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30

今、一千兆円の資金と、マンハッタン計画の天才たちが十人ずつ。
それで、できることは何もないのでしょうか。
特に、「事実上無限のエネルギー」と、「人類の領土を広げる」「人類がより遠くに移動できるようになる」この二点に絞って。
本当に、何も。

間違いなく、金融工学には何兆円もの金と、ノイマンやファインマン以上の天才が何百人もいたはずです。
その金と、天才たちの…要するに知能指数の合計は、マンハッタン計画を上回っていたでしょう。
彼らが生み出したのは、泡でした。

そしてグーグルなども、マンハッタン計画以上の資金と天才の集まりでしょう。
それも、多くの雇用を生み出すことはできません。エネルギーと移動とは違って。

なぜ彼らは軌道エレベーターや核融合炉を作ろうとしなかったのでしょう?
なぜそちらに資金が行かないようになっていたのでしょう?
なぜ月旅行に需要はないのでしょうか?

今世界は、ある意味限界に差しかかっているようです。
でもおかしいのでは。
七〇億人全員が冷蔵庫と小型自動車、テレビを兼ねられるスマートフォンを持つことは可能なはずですが、しません。

何十年も前にAV−8ハリアー垂直離着陸ジェット機は開発され完成されたのに、自家用に売れていません。大金持ちも含めて。
世界最高級の大金持ちが何人も集まって月旅行をすることは、されていません。

資源の限界……材料が足りない。
技術の限界……現在の技術では不可能。
資金の限界……人間が調達できる資金では不可能。または、資金調達に失敗する。
社会の限界……技術・資源では可能だが、社会や法律が許さない(やろうとしたら特許ごたごたが多すぎて弁護士だけが儲かる)。大会社の社内検討で没にされる。
発想の限界……技術・資源においては可能だが、誰も考えない。社会の限界に含まれる?
欲望の限界……可能だが、誰も本当には欲しがらない。

資源の限界。
これは、宇宙に手が届けば実質打破できます。それは恐らく極超音速スカイフックで可能です。

資金の限界。
でも今は資金は世界中であふれかえり、だぶついているのです。
宇宙人から注文があって、二酸化炭素は除去してくれると言われれば、自動車を一年に一億台作るのは容易なはずです。

技術の限界。
これが最大の問題です。多くの人は、地球人が現実に実現できる技術は、もうすべて実現されていると思っています。
核融合は、「三十年前もあと三十年、今もあと三十年。ということは、絶対に不可能だということだ」と多くの人が確信しています。

社会の限界。
これが一番どうしようもないです。世界一の金持ちが月旅行に行っていないのは、社会が許さないからでしょうか。そしてどれほど多くのアイデアが、社内会議で潰されているでしょう。

発想の限界。
七〇億の頭脳があって、発想に限界があるとは信じられません……しかし、一千万人口を数百年保った古代ローマ帝国も漢帝国も、鐙を思いつかなかったのです。

欲望の限界。
これは本当にあるのでしょうか?でも、それ以外に、「立体テレビは何度やっても売れない」「超金持ちが月旅行をしていない」「テレビのスピーカーが、5.1が標準になっていない」ことが、説明できないのです。

29

今の日本の左派は、「人間に腕が二本あることに文句を言っている」人が多いです。
どう見ても普遍的な、人間の共通の本性でしかないことを批判してばかり。

要するに、ヒツジやメダカのように群れでものを考えずに行動するとか、権力についていこうとするとか、ちょっと罪がある弱い人間を集団で叩くとか。

それが人間なんだから、文句を言っても無駄です。
人間そのものに文句があるなら、腰が痛まないように、網膜に穴がないように、精管が尿道に絡むなんて馬鹿なことがないように、反回神経が胸までいかないように、再設計を神様に頼んでください。

何も生み出しませんよ、それでも売れるからいいんでしょうね…としか言いようがありません。
少なくとも日本をよくするのに、何の貢献もしていません。

28

鹿児島補選の結果も与党勝利。
消費税を上げてさえも、日本ではどの選挙も自民党が勝つ、という法則が崩れません。
完全に、野党が存在しない時代になったと考えていいでしょうか。そしてこれからも、半永久的に?

それとも、つい最近政権交代があったばかりじゃないか、日本の政治は一寸先も闇だ、でしょうか。

次の衆参両院選挙でも自民党が大勝し、民主党が壊滅し、新しい大政党も出ない場合は、選挙制度を変えるべきです。
そうしなければ、一党、しかも派閥もなく一つの勢力がずっと全権を握ることになります。
日本人に二大政党制は無理だった、ということならば、せめて派閥による擬似政権交代だけでも機能しなければ。

日本の政治はこれから、どの制度になるのでしょう。
二大政党制は失敗しました。
そしてまた、一党優位体制に?
それとも選挙が有名無実化する、ヘゲモニー体制になるのでしょうか。

ここで民主党が、次の衆参両院選挙でも大敗したとして、どれを選ぶかです。

1再び議席を増やして政権政党の座を狙うか。
2旧社会党同様に、反対意見を主張するだけの万年野党の地位を確保するか。
3それとも解散するか。

1は、次の両院選挙で勝てば希望も見えるでしょうが、負けた場合には絶望的です。
2が最も現実的でしょう。
3の場合には、ヘゲモニー制・一党独裁制への道まっしぐらの気がします…新しい政治勢力が出なければ。

この、「野党消滅時代」は、いつまで続くのでしょう。
そしてどう名づければいいのでしょうか…2012年体制、とでも?

27

とことん安価な素材……石炭・鉄・特に豊富な岩石など……だけで、簡単にメガフロートを作り、そこで農業と風力発電でほぼ自給自足できる技術があれば。
そうすれば紛争や差別は、「両方に新大陸を与える」方法で解決できるのでは?

今の技術で、「海に浮かぶ自給自足コミュニティ」は不可能なのでしょうか。

いくつかの船をつなげるか、小型のメガフロート。
規模に応じた浮体洋上風力発電所でエネルギーをまかなう。
汚物を浄化しリサイクルする(海はできるだけ汚染しない)。
海水を淡水化する。飲料水は雨と、足りなければ海水淡水化。
大気中の窒素を固定し、その肥料を周辺海域に薄く撒き、魚の産卵・繁殖に適した養殖網を引きずって、多量の貝・魚・海藻を得る。
それは食糧にもなるし、豚や鶏の飼料にもなる。

多少のメンテナンス用機械を輸入するだけで、持続できると思いますが……

そのコミュニティに、海のゴミを処理する仕事を与えてもいいでしょう。
燃料にもなりますし、芸術品にもなりそうです。

ここで重要なのが、同様のやり方で自給自足している離島がどれぐらいあるか、です。
島がどれくらいの規模になれば自給自足が可能なのかでもあります。

今の、風力発電と海水淡水化技術は、本当は相当小さい島でも自給自足が可能なのでは?

その海上自給自足設備の生産性を高めるには、汚染された(窒素肥料分が多い)海水に生息し、成長が早く浄化能力が高い海藻や植物性プランクトンと、それで育つ、人間が食べられて成長の早い魚類……この二つのセットがあればいいのですが。

といっても、大気から二酸化炭素を取り込める陸上植物…塩生植物の光合成能力は桁外れです。
そう考えれば沿岸砂漠地帯での海水灌漑農場が、既存の文明から離れた自給自足という点では近いモデルになりそうです。
洋上設備でも、ビニールプールを巨大化したのに土を薄く入れて、海水を入れて塩生植物を育てるという手もあり得ます。

26

エネルギーが、もし全部ネガティブに出たら。

再生可能エネルギーは、ラビットリミットで絶対に近代文明は支えられない、石油の無駄でしかない。
化石燃料は地球温暖化が激化する。
原子力は絶対にダメ、核融合は永遠にムリ。

文明崩壊が不可避だとして、人類の滅亡だけは防いで早目に文明を再生できるように、と考えたらすべきことは何でしょう。
さらに長期的な目標として、「次こそは宇宙開拓を成功させる」を入れるべきでしょうか。

人類の生存のためには、宇宙進出によるリスク分散が必要だという声も、耳をすませばいくつか聞こえます。

25

少なくとも日本では、オバマ大統領は無事だったようです。
ほっとしました…万一のことがあればどんな恐ろしいことになっていたか。

でも、考えてみれば不思議ともいえます。
現在の狙撃は約2.5km。それほどの範囲の絶対安全が、どんなに不可能なことか。

そう考えると、オバマ大統領が生きていることは、彼も世界を破壊している悪の一員に過ぎない証拠だ、ということになりそうです。
つまり、大統領で善人は死人だけと。

もともと政治は必要悪が仕事なのかもしれません。
逆に日本のように、過剰に道徳性を求めると…

いやそれを思い出すと、今の日本の、完全盤石となった安倍自民党は、腐敗の面ではどうなんでしょうね。

24

中二は重かれ軽かれ中二病になります。
それはホモ・サピエンスのオスの、自然な成長です。

なら、全員に別々の、実害がない治安維持・警備関係の仕事をさせてやれば、欲求不満も解消されるでしょう。
訓練と称してきつめの運動をさせても、エネルギーを解消するのにいいでしょうし。

それ以前に、「強さ」というものは何でしょう。
ケンカの強さは、少なくとも近代軍ではほとんど無意味です。
もちろん剣術も。

近代軍の基準で強いのは?
特殊部隊は、ケンカの強さには無関心です。
要するに50s背負って一日で100km山道を歩き、翌日もまた歩けること、それが第一。
さらに五日間、合計睡眠時間一時間で動き続け、命令に従い仕事をこなし続けられる底なしのストレス耐性と体力。
喀血している剣の天才なんてお呼びではありません。

さらに軍全体で考えれば、戦闘機の操縦などより高度なことができる、数学や医学の能力のほうが「強い」でしょう。

白兵戦であっても、技の数など問題ではない、糞尿を漏らすほどの恐怖に打ちひしがれていても命令に従って前進し、冷酷に訓練通りの動きができること、それだけです。

それこそ、近代の基準での「強さ」です。

23

今先進国で手に入る資材で、最も合理的なトイレを考えてみましょう。

部屋はユニットバスと同様、丸洗いし消毒できる、壁も床も防水され排水できる。専用換気扇。
または、壁と床は土塗りで、定期的に削って塗り直すでもいいでしょう。

便器は基本的には「おまる」同様。
透明でないビニール袋が多数あり、便器にそれをかぶせて出し、できればトイレ部屋内にあるダストシュートに放りこめば、そのままバイオガスプラントに直行する。
男の立ち小便のためにどうするかは、別に考えて良いでしょう。
このシステムなら大小を別に処理することもできます。

なぜ現状はそうではないのでしょう。

要するに、ビニール袋という素材を人類が手に入れるずっと前に、水道というシステムができてしまったから……とも思われます。
なら、もしウツボカズラのような、水を通さない袋になる天然素材が、特に古代ローマのように人類の標準を決めるところにあったら?
いや、東洋には竹がありましたが、竹筒は使われていません。

何が、トイレをこの形に決めたのでしょう。
宗教的な感情でしょうか?豚を食うなと同じように。

人間はちっとも合理的ではない……そう考えると絶望的にもなります。

22

飛行機を安全にしたければ、搭乗する際に風呂に入って、入口と出口を別にして、出口で別の服を支給されて搭乗すればよろしい。
荷物は空港に着てきた服も、すべて別の輸送機で送ると。

空で必要になりそうなものはすべて支給すればいいのです。
そんなに多くのものは必要ないでしょう。
本は風呂と飛行機の間に図書館を置いて貸し出し、到着した空港で返却すればいいでしょう。

女性の化粧という問題もありますが、それはメイクサロンがあればいいでしょう。

というか、飛行機でなんでも取り上げたい、というのは、要するに軍隊や警察、厳しい学校がすべての私物を取り上げる衝動と同じですよね。
あれは呪術的防御を破壊して洗脳しやすくするのが本質的な目的なのですが。

21

ジェット軍用機で、このような機体はなぜないのでしょう。

軽空母から発着できるほどの短距離離着陸性能で、安い。それが最優先。
次が搭載量の大きさ。

デザインはそれこそA-10のような直線翼でも。ドッグファイトではからきし。速度も遅い。
でも、高価でメンテナンスが大変な、ハリアーのような垂直離着陸なしでも軽空母から、大荷物を持って発着できる。
むしろ輸送機の発想で作られている。

ドッグファイトはできないが、レーダーを増強すれば空対空ミサイルを放てる。
また、精密誘導爆弾で対地攻撃もできる。

容量が大きいので、大きくて精密なレーダーや高度なコンピューターを積むこともできる。

20

なぜエネルギーは、いろいろあるのでしょう。

最もコストが低い石炭火力だけにしないのはなぜでしょう。
コストはそれほど本質的な問題ではないのでしょうか?

では何が本質的な問題なのでしょう。

19

今多く聞かれる、「Fラン大学廃止」の声。
それがどれほど恐ろしいものか、その声を上げている人たちは理解しているでしょうか。

「より多くの人がより高い教育を受けるべきだ」、というのは、明治維新以来の日本、そして近現代において、信仰と言っていい社会の大前提です。
より多くの人がより高い教育を受ければ、教育を受けた一人一人は高い収入を得る。そして国も富み勝利する。
それを、近代の前提を否定するのです。

実際に、それを否定する経済書はいくつかあります。
『世界経済を破綻させる23の嘘』ではスイス・パラドックスとして、多数に対する高等教育は経済成長に貢献しない、と暴露しています。『大停滞』も、容易に収穫できる果実はもうない、と主張しています。

ですが、本当にFラン大学を廃したらどうなるでしょう。大学の教職員を考慮しなくても。
日本の大学進学率が、大きく低下します。
そしてFラン大学に行くような学生は高卒で社会に出ます……が、今は高卒の工員職が少なく、ブラック企業とされる飲食・介護・運送業が多くの就職先です。
といっても、そのことはFラン大学があってもなくても変わりありません。
ただし、Fラン大学が大学の名に値しなくても、それがなければ小卒程度の実力を中卒にするぐらいの価値はあるでしょう……それはなくなるのです。

本当に問題なのは、この二点なのです。
「より多くの子に、高い学力をつけさせる教育システム」
「高い学力が活きる、給料の高い職を増やす」
その二つは不可能なら、確かにFラン大学はなくしたほうがいいでしょう。

そして、少数のエリート以外は読み書きも学ばせず人間として扱わない、身分制社会を固めるべきでしょう。
それは、これからの時代のもっとも根底的な、「どちら?」です。
「新しい時代には、90%には読み書きすら不要」か。
「子供たちほぼ全員、波動方程式を解けるように学ばせれば、その全員が年収一千万円の仕事を得られる」か。

近代なら、「全員に三角関数叩き込んで、旋盤工にする。優秀なのを官僚にして全員豊かに暮らす」が基本でした。
ですが新しい時代は、「千人に一人の天才以外は、無理に大学に行かせても、結局インドやスーダンと同じ給料まで給料が下がる」が基本原則です…今のところは。
ですから、新しい時代には、千人に一人の天才と貴族以外は、教育する必要は事実上ありません。
これまでの「終身雇用と年功序列給料」という餌がなくなったかわりに、「国家主義と権威主義」を餌にして、暴れないで要らないとわかれば素直に自殺する家畜にしつけるのが正しい解でしょう。

それが新時代の教育の基本…そうとしか思えませんが、本当にそうなのでしょうか。
そう考えると、新しい時代について最も根源的な疑問は、「なぜ、やはり頭を使うのは少人数なのか」です。
今、頭脳が少数しか必要でないことは事実です。

先進国はどこも、半分以上が忠実なだけで文字も理解できない知恵遅れとなり、生活水準を生存以下に提げて重労働させるのが、もっとも国全体はもうかるでしょう。

でも、本当に新しい時代は、頭脳を少数しか必要としないのでしょうか。
七十億全員が高い教育を受け、その教育を生かして社会を発展させる…それには、この地球は小さすぎ、石油は少なすぎたのでしょうか。
アリアハン大陸があれば、オーストラリア大陸が全部サウジアラビア級油田だったら、もっと頭脳が必要とされたでしょうか。

内心の声は、「バカを言うな知識の時代だ」と、「おまえの好みと関係なく現実は現実だ。現実に、頭脳は以前よりも少ししか必要とされてない」とがせめぎあっています。

18

ハビタブルゾーン、しかも地球の1.1倍サイズと、とても有望な系外惑星が発見されました。

今、系外惑星の知見がどれほど積み重なっているか。
異星の生命、そして文明が発見されることは、もう夢物語ではないのです。

17

デザーテックが実現したら、世界のパワーバランスはどのように変わるでしょう。
北アフリカとEUの、帝国と支配の関係は?

現在は、EUは北アフリカが存在しなくてもやってられます。
それが、北アフリカの安定、実質的な服従がなければやっていられなくなるのです。

北アフリカ諸国は、エネルギー代だけでも、まるでサウジアラビアにでもなったような金が入るでしょう。
おそらくそれは、資源の呪いと化すでしょう。

さらに、デザーテックのエネルギーは、海水淡水化という技術があるのですから、北アフリカをヨーロッパの、いや世界の穀倉にすることも可能でしょう。
しかしその力は、ヨーロッパエリートの知恵、おそらくは治安維持のための軍事力がなければ、維持されないのです。

北アフリカの人々……力ある人と力なき人は、それぞれそれをどう受け止めるでしょうか。

力ある人にとって。莫大な富と力があるが、あくまでヨーロッパの指導を受けて。さらに、人権などの指導もされて、テロが起きたら責任を追及され、しかも最も有効なテロ対策である大規模な皆殺し・見せしめ拷問をやったらこれまた非難される。

力なき人にとって。そんな大規模な科学技術は間違いなく神のご意志に背く、と原理主義者が喧伝する。政府の治安維持活動……弾圧・拷問・虐殺が、ヨーロッパの資金と軍事支援で膨れ上がる。一部の人間がめちゃくちゃ金持ちになる。

……実現しないわけです。

16

武には、「型稽古」と「模擬試合」の二種類があるようです。

剣道なら形と防具竹刀での打ち合い。
空手も、型と試合。

試合の極地が、たとえばケージファイトのようにルール最小限…でも一対一という時点で、もう実戦とは離れます。
ちなみにルール最小限になると「総合」が圧倒的に有利ですが、それが実際の戦場やストリートファイトで通用するかというと、わかりません。
ないよりはましでしょうが、武器・地形・多人数などの要素は入っていないのですから。

でも型で強くなれるのも天才だけです。

どうすれば、普通の人間が、実戦で少しましになるでしょう。

三つめがありますね、示現流の立木打ち。

…そう考えると、なぜ近代日本の軍隊は、あれを基本にしなかったのでしょうね。

15

これからの日本の政治史で、一番重要になるのは、自由そのものが勝つか負けるかでしょう。
人は国が決めた善ではない心のあり方である権利があるかどうか。

もう一つは、不要な人間を排除するか包摂するか。

安倍政権の、機能する対向者が何一つ存在しない現状の延長では、自由が最終的に敗北し、国家が道徳を全国民に強要し、国民の多くを排除する方向以外にイメージできません。

14

特に下水系の配管には、細く強く化学反応しない糸を一本通しておくべきです。
管を洗いたければ、一端の側から出ている糸に追加の糸とたわしを結びつけ、もう一端を引けば、たわしが管内を通って全部洗ってくれるはずです。
そして古い糸全部が出たときには、追加の糸が配管を通っています。あとは両端を切れば元に戻ります。

なぜ現実はそうなっていないのでしょう?

13

三次元空間での入力デバイスは、どの程度考えられているでしょう。
飛行機でさえ、本質的には十字キーを立たせたスティックとスロットルのようです。

空間に、何本ものワイヤーを張って浮かせたものを手指でいじり、三次元の方向と、三軸の回転を直接指示できる入力デバイスは考えられないのでしょうか?
これ以上なく直感的です。

もちろん問題はあります。それで指示できるのは「加速度」であり、すぐにその状態になるわけではありません。
デバイスを傾けたままだと、そのまま動き続けてしまいます。
現状を感知し表示する計器との照らし合わせを、長期間訓練しないと直感にはならないでしょう。長期間訓練するなら、四方向スティックとスロットルで十分、というのもわかります。

また、ワイヤーが指に触れる誤入力もあるでしょう。
それを防止するには…ニンテンドーWiiのような、ジャイロ内蔵無線コントローラーの加速度検知は完全に信頼できるでしょうか?

航空機の方向指示だけでなく、コンピューターに直接三次元で入力することはできないのでしょうか?
3DのコンピューターOSは必要ないでしょうか?
また3Dテレビはだめだったようです。3Dは本質的に人類向きではない、と考えたほうがよさそうです。

3Dゲームの宇宙戦闘機に入力する以外、用途はないでしょうか。

12

内部にジャイロがあるアンクレット、三時間身動きがなかったら、警戒音。
それにも無反応なら携帯電話回線で緊急連絡、GPSで位置も伝える。
入浴時には外すが、外してから三時間何の動きもなくても、やはり警戒音ののち緊急連絡。
一人暮らしには必須のはずです。

温度センサーにして、気温と一致して三十分経ったらでもかまわないでしょう。

または、(出かけるときにはそう登録して)一日一度ボタンを押すように設定した据え置き機器とか。
一日一度、特定の電話番号に生存確認のワン切りをするとか。
それなら高価な機械は何ら必要ありません。

それも聞いたことがありません。
本当はあるのでしょうか?

僕も一人暮らしで、いつある朝半身不随になっていたり目が見えなくなっていたりするかわからないので、そのような装置が本気で欲しいのですが。

11

「次」はあるのでしょうか。

(白黒)テレビ・冷蔵庫・洗濯機。
それ以前に、ガス・水道・電気のある家。
クーラー・車・カラーテレビ。
電話、炊飯器、ビデオデッキ、コンポ。電子レンジ。食器洗い機。
ファミコン、パソコン。携帯電話、スマホ。
その「次」はあるのでしょうか?
それがないことこそ、今の先進国の経済停滞の本質では?

ドラえもんレベルでもいいなら、何がみんなほしいのでしょう。

少なくとも、今も月旅行はできません。

乳幼児に自動的に哺乳する…これ以上に求められている機械は存在するでしょうか。
どれほど多くの母親が、今も連続四時間の睡眠をとることができず苦しんでいるでしょう。
なぜ、清潔な哺乳瓶が自動的に出てくる設備は、これほど多くの需要があるのにないのでしょう。
人は苦しまなければならない、と誰もが思っているからでは?

パワードスーツも、特に要介護老人がいる家では需要はあるでしょう。

これを考えるには、ドラえもんの道具の多くについて、「いくらなら買うか」と「実現した場合の法的規制」をしっかり考えるべきです。
「タケコプター」は法律違反でしょうし、「もしもボックス」「どくさいスイッチ」のような公序良俗・国家体制を崩壊させる道具は絶対に使用禁止でしょう。

10

大人が、いやスポーツ選手が本気で鬼ごっこ、かくれんぼ、木登りなどをやったら、どれほど迫力のあるものになるでしょう。
テレビ番組とかではありそうですが。

9

WindowsXpが終わりますが、なら「このDVDを入れれば、それだけで今まで通りXpが使えますよ」というのがあってもいいですよね。

オープンソースの軽いOSで、操作感を徹底的にXpと同じにする…

いや、有料でもいいです。あれば売れると誰もがわかっているはずです。
パソコンのOSとして膨大なシェアを簡単に得られるのです。
マイクロソフトに匹敵する巨大な利益が得られるのです。
なのになぜないのでしょう?

実際には、ハードディスクのフォーマットは必要でしょうから、普通にOSの入れ替えと同様にするか…
または、外付けHDDを貸して、「外付けのHDDに、Windowsのデータ以外を退避させる」「本体のHDDを掃除し、外付けHDD起動でOSを入れ替える」「データを戻し、ソフトをインストールし直す」を自動的にさせるか。
「パソコンしばらく預けてくれれば」のほうが簡単そうです。

いやそういう問題以前に、なぜ「XpそのままOS」を作る人がいないのでしょう?

8

現在の刑法を批判的に検討する、という訓練は必要ではないでしょうか?
法律家の勉強は、「この法律が妥当かどうか」を考えることではないのでしょうか。

7

特に民主党は、イデオロギーで固まった群れが多数野合していて、統一されていない、とよく言われます。

さらに政党数を減らすための小選挙区制のはずが、なぜか政党数は今も多いままです。
ほとんどは弱小ですが。

日本には、そんなにたくさんの、互いに相容れないイデオロギーがあるのでしょうか?
その割には国民皆兵核武装中立も、溶融トリウム塩炉も見当たらないのですが。

ありうる多くの政策の中の、ごく一部だけしか現実には主張されていない…しかもその微妙な差異が、不倶戴天の群れになってしまっている、という感じです。
虹の七色、その中でも赤と、青から青紫の二つの狭い色帯だけしかなく、しかも赤も青紫もいくつも、目では見分けられないほどわずかな色の違いが、相容れない違いとされてしまっている…そして黄も緑も絶対に存在できない、と。

僕はその、民主党の「相容れないイデオロギー」が何なのか、具体的に聞いたことがないと思います。
本当にあるのでしょうか?

6

すべての町が、ホームレス用に無料のシャワーと洗濯場を開放すれば、「ホームレスは臭くない」という公益を全員が得ることができます。
無料でも洗濯も入浴もしない、という精神的におかしい人は別ですが。

でも、ひとつの町だけがそれを作ると、その町にホームレスが集まってしまいます。
だからすべての町がやらなければなりません。

でも、そうしようとしたら、「ホームレスは存在自体認めない、追い出す」という基本方針が崩れます。
その基本方針は、「働かざるもの食うべからず」という…日本の為政者にとって、譲れない道徳に直結してしまっています。

というわけで、みんなホームレスのにおいは我慢するしかないようです。

いいかげんにしろっての。

5

心を動かせる言葉と、動かせない言葉があります。
どうやら平和より戦争、自由より国家のほうが、人の心を動かすようです。

ラッセル=アインシュタイン宣言は、人の心を動かさないようです。

どんな言葉が人の心を動かし、どんな言葉が動かさないか、一番知っているのは広告業界でしょう。

結局のところ、「心を動かす」ものが勝者…でもその先に、人類の存続はないのです。

4

ブラック企業は、旧時代の悪いところと新時代の悪いところを結合させた代物です。

旧時代のいいところ…終身雇用、家族的な雰囲気で共同体を感じさせる。
旧時代の悪いところ…会社に何を命じていいかが明確ではなく、心の深いところも支配し、単身赴任など私生活を犠牲にさせる。

新時代のいいところ…実力のある者にとっては自由。
新時代の悪いところ…雇用はドライな契約。実力通りの給料、または容赦ない解雇。

合わさって、実際には使い捨てなのに、家族的な忠誠を作り出して死ぬまで働かせることができる、という最悪の組み合わせになってしまいました。
だからこそ、最強なのです。

3

たぶんあると思いますけど、サイコロと将棋(チェス)を合わせたらどうなるでしょう。
要するに、「駒を取る」動作の時に双方がサイコロを振り、目によっては取ろうとした側の駒が取られる、と。

ゲームブックがそれですか。

…スーパーロボット大戦がある意味それですよね。

2

考えてみてください。1945年、世界人口は25億人。識字率は10億人にも満たないでしょう。
2014年現在、世界人口は70億人。識字率は60億人はいるはずです。

マンハッタン計画に呼ばれた、候補は当時、アメリカと、ユダヤ人亡命者を入れても2億人程度から選ばれただけでしょう。
60億人を候補として天才を集めれば、そこには30人のフォン・ノイマン、ファインマン……超天才たちがいるはずです。

今、なぜ核融合炉が稼働していないのでしょうか。
なぜまだ餓死者がいるのでしょう。
なぜ、ワープが可能になっていないのでしょう。

いや、今のグーグルやアップルは、マンハッタン計画の何倍も天才を集めているはずです。
それは莫大な金にはなりますが、核融合炉ほど直接的に人類を救うものではないです。

それどころか、今は天才を、金融工学の名のもとに……そちらに行った天才を集めれば、地球破壊爆弾だって簡単にできるだろう、と叫びたいです。

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消費税が上がると言いますが、僕は根本的なところがわかっていません。
消費税は、小売りだけにかかる税なのでしょうか。

すごく単純に、石炭を掘って売る石炭屋と、石炭をガスにして売るガス屋の二つだけがあるとしましょう。
石炭屋がガス屋に石炭を売り、ガス屋は石炭を加工してガスを作り、それを消費者に売ります。
石炭屋は50円、ガス屋は50円とって、消費税5%…これから8%で108円。

ガス屋が石炭を買うときには、消費税はかからないのでしょうか?
だとしたら、(50*1.05+50)1.05=約108となります。

それとも、すでに計算されているのでしょうか?
だとしたら、105=1.05*(X+1.05X)ですから、ガス屋も石炭屋もX=約48.8円の売り上げ、ということになります。
石油屋・ガス屋とも同じ金額を得るとして消費税が8%になれば、約110円になります。

実際の商品は、二段なんてはずがありません。
鉄鉱石から自動車まで、何十段階あることか。輸送量含めて。

なら、実際の原価の合計と、小売価格の比は…考えるのも恐ろしいです。
…この程度の計算で間違ってたらすごく恥ずかしいですが。