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今、「これさえあれば貧困や紛争は解決する」ことはなにがあるでしょう。

無限に石油・セメント・水・肥料を「出す」ことができれば解決するでしょうか。

三十億ほど必要な仕事、衣食住は完備…それがあれば解決するでしょうか、紛争地域の余剰人口は片端からそちらに移して。
でも一時的な仕事では、多少儲かっても仕事がなくなればよくて大都市スラムの一員です。
となると、新しく働いて一生暮らせる仕事や安心して住める土地が必要です。

メガフロートや軌道エレベーター、スペースコロニーはそれになりうるでしょうか?
またはアマゾンやアフリカ熱帯雨林の水を超巨大水道でサハラ砂漠に引けば?

アメリカが超絶好景気になり、南米でもアフリカでもアフガニスタンでも、十億人でも二十億人でも移民してきてくれ、ってことになれば?

それらの巨大工事現場でも、イスラム教徒とキリスト教、フツ族とツチ族は殺しあうでしょうか?

30

人類は分断されている、牛と人よりも……それをちゃんと思想として主張できる人は?
人は平等ではない、身分があるのだ、と、カースト制度や人種差別を思想として体系化し主張できる人は?

「かけがえのない人間の生命は尊重すべき」「人権」「人道」「民主主義」……それらの価値観を徹底的に否定したら、どのようになるのでしょう。

聖書やコーランさえ、貧しいものに財産を分け与えよ、家族を愛せよと書いてあります。
徹底的な弱肉強食、弱者は全てできるだけ残虐に拷問虐殺せよ、とは書いてありません。
日本でも、仁徳天皇や光明皇后は民に仁慈を施しました。

日本では、生活保護に対する激しいバッシングがあります。
しかし、それはまだ思想としてはまとまりません。
無論、政治が暴走するのに思想としてまとまる必要はありません。ナチズムはおせじにもまとまってなどいない状態のまま暴走しました。

カリスマがあれば十分なのでしょうか。
そして時代の空気、歴史の流れが。

29

絶望に浸された時の人々の挙動は、歴史上色々とあります。
原理主義的な宗教に流れ、政治体制を転覆させることが結構多いという印象があります。

中国の黄巾・白蓮教徒・泰平天国・義和団……。
ヨーロッパの十字軍や、宗教戦争もいろいろあります。
現代でもイラン革命、アフガニスタンのタリバン、そしてソマリアやスーダンなどアフリカ各地の原理主義。それらの挙動は似ており、その前に深刻な貧困と絶望、圧制がありました。常に原理主義政権は最悪の圧制者となりますが。

フランス革命・共産主義・ファシズムと宗教の共通点……恐怖政治だけでなく、絶望も共通しています。他に何があるでしょう。
飢餓や凶作、戦敗…

ファシズムになった国とならなかった国の違い、近くでもイスラム原理主義が栄える場と栄えない場があるのか……

28

この世界は厳しいんだ、と説教するのは楽しいようですね。
無知は言い訳にならない、とも。
成功していない者は努力していない。
完璧で当たり前。

どうしようもないよ、知るか、としか言いようがありません。
そこまで厳しい世界に、正直つきあっていきたくないです。

というか、人間は全知にはなれません。
なら、生きるも死ぬもサイコロです。
だとしたら、タンポポやマンボウのように、多くの種や卵をばら撒くべきです。

27

河本氏の生活保護に関する問題…メディアでバカが騒いでる、と無視してきましたが、想像以上に重大な問題のようです。
下手をすると、日本の歴史の流れを変えかねない…変えるではなく加速する変曲点にすらなりかねません。
きわめて強い恐怖感を感じます。

最初に結論。「これは魔女裁判だ。だから僕は反対だ」以上。

他のいくつかのことと共通する恐怖感です。
飲酒運転の厳罰化。
暴力団との交際による、きわめて高い人気者の事実上の芸能界追放。
他の、芸能人やスポーツ選手、公務員の不祥事に対する強烈なバッシング。

共通する恐怖。
「突然ルールが変わり絶対悪として社会全体に糾弾される」
「ただし以前も、法律違反やグレーでありつつ容認されていた」
「裁量行政、全員守るのは困難な法律で、執行がゆるいか罰則規定がない…突然、そのルール違反が殺人同様の絶対悪として扱われる」
突然、ある法…罰則規定がないか、あっても軽い法律違反が、殺人同様の絶対悪となるのです。

そして、これは前からですが、「芸能人は国民の模範」であれ、いかなる法律違反も許さない、という論理が当たり前になっています。
以前は、芸人や力士は異常な存在であり、ゆえに大抵のことは許容されていたと言うのに。

以前が異常だったというなら、今はいつ「以前で異常」になるかわかりません。
いつ、どの「ささいな法律違反」が絶対悪になるかわからないのであれば、いかなる法律も犯さないよう暮らすしかありません。
しかし、軽犯罪法や道路交通法、罰則規定のない法も全て完全遵守するのは、狂気じみて困難なことです。
なら、それこそ魔女狩り時代のように告発されたら終わりだ、やられる前にやれ…

一度、「世間」が絶対悪と決めたら、もうそれ以外は耳に入らないようです。

さらに、生活保護そのものに対する激しい憎悪…それを自省する態度が一切ない。生活保護について真剣に考えない。
生活保護に、「在日」問題までがリンクしている…
また、この件ではバッシング反対者はサヨクだから間違っているし悪だ、という態度も強くあります。

日本自体が、非常に恐ろしい、僕には感情的に全く理解できない、まるで共産圏での恐怖生活を頭の中で想像するようにしか考えることのできない世界になってしまっている…そんな感じです。

社会が一度、「より厳しく」方面に暴走したら止めるのは困難です。
でも…そう考えると、思い出すこと…アメリカはマッカーシズムで暴走しましたが、そのまま恐怖帝国になることはありませんでした。
どのように、誰が流れを押し戻したのでしょう?
今、流れを押し戻せるのは何でしょうか?

生活保護制度に関しては、僕も現行制度は欠陥が多くあると思います。多人数の餓死者は出ていますしホームレスもいます。
しかし、俗情の暴走に任せたら、より弱い者はより苦しむでしょう。
俗情は明らかに、最も弱い者を激しく憎悪していますから。

皮肉なのが、河本氏自身がこれで知名度を爆発的に高めていることです。それを、芸能面でプラスにできるか、それとも追放されるかはわかりませんが。
せめて、「この報道で誰が得している?」「なぜこれが報道されているのだろう?」程度の疑いは…無理でしょうか。

僕の道徳観の中核は、「たとえ殺されても魔女裁判・ホロコーストには反対する」です。
これは明らかに魔女裁判であり、それには背を向けなければなりません。
そして魔女裁判を起こすのと同じ力が人を操っていたら、それを警戒しろ、ということです。人は実に容易に、その力に操られるよう設計されているのですから。

26

日本政府が、海洋エネルギーに力を入れることを決めたそうです。

遅くてもやらないよりはましです。

日本の広い領海を最大限に生かせば、それは膨大なエネルギーのはずです。
低密度でも、逆に沿岸のどこでも短い送電線で送れるということで、それは大震災の時には役立つでしょう。
洋上施設は津波に圧倒的に強いですし。

また、地球上に淡水は少ししかない、海水は圧倒的に多いという事実がある以上、農業を淡水でやるのはばかげています。
海水でやるべきです。

25

BANANAという頭文字語があるそうです。
NIMBY「not in my back yard」、「うちの裏庭ではなく」の極端な形。
「Build Absolutely Nothing Anywhere Near Anything」でBANANA。「絶対にどこにも、なにも建てるな」です。

問題になるのが、風力発電関係です。
温暖化=化石エネルギーも原発も嫌だ、となれば、機能するかどうかはともかく風力・太陽光発電も鍵になるでしょう。
でも風力発電にも反対はあります。低周波、バードストライク、景観…と、予防原則により規制すべきだ、というわけです。

ならば、より安定した強い風があり、広く利用されていないに近い面積がある海…洋上風力・浮体洋上風力は将来の決定的な技術となりそうなものです。
しかし、洋上風力の実験は、環境保護団体によって激しく反対されているようです。
騒音が鯨を殺す、神聖な湾を穢す、と。

化石エネルギーも原発も自然エネルギーもだめなら、環境保護団体はどうしたいのでしょうか。

ああ、僕は今は、どれも千年万年で見れば使えなくなるから宇宙に出ろ、と考えています。
しかし、そのために必須の軌道エレベータと宇宙太陽光発電も、予防原則では禁じなければならないでしょう。
軌道エレベータを作れるような強靭な繊維は石綿同様有害でしょうし、宇宙太陽光は何が起きるか分からないので。

どうしたいのでしょう。
今すぐ人類のほとんどを殺すのが、予防原則で言えば一番安全です。

でもそれも、何らかの反対理由を見つけるのでしょう。

24

人間をマックジョブに、必要充分に改造するにはどうすればいいのでしょう。
これからの世界では、マックジョブ以上になれない人が圧倒多数です。

もしかしたら、その層は根こそぎ虐殺できるかもしれません。
それができず、マックジョブで一生過ごさせるかもしれません。その場合も考えるべきでしょう。

圧倒多数には、マックジョブ以上の能力は必要ないし、できれば思考力も欲望も取り除いた方がいい…
そのための教育制度はどのようなものでしょう。
外科手術や薬物で可能でしょうか。
その理想像が「すばらしい新世界」でしょうか。
今のテレビのワイドショーや芸人がそれを、愚民化をちゃんとこなしてくれているでしょうか。

それとも小泉旋風のように、政治ショーを繰り返せばコントロールできるでしょうか。

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「消された技術の一覧」があれば面白いでしょう。

実際に使われている技術よりベターなのに、消されている技術だけでも。
そう考えると、僕がどれだけ知っていないかを痛感します。
テスラとエジソンの争い、ガス冷蔵庫やトリウム溶融塩原子炉、ベータビデオテープの他にも、ものすごくたくさんあるはずです。

ガス冷蔵庫…ガスの火を用いる冷蔵庫について、『お母さんは忙しくなるばかり(ルース・シュウォーツ・コーワン)』にとても詳しい歴史的経緯があります。
技術的に劣っていたわけではないのに、より合理的なのに、完全に負けて消えたのです。
技術的合理性など重要ではない、市場は、確かに「他の全てよりまし」かもしれませんが、無謬の神でもないとよくわかります。

逆に実際には機能しない、歴史において重要な技術には何があるでしょう。
星占いとか。列車砲とか。
そう考えるとものすごくたくさんあるでしょう。

22

唯一公認の、最悪最強の暴力団兼カルト教団。それが国家です。
公務員の仕事は、「国民全員の内心の底から、反抗することを考えもしないように、法律がそのまま道徳となるように、徹底的にぶちのめし洗脳する」ことです。

小林多喜二を拷問虐殺した特高警察は、間違ったことは何もしていないのです。
恐怖を反国家の連中に叩きこみ、内心から「矯正」するのが公務員の仕事ですから。
今に至るもその脅しは生きつづけています。成功し続けているのです。

何より、「矯正」「更生」という言葉が当たり前のように使われていることを、恐ろしいと思わないのでしょうか。
人間の心全てを力で作り変えることが、魂を殺して生まれ変わらせることが可能であり、正義であるという恐ろしい思想を含んだ言葉なのです。

絶対的な正義も、魂を殺して復活させることも、神学的には神の専権事項です。
西洋では、国家は一部神の仕事を代行する、という観念が言葉なしにあります。

では日本では?
天皇を神とした近代国家、その天皇が「公序良俗」に変わっただけのことです。

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日本はこれほど深く絶望していて、宗教に流れることができないようです。
オウム真理教事件により、宗教に強烈なアレルギー、というよりワクチンが接種された、ということでしょう。

世界の多くの場、アメリカも含めて、絶望には宗教が、原理主義宗教にはまって敵と武力抗争するのが強烈な薬です。麻薬ですが。
日本ではそうはなりません。
それに近いように見えるのは、保守の道徳過剰だけです。
新渡戸稲造の、日本では宗教教育のかわりに武士道がある、そして教育勅語こそ、全ての人が永遠に守るべき普遍的な道徳だ、というわけです。
逆に護憲派も、日本国憲法は普遍的な道徳だと信仰の対象にします。

いろいろなところで、特に公務員について、やたら道徳的に厳しくなっているのが、日本における「原理主義化」でしょうか。
日本では道徳・法律遵守・「世間に迷惑をかけない」・「ルールを守る」ことが宗教で、それが極度に厳しくなっていく…

橋下氏が国旗国歌、刺青と「公務員が守るべきルール」をどんどん厳しくしていく…元々条令にあったのを、厳密に守れと言うだけですが、それは実質的なルールを厳しくするに等しい…ことも。
僕は刺青で終わるとは思えません。
際限はないでしょうし、どれほど厳しくなっても誰もが支持するでしょう。
多くの学校の校則が際限なく厳しくなることを、どんな非常識な内容になっても親たち誰もがノーと言わず支持し暴走を許したように。

また福岡市で、職員に自宅以外での飲酒を制限するという、きわめて厳しい通達が出たことも。

絶望は憎悪に近い感情です。絶望が信仰になるかわりに、憎悪になる、それも「悪い」とわかる存在なら徹底的に叩いてよい…
イスラムや、アメリカの福音主義など宗教原理主義がない日本には、そちらしかはけ口がないのでしょうか。
それが暴走したら…それこそが戦中の息苦しさ…そして、日本人の最大人口がいやというほど知っている、管理教育と権威主義、おそらくは体罰と理不尽への絶対服従が社会全体を席巻する世界でしょうか。

まず公務員が、そして一般市民も、厳格な「校則」を徹底的に守らされる…しかも新自由主義・自己責任のまま…そんな未来に生きたくはありません。
声の大きさでは、「正しいことは正しいんだ」「悪いことをしたいヤツは悪い奴だ」「ルールを守れ」が勝つのも人の常ですが。

20

OWS、「ウォール街を占拠せよ」運動で、99%から1%への手紙があったそうです。

その返事が「親愛なる99%様。もうあなたたちは不要です、ただの廃棄物、害虫です。駆除します。抵抗は無意味です。1%より」だったら、どうするのでしょう。

格差が開いたと言うことは、力が圧倒的に1%の側に移ったということでもあります。
その力は経済力だけでなく、「何を真実・正義とするか」という情報の力、権力でもあり、軍事力でもあるのです。

「軍事革命」の結果、軍事的な力関係も変わりました。
古代ギリシャでは民主主義のかわりに、市民が自分の金で武装して戦いました。その敵である古代帝国は、要するに傭兵と私的奴隷です。
フランス革命などで起きたのは、貴族が略奪を餌として徴用した農奴と傭兵ではなく、兵站と年金で支えられる、市民による常備軍であり、だからこそ古代ギリシャを模範に市民にも一票を与えていきました。
民主主義・社会福祉・徴兵制・兵站は一体と言うべきです。

新しい時代にはそれも変わりました。徴兵制度をとる国は減っています。
少数精鋭の高い教育を受けた将兵だけで戦えるのです。
逆に言えば、傭兵と無人機械だけで、99%の民兵の抵抗をやすやすと粉砕できると言うことです。鎧と投げ槍で武装し、厳しい訓練を受けたローマ兵がスパルタクスの反乱軍を皆殺しにしたように。

生産においても99%はもう不要です。世界で一番安い人件費の安いところに行けばいいのですから。
消費において必要とされていますが、何も作り出せない、単なる福祉依存層に高額の税金を払ってまで消費を保たねばならない理由などないでしょう。
自分たちだけが贅沢をできればいい、国が滅ぼされなければいいのですから。
そして99%が体制に逆らうのなら、駆除した方がいいでしょう。
そのあとでそれが正しかったと、歴史教科書を書き換えるのは容易です。インターネットがあっても、人は人なのでプロパガンダには容易に流されます。

最初に、「民のいない国」を実現するのはどこでしょう。
やはりアメリカでしょうか。

僕には、それが歴史の流れではないかという気がとても強くしています。
先進国で、半分近くの人間が自ら稼ぐことが不可能であり、そして軍事力が少数者の手に委ねられたのですから。

皮肉なのは、99%を殺すのは、環境問題の解決にとって間違いなく最善であり、文明崩壊のリスクを最小化する最善の手だ、ということです。
人類や地球型生命の存続を確実にするためには、僕は反対できないのです。混乱なくそれができるのであれば、ですが。

19

ブラジルは、アマゾンを切り開かなくても、「川の近くにある農地は水田にする」だけで桁外れに農業生産を増やせるはずです。
世界最大の、圧倒的に多くの淡水があるのですから。
窒素肥料を買えなくてもアゾラやその他窒素固定植物があります。

また、アマゾン沖にメガフロートを作って河口の淡水を使ってもいいのです。

またアマゾン河口の淡水を、超巨大水道でサハラや北米の砂漠に送ってもいいでしょう。
地球儀で見れば、アマゾンとサハラはかなり近いです。下手をすればテキサスよりも。

「アマゾンは我が国の領土で財産だ人類の国立公園じゃない」「地球を滅ぼす気かこれ以上切るな」の言い争いでは、国家が勝つに決まっています。
「木を切らなくてもメガフロートならもっと儲かるぞ」が、唯一ブラジルが木を切るのを止める有効な方法でしょう。

もちろんブラジルだけでなく、ザイールもインドネシアも、その他多くの熱帯雨林諸国も。

そのために、低エネルギー・環境負荷で、何百年も海水に耐える、安価なメガフロートの作りかた……海水より軽い泡ガラスとか……の研究は急務です。

18

百億が贅沢をしたら淡水が足りなくなる。
なら、海水ならたくさんある。なぜそう誰も思わないのでしょう。

海水で育つ稲。
海水灌漑で育つ塩生植物。
高塩分濃度の飲み水・飼料で育つラクダの肉・乳製品・皮。
他にも、海水と塩生植物や海藻で育つ動物はあるかもしれません。ウミイグアナとかウミガメとかジュゴンとか。
汚染された、言い換えれば肥料たっぷりな海での海藻・貝の大規模養殖。
外洋で、飛行機から肥料をまいての海藻・貝の養殖。
なぜ誰も考えないのでしょう。

とても単純なこと。「乾燥地帯で、淡水で農業をすること自体がアホだ」
アスワンハイダム前のサハラ以外、乾燥地帯で永続的な農業は不可能、それが単純な事実です。
河の水や地下水が無限でも、塩害は避けられません。
まして化石地下水は有限なのです。

それに対し、海水は無限とは言わないまでも、淡水の何千倍もあります。
海水で農業をすべき、そのほうが圧倒的に儲かるようにすべきです。

そして淡水が問題なら、核融合炉で海水を淡水化することをなぜ考えないのか……
核融合炉が無理なら軌道エレベーターから宇宙太陽光。
軌道エレベーターの、カーボンナノチューブの長いのもまだ無理ならケブラーで極超音速スカイフック。

まずできないと決めつけているのです。

まあアフリカでは、今ある淡水もまともに活用されていないので、そっちのほうが先決かもしれませんが。

17

落ちた人々をどうするか。

まず職業訓練が有効か。
有効ならやればいいのですが、無効なら。

ベーシックインカムで中流を保つ。
途上国の巨大都市同様、極貧スラムを形成するに任せる。
殺す。

殺すにしてもいろいろとやり方があります。
ガス室か、自殺に追い込むか、魔女狩りか。

どれが最も国や企業にとってお得なのでしょう。

16

人間の奇妙なところ……
「十数人の多人数が、孤島や陸の孤島に閉じこめられ、一人ずつ殺される」話が大好きです。

でもそれが実行されたことは一度も聞きません。

いじめの復讐としての殺人すら、ほとんど報道されません。

15

フェミニズムとかポストコロニアルとか……それらのメッセージは、こう要約できます。
「人間世界全体は極悪非道である」

もっと昔に同じことを言っている人たちはたくさんいますね。
グノーシス派とか仏教の苦諦とか。

僕は、脳科学・認知・動物行動学・進化心理学・文化人類学の知見を、まだまだ何もわかっていないと言っていいほど底は深いけれど、それでもたくさんのことを知っている、と認めます。
その知識を前提として、人間とは何かを幻想なしに直視する…それを始まりにすべきだと思っています。

しかし、「人間の性」それ自体が、科学的人間像をゆがめてしまうことを理解してしまう…どうしようもない、とも言えます。

ただ、科学から目をそらすのは正しいとは思いません。

14

中東で誰かに追われ追い詰められる夢を見ましたが、要するに人間にとって、人を拷問して殺すことに理由はないんですよね。
男らしい。勝利感が味わえる。怪しい。敵だ…充分な理由です。

何も知らされていないから拷問しても無駄だ、楽に殺してくれ、といっても、それが本当か嘘かはわかりません。
それ以前に、拷問は楽しいらしいです。

心底夢でよかったですし、いつだって歯に猛毒カプセルは仕込んでいたいものです。

13

個人の、善悪スペクトル。そして体制の善悪。
大虐殺や残虐な拷問で、どちらが大きいのでしょう。

聖人から連続殺人犯まで、人間はおそらく正規分布をなしているのでしょう。知能同様。
ただし人間は複雑で、家の外では君子でも家庭では残虐な虐待者だということもよくありますが。

残虐な体制や、ユダヤ人虐殺やルワンダ虐殺などでは、非常に多くの「普通の人」が虐殺に加わりました。
旧共産圏でも、圧倒的に多くの人が虐殺に加担しています。

その虐殺に加担するかどうかと、本来の「善悪度」は関係あるのでしょうか。

問題となるのが、「歴史がどう流れようと、絶対に虐殺に反対し続ける」人を「生産」できるかです。
それが虐殺を止めるかもしれません。
それがどれだけいても歴史の流れは止められず、虐殺される人になるだけなら、かえって悲惨ですが。

人間の歴史は虐殺の歴史…なら、せめて虐殺を理解する努力はすべきでしょう。
誰もが虐殺者になりえる、ということから目をそらさずに。
誰もがある程度邪悪であることから目をそらさずに。

また、個人の善悪スペクトルは、どの程度重大なことなのでしょうか。
悪は単に犯罪者になるだけなのでしょうか?
それとも歴史の流れを変えるのでしょうか。

12

傘は今のこうもり傘でなければならないでしょうか?
長期間使うことを捨てれば。使い捨てと割り切れば。

畳む必要はありません。その機能は全部捨てていい…半額でしょう。

さらに、こうもり傘の、柄も不要では。
日本人はずっと、時代劇で見る広い皿のようなかさを使ってきました。

それを今の技術で作れば…雑誌の表紙程度の防水加工した少し厚い紙でいいです。
広い円錐形に加工、その縁の部分だけ針金かプラスチックの円形枠。
頭を受ける部分は別の小さい針金輪、少し浮かせて細紐で縁枠につなぐ。

原価がどれだけ安くなるか想像もつきません。

11

なぜヤマトは、余分に何百人かの男女を積んでおき、途中によさそうな星を見つけたら文明資料や最低限の機械ごと降ろし、残った人だけでイスカンダルに行く、をやらなかったのでしょう。
全ての卵を、コスモクリーナーという一つの籠に賭けたのです…愚行です。

それを思えば、藪一派の反乱は合理的でした。
最初からそのための余剰人員、特に多数の出産年齢の女性がいなかったことが間違いなのです。

さらに、大衆的なSFで、あちこちの星を渉り、そのまま住める星がなくても高度なテラフォーミングで子孫を残す大規模恒星間船の種族がないのは?

ガンダムの技術水準でも、核融合があるのですから核融合炉を内蔵したコロニーごと数個まとめて加速し、別の恒星を目指すのは容易なはずです。
行き先に地球型惑星がある必要もありません。ホットジュピター一つ、オールト雲の彗星だけでも、充分に核融合炉燃料は補給でき、何兆人も何十億年も暮らせるのです。

現実の宇宙にも、少なくともこの周辺にはないのはなぜでしょう?
カイパーベルト天体と木星がいくつかしかない天体でも、充分に技術があれば何兆人も暮らせるようにできるでしょうに。

フェルミ・パラドックスの唯一の答えは、本当に我々しかいない、でしょうか。

10

なぜ中国でなくヨーロッパで産業革命…地形が統一を許さず、戦乱があったからといわれています。
しかし、同じヨーロッパでも、ローマ帝国滅亡後の戦乱では技術水準は大きく後退しています。
いい戦乱と悪い戦乱があるのでしょうか。

ローマで技術が停滞し、中国やイスラムでも技術は進歩しましたが停滞しました。

考えてみると、古代エジプトは、ローマに最終的に組み込まれる紀元ゼロ年前後まで、何千年も時間がありました。
その間進歩しなかったのはなぜでしょう?

文明が一度進歩しない形になったら、それは何千年あろうと決して動かないのでしょうか。

9

自分の身の回り、本、テレビ、報道、自分の偏見…
誰にとってもそれが世界全体です。

そして、世界と言う大きいことは考えるな、という圧力もあります。国家だけを考えろと。

ただし、どう見ても国家も充分大きいのですが。特にアメリカ・ロシア・中国・ブラジルなどは。
未来永劫人類にはナショナリズムがすべてだ、というのは、それこそ思想がどれほど変わりうるか知らないということです。

自分のすることをしろ、大きな事を考えるな……恐ろしく小さい集団の利害だけで、世界全体がひどいままとなります。

この世には、現状維持とポルポトの二つしかないのでしょうか?

そして、大きいこと、特に遠い未来の太陽の赤色巨星化による生命滅亡の可能性などは、想像すらできないのでしょうか?
なぜそれを無視できるのでしょう。

8

フランスで大統領が交代。
世界各地で大選挙がある年と言われますが、その中でも大きいものでしょう。

日本では異常なほどにフランス政治に関心は持たれていませんが、今の世界で最も重要な大国の一つです。
かなり無関心ですよね。国連事務総長、ロシア大統領の選挙よりも、関心は低いです。
スペインやイタリアと、一からげにしてますね。
ブラジルやインド、カナダやメキシコの選挙より少しはあるでしょうか…ゼロで比べるようなものでしょうか?

さて、これがどのような変化をもたらすか。
それ以前に、フランスの大統領選に、歴史を変える力が元々あるのか。

それについて何もいえないほど、僕自身がとことん無知なのです。
両候補者についても。
フランスの現代政治についても、ヨーロッパ現代史についても。

日本のメディアでは、せいぜい知日家かどうか少しやる程度でしょうが。

根本的な経済問題だとしたら…ギリシャについての報道を見ると、出口がないように見えます。
ユーロという通貨がある限りどうしようもない、というのが多いですが、それも保守側が言っていることです。
保守にとっては「国家こそが唯一大切だ、世界政府は不可能だ」といいたがる傾向があるので、経済問題もそのように、地域共同体への流れに反対するほうを選ぶでしょう。

そしてまた、その問題を無視しても、徹底的な新自由主義で福祉国家・公務員で不要層を雇うのをやめるとしたら…弱肉強食で、フランスもギリシャも復活するのでしょうか?
それもますます需要がなくなるだけのような気がします。

オランド新大統領に、できることは何かあるのでしょうか。
オバマ大統領ができたことは、ビンラディン氏を殺すことだけだったようです。
日本の消費税増税は、次の選挙で自民と民主どちらを選んでも不可避です。

極右の暴走しかないのでしょうか?

7

人は馬鹿げたことをしています。
なぜ都市で狭い宿舎で「寝」、週末に郊外で広い庭と倉庫を使わないのでしょう?
一つの家、というのは都市が広がれば、明らかに不合理です。

職住分離、というのは、「工場にたくさんの人を集める」「交通手段の発達(それこそ徒歩でさえ、泥沼と、砕石だけでも舗装があるかは大違い)」、さらに「人間の性=プライバシーと独立、住居の自由を求める」からほぼ必然的に起きることです。

しかし、その結果、極度に狭くしかもコミュニティさえ作れない多数の家でぎゅうづめの都市圏、長距離通勤と睡眠不足、という明らかに愚かなことになっています。

寝るのは都市部の、学校・工場両方の住居でいいでしょう。
十二時間労働のかわり週休三日にしてもいいはずです。

さらに、今はパソコンの発達で「寝るだけスペース」で満足できる娯楽も増えています。

それで休日には、コミュニティをなす郊外の広い家で、野菜の自給自足さえしながら生活する…

問題になるとしたら、大型犬です。多くはきわめて多くの運動を必要とするので、都市部の寝るだけスペースで家族全員が週四日暮らしていたら無理です。
専業主婦のいる家、または従来型の通勤圏住宅でなければペット不可に近くなる…それは少しきついでしょうか?
犬の運動もスポーツジムでできれば、かなり違うかもしれませんね。

6

政権交代以来の日本政治で、結構重要なのが「自民党の底なしの失敗」だと思います。
民主党の支持率がどれほど落ちても自民党の支持率が上がらない。
震災でも大連立ができず、首相の引きずりおろしから解散要求しかできない。
そして若返ることもできない。

その末に、この改憲案…
無論、他党の改憲案も凄まじい、愚かと言っていいほど保守的なのが多いですが。

この、日本の政治の保守的な部分の、保守性の暴走はかなり危険だと思います。
本当にそれが絶対権力を取る可能性は強いのです。
次の選挙で自民党が政権に返り咲く可能性は非常に高く、また橋下氏が出てきても、家族・道徳関係の極右は暴走するでしょう。

多くの、強い権力を持つ人々が、日本が「道徳と心中する」ことを選んでいるような気がします。
より正確に言えば、どれほどたくさんの人が自殺に追い込まれ、国が滅びようとも、道徳にしがみつく、というような。

「自己破産するぐらいなら死んで返せ」を、どれほど人を殺してもやめろといいません。
どんなに自殺が多くても、その自殺と憎悪が家族・商店街など保守を担う草の根を破壊しつくしているのに。

移民も婚外子容認も、非正規社員が結婚して子を産み育てられるような社会に変えるのも断固拒否…少子化がどんなにひどくても。
移民は日本民族の純潔を穢す、結婚は神聖であり婚外子はそれ自体が犯罪だ、非正規社員は人間ではない甘やかしてはならぬ自業自得の罪人で結婚など許されない、子は母親が育てるもので、保育所など言語道断…
そのような道徳のために、将来の介護の担い手すらいない将来を容認しているのです。

徹底的に全国民の心を保守化すれば全てがうまく行く…そう心底信じている人たちが、いたるところで強力な権力を持っていて、おそらく二年以内に政治的に絶対的な議席を持つことになる…
亡命申請したいですが、どこにでしょうね。

5

原発全停止。
これは結局、信頼が徹底的に失われたからです。

反原発と原発推進、それは徹頭徹尾イデオロギーです。
別の物理学の教科書を使っているかのように。
いや、科学すら信用できないというほどに。

互いにいかなる信もありません。どうしようもありません。

これほど、根本的な前提が異なる群れが対立している、しかもそれがエネルギーと国防という最も重要な…
食料でなかったことが幸いと言うべきですか。

互いに議論すら不可能である以上、できることは強権だけです。
どのようなことになるのか…今の日本では何もしないを常に選びそうです。
このなしくずしの原発停止のように。

国民全体に信頼できる、原子力の安全を監査するシステムがなんとしても必要です。
原発を全廃するにしても、その膨大な核ゴミを処理するためにも。
でもどうすればそれが可能なのか、想像もつきません。

4

マタイ効果……カネ力・権力は少数者に集中していく。金持ちはより豊かになり、貧乏人はより貧しくなるものです。
だがそれは消費を減退させ、経済そのものを蝕みます。

トリクルダウンはないといっていいでしょう。

それをどうしようというのでしょう。
格差というより身分すらある世界が美しい、と多くの人が思っていますが、そう中流ほど圧倒的な購買力を持つ消費集団はないのです。

身分制度を選ぶのであれば、それを支える宗教道徳がなければならないでしょう。
インドからカースト制度を支えるヒンドゥー教を学んでみましょうか。

それとも新しい時代では、落ちた人は必要ないから死んでもらいますか。
でもそれにも、強力な宗教思想が必要になるでしょう。

3

暗黒物質について、錯綜したニュースがあります。

我々人類は、間違いなくビッグバンから恒星の一生、生物の進化まで…素粒子標準理論からDNAまで、とても多くを知っています。

にもかかわらず、その「物質」はこの宇宙の4%でしかないのです。

人類は何も知らない、科学では宇宙を知ることはできない、科学は心理ではない、科学は不幸と破壊しかもたらさない…そんな声も強いでしょう。特に原発がらみで。
ですが、これまで解明したことはとても多くの、すばらしいことなのです。

僕はこれからも人類がたゆむことなく知り続け、今までの理論を否定する証拠も受け入れて新しい理論を考え、前進し続けて欲しいと心から願っています。

2

なにが我々の文明を制約しているのでしょう?
月や火星を開拓し、海にメガフロート都市を浮かべ、砂漠に海水を淡水化して砂漠を森と農地にし……または海水を引いて塩生植物を育てる水田にし……、全人類が満腹し……としていないのは?

物理法則が禁じていないことは多くあるはずです。
エネルギー?心理?国家予算?重力など自然法則?

マレー半島横断運河は、単に予算だけの問題のはずです。
どんな物理法則も禁じてはいませんから。
なぜ人は、「やっていない」のでしょう。

人類が今、できることとできないことを徹底的に検証する、というのはどうでしょう。

しかし、それをしようとすると、「何を検討するか」が問題となります。
いえ、それ以前に、検討自体をしていいか、それを考える何手も前で止めてしまう人の圧力も。
善悪を脳科学で研究すること、知能指数や犯罪についての統計を検討すること、それ自体がナチスへの道だと非難されるように。

メガフロートや軌道エレベーター、塩生植物について、何手も前に検討するなという何かがあるのでしょうか。

1

人類は今、なぜ播種船を飛ばしていないのでしょう。
宇宙各地に向けて、電波放送を送っていないのでしょう。

生きた人間を送れるのでなければ恒星間航行に意味がない、というのはアホかとしかいいようがありません。
ボイジャーを打ち上げる技術があるのはわかっています。
なら観測機は最低限にして、ゴールデンレコードのような「誰か拾って読んでくれ」情報を最大限にしたのを大量に打ち上げなければならないのでは。
確率がどんなに低くても。
地球が滅んだ後にも、地球型の生命と、地球自身・生命・人類の生んだ多くの美しいものを残すために。

人類は今後短期間で滅びるかもしれません。
温暖化や核戦争がなく、人口爆発による文明崩壊を免れたとしても、何千年の時間軸で見れば何かやらかして滅びる可能性はあるでしょう。
何もやらかさなくても、巨大隕石やイエローストーンの噴火、トウモロコシの伝染病であっさり終わりになる文明なのです。
さらに主要資源が一つでも尽きれば、人類文明は終わりなのです。

軌道エレベーターや核融合ロケット、ワープエンジンが不可能だというのであれば、人類も地球生命も終わっていいというのでしょうか?
それだけは絶対嫌だ、と思わないのでしょうか。
むしろ、「人類は宇宙に出られない、というのが検討不要の絶対真実だ」「数千年後以降、万一のことは、真剣に考えることを禁じる」という、言葉にもならない観念があらゆる人の思考を縛っているように感じるのです。
「人間にとっては国家が全てである」「世界政府があるならパスポートは」などという、思考を停止しろという圧力の方が、宇宙からの地球を一目見れば、イエローストーン火山の火山灰の記録を調べればすぐわかることよりも、人間にとっては圧倒的に大きいのです。

人類の宇宙進出は、本当に不可能かもしれない。ならば、全力でボイジャーサイズのカプセルを宇宙のあちこちに送るべきです。
あちこちに、情報を電波放送するべきです。

カプセルの中身はゴールデンレコードだけでなく、できるだけ堅牢な電子機器で
「恒星に近づいたら太陽電池でシステム復帰、液体の水がないか観測し、情報を地球に送信。液体の水がなければ見つかるか壊れるまで探す」
「液体の水を観測したら、まず『こんなのが地球から来ました』と放送しまくる」
「放送し続けることができたら=回収されなければ、水のあるところを詳しく観測、酸素分子など生命が存在しているか見る」
「生命が存在していればカプセルを放たず、万年単位の長い楕円軌道で恒星を回り、太陽に近づいたときだけ放送」
「生命が存在していないなら、大気圏突入に耐えて着水したら内部の、藻類を含む分類学的にできるだけ多様な微生物を放出するカプセルを投下し、そのまま万年単位の長い楕円軌道で恒星を回る。次の時に冷凍した小さな魚や植物の種を入れたカプセルも放る。近づいたときだけ放送を繰り返す」
「内部には人類の受精卵や、電子化した情報も入れておく。その星に独自発生した知的生命でも、水に放り込んだカプセルの微生物の子孫でも、もしかしたら人類を再生してくれるかもしれない」
というだけのものなら今でも可能でしょう。

それをやっていない。

単純に人類は、人類そのものや地球型の生命自体が遠い未来に滅びることに、何の関心も抱いていないのです。
ある意味、生物ですらないのです。人間でしかない、のでしょう。
人間が関心を持つのは、基本的に戦争と生贄、巨大宗教施設だけです。