枕元の計算用紙

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31

人権・福祉・年金・公教育…それらは、近代化から高度成長までだけの話であって、その後…技術が打ち止めになり、少子高齢化が進めば単に不可能なのでは?
近代……現代国家は持続可能でしょうか?ぶっちゃけネズミ講では?

総力戦をベースにした中央集権……その代償による、年金・福祉・短時間の高給労働。普通教育。
近代医学による極端に長い平均寿命。
高給による総中流。
持続不可能なのでは?

総力戦という無理のために、労働者に年金・福祉・高給・時短を与えました。
本来なら戦争が終われば、それはなくなるべきでした。
大規模常備軍が、それまでの歴史では終戦で解散されたように。
大規模常備軍で財政破綻するのと同様、年金で財政破綻するのも避けられないのでは?
総力戦のための現代国家は、本質的に短距離走でしかない、続けたら心臓が破れて死ぬだけなのでは?

では、どう止められるというのでしょう。
年金も福祉もない、労働者全員を十九世紀水準に叩き落とし、老人は貴族以外餓死させ、教育もエリートのみ……
可能でしょうか?

韓国や中国は、それが可能なのでしょうか。
日本の新自由主義者も、それを目指しているのでしょうか。

それに比べれば、左翼が恐れる「新しい戦争を起こして」のほうが、まだ人道的にすら思えます。戦争で総力戦体制を保てば、少なくともそうしている限り、貧しいという理由で人を処刑する必要に迫られることはないのですから。

本当は、誰も何も考えていないだけ……

30

人間には、踏みにじる相手は必要でしょうか?

権力者は、「宇宙や海を開拓して、世界の全員が平方キロメートルの広い広い土地を得る」よりも、「自分たちだけが百分の一平方キロメートル、他の世界99%は四畳半」のほうが、自分の取り分が百分の一になっても、望ましいのでしょうか。
「ルイ十四世が夢にも思わないような多様な食材と料理を食べられる現代先進国の中産階級」よりも、「中世の城で数百人の農奴を所有し・君臨し・生殺与奪を握り、腐りかけた匂いのする塩漬け肉を食べ、石鹸など年に二個しか手に入らず、音楽など夢のまた夢。いつ王の命令で戦争に借り出され冤罪で処刑されるかもわからない領主」であるほうが、嬉しいのでしょうか。

ほしいのは富ではなく、自分より下の、軽蔑できる、支配し思いのままに苦しめ殺すことができる、人なのでしょうか。

本当に、チリやスーダンが大方平等でみんなが豊かで安定した国になり、それがアメリカとたくさん貿易してくれるよりも、アメリカ政府は衛星国が貧しい独裁国であるほうが嬉しいのでしょうか。
貧困国の大地主は、豊かな国の特権階級であるより貧しい国の特権階級であるほうが嬉しいのでしょうか。

もしかしたらそうではなく、善くしようと頑張ってるけどうまく行かないだけ、とも思えます。

または、こう思うのはうがちすぎでしょうか。
チリとかが豊かになったら、環境に大きい負荷がかかる。だからチリは貧しいままにしておこう…

29

日本でも、Xデーはあるはずです。
すでに執行された死刑が、冤罪だったと疑問の余地なく判明する日が。

そうなっても、日本国民は死刑を断固支持するのでは、という気もします。
アメリカでは何十人も、死刑執行後の冤罪判明はあり、それでも死刑は続いています。

また、メダカよろしく全員で一気に方向を変えるのでは、という気もします。

わかりません。

28

外国が日本について書いた文献を集めた日本史は、どのようになるでしょう。
魏志倭人伝が奇妙なので半ばオカルト的に見られていますが、「魏」だけでなく、それこそ史記から魏の次の晋、唐…どの歴代王朝の正史にも、日本についてはそれなりに書かれているでしょう。
無論どれも、日本とそれぞれの国、西洋のすべてが徹底的に改竄しているでしょう。

キリスト教宣教師が書いて本国に残している文献も山ほどあり、割と知られているようですが、それらと「東方見聞録」「魏志倭人伝」以外、中国や韓国が日本について書いた文献を、僕は驚くほど知らないのです。

いや、日本の開国・明治維新・条約改正運動を相手国の側から描く文書も僕はあまり知りません。
日本の開国を、アジア各国がどんな目で見ていたかもあまり知りません。
日清戦争や日露戦争の、朝鮮が日本を責める本は山ほど書かれていても、清やロシアが日本をどう見ていたかは何も知りません。

27

最近の、薄い一体式パソコンや薄型ディスプレイは、実はディスプレイの裏側に大きなデッドスペースができます。
それを利用しやすくする棚があれば便利でしょう。

奥行きがやや狭い直方体で、ボタン一つで内部の棚が上にポップアップし固定され、また簡単に下に押し下げられる、でしょう。

他にも見えていないデッドスペースは多いでしょう。
ブラウン管ディスプレイ用に作られたパソコンラックも多いことですし。

ブラウン管というなら、今のテレビラック自体がブラウン管を想定しています。
いまやブラウン管テレビは入手不能に近いのに。

テレビラックも大きく設計を変えるべき、いやそれ以前に、それこそ壁にくぼみがあるとか、または壁に頑丈なリングボルトがあって壁にテレビをかけるとかが標準であるべきでした。

今の家の設計自体が、液晶ディスプレイとブルーレイディスク、5.1サラウンドとは根こそぎ合っていないのです。

26

ブラック企業の本質は、「持続できるより高いペースを求める」ことで、カルト教団や軍と同様の洗脳を行うことにあります。

短距離走のペースを「当たり前」として、判断力を失わせます。
批判能力もなくなるので、洗脳できます。
そうなれば本来法律違反のサービス残業にも疑問を持ちません。

そして限界が来たら、自分を責めて壊れるようにすれば、壊れすぎて訴えることもできないとなるのです。

このまま、歴史の勝利者はブラック企業になるのでしょうか。

皮肉なのは日本では、富裕で最優等の若者達も、ブラックな環境で過ごしています。
高級官僚・医者・弁護士、どれも凄まじい激務で知られています。
海外でも、富裕層は一流大学で生き残る、しかも日本と違い文武両道が当然求められるので、日本の学生の三倍は頑張らなければなりません。

それだけあらゆる人の力をすべて搾り出す社会に、なぜ貧困があるのかが不思議です。

25日

反社会性人格障害・サイコパス……邪悪。
進化心理学的には、必要なのです。

敵の赤ん坊を殺すために。
敵を拷問して、保存食のありかを吐かせるために。
サバンナで群れ彷徨い、つねに群れ同士激しく戦う人間にとって、どちらも必要なことだったのです。

そしておそらくは、今の人間にとっても。
これからも、必要なのかはともかく……

あと、群れに逆らい、狂信的な仲間を集めて未開の荒野にさまよい出る、狂気とカリスマを兼ね備えた人も、進化上は必要だったはずです。
余剰人口があれば群れを分割し、新天地を探す……それはタンポポが種を飛ばすのと同じ、生存のために必須のr戦略です。

今はもう、旅立てる孤島はないのですが、軌道エレベーターができれば…

24

引きこもりの子は、親が責任を取り、親の手で殺し親自身は自殺すべきだ。
さらに身体障害児も。
非正規社員も。失業者も。
老人も、家族の手で殺してその家族も自殺すべき。

それを徹底した場合、国の経済は良くなるでしょうか悪くなるでしょうか。

財政だけが価値なら、財政は?

自殺を計算に入れた経済学は無理でしょうか?
自殺を、必要とする経済学は?

この二十年の日本経済において、自殺は紛れもなく非常に重要な因子でした。
誰もが目を背けているだけで。

そして、本質的に冷酷非常な日本人は、新しい時代にきちんと対応することはできないでしょう…無条件の福祉もできないし、またガス室もできないでしょう。
ひたすら、目障りでしかない落ちた者を自殺させるだけの国になるでしょう。

23

「その本を一度も読んでいない読者」これは、あらゆる、特に人気があり物議をかもす本について、常に想像以上に多いのでしょう。
書評家も、マニアの類も。

22

日本神話には何の価値もないのでしょうか?

「極悪非道の残虐侵略国家が近隣諸国で悪の限りを尽くして自滅し、国民全員が平和と人権に目覚めて素晴らしい日本国憲法を選んだ」以外の神話はないのでしょうか?
人間がどんなに神話を求める生き物か、それをちゃんとわかっているでしょうか?
人間が、「自分は悪なのだ」から出発できるとでも思っているのでしょうか?

日本は、明らかに二つの…国あるいは宗教団体に分裂しています。
日の丸君が代を認める人たちと、認めない人たちに。

問題なのは、どちらにも、別の宗教だと認めて共存しよう、という姿勢はないのです。
日の丸君が代は、拒む学校が一つもなければ国が滅びるか、一つでもそれが強行される学校がある限り戦い続けるか、どちらかなのです。

「宗教上またはそれに準じる理由で退席を認めます」「あなたは、日本国に忠誠を表明し、日本国憲法を擁護し、日本国の法律を遵守し、日本国の象徴に敬意を表明しますか」というような考えは、左右のどちらにも許されません。

21

何でこの国に、花粉症根絶党はないのでしょう。実行可能で、しかも膨大な投票が見込まれるのに。

でもそう考えてみて、ふと気がついたこと…日本政治は完全に詰んでいます。
動く余地がどこにもないのです。少なくとも左側に向かわせようとすると。

民主党政権の崩壊は、「野合では現実政治は無理」と、国民に思い知らせました。
でも、野合ではなく分散していると、互いにネーダーになって議席を取れないのです。小選挙区制では。
野合でも、分散して純化しても、議席を取ることすらおぼつかないのです。

少なくとも、僕が求める「理性的・現実的な左派」が議席を取る可能性は、事実上ありません。
もちろん、共産党が政権を取る可能性もありません。
そして花粉症根絶党も、政権をとることはないでしょう。何千万という人が確実に投票するにもかかわらず。

あの政治改革がなかったら、今どうなっているでしょう。
小選挙区制になり、自民党が壊れなかった…その時点で、詰みまでの手筋は見えていたと言っていいでしょうか。
逆に、なぜ保守は常にまとまるのでしょう。

いまや、保守二大政党の声も大きいのはなぜでしょう…左派のように足を引っ張り合わずに。

もう、ずっと自民党か、それとも橋下氏か…それ以外にはないようです。

20

イラク戦争十周年とかでいろいろ批判があります。
しかし、そのすべてに言いたいただ一言。
「あなたが9.11.2001年にアメリカ大統領だったら、どんな別の命令をしていましたか?」
どれだけの人がそれを真剣に考えているでしょう。

そして、イラク戦争を批判するのはいいのですが、単にそれは「アメリカは悪だ」と叫んでいるだけでしかないように見えます。
どうしろ、がどこにもないのです。

イラク戦争は実際に起きてしまい、そしてアラブの春…結果的には民主化どころかひどいことのほうが多いようですが…そして今も悲惨を極めているシリア内戦と拡大しています。
イラク戦争が起きてしまい、あちこちが崩れてしまったこの現実を冷静に見て、その現実を基準に考えなければならないのです。

いや、日本人には考える資格はないのでしょう。
日本人には何もできません。
フランス人なら歴史を動かすことができます。
でも、日本人は何もできません。
アメリカに完全に従属し、アメリカの選挙権もありません。
日本国が、世界史を動かす主体になることは絶対にありえません。

そうそう…その一連の流れで、知りたいこと。アメリカは、ブッシュ氏や軍産複合体や石油会社は、本当に儲かったのでしょうか?
いくつかのナイフが、注文待ちがとても長くなったことは確かなようですが。

19

常春の国マリネラ。

本当に「常春」だったら、大抵の作物は育たないのでは。
相当耐寒性の高い一部の作物しか得られないでしょう。

耐寒性といえば、歴史ではカブを飼料にすることで家畜に越冬させることができるようになった、と書かれています。
でも、確かにカブの品種でもありますが、その多くはルタバガ…スウェーデンカブです。
アブラナ科ですが、カブとは微妙に違います。
いろいろな本の題などで、カブと書かれていることの多くが、実はルタバガだということがあります。
カブの冬、という第一次大戦後ドイツの飢餓も、ルタバガです。

それにしても、冬も緑になる作物がそれほど歴史を変えるなら、なぜ自然の進化が、冬も緑になる牧草を以前から与えてくれなかったのでしょう。
進化上のメリットが乏しかったのでしょうか?

18

普通の細胞や、大腸菌一つだけでも、「原子レベルで薄切りスキャン」すればものすごい知識が得られるのでは?
ファクシミリが絵を、一点一点薄切りして、情報を送るように。
スタートレックの転送のように、全情報を電子化するつもりで。

今は原子単位のスキャンが、特殊な針を用いる顕微鏡でできます。
細胞を三次元に完全スキャンし、その分子のすべてを知る…
無論それは生物学・医学にも膨大な情報になるでしょう。

何よりその情報は、異星人に情報として送信してこちらの生物と同じ物を組み立ててもらえるのです。
DNA配列とDNAの分子構造をデジタル情報として受け取った異星人も、それだけで人類を作れるかどうかはわかりません。

でも、一つの細胞の完全スキャンデータがあれば…

17

「人間とは何か」……それが、人や立場によって、ものすごく違うことが話が通じない理由では。

キリスト教の教えそのままの人も多数います。
レーニンや毛沢東の教えで固まっている人も多数います。
共産主義自体は否定していても、「人間とは何か」は教条通りの人も多いでしょう。
日本の、特異な左派も奇妙な「人間とは何か」を持っています。
経済学は独自に固まっています。
日本の体育会的権威主義は、実は独自の「人間とは何か」を強固に叩きこみます。

レヴィ=ストロースやコンラート・ローレンツも、実は今は古いのですが、それをアップデートしていない人も多くいるでしょう。
そして今の、スティーヴン・ピンカーやダン・アリエリーも、いつひっくり返されるか分かりません。

でも、少なくとも人間が原子ででき、水がなければ死ぬことは、ずっと変わらないでしょう。
他にも食糧……カロリーと必須栄養素、睡眠などがなければ死ぬことも。

逆に、それを否定する連中は間違ってます。

でも、現実の世界では、人間は睡眠や食物を必要とする原子でできた動物だ、というのは多数派ではありません。
旧日本軍は、根性さえあれば食物は必要ない、とみなしました。
西洋の勤勉思想の根底に、「優れた人間は睡眠を必要としない」があります。睡眠時間が短ければ短いほど優れている、また睡眠を取らなくても正しい判断ができるのがエリートだ、と。
エリートに正しい判断をさせるために十分な睡眠時間を与える、ということは、西洋やその影響を受けた日本の近代セクションは、絶対にやりません。

多くの人が、人間は原子でできた睡眠と食料を必要とする動物ではない、としているのです。
ですから、間違っているのは僕なのでしょう。

16

人間はいつも、何種類も雑穀や芋も育て、食べられる実をつける木を切らないことより、神殿を建て魔女を焼き、戦争を始め浪費し、禁止令を増やし、森を皆伐し単一作物を強制するほうを好みます。

でも、人間にとっては、悪いことは心が悪いから……ローマ帝国の滅亡は、木の切りすぎではなく退廃だ、と思ってしまうのです。
でも、魔術儀式では雨は降りません。

15

月曜日、コーヒーを飲みすぎて、吐いて、頭痛と情緒不安定と疲労感、感情そのものが崩壊してもがき苦しみました。

夜八時には床に着きましたが、一時間おきに十回は尿意を催し、ほとんど一睡もできませんでした。

木曜の朝四時ごろ、ふと目が覚めたら扁桃腺に強い痛みが。

どうやら、風邪とコーヒーの過剰摂取が加わるとひどいことになるようです。

14

ガラケー用のインターネットシステムがスマートフォンで使えないそうです。
ならパソコンやスマホにソフト一つ入れれば良いだけのことでは。

僕は、携帯電話のためのインターネットの世界を何一つ知りません。
携帯電話は通話にしか使わない、いな通話も稀で、目覚まし時計でしかありません。

13

大震災の式典に中国と韓国が出席しなかった…

中国はわかります。紛争中ですから。

韓国は、事務ミスと言い張っていますが、それはありえないでしょう。
これは韓国からのどんなメッセージなのでしょう。

日本へのメッセージとは限りません。
北朝鮮報道を考えると、アメリカや中国に対するメッセージかもしれないのです。

いや…本当にただのミス、意図はない、のだとしたら?
現実の国際政治や歴史に、本当に意図がなかった、単なるミスはどのくらいあるのでしょう。

12

狂気と言っていいほど冷酷非情な新自由主義……
脳が腐ってないかと思える、内部留保・軍事費削減・富裕層増税の思考停止三点セット。

僕はどちらにも与しません。
自殺せず倒産できる、財政が破綻しようが誰も餓死しない、それだけです。

経済は経世済民のはず。民のかまどの煙、健やかに子が育つことが本当の保守のはず。
国民の大半に子も産ませずブラック企業から自殺に至らせて、保守が成り立つとでも?

でも現実の時代の変化、人間の本性から目をそらすのも愚行。
本当に、先進国の7割は、もはや不要。
現実を見つつ誰も餓死しないように、とは何故誰も思わないのか……

そして、新しい技術も、誰もが無視するのか。

僕は、日本の政治思想が、「思いやりのある保守主義」と「理性的・環境重視・技術容認の社会民主主義」に二分されて欲しいと思っています。
誰も餓死させず、自殺せず倒産でき、天才は国費で学べる保守・新自由主義。
軍備を否定せず、環境を重視しながら科学技術の発展を容認する社会民主主義。
今の、「弱者は餓死しろ」新自由主義と「護憲・内部留保」左派、公共事業・戦中復古、どれも僕には現実的でまともとは思えないのです。

11

大震災から二年…
復興が進まないのは民主党政権のせいだ、といわんばかりでしたが、自民党政権でどれだけ進んだでしょう?

それより、次の大震災に、日本人全員は、そして政府は、どれだけ備えているでしょうか。
ギャンブラーの誤謬にかかっていないでしょうか…ロイヤルストレートフラッシュが出た次の回であっても、新品カードを正しく切っていれば、可能性は同じなのです。

備えず水に流すのが日本人の伝統だ、でしょうか。
その主張そのものは聞こえませんが、現実政策はそれで動くほど、それが強いのでしょうか。
何もしないことを選んでしまうのが、人間の癖でしょうか。

人間の「自然な」感情、理性。
それは、「破局に備えることをしない」ことを選択するものです。
現在の人類の行動は、ボイジャーも放たない、電波放送もほとんどしない、戦略原潜の乗員を男女同数にして家畜を積むこともしていないのです。

バートランド・ラッセル、カール・セーガン、ハンス・ヨナス…
人類の生存、滅亡防止を考える人たちの訴えは、人類全体の行動として、無視されています。
どのような根拠で、人類は「人類の生存」の優先順位を「無視すべき」と査定することができたのでしょう。
現実の行動として、そうしているのです。

二百年後人類が滅びる、と天秤に……けっこう多くのことが、気軽に選ばれてしまう気がします。
特に「前年比」「予算」「勝利」などが絡むと。

それどころか、人間は非常に近視眼的で小さいことが、本人にとって圧倒的なことになってしまうんです。
優先順位決定に、敵味方識別装置が強い影響を与えて。

原子力ムラには、空気とつながり、しかもそれ自体のアラーム機能は故障して、混線した高度計から出力される敵味方識別装置以外、何もなかったようです。

10

ヒトにできることとできないこと…

単純に、「ある文明の持続期間」で考えられないでしょうか。
ただし、文明が持続するかどうかは、「敵に滅ぼされる」「環境破壊で自滅する」「社会的に自滅する」の三つがあるので厄介です。
どれなのかがわからないことも多いのです。

少なくとも、人類という動物にとって。
古代アステカ・インカ帝国は、とても安定しました。
古代エジプト帝国は、何度か王朝名は変わっても大きくは変化しませんでした。また、環境面でもナイルの洪水という、ほとんど神がご都合主義設計したと言いたいぐらいずるいサービスのおかげで何千年も持続しました。
日本の江戸幕府は二百五十年持ちました。森林破壊は結構あったようなので、黒船がなくても千年持ったかどうかはわかりません。

比較的最近…
北朝鮮は三代五十年以上持続しています。
イランやサウジアラビアも、何十年も持続しています。
キューバも結構長く持っていますが、一人のカリスマが死んだらどうなるでしょうか。
統一教会など、近代社会の中のカルトも、少なくとも数十年は持続するようです。

逆に、持続しない人間集団。理想社会と言われているもの。
パリ・コミューン。
無数の、完全平等な社会実験。
クメール・ルージュ。
共産党政権。

それらを見通せば、人類という動物にとって、可能な群れのあり方と、不可能な群れのあり方は見通せるのでは?

生贄の心臓をくりぬいたり、カースト制度だったりするのが、持続してしまうのですから、道徳感情は悲鳴を上げます。
が、道徳が何を泣きわめいても事実は変わりません。

9

Googlが眼鏡を作ったり、アップルが腕時計を作ったりといろいろあるようです。

でも、メガネ+ヘッドセット+腕時計なら、もっと前に実現可能だったのでは?
なぜか人はそれを嫌うようです。

iPhoneが市場を席巻した時点で、それまでのすべての、スマートホンの試みは「馬鹿げている」と見なされました。
そして、今はあのタイプ……一枚画面、指反応タッチパッド……以外のスマートホンは、可能性がないと思われています。

ニコンUP。ブラックベリー。小さく細長いノートパソコンのような携帯電話。ガラケーの進化版。スタイラス。
ジョブス・アップルの重爆撃は、そのすべてを跡形もなく消し飛ばしたのです。

むしろ、この数年のアップルは、「あるジャンルの可能性を、市場から、一つを除いて徹底的に根絶する」ことをしているように思えます。

8

「実力どおりの給料」それを徹底したら、社会は成立しないのでは?

無能な老害が年功序列で高額賃金…といいます。
しかし、その無能な老害も若い頃は、年功序列の約束で実力以下の給料で働いてきたのです。
今になって実力どおりに戻されたら、詐欺です。
まあリストラもその詐欺を巧妙に、中途半端にやったのですが。

そしてその老害たちは、その給料が必要なのです。子の学費に、親の介護に。
子の学費と親の介護は、社会全体にとっても必要です。

老親の九割は姥捨て山の美風を復活させるとしても、大学にいける子が千に一人では…新しい時代ではそれでもいいでしょうか?もう万人に一人の天才以外はミャンマーから百分の一の給料で雇えばいい時代だからと。
でも、日本で生活する人が誰もいなくなっていいのでしょうか。

さらに、純粋に実力を評価したら、若者を採用するのは愚行です。
若者が採用されなければ若者は訓練されず、社会は持続しません。

社会が目的なのではなく、公正が目的なのだとしたら…

何が目的か、はっきりさせましょう。
日本を滅ぼしてもいいから市場原理主義が目的だ、というのは愚行ですよ。

7

チャベス大統領死去。
きわめて重要な国の指導者という以上に、今の世界における考えの、中心ですらある「反米」の中心でもありました。

その死後、ベネズエラという重要な産油国は、どうなるか…そして反米という思想がどうなるか。

今後、反米思想をリードするのはイランとなるでしょう。
しかし、イランのイスラム教原理主義は、西洋には伝わりにくいものです。

で、その反米というものは、何でしょう。
かなり多くの人が、わかっていないのでは?
冷酷非情に、現実的にしていれば、この世界を操ることができる……と、勘違いしているのでは?
金と暗殺、軍事力で世界を操ることができる、と。

少なくとも、理想家たちはアメリカや資本家など、陰謀家が冷酷に力で世界を操っている、と信じているようです。
違うとしたら?
権力者たちも、何も思い通りにならない「現実」の前に疲れきっているとしたら?
自己嫌悪と、個人的な家庭の悩みでボロボロ、過労で思考力を失っているだけなら?
権力者も、生身の人間です。家族がいて、切れば血が流れ、眠らなければ思考力が鈍る。
そのことを忘れたらこちらがバカになります。

虐殺のニュースと裏の報告書を見ながら「ちょうど千五百万人。予定通りの死者数だ、これで二百億ドル儲かった」と計算しているのではなく、「なんで千五百万人……こっちは二十万……どうなってるんだ、おれのせいじゃないぞ、あいつのせいだ……いやもう忘れよう、それより女房が浮気してるんじゃ……おれは前任者の仕事を引き継いで、前例通りにやってるだけだ……それにどら息子の合格通知は……」その程度の人たちじゃないでしょうか?

……陰謀論の世界のほうがまだましです。陰謀論の世界では、陰謀者は全知全能であり、彼らを正義の我らが倒せば、我らが全知全能の操縦席を奪い返せるのですから。
だから人は、心地良い陰謀論に身を任せてしまうのです。

それどころか、「よかれと思って、紛争を止めるための暗殺だったのに、なんで十万人助けるつもりで百万人死んだんだ」や、「命令通りにしただけだ」もあるでしょう。
そう考えると、正義感も危険です。人道援助が長いこと、アフリカでは災いになっているように。

自分でものを考えるべきなのでしょう。でも、自分を疑う事も忘れてはならないのでしょう。
誰も全知全能ではない……陰謀者も、正義である自分も。

おそらく、三百人委員会の全員に善悪反転呪文をかけても、今悲惨な人々は豊かにも幸せにも自由にもならないでしょう。
何も変わらないじゃないか、と驚くしかないでしょう。
改心して平和と人道のために必死で頑張っている三百人委員会の人たちが、思い通りにならない世界に絶望するだけでしょう。

陰謀論といえば、陰謀論が事実という仮想状態、それで本当に陰謀を隠し通すため四苦八苦するエージェントを描くと面白そうです。
陰謀論が事実だ、ということ以外は現実的にすれば、できるでしょう。
陰謀集団の上層部がみんなバカで、どんどん陰謀をばらそうとする……それを必死で隠し続ける……

6

平和主義者がいます。目的は平和のはずです。
軍国主義者がいます。目的は勝利のはずです。

「諜報機関と外交官の予算を増やせ」は、どちらの目的にとっても有益なはずです。
しかし、どちらもあまり関心を持ちません。

特に平和主義者は、諜報機関そのものを否定します。
別の目的があるのでしょう。
平和を目的にしている、というのは平和主義者の方にとっては、間違いであり侮辱なのでしょう。

軍国主義のはずの自民党政権も、外交は下手で諜報にも力を入れていない、といつも批判されます。ま、戦後ずっと戦争がなかっただけでも充分殊勲賞与えていいんですが。

というふうに、僕は意見対立・議論の、両者に共通する死角を見ぬくのが得意です。
原発の場合、風力でも原子力でも、銅が尽きたら終わりだ、と。

ですが、そうすると、ただ無視されます。

スーツのボタンが二つか三つかで論争している……僕は、「両方ズボンをはけ」と言います。
ですが、両方無視するのです。下半身裸のまま議論を続けているのです。
僕は議論に入る資格がないのです。

そして僕には、こう結論するしかありません……目的が違う、と。
議論しているのは、「どちらかの正しさを証明し、世界をよりよくすること」が目的ではないのだ。
議論していること自体が目的なのだ。
両方が、両方を合わせて一つの群れを形成しており、その群れを維持して、両方が見たくないことから目を逸らし続けることが、目的なのだ、と。

要するに、プロレス会場で八百長だと叫ぶようなものです。
要するに、僕の頭脳は、この現実の人間世界では、無用なのです。

問題が、その現実をちゃんとわきまえると、「被害者だから正しい」罠に陥ってしまうことです。
おそらく僕は誤っているのでしょう。しかし、どう誤っているのかを、誰もちゃんと教えてはくれないのです。

5

氷河期では、人類が耕せる陸地は現在よりはるかに多かったようです。
ついでに、サハラ砂漠も緑でした。

できるなら、そうしてしまったほうが人類にとって都合が良いのでは?

当時氷河に覆われていた地域…ヨーロッパ・アメリカ北部は今の人類にとって重要すぎる人口密集地ですが、それほどの技術があれば問題なく氷河の上でも下でも生活できるでしょう。
何十万年も時間はあるのですから。

4

漫画で主人公が刃物で切りつけられるのを読んだ瞬間、僕の全身は、昔実際に刃で傷を負った瞬間と同じ反応をしました。
同様の反応は、人が転ぶのを見たときも感じます。

全く区別できません。
僕の脳細胞を全部スキャンできれば、僕がその時刃物で体を縫う必要があるほど深く切るのと、区別のつかない痕跡があるでしょう。

不思議だと思いませんか?
僕の体表面は全くの無傷なのです。
なのに、紙の上のインキの点の集まりを目で認識した時と、実際に僕の体を深く刃が切り裂くのと、僕の脳にとっては同じなのです。

それほど、人間は「他人が傷つくのを見て、自分が傷ついたのと同様に共感する」かつ「絵を実際の人間と同様に認識する」ことができるのです。

他にそれができる動物はいるでしょうか?
マウスも、ある程度他マウスの痛みに反応するようです。

そして、それができる人間が、どうしてあれほどの虐殺が可能なのでしょう。

3

主権国家と、人道援助では多くの国、人類の半分以上の極貧層はどうにもならないことは明らかです。
でも、主権国家という枠を壊すこともできません。

詰んでいるのでしょうか?
圧倒的な数の職を……それも無意味でしょうか?

たとえ今日、カーボンナノチューブを無限長さに、安価に作る方法が発表されたとしても…軌道エレベーターが可能になっても、人類の下半分も、先進国の下半分も、何もいいことはないでしょうか。

2

暴力ゲームに反対する人は、人間を何だと思っているのでしょう。
「人は人を殺せない、訓練で人を人でなくすんだ」……人間というものは、自分の思い通りの天使であって欲しいんです。

現実の人類、ホモ・サピエンスは、矛盾した存在なんです。両方あるんです。
「人は人を殺せない」も、「人殺しが大好き」も。

そのキーは、「あいつらは人間ではない」です。その言葉に集団が支配されたら……伝染性精神病というべきものに感染したら……魔法の呪文といっていいものにかかったら、もう人を殺すのが大好きな……動物とも機械とも呼びたくない、悪魔とすら呼びたくない、〈人間〉の集まりになってしまうんです。

それが、現実の人間なんです。

人間を設計したのはあなたではありません。僕でもありません。
あなたの理想、イデオロギーの通りに神さまが人間を設計してくれたのでは、ありません。
人間は進化でできているのです。

宇宙も、あなたが設計したのではありません。
あなたが泣いても笑っても祈っても、風力発電が石油のムダなら、その事実は変えられません。

それを否定するなら、まず進化を反証してください。
いや、そういう人がすることはわかっています…僕という人間の人格を攻撃することです。
ま、単に無視するでしょう。

1

人類の営みを宇宙から見れば。
生息域を広げることは、事実上諦めています。
ひたすら個体数の増大と、個体一人当たりの使用エネルギー・物質量を増やすことのみを目的としています。
生物にとって、普通は個体数の増大・一人当たりのエネルギー使用量は、生息域の拡大に直結します。
しかし、地球全土を征服し終えてしまった人類だけは、その公式が当てはまりません。

といっても、拡大を完全にやめているわけではないです……今も、原生林を切り倒しています。
完全に、地球上にフロンティアがないわけではありません。

何より、次の生息域増大を、やめてしまいました。
……それは、生命の本質に背くこと。増えて広がることにより永続につながる、というありかた、目的に近いことを、放棄すること。
何がしたいのでしょう。いえ、意図を問うよりも、ただ行いだけを見るべきです。
……自滅。その一語ですね。

なぜ、カール・セーガンやアインシュタイン、バートランド・ラッセル、そしてスティーヴン・ワインバーグやリチャード・ドーキンズの呼びかけは無視されたのでしょう。
人類滅亡を防げ。科学技術を進歩させ宇宙に出ろ。という、単純な呼びかけが。
なぜ今の地球人は、それをタブーとしているのでしょう。

ある時期、人類全体が、彼らの声に耳を傾けないことを選んだのです。

宇宙は考えるな。進歩はもうできないし悪だ。
科学はもう古い、相手にするな。
人類や宇宙船地球号などない、あるのは国家・戦争という現実、宗教、市場と儲けだけだ。
人類が滅びることは考えるな。
もうすぐ最後の審判が来る、環境保護など必要ない。
リサイクルをし、科学技術を捨てて、人類全員欲望を捨てれば悪いことは何も起きない。
温暖化は嘘だし放射能は無害だ、環境など共産主義の亜流に過ぎない。現実には市場に従って稼ぎ、国家のために地球を滅ぼしてでも戦い抜き、そして心から神を信じろ。

いつか、なぜか、それらが勝利したのです。

科学者たちは、論破されたわけではありません。
ただ、忘れられたのです。

言論世界の主役は、別の何かになったのです。