枕元の計算用紙

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30

言葉はそれだけでは価値がありません。
誰にも読まれなければ。
そしてその、誰かが言葉を読むためには、何かが必要なのです。
内容だけでは誰も読まないのです。

何らかの、そう…魔術的防御を破る、と考えれば一番わかりやすいでしょう。

ここで必要なのが、「思想の人間工学」というべき概念です。
袖が二つある服が人間の体型には合います。ナイフの柄の断面は円筒より楕円のほうが、いや楕円と長方形の平均ぐらいで前後にもコークボトルにくびれているのが、人間の手には合います……ハードな用途には。繊細な用途には、細長く薄い板が最適です。
どれほど性能がよくても、人間向きでない道具・武器・家具は用をなしません。「イカ型宇宙人用のパイロットシート」には、地球人は座れません。
同様に、物語形式、恐怖を煽る感情的絶叫が、人間には合います。

バトルロワイヤルに善悪はありません。だが強弱はあります……よりすぐれた殺し屋が生き延びます。
よりすぐれた思想家というのは、正しさではありません。「より人間好みの言葉を構築できる」こと、それも「その時代の人間の好みに合うこと」、さらに師に気に入られ、編集者を説得する能力、出版社の優れたスタッフを集める運すら含めてのことです。

というかバトルロワイヤルでは、中の数人が特殊部隊員だとしても、誰が生き残るか九割方運です。
どれほど頭が良くても誰にも注目されない人より、下らないことしか言わないけれど書店員の思いつき一つでベストセラーとなった人のほうが、「優れた思想家」なのです。

「ユークリッド原論」より「わが闘争」のほうが、「虹の解体」より「聖書」のほうが、人間には合っています。
だからそちらのほうがより読まれ、真実とされ、多くの人を動かせます。
ただそれだけのことです。

思想が真実かどうかなど、元々何の価値もなかったし、これからもないでしょう。

誰もが自分が絶対真実だと叫びはしますし、一つの声が共同体を埋め尽くすこともよくありますが。 

29

反原発デモの報道が小さかったことが批判されています。
でも反フジテレビ・反韓流デモも報道が、小さかったどころかなかったと批判されています。

要するにマスメディアは、どちらだろうとデモは報道しないことにしたようです。

28

台所のコンロは、最も効率がいいのでしょうか?
かなりの熱が漏れている気がします。
料理してるとかなり汗をかきますし、冬の朝は料理をすることで暖房のかわりともなります。

かまどと暖房を統合したオンドルやペチカが、火を用いるには最高とも聞きます。
囲炉裏も多くの熱を持つ煙を家全体に広げるため効率がいいそうです。

電磁調理器は鍋の内部からの発熱で熱の無駄がないとされますが、元々発電所や送電線でかなりのエネルギーをロスしています。

台所のコンロに、改良の余地はないのでしょうか?

他にも、普通の家庭生活にはかなりの省エネの余地があるでしょう。
まあ、冷蔵庫とエアコンを最新にし、白熱電球があれば蛍光灯にするだけで、かなりの電力は節約できますが。

27

人類は地球から出ていく方がいいと僕は思っています。
要するに、子供は家から出て独立しなければならない、というのが考えるきっかけです。
今の人類は母なる地球を食い荒らしているだけ、それより家から出て自活し、むしろ母を養う義務すらあるのでは、ということです。

そうするにしても、宇宙だけでなく地下・海上・海底もあるし、そのほうが楽かもしれません。
今人類が圧倒的に負担をかけている、陸上の降水があり極地でない、普通の植物が生育できる地域への負担を減らせばいいのですから。

宇宙は金属資源補給と大規模宇宙太陽発電によるエネルギーに徹してもいいでしょう。
いや、大深度採掘が低コストでできるようになれば、金属資源も地球で得られるかもしれません。

地上の専有面積は狭い出入り口と電気受容アンテナのみ、生活は地下で大規模に。
それでも人類圏に専有されている地上を生命圏に返還できます。

ただし、地球である限り、「すべての卵を一つのバスケットに入れるな」にはなりません。
地球が吹っ飛んだら終わりです。

未来……基本方針「すべての卵を一つの籠に入れない」「地球の砂漠以外の陸地は極力自然生態系に返す」
・「すべての卵を一つの籠に入れない」ための宇宙避難所
・恒星間播種船
・静止軌道リング、水星軌道太陽光発電所などを用いた膨大な電力で、海上・砂漠に地球人口の大半を移住させる
・前提となる技術は軌道エレベータのみ(極超音速スカイフックなら現時点で可能)
・砂漠沿岸での海水灌漑、大規模な海水淡水化による食糧・繊維生産と高密度都市の建設・維持

あと、地球生態系に負担をかけず人類が「生活」するためには、サハラ砂漠の緑化は必須だと思います。
そのためには「コンゴ河の水を全部巨大運河で持ってくる」のと「極超音速スカイフックを造り、それで宇宙太陽光発電システムを打ち上げ、それで沿岸で海水を淡水化して、ポンプとパイプで運び上げる」のどちらが安上がりでしょう。

また、アマゾン・コンゴ河・東南アジアなど水の多くが無駄になっている熱帯雨林大河沖に大規模なメガフロートを作り、そこでアゾラ窒素による水田稲作、という手もあるかもしれません。
カナダ・ロシアの北極海に流入する巨大河川の膨大な淡水を、宇宙鏡からの日光で活用できれば、それでも「人類がいなくても豊かな陸上植物が繁茂する地域」を潰さずに人類が生活できるでしょう。

26

きわめて多くの、「まったく売れない物語作家」たちがいます。僕もその一人です。

それは二種類に分けられるでしょう……希望がある人達とない人達。
出版社、特に賞に送っている人たちと、読まれること自体ほぼ諦めている人たち。

どちらも現実には、ごく低い確率でしか希望はない、自分でキャラクターを創造し、自分だけで消費しているようなものです。
実際問題としては、それらには何の価値もありません。

もし、昔とある作品にあった、あらゆる作品のキャラクターが生きている別世界があるとしたら…それはどんなところでしょう。

25

ふと思い立って、この「枕元の計算用紙」の過去ログの、過去から順に「原発」の語を見てみました。
それほどぶれてはいません、「この地震国で原発は危険だろ、テロだってあるし」「でも原発をなくすなら、風力なり太陽光なり頑張らないと」です。

それにしてもいろいろな意見がありますが、それを一つにまとめることはできないものでしょうか。
科学的前提すら違う、さまざまな論者がいることを、皆どれほどわかっているのでしょう。

24

ニュートリノが光速を越えた、というデータ。

もちろん事実なら、相対性理論が根底から否定され、物理学がひっくり返ります。

といっても、相対性理論は膨大な検証を経ています。
素粒子の崩壊確率すら、相対性理論の予言と、恐ろしいほど一致しているのです。

といっても、ニュートン物理学も、莫大な精密な検証で証拠立てられ、確立された物理学でした。
ごくわずかな、水星軌道などの穴をのぞいて…
といっても、今の物理学にも、ダークマターやダークエネルギーの正体がわからないなどの穴は充分にあります。

僕は今、歴史の変わり目にいるのでしょうか。

つくづくニュートリノはおさわがせです。
太陽ニュートリノ問題のときも、これが新しい物理学への扉かとわくわくしました。

さてどんなことになるか、楽しみにしていましょう。

23

どちらにしても、日本には現実的な希望はない……

右が言うように、「欧米白人に対する抵抗の尖兵」としても、完全に敗北し民の大半は骨を抜かれ、目覚めたとしても中国韓国は「白人と戦う有色人種」の同士となることを金輪際同意せず、実質四囲を敵に囲まれています。
ましてアメリカと全面戦争して勝利できる希望など一片もありません。

左の言う「憲法九条という理想」、日本が非武装中立国家となり全員が心から改心して自発的に富を捨て、その崇高な決意で全人類を改心させる希望も、また一片もありません。

アメリカの走狗、落ちぶれ高齢化した元経済大国として世界に影響力を与えられぬまま沈滞する、現状維持がいちばんありえて、いちばんましといえるシナリオです。
憲法改正も不可能でしょうし、中国に征服される可能性も高くはないでしょう。アメリカと中国のにらみ合いがありますから。
ピノチェト型クーデターもどれだけあり得るか……

ほとんど現実的なシナリオはない、言いかえれば選択肢はないのです。
すべての政治も論壇も、日本では無駄なのです。

元々、日本の論壇は左右の乖離がひどすぎ、右も左も政権を取れる言論ではなくなっていて、政治との関わり自体がないに等しいのですが。
ま、アメリカも民主党と共和党の乖離がすごいことになっているようで…それでもネーダーやチョムスキーから見れば同じ穴ですが。

22

トウモロコシバイオエタノールという明らかにCO2削減ではないエネルギーが使われ、原発が強引に社会にとって欠かせないエネルギーとされる……同様に、「よくない」エネルギーを強引に社会の中心に据え、実際には膨大な石炭や石油を浪費している、そんな解も充分あり得ます。

では、逆に、あるエネルギーが「いい」か「悪い」か、どうすれば正しく、反証可能な実験で、反論の余地なく定められるのでしょうか?
コスト比較で済むでしょうか?

ついでに…安定したエネルギーが欲しい。富士山の噴火が不安だ。
なら、富士山の地下のマグマに地熱発電を突っこめばいいのでは?
国立公園だからできないのでしょうか?

洋上風力発電実験や外洋施肥に対する環境保護団体の反対など、脱原発・化石燃料の模索が環境保護と抵触してしまうのが歯がゆくてなりません。
では環境保護団体はどうしたいと…

21

戦闘シーン、エッチシーン、拷問シーン…どれも今は強すぎます。
実質、やまなし落ちなし意味なしの、「拷問だけ」の話でいいのでは。

「世界一の拷問芸術家」を競う大会が闇で行われ、エントリーされた人には好きな人数・プロフィールの犠牲者が与えられる。
それこそ「傭兵団に制圧されたアフリカの某二千万都市」すら好きにしていい…
延々と、何十万人という犠牲者が次々と拷問虐殺されていく、それだけをひたすら描き続ける、と。

20

人間は常に上下関係と平等を、どちらも激しく求めます。それは人間を形成する矛盾でも、特に重要なものの一つです。
人類という動物には、「狩猟採集移動群れの平等主義」と、それとは違う強者独占・弱者家畜化の、二つの「本能」があるらしいことです。

原始生活をする、きわめて多くの人々に、強い平等主義が見られます。
また、「最後通牒ゲーム」…二人に千円を渡す、配分割りはAが一方的に決めていいがBは「二人とももらう」「二人とももらえない」を選べる、というゲームでは、サルや自閉症児はAが999、Bが1という「両方が最小限でも得をする」を選ぶのに、普通の人間はできるだけ半分を選んでしまいます。
Bは一円ももらえなくても、十円では我慢できないのです。

反面、少しでも農耕を覚え人口を増やしたら、南アメリカ帝国を見ればわかるように例外なくきわめて強いピラミッド構造を形成します。
家父長が強いのも、新旧大陸共通します。

特に厄介なのが学校ですね。
子供はギャングのように上下がはっきりした群れ構造を自然に作る傾向がある、でも学校の建前では平等…いじめを激しくするための構造にしか思えません。

19

いい効果があることがわかりきっているのに絶対実行不可能なことがいくつかあります。

麻薬合法化

全国民の指紋・番号の統一リスト

花粉症根絶のために放置されている杉・檜人工林を広葉樹に植え替え

重要なアレルギーを目につくところに刺青

どれも、それをしないほどにマイナス効果が大きいのでしょうか?

18

体育会系の論理では、人間は屑です。
完璧で当たり前であり、人は完璧ではないのですから、僅かな瑕疵でもどれほどぶちのめされても足りない屑です。
ただ「殴られずに一日終わる」こと自体、絶対に不可能なのです。

それが正しいと思っているかどうかが、人間の重要な分かれ目です。

完全で当たり前、際限なしの自己犠牲が当たり前、本来は感謝の対象ですらないぐらいに当たり前。
際限のない自己犠牲が「当たり前」
超睡眠不足の超過重労働が常態化した運送会社で、居眠り運転による大事故が起きても、それは自己責任で運転手が悪い、というのがこの国です。現場で今、睡眠不足で事故を起こした運転手がどう扱われているかは知らないですが…昔は組織内でかばい、今はただ自己責任と放り出されているのでしょうか。

その背後には、人間はすべて不幸でなければならない、という影の教義があります。
それを信じている人々は、驚くほど多いのです。

彼らの理想世界。
ゲームも漫画もテレビも、小説すらない。
人はただ聖書かそれに類する道徳書を暗記するだけ。
または文字そのものが一部エリートのみで、大多数は家畜同然。
誰にもいかなる欲望もなく、ただ「昔の、我欲まみれのこの世の地獄」に対する恐怖だけがある。
フィクションとか楽しみとか歌舞音曲とかは、昔の恐怖として語られる絶対に禁止されたこと。
上位者・伝統に絶対服従することが唯一生きる道で、常に逸脱者が残虐に処刑される。
全員が、際限のない献身と無欲、拷問でしかない日々を心から勤勉に生き、報酬を求めず全身全霊で努力し、短い寿命で死ぬことが当然。
すべての人間が失敗ばかりする、当然の道徳規律を守れぬ屑であり、「カラスが鳴かない日があってもビンタのない日はない」が当然。

修道院ベースの、近代の「学校・軍隊・工場・刑務所」システムがまずその「理想」に沿っています。
現状は、いつか千年王国に戻るという希望がある妥協、滅びるべき大淫婦、大いなるバビロン(ヨハネ黙示録)です。

日本もそれに奇妙なほど適合しています。日本の伝統のどこか、寺か武家道場に、それに近いところがあったようです。
それが戦争のときに、軍隊や隣組を通じて日本全体に蔓延し、それを否定する圧力が強まりながらも管理教育・体育会系・刑務所・規律重視企業などでしぶとく生き延び、実際には日本の強固な岩盤となっています。

その絶対道徳世界のもっともおぞましい部分は、徹底的なポルノ規制・純潔主義と、大人による子供の性的搾取の常態化が共存しているということでしょうね。

17

小説は基本一人で書きます。まあエラリィ・クイーンのような例外はあるとしても。
それに絵と編集者、三者です。
翻訳者を入れても四者。

マンガも基本一人+編集、原作があることもあり、また単行本は大抵デザイナーがいます、か。
いや、マンガにはアシスタントというものがあります。
それはときには、かなりの人数の、ある意味組織ともなります。

組織といえば、翻訳家は個人名を出していても、実際は膨大な弟子たちを含めた組織であることもあるそうです。

映画、テレビドラマやアニメ、ゲームなどは膨大な人数が関わります。

少人数メディアと多人数メディアにはどんな質的な差があるのでしょう。

16

いじめ防止として、「監視」が選択できるようにしたら?

隠し持てる大きさのカメラと録音機、その情報は無線で飛ばされ記録室で記録される。
生徒は誰にも言わず、置き場から「盗み出して」身につければいい。

逆にそれで人を陥れるには?

あと、いじめが「群れ内での上下確認儀式」と「群れの参入儀礼」「群れ内での処罰」の混合だとしたら、それぞれを明白にすればどうでしょう。
まず自分がどの群れの一員なのか、また群れに入らないことを選ぶならそのことを、誰にでもわかるように明示する義務を全員に。
群れの内部での順位も、外から見えるように明示。
それと参入儀式、上下確認儀式、処罰儀式も公の場で行えるように。

それでいじめが暴走する可能性は?

15

どこもかしこも財政が大変だそうです。
なら、「誰も餓死させないことは徹底して、あとは大鉈」というのはなぜ誰も言わないのでしょう。

鉈が好きな人は、たくさんの人に餓死して欲しいのでしょうか。
逆に鉈が嫌いな人の、累進課税強化・再配分による処方箋で、成功例はあるのでしょうか。

もっと怖いのがアメリカです。
ティーパーティーが話半分であっても、まちがって政権を取ったら、どうなるのでしょう。

14

「空はなぜ青いのか」
…なぜ、「血はなぜ赤いの」という、本質的には同じ問いではないのでしょう。

まず、「青いって何」と問い返します。

科学的にははっきりしています、ある波長の電磁波です。
さらに、人類という動物、一部の動物が、「ある長さからある長さまでの(地表に到達する日光で一番強い!)波長の電磁波でものを見る」という共通点が前提にあります。
その多くは白黒ですが、人類など一部は「光の波長を判別し、比較記憶することができる」のです。
判別だけでは意味がありません、比較しなければならず、比較のためには記憶が絶対に必要です。
記憶のない生物にとって、比較は意味がありません。

いろいろな表面が反射する光の波長を比較することで、それが何でできているかを直感的に把握できるのです。形の上での擬態がうまくいっていても色で丸見えということもあります。
また人類の先祖であったサルにとっては果物が重要な食物だったでしょうが、果物は種を遠くに散布してもらうため「私を食べて」というメッセージを色として出します。
色の区別と、「サルの子供が蛇を見分ける」ことが重要だという研究も最近あるそうです。
それを検出できるように進化したのも当然です。

さて、青。

地球の大気圏の厚さの、大気…大半は窒素4:酸素1、微量に二酸化炭素・水蒸気・メタン・アルゴンなどが混じる気体。
それをこの太陽の光が通過したとき、光が原子に当たって電子の殻に吸収されてエネルギーを与え、その電子が元に戻る時に出す一定の波長の光。
その組み合わせが、この波長。

それが一定の波長であること、それ自体が「空はなぜ青いの」という問いの事実上の答えです。

では、なぜどんな波長でもいいはずなのに、この波長なのでしょうか?
そこまでくると、人間原理が出てくるでしょうか。より大気が厚い惑星では金星のように温室効果で水が液体にならず、生物が生じない…窒素原子が別の波長を発するように物理法則を改変すると、核融合に不都合が出て地球ができない…そのような話なのかもしれません。

その波長を人は「青」と認識します。言葉にし、ほかと区別するのです。
空と地上にたまった水の一部の状態以外、青は人類が進化してきたジャングル・サバンナではさほど多く見られる色ではありません。
比較的少数の花・実が青です。
また人体であれば皮膚に近い静脈、アフリカで進化していた段階においては少数の人の瞳などに青はあります。
比較的小型の、昆虫やカタツムリの内臓や表面にも見られる色です。
鉱物では青は比較的少数ですが、サファイアやラピスラズリなど存在はします。
しかし緑・黄・赤ほど、多数見られる色ではありません。

13

牛のマクドナルド、鶏のKFC。では豚は?羊は?鶏卵は?魚は?
ホットケーキ・ポークソテー・豚の内臓や耳などと豆を煮込んだ具沢山スープの三点を中心に、冷凍したのを解凍しレンジ加熱する自販機で、「豚のファストフード」とできないでしょうか。

また、「ダイナー」(簡易食堂)というのは日本にはないのでしょうか。
ホットケーキ・スクランブルエッグ・ポークソテー・ソーセージ・豚と豆を煮込んだスープを中心に…これは人手があったほうがおいしいでしょう。
あとミキサーで冷凍した野菜や果物をジュースにし、ヨーグルトを加えるのもあっていいでしょう。

さらに最低限の食べ物だけの店…各種の粥を中心とした店もあったら嬉しいですね。
玄米、五分づき玄米、白米。大麦。オートミール。
その暖かい粥だけ、基本的にトッピングはなしで単純に。
焼きたての、小麦粉と塩だけ、ライ麦8小麦粉2のサワードゥなど単純なパンがあってもおいしそうです。

12

世界的に恐慌の噂すらあります。
それほど世界的に、需要不足が深刻なようです。

今、人類にできることは何もないのでしょうか?
何度も言っている事ですが、マレー半島横断運河も、人類には作る余力がないのでしょうか?

大法螺といえる超巨大土木工事は、誰も思いつくことすらできないのでしょうか。
金あまりの需要不足で、国家財政だけが借金まみれ、ではどこに金があるのでしょう。

今もなお貧しい生活を送っている五十億人。
それを、五十億の冷蔵庫需要にすることは、絶対に不可能なのでしょうか?

さらに必要とされる、次のエネルギー。
温暖化は結局間違いだと世界の科学界が合意しているのでしょうか?
原発を使うにしても使わないにしても、どちらにしても膨大な人口を考えれば、ものすごい量が必要でしょう。
太陽光や風力は使えないと仮定しても、高効率石炭発電やガスコジェネに切り替えるだけで、莫大な二酸化炭素を節約し、膨大な需要を世界中で生み出すのです。
さらに世界全体の、破壊された森林を治すことは、莫大な需要とならないのでしょうか?

何より宇宙、海、地下。人類にはまだまだフロンティアはあるのです。
コロンブスから始まった、人類の生存圏拡大への情熱は、完全に終わったのでしょうか?
これが人類の、ピークなのでしょうか?

多くの人が、多くのことを「できる」「できない」と決めつけ、それを前提としています。

そして今、世界のほとんどの識者たちは、人類は全く無力だ、何もできないと思っているようです。
もう進歩は何もない、千年後もスペースコロニーも恒星間宇宙船もないと確信しているようです。
コンピューター以外の進歩はないと。
戦闘機の最高速度はマッハ2.2だと。
千年後も地球全体では毎年何千万人も餓死し、家畜を殺して肉を食べている、と。

ではどの程度のチート能力があれば、今の地球から紛争・拷問・残忍な刑罰・言論抑圧・飢餓貧困を消し去れるでしょう。
特に、「世界のみんなの心を操る」だけで、物理的には何も加えられない、それでは何もできないのでしょうか?

考えていくと、需要がないということが不思議で仕方がないのです。

11

9.11の影響は…アメリカを怒らせ、理性を欠いたイラク・アフガン戦争に集中させました。
それでアメリカは評判を大きく落としました。

でも、決定的にアメリカを攻撃、というより崩壊させたければ、人種・貧富・保守と新価値観などアメリカをすでに分断している断層線にクサビを食い込ませ、内乱に陥れるほうが有効なはずです。
「白人が黒人を皆殺しにしようとしている」「黒人が白人の皆殺しをたくらんでいる」と充分な人が信じれば、それだけでアメリカは、全面核攻撃よりもひどい破滅なのです。

何より重大な問題は、「ではあなたがあの日のアメリカ大統領だったらどうしていた?」です。

あと、もう一つ重大なこと。ブッシュ前大統領を非難するのは簡単です。でも、それが彼の功績だったのかは永遠にわかりませんが、この十年アメリカの大都市で核テロがなかったことだけは事実です。

そういえば、あのテロで日本人も二十数人死んでいます。
でもそれも、「パレスチナを迫害するイスラエルの側につき、他にも世界中で人権侵害の限りを尽くす、邪悪な資本主義帝国であるアメリカの側についている日本人の、自業自得」でしょうか。

10

第二次世界大戦後の、アフリカ・中南米・南アジア・中東の独裁者たち。
無数の残虐な伝説があります。

でも、彼らを単なる「王」と考えると、その行動には違和感があります。
歴史上の「王」たちは暴虐と残虐、私利私欲は共通しますが、別の行動もしているのです。
対外征服。
巨大モニュメント。
インフラ整備。
この三つを、独裁者たちはなぜあまりしないのでしょう。

モニュメントがないわけではありません。しかし、彼らの莫大な富に比して、エジプトのピラミッドとは比較になりません。
自己神格化もないわけではないですが、古代エジプトやローマに比べてみみっちいとすら言えます。
機能する対外征服もほとんどありません。
そして道路・治水などのインフラを整備するのも、覇王の本能のようなものですがそれをせず、ひたすら一族の私利私欲…全く理解できない何かに費やしているようです。
モニュメントもインフラ整備も、どちらも「半ば狂った支配欲・自己全能感再確認・永遠の生願望」に有効なのは、どう見ても極悪としか言いようがない始皇帝などの行動を見ればわかるのに、それをしないのが不思議なのです。

やはり、先進国・本当の金持ちたちという「本物の権力者」がそれを禁じているのでしょうか。
どこかの狂った独裁者が「全アフリカ征服」に、乗り出す前にヨーロッパから派遣された暗殺監視団に殺されていたのでしょうか。
超巨大モニュメントも。
インフラ整備も、許されなかったのでしょうか。

貧しく人権が侵害されたままにする、拷問虐殺・援助の私物化はいくらでも容認するが、統一帝国やインフラ整備は一切容認しない、それが欧米先進国の決定だった、というサヨク陰謀論が正しいのでしょうか?

9

今の技術・素材で、最も合理的な住居建築はどのようになるでしょう。

前提
住むのは人間。電気・ガス・水道、他にもさまざまな、新しくできるかもしれない線を含むライフライン。
自動車。
できるだけ冷暖房・照明のエネルギーを少なくする。

セメント・鉄鋼・アルミなどを作る際のエネルギー、施工時のエネルギー、暮らし続ける時に消費するエネルギー、廃棄解体リサイクルのエネルギー、それぞれどれほどでしょう?
「エネルギーはコストである」といいます。
では、「木と漆喰」と「鉄筋コンクリートと石膏ボード」では後者のほうが安価ですが、使われる総エネルギーは後者のほうが少ないのでしょうか。

光熱費削減のためには、極端なものでは地下に住むというのもあります。一定温度です。
まあ穏健には、風通しの調整能力が高く、天窓で自然日光をたっぷり室内に入れることができるような設計でしょうか。

自動車が、さらに将来電気自動車となり、またその蓄電池をスマートグリッドに統合するとなると、インフラは変わらないでしょうか。

8

なぜこんな都合悪くできているのか…子供のときは、「単調な反復練習」を徹底してやるべきです。
しかし子供は本質的にそれを嫌うのです。
基礎の大切さがわかるのは、手遅れになってからです。

7

この地球の人類は、外から見れば「とても貧しい」のです。
ではなぜ、世界全員を豊かにしようとは、誰も思わなかったのでしょう。

単純に、フォードでもどこでも、「世界全員に、荷物も運べるし畑も耕せる小型自動車をプレゼント」していればどうなっていたでしょう。

似たようなことは史実としても多くあります。
無料携帯電話。
戦後の日本農村に対する、格安ローンでの機械農機具。
それで受け取った者は燃料や部品代を払い続け、それでも高い生産性を実現できる人はできます。
そして無料でばら撒いた側は、燃料・部品代で儲けることができるのです。

それだけの生産力を人類が手にしたことは、一度もなかったのでしょうか?
人類は今も、生産力が低いのでしょうか?
なぜ?
「なぜ地球人はこんなに貧しいの」これに答えられる人はいるでしょうか。

石油や石炭はたくさんあるのに地球人の大半は貧しい暮らしをしている、別に化石燃料を節約して今の水準と言うわけではないはずです。だったらもっと貧しくしていなければ。
となれば、明日実用常温核融合ができても地球人みんなが豊かになるわけではない、ということです。

逆に、今どんな技術が実用化されれば、どんな政策が選ばれれば、地球人みんなが豊かになるでしょうか?

それ以前に今この世界の現実は、「恐ろしいペースでみんなが豊かになっている」のか、「たくさんの人が圧倒的に貧しいまま格差が拡大している」のか、どちらが正しいのでしょう。
僕のような先進国人には「報道される世界」が現実のすべてです。
世界中を回って実体験する人も、その狭い視野があるだけです。
まして報道にも接することができないほどの貧困層には…

6

感情の動きの大きさ=重要性です、当人にとっては。
特に当人に行動させるのは。人は理性では行動しません。

手に刺さった棘>>>福島で餓死した牛>>近くのホームレス>>>>>スーダンの虐殺です、少なくとも僕にとっては。
人によって関心や感情はまったく違うのです。

誰にとっても、同じ悲惨な死者でも、自国の台風での死者と地球の反対側の難民では、比較にならないほど違うのです。
まして家族と他人では、まったく別の問題といえるほどに。
それどころか、ほぼ誰にとっても自分の犬猫のほうが、別大陸の百万人よりずっと大切なのです。

さらに「報道されていることの集合」は、「この世界」のごくごくわずかでしかないのに、誰もがそれを全世界と思っています。
報道されている飢餓・虐殺・拷問の何万倍も、報道されていないそれらがあるのです。
リビアよりずっとひどいところは世界中にあるのです、リビアと違ってヨーロッパの歴史やアメリカの利益と関係ないだけで。

その、何を知らせ何を知らせないかは、何に同情させ何に同情させないかを制御する権力ともなります。
さらに何を恐怖し、何を恐怖しないかを制御する権力となれば、それがどれほどに恐ろしいことか。

少年犯罪について、論者たちがいうように「ないものを強調して、人々に恐怖させている」のでしょうか。
中国や北朝鮮の軍事的脅威も。
さらに、別の側からすれば、放射能の恐怖すら「実際には存在しない、イデオロギーのために作られた恐怖」となります。
どちらの側も、「何を恐怖するか、何を恐怖しないかを制御する権力」に他ならないのです。

何を恐れ何を恐れないかを、他者に決められる…それほど恐ろしいことはありません。

そうそう、僕の部屋に昨日、殺虫剤スプレーに分厚く埃がたまってすぐ見つからないほど久しぶりに、ゴキブリが出ました。
いつでもいるはずです。ゴキブリの目で見れば、僕の部屋はどう見ても食べ放題無料レストランが三つ、飲み放題給水所が五つ、寝放題の部屋が何千、冬場の終日暖房が七つもある、乳と蜜流れるこの世の天国です。
客観的には散らかり気味だけど汚部屋ではない、という程度でしょうか。
その、ゴキブリが今は怖くて仕方ありません。寝ている間に顔を這いまわったらと思うと。今も見えていない足を触覚で探っているのかと思うと。
でも、いつだってその恐怖はあるはずなのに、ずっと忘れて寝ていられるのです。

それほどに同情も恐怖も不確かなのです。

5

ディケンズの貧困がそのままで、第一次大戦もロシア革命もなく続いていたら、どんな世界になったでしょう。
どの先進国も圧倒的な貧富の差がある階級社会、それが当たり前。

それとも、富全体の量が圧倒的に増えて、それで徐々に底辺層の生活水準も向上したでしょうか?
それにしては今現在、世界全体の富はとても多いはずなのに、世界全体の底辺層の生活はひどいです。餓死も多いですし。
それこそ今このとき実用的で安い資源で作れ、エネルギーが圧倒的にプラスの常温核融合が実用化されたら、世界から餓死はなくせるでしょうか?

一番貧しい部分といえば、宝くじ・ネズミ講が、世界の多くの、徹底して貧困な社会においてきわめて大きな力となっているようですが、それは歴史をどのように動かしているのでしょう。
また歴史的に多く見られる、借金による富の集中に、限度はあるのでしょうか。

日本が日中・太平洋戦争で、巧妙に侵略を避けて経済進出に徹し、第二次世界大戦では連合国よりの中立を保って大日本帝国が無傷で存続していたら、借金による土地の地主層への集中はどのような社会構造を作り出したでしょうか。
地主が強いといえばフィリピンやラテンアメリカがそうだといわれますが…

4

「ファンタジー世界に召喚された現代人」はすべて超人です。
歯がきれいで皮膚病がないというだけで。

そして、わずかな言葉を王が聞けば、その国は桁外れの強国となります。
「産褥・手術では酒で手と患者の局部を洗え」(乳絞りや食肉処理など食物を扱うとき、できれば食前も)
「生水を飲むな、湯冷ましにしろ」
「下痢には塩と蜂蜜を入れた湯冷ましを飲ませろ、他の治療はするな」
「輪作に豆を必ず入れろ」
「都市部の贅沢生活者は必ず、精白していない穀物・レバー・生の果物を少しずつ食べろ。船員は豆や穀物のもやしを少しずつ生で食え。妊産婦は乳製品を大目に食うか卵殻・貝殻などの粉を少し飲め」
「そろばん、そろばんを図案化した数字、ゼロ・分数・平方根・文字式の概念」
これだけが、どれほどとてつもない力になることか。

といってもこれができてない地域って、今の地球でも結構広いんじゃ…

ゼロの概念を伝えるのは、群論や数学基礎論を理解していないと答えにくい問いが出てしまいそうですが。

あと、これは人体や生物の構造が同じだったらの話です。魔法がある世界で、それが同じであるかはわかりません。

また清潔水準だけはやたらと高い…現代中学生が食事で即死し風呂とトイレで発狂しないとか、アブラヤシも電気分解もない(石鹸は貴重品のはず)のに姫君や女傭兵とオーラルセックスしまくるエロゲとか…ファンタジーもありますが、あれは何なのでしょう…

3

人間は何歳ぐらいで、将来使えるかどうか判定できるでしょう。

今の子供に、何割にどんな教育が必要でしょう。
大人になって、本当に微積分が必要なのは何割でしょう。
半分は、九九程度でいいマックジョブでは?

かなりはやく、「その人に価値があるか」がわかる時代…
ただ、遺伝子で生まれる前から、また階級で決まる時代にはまだなっていません。

そして、昔は階級が低い者にも役割はありましたが、いまは急速に役割が弱まっています。
かつての、絶対に必要で充分な誇りと収入を得られた、工場労働者や小店主から、「中国やベトナムの飢餓状態の搾取工場と競争する」「ロボットのボタンを押すだけ」と、低賃金が固定されたウォルマート・フランチャイズ店のアルバイトまたは名ばかり店長…

それが、本当にいらなくなるのはいつでしょう。
マクドナルドが完全に無人化される日は。無人レジが本格的に普及する日は。
餓死寸前の極貧層を使う搾取工場の賃金より、全自動工場のコストがより安くなる日は。

その日は、何にとっての最後の日でしょうか。
世界の九割…先進国でも半分か七割以上、途上国では九割以上…が、経済に「不用」と判定される日。
その結果はどうなるでしょう。
多くの人が働かなくても生きられる楽園か、それとも不要な者はガス室に送られる地獄絵図か。

今の先進国では、能力で判定されるとなっていますが、実際には生まれで決まっているのかもしれません。途上国がそうであるように。
はじめの問いが間違っていたでしょうか。

「その日」以降はどんな思想がありえるでしょう。
いや、今の時点で思想など、この分裂し意味不明なテキスト解釈だけで、現実社会や宇宙とは何の関係もないままでしょうか。

2

刑務所や軍隊などから「帰った」人たちが語り継ぐ恐怖。
突然隣人や家族が「消えた」人々が周囲に声をひそめて伝える恐怖。

国家の重要な構成要素に、そのような恐怖の菌糸もあるのでは。

その恐怖の使い方で興味深いのは、その魔術的な側面です。
人間は、なんらかの「お守り」、身を魔術的に護るためのなにか、物やしぐさ、髪型や服装の特徴などを持ち、大切にします。

そして人を支配……家畜化したい人は、恐ろしい直観でそれを探りあて、取り上げ汚すのが骨の髄から好きです。
子どもたちではただの意地悪。そして警察・軍隊・刑務所・学校など国家権威を背負った組織。
それらは「お守り」を取り上げることに情熱を燃やします。

肉体的な恐怖と、魔術的な圧迫…どんな関係なのでしょう。

逆に考えましょうか、なぜナチスドイツは、「レジスタンスが発生し得ない」レベルの恐怖を与えることに、失敗したのか。
何が甘かったのでしょう。
逆に成功した征服はどのようなものなのでしょう。

なぜ何十年も磐石だった北アフリカの独裁政権が次々に倒れているのか。
逆にもっとひどいと思えるサウジアラビア・中国・北朝鮮などはなぜ磐石なのか。

どのような恐怖と、魔術的な次元での支配があり、他にどんな要因があるのか…

1

原発に関して、主義主張なしに今すぐやる、というか三ヶ月前にはやっておくべきだったこと。

東日本と同等の大震災を前提に、すべての原発を、福島第一で起きた、電源喪失によるメルトダウンのような「馬鹿なこと」だけは起きないよう見直す。(原発が動いているか止まっているかは、安全上違いは実質ない)
十年後の巨大防潮堤より三日で電源対策を。

次の段階(一年〜十年)
・天然ガスコジェネの普及、都市部の温水供給網の整備
・安全原発の検証
・再生可能エネルギーの、大規模設備による検証実験。徹底した公開を原則に
・未来エネルギー(洋上風力・海水バイオマス・宇宙太陽)の実験推進

二十年以降
次期エネルギーへの本格的な移行

ここで考えるべきことですが、どのような将来像を望ましいと思っているか……それは、「何が事実か」を大きくねじ曲げています。
1原発を使い続け、経済成長する
2化石燃料を大量に使い続け、経済成長する
3再生可能エネルギーで豊かな定常経済
4再生可能エネルギーで貧しい縮小経済

同じ科学的事実を前提として、1と4は共存できます。
3は他と共存できません、独自の前提(再生可能エネルギーで近代文明を維持することが可能)が必要です。

そして、原発に関してどちらの側も考えて欲しいこと。
「日本の脱原発はいいとして、インドや中国、ブラジルは?」
「千年すればウランも石炭も切れるけど、その後は?百億が近代生活するとしたら、どんな大量の資源でも十年もたないんじゃ?」
「遠い未来の人類のあり方を考えているか?人口を減らして江戸時代水準か、宇宙に出るか、地球に閉じこもったまま永遠に化石燃料で繁栄か、自滅を自然だからよしとするか、神に全てを委ねるか?」
「軌道エレベーターなどを少しでも考えているか?」
「最悪を前提に考えるべき。化石燃料は短期間でなくなり、原発は事故が相次ぎ、再生可能エネルギーは使えず、温暖化がひどく、技術も進歩しない。そのときは人類の大半を殺し、文明の火を絶やさない決断をしなければならない」
「なぜ、温暖化の有無から将来の技術進歩までそんなに断言できる?再生可能エネルギーが使える/使えないことを、量子力学同様、膨大な実験結果から完璧に論証できるのか?水掛け論はもうたくさん、科学的実証研究が欲しい」

思い返せば、原発議論の全体は、科学と理性の最終的敗北でしかありません。
思想→感情→判断の流れを「科学的だ」と言いつのる人がどんなに多いか。
思想批判と技術に対する科学的批評がごっちゃになっています。
どちらも。
人間は骨の髄から科学が嫌いで迷信が好き、それが説得術として有効なのでしょうが、少なくとも僕には不信感と不快感を与えます。
「ならAK47の銃口を口に入れて引き金を押せ」……ソ連共産党が作った銃でも、弾は出ます。銃の評価は弾が出るかどうかだけであり、思想など問題になりません。

思想というのは、きわめて感情的、もっと原始的な、「ガットフィーリング・腹」と強く相互作用しているようですね。
腹が思想を決め、思想に合う研究結果が正しいと腹が判断するようです。
僕は決して腹に判断させません。腹の判断には、魔女裁判が含まれていますから。二重盲検法以外絶対に信じません。