることでしょうか。

そういえば、am/pmがファミリーマートに吸収されて、あの冷凍弁当技術はロストテクノロジーとなったのでしょうか。
どちらが環境保全上よいかはわかりませんが。

26

実在しているに決まっている極悪非道リスト

スナッフビデオ
娯楽としての人間のハンティング・拷問・虐殺
移植用人子飼育農場
人肉レストラン
禁止保護動物レストラン
どちらかが死ぬまでの地下プロレス・古代ローマを復元した剣闘場

25

「よきサマリア人」を実践しようとしました。
でも、助けたはずの相手が自殺しました。
知らなかったのです、相手が豚の脂に触れただけで死を選ばなければならないネナド族だと。
普段使っている、豚脂を用いた傷薬を使った私が殺したのです。
耳の下の刺青を見れば一目瞭然なのに。
それがわからないのは、僕が本当の思いやりを持っていないから…「人間は、同じ思いやりでもの、もっと相手の気性を考えた、深い労りがなくてはならぬ(山岡荘八『徳川家康』より)」がないから、相手のことを深く考え、心から思いやることができない、本質的に邪悪だからです。
邪悪な悪魔が人の隣人になろうとする方が間違っているのです。

だから、私は人を思いやろうとすることを全て諦めました。

24

1保守党が選挙に勝つ
2ウォルマートができる
3小規模店が潰れ、それまで「保守の地の塩」として地域社会を支えた人たちがウォルマートの下層労働者になる
4その怒りが宗教・保守党の応援に注がれる
51に戻る
この不毛なサイクルは、止めようがないのでしょうか。

日本を見ると、同様のサイクルは「縁」の持つ「貯金」を絞りつくすものだとわかります。
都市の自営業者は多くの、取引先や従業員の縁、連帯保証に縛られて倒産できません。
だからこそ倒産が起きてしまえば、家族や親戚など血縁、社会の縁全てを現金化します。中でも郷里の親が山林を売って払うことが重大で、莫大な富が地方から金貸しに流入します。
サイクルが回るときに、縁を吸い尽くす…
これ以上、非・保守であることはあるでしょうか。

日本人は……下は、底なしに耐え服従する。何があっても不平不満一ついわず、完全な道徳性を保ち続ける。
そして上は、それをあたりまえと思い安住する、まるで機械ででもあるかのように。
それは永遠に変わらないのでしょうか。

人の強さを、極限まで絞って絞って絞り尽くす…戦争で無数の兵の、極限までの強さを絞りつくし、戦後復興で働きに働かせ、バブル崩壊で積み上げた全てを泡と消して下層労働で過労死まで…どこまで絞りつくせば気が済むのでしょう。
どれほど絞られて、人はもつのでしょう。

人の強さと、歴史経済という絞り機の強さ両方に慄然とします。

23

「駅などに近い」「比較的古くて土地権利が厄介で再開発が難しい」「三階から五階程度の小さい商業ビルがごちゃっと集まった」「高層ビルや住居がない」そんな地域は多くあるはずです。
そんな地域ではいっそのこと、そのごちゃビルたちの「上」に巨大建造物を作ってしまうという手もあるのでは。

一階が全部駐車場になっているビルを、巨大にするだけのことです。
いくつか、柱になるごく狭くていい用地と、やや広い入り口のための用地だけ買収すればいいのです。
あとは、その地域全体で一番高いビルより高い、震度七に余裕で耐える頑丈な柱をいくつか作り、その上に何十階もある広い高層マンションを…

入り口のための用地自体タワー駐車場にして、降りた人は隣のエレベーターで上がる、と。
もともとそういう地域は駅が近いですから、駐車場はそれほどたくさんは必要ないでしょうし。

線路に近ければ、その巨大建築自体の日当たりも、線路に吸われるものも大きいでしょう。

駅のすぐそばに、膨大な用地買収や強制移転もなく駅前の商店も保護されたまま、大人数が住めるとしたら…

というか、線路の上という超巨大デッドスペースを、線路をまたぐ形で活用してもいいわけです。

それをいうなら、どんな過密都市にもとてつもない量のデッドスペースがあります…道路の上、ビルとビルの間。
建物内にトンネルがあって道路がそこを通る形で、なぜいけないのでしょう。
想像を絶する大震災で万一潰れたら?なら地下道は容認できないはずです。建て替えの時どうする?建てることができるなら建て替えることもできるでしょう。

22

間違った選択肢にとらわれていないでしょうか?

アメリカの傀儡独裁、共産主義、原理主義。そして(アメリカが主張する)民主主義。それらのどれでもない、誰も餓死しないし拷問されない道は?
反米の先には、何があるでしょう。

本当にアメリカが崩壊するか超孤立主義が政治的に勝利し、CIA謀略も含め海外にちょっかいを出す余裕を一切失ったら、世界は、中東やアフリカはどうなるでしょう。

イスラエル建国がなかったら、中東は…

そしてアフリカは、中南米は、どうであればよかったのでしょう。

ある時期から、世界の貧しい側の大半に、「現状は悪い」そして「悪いのはアメリカの(ソ連、欧米なども含め)の陰謀だ」という物語が非常に強く定着しています。
また民族意識・国家意識が異常に強くなり、「強い者が弱い国を侵略し制圧して新しい国を作る」ことがとことん難しくなっています。
なんとか生き延びているのはイスラエル程度、それも長い歴史のほんの半世紀ちょいでしかない、周囲の憎悪の強さや十字軍の歴史を思えば、百年後イスラエルはあるでしょうか?

本当に、「アメリカが悪い」物語は正しいのでしょうか?なぜ豊かになれないのでしょう?

21

人間にとって重要なのは、理性や科学などではなく……世界と向きあう方向性のような何かなのでしょう。
保守と革新といわれますが、それはその本来の思想とは事実上関係ない、もっと動物的で偏狭な態度。

自分と異なる考えを徹底的に否定し、科学的と名乗りながら、その根拠となる研究事実すべてが持論に都合がよく、そうでないものはすべて御用学者、という考えが反原発やエネルギー関連では横溢しています。
というより、環境保護団体は思想として誤っている、だから彼らが使いたがる自然エネルギーも誤っている、という態度がきわめて強くあります。
発明したのがナチスだろうとソ連だろうと、機関銃の威力に違いはない、とは思わないようです。
言葉にも科学にも、何の力もないのでしょう。この現実には。

ある人はなぜ右翼になり、またある人はなぜ左翼になるか。
それ自体がとても重大な問題では。
人が保守になったり革新になったりするのは、その人の中の、そう…ちょうど異性を愛するか同姓を愛するかと同じくらいに、心の奥底でほぼ生まれつき決定されている「何か」が強いているのでは。
人間の性格の深いところに、その傾向があって、まずその傾向が左翼になるか右翼になるかを決め、それから自分に近い群れに加わって影響を受け、それによっていろいろな問題への信じる答えを決める……
そこに理性が入る余地などほとんどないのでは?

その、左右を決める因子は、宗教上の信心深さにも関わるかもしれません。
さらに犯罪を犯しやすいかにさえも関わるかもしれません。

いや、従米軍事政権のように、左翼の存在自体が許されない国では、その左翼的な心理傾向自体を撲滅する必要があってしまうのでは。

これからの日本でも保守は強烈な反共指向があります。政治の不安定からそれが政権を取って暴走する可能性はあり、その時に「左翼の根源的な心理傾向」が、最悪の場合遺伝子が解明されていたら、それを軸に膨大な虐殺や公職追放がありえます。

「共産主義を避けるため、国民の下半分には自殺してもらう」これは正しいでしょうか、狂っているでしょうか。
逆にファシズムを防ぐ一番いい方法は、権威主義的傾向の持ち主や経済的弱者などヒトラーに投票しそうな人を皆殺しにすることでは?
それほど人はファシズムに流れやすいのですから。

「鉄腕アトム」で、人間に逆らうロボットの剣を複製してすべてのロボットに握らせ、反応したロボットを廃棄処分する……アトムの親も該当してしまう。その話を思い出します。

20

この今、児童ポルノ法単純所持禁止改正…

歴史全体が、自由や寛容を拒絶し、道徳・恐怖・刑罰の方向に、圧倒的な力で押し流されているのをひしひしと感じます。
逆らっても無駄なのでしょうか。
抵抗は無意味だ、もうだめだ…そんな圧迫感が強すぎます。

可決しなければ世界が滅びると思っている人々と、無関心で自由は守らなければならないことがわかっていない人々、対話は成立せず意見を言おうとしたら「一見道徳的には正論」で圧されて反論すらできない…
無力感で崩れそうです。

19

菅首相の断末魔かどうか知りません、孫社長もいろいろ言われています、が…

大規模な太陽光発電施設は、今は採算が取れなくても、作っておいて損はありません。
今はエネルギー密度が低く、夜間も、雲が出ても使えない不安定な電力でしかない、それは事実です。

でも、宇宙に極薄い鏡を打ち上げて姿勢を制御し、雲が蒸発する威力で光を集中することができれば……連邦型ソーラ・レイといえばわかる人も多いでしょう……365日24時間、かなりの密度でエネルギーを出し続けることができるのです。
宇宙空間の太陽電池からマイクロ波で送電するより、極薄鏡のほうが簡単で安いかもしれません。
というか宇宙なら鉄でも錆びませんから、極薄の磨いた鉄板でもいいのです。まあそれは重量と価格の問題で…

コストが高いといわれるでしょうが、それも軌道エレベーターができたら安くなるはずです。
他にも宇宙技術には革新の可能性はあります、大型輸送機をプラットフォームにするとか。

風力発電も同じです。
今は迷惑施設かもしれませんが、メガフロート技術ができてくれば、そちらに移設するのは容易です。

あと、太陽光・風力発電の、大災害時の非常用電源としての威力は自明です。
燃料輸送網、海や空の交通網すら寸断どころか爆砕されることがあることは、今回の大震災でまのあたりにしました。
地域ごとに風車と太陽電池があり、携帯電話の充電とラジオとヒーターの弱だけでも使えたら、十人に一人で炊飯器を使えたら、どれほどありがたかったでしょう。

18

日本人が道徳的過ぎることが、日本の足を引っ張っているのでは。
震災で日本の道徳性の高さが称賛されましたが、逆にそれはどれほど見通しが悪くてもデモ一つやらない、徹底した従順でもあります。

特に問題なのが「借金・義理は返す」「人に迷惑をかけない」「働かざる物食うべからず」という道徳です。

高度成長期では、「連帯保証」「借金を返せなければ自殺」でよかったのでしょう。
多少下手な経営でも儲かりました。身の回りには儲かっている人が何人もいました。地価の上昇で、郷里の山林にも価値がありました。
だからほとんどは失敗しても、儲かっている人が払うことができましたし、親が山林を売って返すことができました。
それでも返せないのはよほどひどい、ごくわずかなのだから、自殺に追い込めば勤勉倫理を高めるなどむしろ社会にプラスでした。
でもバブル崩壊からある程度経ってからは、身の回りの誰もがギリギリです。
それで多くの人間が返せなくなり、それでも自殺しろというルールが変わらなければ、社会の全体が自殺に追い込まれていくのです。
真面目に働く人が次々と破滅していけば、社会全体のムードが暗くなるのも当然です。
さらに起業が割に合わなくなり、競争が厳しくブラック化したフランチャイズしか生き残れないとなると…
パイはどんどん小さくなり、地価は下がり、借金と税金は今までどおりじゃ、それこそどんな商売も自殺の確率が高すぎます。
かといって働けば食えるわけでもなし、要するにほとんど自殺しろ、というのが、パイが縮小する時代に借金のルールだけを変えない場合の結論です。

借金網・保証人網がある以上、スクラップビルドというのは大量虐殺、社会破壊に他なりません。
借金と保証金に関するルールを変えてからスクラップビルドするか、または大量虐殺と割り切るか、はっきりさせるべきでしょう。
現状の、どうしていいかもわからず「小泉改革に対する反発」「ばらまきに対する反発」がぶつかり合っている状態は不毛です。

それ以前に日本では、スクラップはあっても危険すぎてビルドできません。業を行うには、いろいろな意味で厳しすぎる道徳がありますから。
借金は死んで返せという道徳。
破産を原則として認めず、あらゆる手を尽くすことを求める……破産したら、もう家族・親戚・友人・仕事関係、ありとあらゆる人間関係が破壊された孤児として放り出される、そこまでやらなければ破産できないし、そこまでやって破産したら死ぬしかないでしょう。
高度成長期はそこまでひどくなるのは例外だが、バブル以降はそれがあたりまえになってしまいました。
その以前の、傷が浅く立ちなおれるうちに破産する、という選択肢はない……すでに多くのしがらみがあり、自分が安易に倒産したら世話をかけあう関連小企業も倒産する、という網があります。
景気がいいときはいいのですが、でもそれは、景気が悪いと網ごと沈んでいくことになります。
その網は社会そのものでもあり、網が沈み多くの有能な人が自殺したり社会から去ったりすれば、社会そのものが崩れ腐っていきます。
社会などない、そんな古く非効率な社会など滅びよ、というなら、その一人一人の生きている人は?
弱肉強食飢えて死ね、自殺しろ、でしょうか。それで国が保つのでしょうか?
誰が生き延びられるというのでしょう?トヨタの幹部だけでは?サムスンで働ける超エリート以外死ね、では?その点韓国も心配ですが。

その、借金網ごと古い社会が全滅していくことは、ウォルマートに潰される中小店、保守の地の塩たちがますます原理主義化してウォルマートの出典を促す保守党に投票する悪循環も想起させます。
古い社会や絆はすべて粉砕され、新しい時代に適応できない弱者は自殺しなければならない、財政は破綻したから稼げぬ者を養う余裕などない…
古い社会、中小企業借金網や家族の絆、道徳から金を絞りつくして成長するのが新しい経済なのでは?これからの時代の実相では。
かといって新しく起業などとふざけてはいけない、ホリエモンを見よ…
生き延びられるのはトヨタだけですね。

さらに、余剰労働者や若者がまた重大な問題となっています。働けば食えた時代には「働かざる物食うべからず」でよかったのでしょうが、全員文のまともな仕事がないのなら、それは多人数に対する統計的死刑宣告です。
「誰でも頑張ればできること」がまともな収入に繋がらない時代でもあります。

冷厳な事実……大抵の人間には簡単な仕事しかできません。
今は簡単な仕事には、途上国の超低賃金労働者がいくらでもあります。
正確には「A入るのは簡単で、真面目に続ければ習熟していく」仕事が「B簡単にでき、習熟が無意味」な仕事に変わっていきます。「C入るのも難しく、高い能力が必要」な仕事に入る条件は際限なく上昇することになります。
  A:大工仕事、農業、旋盤など
  B:ただ担いで歩くだけ、マクドナルドなどマニュアル完備のアルバイト、高性能のロボットがある搾取工場
  C:ビルゲイツ

AがBになっていくのが趨勢で、Bの賃金が世界水準になるため、先進国で多数は結婚し子を育てることはできませんし、社会の一員としての尊厳も得られません。また途上国では働いても上昇できません…中国の農村出工員の大半が、一定期間働いたら放り出されて、「給料の上がる熟練労働者」の道から排除されているように。
先進国で、贅沢に暮らせるのはごく一部の、とてつもない天才たちと、生まれたときから群れをなす特権階級だけでしょう。
それで新しい仕事、と思って頑張っても、Cと思って学んでも千人に一人しか職を得られない、またはほとんどがBである仕事が多く、大多数は未来なき単純労働者になります。日本の「夢専門学校」の末路を見ればわかること。

ここで一つの選択があります。
●景気をよくする
●ルールを変える
●ルールを変えずに多数を破滅させる

新しい時代には新しいルール、新しい道徳、ライフスタイルモデルが必要なのだと思います。
連帯保証制度は高度成長のものであり、そうでなければ別のシステムが必要です。
一夫一婦結婚・持ち家人生が多くの人にあったのは高度成長期だけです。

江戸時代の武家は長男以外、よほどの幸運がなければ「家庭」は夢の夢、長屋の八っあん熊さんもそう…だからそれに戻るだけ、元々世界は過酷なのだ、大多数は過労死か餓死だが喜んで死ね、借金はちゃんと死んで返せというか古い者は死んでいなくなってくれるのが改革だ、というのが新しい道徳になりそうなんですが。

17

死刑や冤罪に関して、誰もがとても硬直した、建前だけの考えで動いていないでしょうか。

罪を憎んで人を憎まず、罪刑法定主義、抑止、被害者感情の是非、改悛……それらは、実際に社会を動かしてはいません。
本当に社会を動かしているのは、血と生贄、魔術の論理です。非常に原始的な感情です。
人は獣、呪術師、(遺伝子的には)原始人なのです。

冤罪はあたりまえ、どんなにたくさん冤罪死刑があってもいい……冤罪で処刑される連中はどうせ悪いことをしているから、自分や家族は悪いことをしていないから大丈夫、というのも人にとって、言葉にされない当然の前提です。

それは建前の言葉では説明できませんが、生贄と考えれば自明です。

16

津波の海水に汚染された広大な農地……それを、塩生植物農業の広範な実験に使えないでしょうか。

塩で汚染された農地は世界全体でも広く、さらに沿岸砂漠地帯は広大なんてものではありません。

15

人間は死ぬと、大小とも失禁するようです。
それは首を吊ったり絞めたりしたときだけでしょうか、それとも他の死因でも基本的に失禁するのでしょうか。

もしどんな死因でも失禁するのだとしたら、それでどれほど多くの推理小説が現実性を失うでしょう。
「殺してから別の場所に運んだ」場合、特に引きずったところや触れる犯人の服にはっきり匂いと色が残るとしたら…

14

こんなことになったら…
体罰賛美の教育評論家の子が教師となり、体罰で生徒を殺した。
評論家はその子の釈放を待って斬り殺し、自らも切腹した。

さて、そこまで体罰の信念を貫き、潔く責任を取る人に、社会はどう答えるでしょう。
それこそが体罰教育の正しさなのだ、と言うでしょうか。

そうそう、体罰があった昔も犯罪も汚職もたくさんありましたよね。
むしろ今は犯罪は、統計を見れば減ってます。
新聞とテレビしか見てない、統計を見ない人の多いことといったら。

13

日本には、ロシアとアルゼンチンのどちらかしか選べない?

いや、どちらも選べませんね。ロシアもアルゼンチンも豊富な地下資源がありますが、日本にはありません。

天然の良港と豊富な水資源、でも今はまだ水は輸出商品ではありませんし、農業も林業も他国に輸出する余裕などないどころか国内消費すらコスト割れです。

それにしても、ギリシャはどうなるのか…国を倒産させて国民も資源も工場も売り飛ばす制度がない以上、どうにもなりません。
まあ日本はもっと深刻ですが。

というより、元々「財政」自体が無理の塊です。
財政が黒字で借金がない、まともに返せそうな国なんて、どこにあるのでしょう。
定期的に大戦争がおきて全てが壊れなければどうしようもないのが、経済というものの実相なのでは。
本当に増税で返そうとしたら、無理にもほどがあるのでは?

12

日本は公的福祉において、かなり奇妙な何かがあります。

まず純粋な公的福祉が異常に少ないこと。
その割に、福祉が過剰だと思っている人がきわめて多いこと。
公的福祉そのものに対する強い不信感。
特に孤児などに対する制度が、虐待水準であると広く思われていながら、改善の動きがないこと。
公的福祉自体がある種の穢れとみなされ、利用者も穢れているとみなされる。

高度成長期では、福祉の必要は目立ちませんでした。
ただし、それも実際には、かなりの数の貧困層を「働けばいくらでも稼げるのに」と切り捨ててきただけです。

問題は、高度成長が終わり停滞時代が二十年続いても、「働けば食える」が「働かざる物食うべからず」に変じ、経済停滞に対する不安・不満を動力にますます強まっていることです。
実際には福祉が必要な時に、福祉に対する反感だけが強まっていく…

さらに現場でも政治の世界でも、爆発的に増える老人福祉ばかりで、それ以外の貧困層に目を向ける余裕はないようです。
口だけの「再チャレンジ」すら懐かしいほどですよ。

それを止める、無条件の生存権を肯定する流れはどこにもありません。
二十年後の日本がどんなおぞましいことになっているか、想像したくもありません。

11

僕にとって理想的な携帯電話。

折りたたみでない棒、普通より小さい画面をカバーし、クリップ(ペンをポケットに留めるクリップの幅広く頑丈なもの)でベルトやポケットに留められる。
ワンセグはもちろんメール・ウェブもなし。
普通に電話をかけられる。
着メロは別にいらない。
カレンダー・電卓は必要。
「何曜日の何時に鳴る」がいくつも登録できる。
防水耐衝撃。

以下あれば嬉しい機能

16GBのMP3プレイヤー(音楽のみでよい)
標準的なリニアPCM録音機能(カラオケで歌ってみたができる程度)
温度計、気圧計、GPS

スマホもガラケーもいりません。電話ができればそれでいいので。

ああ、あとUSBでパソコンにつなぎ、普通の光が壊れた時に外部モデムとして遅くてもネットに接続できるのも必要ですね。

10

人類はなぜ樹木を主食とし、樹木の葉を食べる動物を家畜としないのか……その問いの理由は、人類の農耕は森からではなく野焼きの草原から、というのが答えにならないでしょうか。
人類が利用している作物・家畜は、どれも「頻繁な野焼きによる草原」に相性がいいのでは。

さらにうがって考えれば、農耕は野焼きから始まったのでは?

野焼きが、オーストラリア先住民など非農耕生活を保っていた人々にとって重要な技術だったことは確かです。
ユーラシアなどの人類も、農耕以前に広範囲な野焼きで森林から草原に植生を変え、大半の大型動物を絶滅させていたのでは……農耕文明が切り倒したのは、そのわずかなあまり、万年焼かれ続けた草原の端に残る森だけだったのでは?
まず野焼きの後に芽を出し実をつける、成長が早く種が美味しい草や、太い根や地下茎などの塊を食べることを好むようになる。
それから、野焼きで焼けた土地に食べ残した種をまき、わざと芋の一部を掘り残し、後にはその芋の一部を焼いた土にも埋めて、収穫し食べることを覚える。

それはもう、焼畑です。野焼きと焼畑は、狩猟と遊牧と同じように、境界なしに緩やかにつながるものだったのでは。
今の焼畑は普通山間地で、森を前提にしていますが、平原で毎年焼いて種を蒔くのが、石器で草を刈り木を切り倒し、棒で土を掘って種を蒔く農耕よりも古いのでは?

麦など成長の早い一年草は、種が少し土に埋まっていれば焼かれた土地でもすぐ芽を出し成長し種をつけます。
同時に、イネ科の草には、地上部を食われてもすぐ葉を延ばし、固い籾殻の種ごと食われて消化に耐えて糞と共に排出され広範囲に分布を広げる、グレイザー草食動物と共進化した牧草の面もあります。
その性質は、根まで火がいかなければ、また種が十分地中に埋まっていれば、野焼きに対する適応とも言えます。
また芋・根菜など地下茎植物も人は多く使いますが、それも地面が焼かれてもまた芽を出す能力の高い植物です。
犬・馬・牛・羊など主要家畜も草原に強く適応していますし、移動力の高さは野焼きにも対抗できます。
ウサギやテンジクネズミは穴を掘り、それもまた野焼きに対する有力な対抗手段です。

例外的なのは森との相性がいい豚や鶏、湿原を源とする稲、南洋多雨林を原産とするタロイモ・バナナ・サゴヤシなどぐらいです。

れどころか、人間が好んで利用する樹木には、切られてもまた芽を出すものがオークや柳など多いですが、それは野焼きに対するかなりの抵抗力でもあるのでは。

少しこの仮説に対する否定的かもしれない根拠……中央ユーラシア遊牧民に、どれぐらい野焼きによる植生制御、焼畑への移行段階があったか、です。
あと最近読んだ本では、オアシスで狭い湿潤穴を掘り、そこで牛の蹄で耕させる手法が農業の起源では、という説がありましたが、多分そちらのほうが説得力が強いでしょう。僕は研究者でもなんでもないので。

ついでにいつも思うことです。
森林を主体とした農耕牧畜…ハキリアリの卵や幼虫、森の木の葉を食べるリクガメやオオトカゲ、巨大ナマケモノなどを家畜とし、ビタミンとデンプンを樹で補い、住むのも絞め殺しの木を種から編んで家にする文明であれば、今の人類のように森を切りつくして自滅することはなかったろう、と。

9

「色が派手で毒がある虫」と、「虫を食べる鳥」の進化争いと同じことを、「女を強姦する男」と「女」の間で行うことができます。
女は男に、たとえ殺されるとしても傷一つでもつける、男性器を食いちぎって抵抗することで、個々の女性は殺されても強姦をハイリスクにすることができます。
逆に男は、抵抗する女に膨大な苦痛を与えて殺すことで、女全てに抵抗してはならないと見せしめにすることができます。

それは理性的に行われることもできますし、感情の次元で行われることもあります。

8

路面電車のようなバスがあれば、かなりの省エネになると思います。

基本的には大型ディーゼルの連結バスの極端なもので、自動車用タイヤで自動車用舗装道路を通行します。
ただし連結数が多く、小型列車に匹敵する乗員数があります。
バスのように普通の道路を普通に運転することはできず、ほぼ自動制御で決まったルート、それもカーブがそれほどきつくできないので角を曲がったりはしない路線を通ります。

それ以前に、その交通システムにあわせて、主要地区間の道路自体を、ゆるいカーブだけで移動できるように再設計しておきます。
それで、路面電車の法を準用して走行するのです。

街中も再設計された決まった道を決まったように走りますし、また都市間も、専用に近いほぼ直線の一本道を整備して、そこを走るというわけです。

そういえば、大型車のハイブリッドをあまり見ないのはなぜでしょう。
大型ディーゼルの燃費自体が、これ以上ないほどいいからでしょうか?

7

ハードボイルド私立探偵を、犯罪組織が脅しています。

まず家族の惨殺死体を公共の場に放置し、その死体にこう記してあります……
「**に命じる、公共の場で顔がわかるように自殺しろ。
おまえが生きている限り、一日に一人、おまえの小学生からのクラスメートやその家族、口をきいたことがある人間全員、これまですれ違った人に至るまで、小さい子供から順に毎日一人、一人につき十日かけて拷問した上で惨殺する。
五日後に最初の標的を誘拐し、拷問を始める。五日以内に自殺すれば、誰も拷問虐殺されない。十五日後以降、毎日犠牲者が公開される」。

私立探偵は戦い続けることを選び、本当に幼児の惨殺死体がテレビ局の駐車場に放置され、その後も毎日あちこちに子供の凄まじい惨殺死体が、公共の人通りの多いところに放置され続ける…。

さて、どちらが悪いのでしょう。

マスコミが、自殺しない探偵を非難し始めたらどんな話になるやら。

あ、「その死体には誰であろうと手を触れてはならない。誰であろうと家族・友人全員を拷問の上虐殺し、本人が自殺するまで知り合いの家族全員に至るまで続ける。
警察を含め政府は服従しているはずだが、跳ね返りが出ないように厳重に成員を掌握することを、あらためて命令要請する。違反したら当該者ならびに責任者にも同様の処置をとる」。
も必要ですね。

これを考えると、国とか政府とかが存在していること自体が不思議です。
少人数の有能な組織で可能、阻止する方法は実質なく、それが実行されればそれだけで国家の「信」は根こそぎ崩壊します。

6

洗濯乾燥機とロボット掃除機は、家事を変えるでしょうか?
家事の機械化はあるところで成熟に達し、動いていないように見えますが。

また、介護の機械化は無理なのでしょうか。
できなければ、少なくとも日本は破滅します…大量の移民を入れない限り。
そして中国の自爆はもっとすさまじいものになるでしょう。まあ中国はいざとなればガス室を作れますが。

床ずれのない、トイレも必要ないマットさえあれば…。
それがあるかないかは、介護に必要な人数を大きく変えます。

それで思いついて思わず爆笑したのが…糞尿、人の老廃物や垢を好んで食べ、人の生きた細胞だけは食べない虫があれば、股間だけそれの入った密閉性のある容器を当てておけばトイレも介護も必要ないのでは?
想像したらただの拷問ですが、実際にそれも必要な段階かもしれません。

思いがけないところで家事・介護をより機械化できるアイデアは、ないのでしょうか。

5

「私は黒人差別などしていない」という人が、ある朝目が覚めたら黒人になっていたら?
その恋人は、家族は、職場は?

「差別心は当然ある、だが出さないように努力はするよ」以上のことは、人にはできないと思います。
「心からの反省」を求める日本の反差別闘争には、僕は同調できません。

ただ、それに似た可能性は、事実上誰にでもあります。
一部の幸運な人を除いて、みんな生きていれば、ある日目が覚めたら老人になっているのです。
そしてある日目が覚めたら、介護を必要とする事実上の身体障害者となっているのです。

普通に心身が機能しなくなる可能性も、誰にでもいくらでもあります。

4

ポストモダンやフェミニズム、反差別言葉狩りなどに見られる、テキストや行動の「意味を深く問う」態度は、共産主義やファシズムなど赤狩りの、全体主義の拷問の影響があるのでは?
さらにいえば、魔女裁判にも根があるのでは?

というより、人間の本性なのでは?人の内心は言葉や行動に表れる、だからそれを破壊していけば内心を正しく作り替えることができる、という本質的な思想は。

3

まさに大山鳴動して鼠一匹。

でも実際に不信任案可決辞職とか、総選挙とかになってどうなっていたでしょう。

絶対に確信できるのは、誰になろうと次の総理が「戦後最悪の総理」を更新する、ということです。
鳩山から菅になったときにも同じことを予想し、それは当たっていますので実績つきの確信です。
枝野・小沢・谷垣・亀井…誰であっても、期待通りの結果など出ないことは確信できます。

早期辞任、といっても次に誰、と考えれば、誰もが暗澹とするのでは?
さらに大連立にしても、総選挙から自民党に交替するにしても、それでどうよくなるというのでしょう。

それ以前に今この時期に総選挙をするとなったら、それは狂気を通り越していますが。

少なくとも、石原・橋下が指名されなかっただけよかった、と思っていましょう。
でもそれは…遠くない未来、まず間違いないという気がしています。
それまでにガンが出て死ねたらいいと、本気で願っています。

「過ち修整機能」が民主主義の長所だと思っていました。
科学・進化・市場も同じく、過ち修正機能があるのがその優越性の本質です。

でも、日本で何人首相が替わっても、政権交代しても何もよくならないのを見ると……
民主主義は「正しい政策をもたらす」のか、「正統性が高い」のか。
民主主義そのものの、得点評価はきちんとされているでしょうか。世界全体で。

逆にこのジレンマを…戦争で大勝利した名君が、実は王の子でなかった、王族の血すら一滴もなかったとばれたら、王と戴き続けるべきでしょうか、それとも処刑すべきでしょうか。

2

僕は前から、未来でどんなエネルギーが使われるかには強い関心をもってきました。
そして今度の大震災から、再生可能エネルギーの是非を中心にいろいろ調べてきました。

そこではっきり感じたのが、原発同様に再生可能エネルギーもイデオロギー性がきわめて強く、科学的な議論が事実上存在していないことです。
どの立場も「自分は全部わかっている」という感じで、自分を疑う感覚がまったく見当たらないのです。

さらに経済的というか思想的な立場によってエネルギーを判断している人が多い、としか思えないのです。経済思想と、再生可能エネルギーに対する評価が一致していることがおかしい、と強烈に思ったのです。
自然エネルギーの有効性・放射能の危険性・温暖化の有無・規制緩和の是非・捕鯨の是非・国旗国歌に関する判決の是非・憲法九条の是非…本来別々の問題のはずなのに、どちらの側も、同じ答列を出すのです。
二人の答案のエアウエエオアが同じだとしたら、それはどちらも全問正解か、または同じカンニングペーパーを使っているかです。
護憲側も新自由主義側も、自分が全問正解しているだけだというでしょう。
でも僕はそうは思えない、群れの同調圧力、無意識レベルの考えの傾向などによって同じ答列が出ると思っています。

その視点から議論を見ると、さまざまな前提のずれがあり、そのずれが意識されていないことに気づきます。
「太陽光・風力は有効か」「化石燃料は有限か」「どの技術が将来進歩するか」「技術の進歩に補助金は有効か」それらがまったく違い、それらに注意してみると矛盾も多いのです。

また、人間性について、どちらの立場の論者もどの程度認識しているのかも怪しくなってきます。
人間がどれほど、信じたいものを信じる・権威を信じる・仲間の同調圧力で信じる・結論からデータをねじまげる生き物だか、この人たちはわかっているのだろうか…そう思えてなりません。
どちらの立場も、自分の結論を支持しない研究やデータを「御用学者」と決めつけているのがはっきり見えます。
そう考えたら誰も何も信じられない、というのが正直なところです。

そう思って考えてみれば、誰なら「再生可能エネルギーで脱原発はできない」といえるのでしょう。
それに必要な分野数、特に最先端のデータをどれだけ人は学べるのでしょう。
「識者」たちは本当にわかって言っているのだろうか、それとも…
だからこそ実証実験を。再現可能で細部まで公開された実験以外、何も信じられません。

僕自身の意見は、現状で日本本土では太陽光・風力発電は、量産によるコストダウンがあるかどうかの実験にとどめ、コストダウンのための研究に投資すべきでしょう。
現実に、今日本が原発を削減し、また世界全体の二酸化炭素量を減らすには、日本本土では都市部での高性能なコジェネ天然ガスを増強し、外国に日本の先進的な石炭火力発電技術を押し付けることだと思います。
ただし、各地域に、災害時に活用できる程度の太陽光・風力発電設備はあったほうがいいでしょう。
本命は洋上風力・大深度地熱などの新しい技術、それだけでなく高速増殖炉や核融合炉、そして軌道エレベータ前提の宇宙太陽光、海水灌漑バイオマスや外洋施肥海藻養殖などです。

一言で言えば「いろいろやろうぜ」「やってみなくちゃわからない」ただそれだけのことです。

問題を整理してみましょう。

●議論全体にイデオロギー汚染が激しい。
親原発側からは反原発=エコロジー=サヨク=悪という感情を感じるし、反原発側のイデオロギー性の強さは言うまでもない。
自分が人間であること、人間の弱さを自覚せよ。

●「技術進歩の条件」という厄介な問題。下手をすると陰謀論。

●反再生可能エネルギー派には化石燃料・ウランともに枯渇してからのビジョンがないこと。脱原発派は、再生可能エネルギー依存文明の生活水準に関して、冷蔵庫もエアコンもない非技術文明か、現在と変わらない快適さ・情報・平均寿命を享受できるのかを明言しない。

●唯一信じられるのは、科学のみ。イデオロギーは拒否する。
本当に知っていることは何?再現可能な実験で実証できることは何?
知を確かなことだけで固め直し、権威や願望から生じた嘘を削り落とすこと。

目的を言えば、できるだけ火力発電も原子力発電も使いたくないです。
火力は人が死ぬ、温暖化があるかもしれない、政治的に不安定、いつかなくなります。
原発は事故ると怖い、いつかなくなります。
どちらも「いつかなくなる」だけでも充分ですよ。
あと、省エネルギー産業構造は、それだけで儲かるはずですし。

1

アンケート内容

1太陽光発電・風力発電は、現時点の日本において、原発・火力に代替する基幹エネルギーとなり得るか

2現在または将来、再生可能エネルギーで現在の地球人口の延長の大人口が、肉を食べインターネットにつながりエアコンと冷蔵庫を使う生活が、可能か。
それとも再生可能エネルギーは、永久機関が不可能なのと同様原理的に決して文明を支えるエネルギーにはならないのか

3遠い将来において、人類は

A科学技術を放棄し、江戸時代の水準を保つ生活
B宇宙に進出した高度文明
C現在の延長、地球での情報文明

のどれ?

Aの場合には、地球の許容人口は何人?多すぎる人口を虐殺する必要がないか?
Cの場合、遠未来のエネルギーには何を用いている?

4化石燃料・ウランは有限か?
無限であっても、永遠に好きなだけ燃やし続けることは可能か?
有限であれば、枯渇後は何をエネルギーとする?

5将来の技術進歩の可能性。研究開発次第で、発達しうる技術は?

「核融合・高速増殖炉」
「化石燃料採掘技術」
「地上型太陽電池・風力発電」
「在来型(陸上淡水農作物)バイオマス」
「浮体洋上風力・大規模砂漠太陽熱・宇宙太陽光発電」
「超伝導送電線・超蓄電」
「軌道エレベータ」
「海水で育つ稲・大収量塩生植物・外洋施肥による大規模海藻養殖」
「大深度地熱発電」
「太陽レーザーでマグネシウム、水素」
「エネルギーに関する技術進歩はない。すべての技術は数十年の年月によって検証され、火力・核分裂原発・ダム水力以外はすべて非現実的と実証された」
「想像を絶する技術が必ず出る」

将来の発明は予測できないのならば、最悪……何も発達しない事を前提とすべきでは?その場合、化石燃料もウランも枯渇した後どうやって九十億を食わせる?

6現時点において最適の選択は?

A安全な原発
B火力発電
C地上での太陽電池・風力発電を大量生産
D地熱発電・浮体洋上風力発電・大規模砂漠太陽熱発電・宇宙太陽光発電の実用化
E技術放棄

7研究開発の方向は?

A政府は賢明ではない、補助は一切不要、市場に任せれば最善が選ばれる
B政府が原発や石油にばかり金を出すから風力・太陽光はコストダウンできない。風力・太陽光の研究開発に投資せよ
C風力・太陽光が使えないことは実証済み。今活躍している技術の増強に金を使え
D高速増殖炉・核融合に力を注げ
E浮体洋上風力発電・大規模砂漠太陽熱発電・宇宙太陽光発電を目標に、メガフロート・軌道エレベータ素材・超伝導送電線
F地熱発電・メタンハイドレート
G科学技術を捨て自然に帰れ

8人類全体の目的は?

A文明、人類自体の、誰も餓死させないことを前提とした存続・発展
B膨大な人数を餓死させ、人類文明が瓦解するとしても、最後まで「正しい」階級秩序と社会道徳を守り通すこと。自分が芝生と広い家とSUVの豊かな生活を享受すること
C宗教、新自由主義またはマルクス主義そのもの。文明やエネルギーは重要ではない、正義が勝利すれば必ず永続繁栄する
D環境との調和……人類の大半を殺し、残る人がどれほど貧しく悲惨な生活となっても。

9現時点で再生可能エネルギーの率が低い理由は「根本的に使えないから」「石油・原子力に莫大な補助金が注がれているから」のどちら?
ヨーロッパの再生可能エネルギーは欺瞞?
太陽電池・風力発電は、量産によるコストダウン・研究開発による進歩があるか?それとも石油の無駄?

10地熱発電について

11あなたの経済的な思想傾向は、様々なエネルギーの評価とは関係ない、エネルギーの評価は科学的な判断だ、と自信を持って断言できるか

このアンケートは全人類が、少なくとも今日本で震災・原発に関して議論している人全員、ちゃんと答えて欲しいです。

僕の答え?

1 不明、やや難しい?

2 わからない。軌道エレベータ・長距離超伝導送電などが条件?

3 B希望。でなければ滅亡では。

4 有限。断言できる数少ないこと。

5 何も予想できない。広く浅く、最悪を予想せよ。

6 事実上どれも。大震災に耐えたいくつかの原発と同水準な原発は当面使っていいし、短期間で量産できる比較的小型の、廃熱を再利用できる火力発電を増やすべき。また新エネルギーは広く浅く、あらゆるやり方を研究せよ。人類の科学技術水準全体を高めることが基本方針。

7 E

8 A

9 やってみなくちゃわからない、ただし陰謀説には警戒せよ。

10 なにも知らない。

11 自分が影響されやすい人間に過ぎないことを計算において、偏見なく確かなことだけを前提に、自分を疑うようにはしている。