枕元の計算用紙

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30

「全体で十分な食料があるのに、人が餓死しているのは悪だ」
「拷問は悪だ」
この二つに同意しない人はいるでしょうか。

にもかかわらず、その悪を本当に取り除こうと、真剣に行動する人はほとんどいません。
少なくとも国家主権は、その二つより上位にあるのです。

29

日本が新しい時代に適応しようとするのに心底厄介なのが、日本が、経済に必要とされていない新貧困層の扱いを心底わからないし、考えることもできないことです。

企業にとっては、ブラック企業になって労働者を使い捨てるのが最適解になっています。
天才も含めて世界市場でいくらでもある、アメリカ開拓のバッファローやリョコウバトと同様にいくらでも殺せて殺せば殺すほど儲かる構造になっています。

それに対して、国も宗教も言論界も、どうしていいかわかりません。
特に言論界は、弱肉強食と自己責任を訴える右派、富裕層増税や軍備廃止を訴える左派で、動きが取れませんし現実を直視することすらできません。

日本の実質的な宗教である世間が、事実上弱者切り捨てを決断してしまっているのが最大の問題です。
正社員以外は人にあらず、たとえ半分以下になっても、というのが日本の雰囲気になってしまっています。

残念ながら、レールから降りて生きられる確率が極端に小さかったので、起業家や創造者の側のロールモデルも破綻しました。
寄らば大樹の陰以外のロールモデルがなく、その椅子がどんどん減り続けているのです。

28

共産党が政権を取り、しかも善政、ということはありえるでしょうか?

絶対にありえない。
万一取ったら日本人の三分の一は虐殺される。
それが信者以外の日本人の常識だと思っていましたが。

まあ常識だからって正しいとは限らない…
そして実際問題、次の参院選では、共産党以外の野党の自滅があまりにも徹底しています。

といっても共産党が民主集中制という、党内専制を捨てる気配がないことは変わりありません。

27

知識の時代は、圧倒的に偶然の時代でもあります。
無数の無名のアーティストと、万に一人の成功者を分けるように。
成功者と同等の実力を持ちながら埋もれて終わる者も多数いるように。

スティーヴン・キングがたまたま読んで推薦し、それなりに売れた『チャイナ・レイク』(メグ・ガーディナー)。スティーヴン・キングの机、いや巨大倉庫が想像できてしまいます、一生の千倍かかっても読めるはずがない何百万の原稿が送られているはずです……何百も、『チャイナ・レイク』と同等かそれ以上に面白い作品があるのではないでしょうか。
それどころか、「スタイルズ荘の怪事件」、アガサ・クリスティー級の、スティーヴン・キングをしのぐ天才すら何十本も埋もれているのでは。

スティーヴン・キングがそれを読む確率は?
そう思うと、知識や想像性の時代というのが以下に恐ろしいものかよくわかります。

26

民主党が本当に消滅した場合、

自民党のみが永遠に政権を担当する。ほかの政党は消える
維新の会が躍進し、保守二大政党
いっそ共産党
都市型リベラル(宇野氏ら)

という場合が考えられます。

前例を考えると、民主党が消えてくれるというほど、この世は都合よくないと思います。

しかし、今回の都議選の結果は、まさか「いっそ共産党」ということすら起き得る、と驚きました。
世論の、共産党に対する抵抗感情がそれほど強くないとしたら…

ちなみに僕は
「現実を直視しろ。グローバリズムは受け入れろ」
「誰も餓死させるな。家を失わせるな。生存権」
「内心・表現・言論の自由を規制するな。市民的自由」
「国防は当たり前だ。ただし、賢明にやれ」
「科学技術を進歩させろ。進歩なくして環境保護もない」
ですが、そんな投票先はありません。

25

東京都議会選挙。
結果は、自民党の圧勝、民主・維新・みんなの党が凋落することは予想できていました。

しかし、共産党の躍進は予想外でした。
これまでの国政選挙では常に、自民党と民主党のシーソーゲームの中、共産党は議席を減らしてきていますから。

共産党が躍進する、という事態だけはまさかを通り越しているのです。
それが起きてしまうというのが、いかに日本政治は一寸先は闇、何が起きても驚いてはいけないかよくわかります。

都議選は参院選の前哨戦とも言われますが、参院選も同様の結果でしょうか?
自公圧勝。
民主暴落。維新なども消えて、共産党だけが躍進、という。

少なくとも次の参院選で、民主党が逆転することはないでしょう……自民党政権首脳が、桁外れにバカなことをしない限り。

その次の衆院選はどうなるでしょう。
参院選で激減した民主党が分裂崩壊し、「野党なき政治」となる可能性が最も高いです。

といっても、それはつい最近までの記憶がない、ということです。
小泉郵政選挙で激減した民主党は、解散せずに持ちこたえて政権交代を成し遂げたのですから。
次もまた、そうなるでしょうか?
それとも、民主党そのものに対する圧倒的な失望と、ある種の憎悪は郵政選挙の時とは比較にならないでしょうか。
民主党が消えて。

みんなの党・維新の会に、その可能性はあるでしょうか?緑の党などは?

本当に、共産党しかない、というとんでもない事態になってしまったのでしょうか。

それでふと思うのが、もしかして共産党はここ何年かで、脱原発デモを取り込んだのでは、という気もします。
政治には何の影響もないとされる脱原発デモですが、今回の都議選はその影響があるのでは、と。

24

痴漢冤罪は、技術的に解決すべき問題ではないのでしょうか?
それとも、甘んじろと言うのが日本の総意なのでしょうか?

23

昔は、人そのものが財産でした。
人が多ければ多いほど国は強かったのです。
それも普通教育を受け忠実ならもっと。

ソ連は満州に攻め入り、捕虜を抑留し強制労働させました。人間が、ソ連にとって価値のある戦利品だったのです。使い捨てでも、使い捨てだからこそ、手に入れるために必要な手間よりは価値があったのです。
本当に価値がなければ、使い捨てるための費用以下なら強制労働などさせずに虐殺するほうが合理的ですから。

新しい時代には、人は必要ではありません。
政府の目的は、合理的には、不要な人を殺すことになると思われます。

ちょっと論証してみます。
新しい時代、グローバル時代では、おそらく地球人七十億人に対し、ごく少数の天才と、全人口に比べれば少ない超低賃金労働者で供給は十分でしょう。
計算しやすくするため、七十万人の天才と七千万人の奴隷としましょう。
七千万人、というのも多く見積もっています。一千万、いや百万以下かも…ロボット技術の進展によれば。
それ以外の人間は、生産には必要ではないのです。

給料がこうなる、という意味でもあります…百万人に対し年に一億ドル、一億人の年に百ドル。それだけしか、給料は出ません。
それ以外の六十九億余人は、ゼロ。

となれば…一億人の標準的な国の、最も合理的な行動は何でしょうか。
その国で、中流生活するのに必要な金額は、一人一年一万ドル。
家畜同様に生存するだけに必要な金額は…そう、難しいです。
百ドル、と言いたいところなのですが、賃金は需要と供給から決まりますから、最低生存費用とは無関係なのです。
最低生存費用が五十ドルになるケースと、千ドルになるケースに分けましょうか。

さてと、まず最低生存費用五十ドルのケースから。
天才は七十億に七十万人、一万人に一人です。ですからその国には、一万人天才がいます。それが一人一億ドル稼ぎますので、一兆ドル給料があります。
それ以外。要するに世界全部の下層労働者七千万人を独占することもできるとするか、世界全体の下層労働者を均等配分して百万人だけが仕事を得られるとするか…まあ、五千万ぐらいとしましょう。
その五千万人が、年に百ドルずつ稼ぎます。五十億ドル。

ここで選択。全員、中流生活するだけの一万ドル配る場合、一兆ドル必要です。
全員の全額を分ければ、なんとかセーフですね。五十億ドル余ります。

というか、別にその国は下層労働者は必要ないです。
でも、稼ぎを全額奪われることになる天才たちは、他国に逃げないでしょうか?
そう、他国が「うちは天才以外虐殺したよ。天才だけ来てもらえばいいよ。天才からは1%だけ税金取るけど」とやられたら、そっちに行くに決まっています。

これ以上、さまざまなケースを検討する意味はないです。
自国に、統計的には一万人いるはずの天才だけを選抜し、他は強制収容所で働かせつつ虐殺する、それをやった国に、全ての国は競争で負けるのです。

最終的に、国は全員の給料の総額から税金を取って、それを分配するしかありません。また、天才が外国に逃げるのを止める術もありません。
ならば分配、福祉を全部やめて、天才だけの国になるまで平均給与を落とし、それが生存限界を超えるようなら虐殺するしかないのです。

それをすると国家は崩壊するでしょうから、権威主義と軍国主義でごまかす…でしょうか?それはわかりませんが。
もしかしたら、軍国主義なしで国民を虐殺することができるかもしれません。
それこそが、新しい時代の国家の目標となるでしょう。

22

日本式サヨク……
絶対平和主義、無政府主義、法や警察に対する反発、ポルノにはフェミニズムにより規制賛成?脱原発、科学技術反対の桃源郷主義……

いつまであれは力を持ち続け、新しい種類の、宇野氏の言う都市型リベラルの登場を阻止し続けるのでしょう。

21

日本の、下層のモラルが崩壊し、文化が別になるのはいつでしょう。

「DQN」という言葉はあります。
低学歴の下層が、独自の文化を創った、はっきりと従来日本とは別のモラルで生きる、別の階層として定着しているという感じが。

ですが、特に大卒非正規層は、現在のアルバイトに支えられる仕事を見れば、高いモラルを保っています。

今後、大多数にとって希望がなくなることは間違いないでしょう。
そこで、その希望のない99%は、モラルをなくしてしまうか、それともモラルを死に至るまで高める……暴走するか。

日本の保守政治は、明らかにモラルを暴走させて下層を自殺・過労死させることでグローバル化に対応しようとしています。
それが成功するでしょうか?
それともどこかで、希望がなければモラルもないとモラルが崩壊するでしょうか。

革命は、やっても成功しないことだけは絶対に確かです。

20

アメリカでは、国民の四人に一人が食料に困ったことがあるそうです。

でも、アメリカはバイオエタノールを強引に進めるほど飼料用トウモロコシは余っています。
国民全員、二千カロリーずつトウモロコシと、必要なぐらいの大豆を配っても、大したことはないはずです。

単に、とことん安い食糧が売られていないだけなのでは?

19

介護で、人を持ち上げるのは極力機械を用いるように、と。

介護がこれほど、機械化が遅れていることが信じられません。
老人は廃棄するのが経済的に合理的だから介護に研究資金を注いだりしない?
なら、これほど多くの労働力を使い潰すのは明らかに不合理です。
その労働力ごと捨てるつもりでいるのでしょうか?

単に、介護の機械化そのものが困難なのでしょうか。

軌道エレベーターができたら、老人介護が一気に楽になるでしょう。
無重量状態なら、力はほとんど必要ありません。

海水にずっと浮かべても楽でしょうが、人間の皮膚は残念ながらずっと水に浸かっていられないようです。

18

日本の経済に関する言説は、こう三つに分けることもできます。

1舵を切れば船は沈まない

2船が沈むのは確定だ、自分だけ救命ボートに乗れ

3人数分の救命ボートを用意しよう

1は公的な立場です。アベノミクス礼賛論、内部留保・富裕層増税・軍備削減の思考停止三点セット、改革すれば福祉の原資ができる、など多数います。グローバル化には抵抗する立場もありますし、徹底した改革を装っている立場もいます。

2は国家破産論や、グローバル化を避けられないと思っている新自由主義者です。要するに、生き延びられる強者以外は死ねという弱肉強食主義者です。

3は、僕以外あまり見あたりません。ベーシックインカム賛成者がそうでしょうか?
でもその人たちも、国家破産が起きても物資配給制度で、とまでは考えません。

17

なぜ国立国会図書館の献本は一冊なのでしょう。
火事になったらどうするのですか?

二冊献本して、二冊目は焚書をする政権や侵略者に日本が占領されることを前提に、数人の関係者が自殺すれば永遠に誰にもわからなくなるように隠すべきではないでしょうか。

どこかの王家の墓に、アレクサンドリア大図書館の、二冊目の写本が隠されていればありがたいのですが…今からでもやるべきですよ。

16

集団で争うかわりにサッカーを応援したり、人種差別デモをする……
安全に、集団が格闘できる方法はないのでしょうか?

週末に、気軽に百人同士が、大したケガもしないで殴り合う快感だけを得られる方法は?
ピクミンが集団で土壁を崩すように、集団で協力して、十分に体力を使って何かを破壊する。
その破壊の速さを競い合うことができる。

それができれば、破壊・集団暴力・集団どうしの競争・体力消費のすべてが楽しめるでしょう。
サッカーを応援するより、自分で運動したほうが気持ちもいいし、集団の快感も強いと思われます。

15

人間が集まって国を作る、というイメージは、現実とは大きく違います。

一人一人の人間も、多くの脳のモジュールの集まりです。

また人間は、緊密な少人数の群れを作って、まずその一員として個体の心を形成します。
国などの大きい集団は、緊密な群れの集合体です。
本当に重要なのは、少人数の群れです。

14

H・G・ウェルズ、アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークは、SF作家として著名ですが、三人ともそれ以外の小説も書いていますし、また多くの思想書や科学ノンフィクションも書いています。

今のSF作家に、思想家として活動している人はいるでしょうか?

そして、なぜその思想は今、影響力を事実上持っていないのでしょう。
科学を前提に、人類の生存を問題にする思想は。

どうして、思想において科学、未来は排除されたのでしょう。

13

「子供が労働力にならなくなった」ことは革命でした。
今の日本人は忘れていますが。

今起きていることも、単に同様に革命でしょう…半分は不要になった。

前近代。いい子にしていれば褒美をやる…あの世で。
近代。いい子にしていれば褒美をやる、この世で終身雇用、それに子を大学にやって、もっといい生活を…
新時代:褒美は何もない、だがいい子でいろ…?

そう思えば、非正規・ひきこもり等の問題が、薬物の爆発にならないのは不思議です。
新しい時代には、先進国の大半が、「自分には価値がない」ことを思いしらされます。
希望がなくなるのです。
なぜ、希望を失っている日本の多数の若者は、薬物に走っていないのでしょう。

なぜ、これほど通り魔が少ないのでしょう。これほどの絶望が蔓延していて。しかもその絶望が、ほぼ間違いなく事実なのに。

宗教に走っていないのは、オウムの悪印象が強すぎるためでしょうか。

12

誰もが小さい範囲のことしか考えていなければ世界から餓死者はなくならないし、何かあれば生命と文化すべてが滅びます。
ですが、小さい範囲のことしか考えないか、または善悪の単純な物語、革命や宗教の問題にして、考えを制限し虐殺をしてしまうのが人の常です。

地球に居座っている限り、持続可能など欺瞞です。
地球から、少なくとも森林地帯+化石地下水からは卒業しなければなりません。

でも、人は精神論、自然に帰れという言葉しか、受け付けません。

人間は、「群れを強くまとめたい」「群れをきれいにしたい」「群れで単純な言葉を叫び、敵を滅ぼしたい」と強烈に欲望していますから。常に。

11

ハードボイルド気味のサスペンスと言うかミステリと言うかのパターンとして、序盤から中盤で主人公が悪党にぶちのめされて「これ以上調べるな」と言われ、奮起して本気で調べ始める、というのがあります。

そんなシーンを読むたびに、僕は下手だな、と思います。
人間の精神を破壊するような拷問、罪としては軽いけれど戦闘力を奪うような、身体障害者にしてしまう障害をしていれば、と。
というか、速攻で事故死に見せかけて殺さない時点で。

でも、それをやられたらストーリーがそれで終わります。
だから、悪役は物語のために、愚かであり拷問が下手なのです。

そう思うとばかばかしくなります。
ゲームと同じ、手足を縛られた悪役でしかないのですから。

逆に、拷問の達人、迷わず殺す決断力のある悪党を相手にした話があればより面白そうです。

10

国会議員の何人かは、くじ引きで一期のみ選ばれるべきです。
陪審員制度がある以上、くじ引きで選ばれた国民の政治能力は、信頼されていると見るべきです。

これ以上ない、「国民の代表」です。
陪審員制度同様、その体験を周囲に伝えることで国民全員の政治力を底上げできます。

なぜどこもやっていないのでしょう?

9

死刑・刑務所・罰金という刑罰はできなくなりました。
さて、どんな刑罰にすればいいでしょう。

考えたことがある人はいますか?
一億三千万日本人、地球人七〇億人全部でも、僕だけですか?

8

グローバル経済では、替わりのない人間だけがすべてを得ます。
でもそうなると、日本は皆殺しにするのがお得です。

話をとても単純化します。
日本以外はみんな給料が安い。日本人はみんなが給料が高い。
新しい時代に必要なのは、一千万に一人の天才だけ。
だったら、日本人をみんな、13人の天才も含めて殺して、その給料を残り690人の天才に分けたほうが、ずっとお得でしょう?
日本以外と日本の給料は、適当な数字でどうぞ。

皆殺しがお得、というほどでもなくても、千人に一人の天才かつ幸運な者以外、バングラディッシュと同じ賃金しかない、というわけです。
問題は、今の日本でその賃金だと、屋根の下で暮らすことも難しいし子を育てることは不可能だ、ということです。

わかりやすくするため、「ふさわしい賃金=50万円」「ちゃんと暮らし子を育てるのに必要=500万円」とします。

選択肢。
・無理やり500万円与える(A=国債、B=富裕税)
・50万で餓死させる
・50万で暮らせるよう、安価な公営住宅・飼料品質の豆・トウモロコシ・大麦などの大衆販売・教育の無料化などを徹底
・メガフロートや軌道エレベーターで経済を爆発させ、500万を維持

どれが実際に選べる選択肢なのかが心配ですが。

7

法律上、アルコールを飲んでの運転は罪です。判断力が鈍るからです。
同様に、麻薬を使用しての運転は罪です。
同様に、睡眠不足での運転も、罪です。

しかし、西洋文明の根幹に、「指導者は睡眠を必要としない」があります。
慢性的な、生命維持も危ぶまれる睡眠不足状態が「普通」であり、その状態での多数の人命を左右する仕事が、当然なのです。

もっと端的に。
睡眠不足で車を運転して悪いなら、なぜ睡眠不足で爆撃機を運転するなどということがあるのでしょう。
酒を飲んで車を運転するのが悪いのなら、なぜ覚醒剤を飲んで爆撃機を…

6

生物が「分業・協調」できれば、地球の生物量は現状よりずっと多くなれます。

深海から栄養塩を海面に運べば、光合成が増えます。また砂漠から栄養塩を海に運んでも、同様です。
渡り鳥やイカの、ペイロードの一部で可能でしょう。

遺伝子改良でそれが成されてしまう可能性もあります。

人類や一部のアリがやっている農耕牧畜は、生物の分業・協調ともいえます。

5

コロンブスやマゼラン、ピサロやコルテスは、今の基準で裁かれています。

では、今の倫理観を持つコロンブスなら、アメリカ先住民をどう扱ったでしょう?
どうすれば、インカ帝国を近代化させて正当に交易し、同盟を結ぶことができたでしょうか。

接した時点で、伝染病での大量死が免れないという時点で、人道的にすることのほうが不可能に思えます。

そして、どうすれば今、イスラム教国に科学を受け入れさせ、豊かな交易相手にすることができるのでしょう。
中国は豊かな交易相手となりましたが、そのための犠牲は、それこそアメリカ先住民をうらやむほどでしょう。

4

いろいろな店で、従業員を怒鳴ったり激しく叱責する声が最近は良く聞こえます。
客に迷惑がかからない場所まで行かず、客が聞いているその場でやるのが、今の常なのでしょうか?

動物行動学から逆算した、先進的な手法なのかもしれません。
犬は粗相をしたら五分以内にその場で叱れ、忘れてから叱っても無意味だ、人間も同じだ、と。

人間が動物であると言う現実を受け入れるのは、それ自体は望ましいことです。

でも、目の前で人が叱られているのを聞くのは、客としては不快です。

3

平和を望み、平和のために何かしたいと望むのは若者にとってほぼ当然のことです。

しかし、今の日本では現実には、そうして何か動いたら、護憲派に取り込まれて思考を奪われます。例外なく。

例外なく、と言っている根拠…日本に、重武装中立を主張している勢力が、とことんいないということです。

2

人が人を殺すことは簡単ではないかもしれません。

しかし、殺せと命令すること、また殺せと命令されて集団で殺すことは、人間にとっては容易です。
「アレは敵だ、人ではない」となるともっと容易になります。

さらに、サイコパスにとっては最初から人を殺すのは容易です。

人は人を殺すのです。

1

○地球全体で、同じ基準の、人間競りが行われている。
○千人に一人が一億ドルの価値がある。
○ほか999人には数ドルの価値しかなく、ポトシ銀山のアメリカ先住民のように一月で死ぬ使い捨てが、経済的にはふさわしい。

それを前提として考えれば、我々には選択があるといえます。

1:999人を、あくまで養うか。
2:日本で生活するための三万ドルをそのまま与えるか、または数ドルでも暮らせるように公営住宅・飼料水準の穀物などを整えるか。
3:それとも、暴動が起きないよう丁寧に死なせるか。

僕にはもう一つ、メガフロートや軌道エレベーターなど極端な技術開発で、今度は七十億全人口が十分な収入を得られればいいと思っています。
第一、七十億頭脳があるのに、それが活用されないのはもったいない、とも思えます。

しかし、この方向は現実として、不可能なのかもしれません。どちらかは僕は知りません。

軌道エレベーターは絶対に不可能かもしれません。

軌道エレベーターができても、中国の十万人で十分かもしれません。

七十億の頭脳を活用する経済は存在し得ない、本質的に人類の経済は、ほんの数百万人しか頭脳としては必要としないのかもしれません。