枕元の計算用紙

枕元の計算用紙

2015年12月

1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

31日

この一年は、世界全体から徹底して、希望がなくなった年に思えます。
そして2016…もう何の希望もありません。

アメリカの大統領が誰であろうと、よくなることはありません。
トランプという最悪を通り越した話もありえますが、ヒラリーに誰が何を期待するでしょう…オバマでもダメだったのに？
そう、オバマでもダメだった。アメリカが全軍を投入しても、撤退しても、アフガニスタンはタリバンのものだったし、中東は原理主義テロリストと虐殺独裁政権の二択しかなかった。
シリアやイラク、アフガニスタンに、アメリカが何をしても悪くしかならない…誰もがそう見ています。

日本も、参院選…かなり高い可能性で衆参同日選がありますが、何の希望もありません。
安倍自民圧勝、野党消滅が見えています。
日本人の半分は、徹底して無関心のままでしょう。見たいものを見、信じたいものを信じ、何も考えずにいるだけで。

憲法改正があるかどうか…時間の問題でしょうね。日本の人権や民主主義は、もう終わりへのカウントダウンが始まっています。
人権や民主主義を望んでも、なら非武装中立信者になりなさい、攻められたらどうすると考えるのをやめなさいと命じられ、それを拒んだらどこにも居場所…発言権もなく、ひたすら叩き潰されるだけなのです。

野党が野合しても、誰が支持するでしょう？
去年のデモから新しく人が出たといいますが、非武装と縁を切ることができない思考停止ばかり…日本人の半分、棄権層はまったく支持していません。
新しくまともな野党を作ろう、という人など、だれ一人いないままでしょう…護憲・民主・安倍自民以外のプレイヤーは、決して登場しないでしょう。

そして、新三本の矢に期待している人など誰がいるでしょうか。
自民党は、古い家族像…専業主婦と子供二人の標準家族だけが正しい人間で、それ以外は人間ではない…を捨てられないと誰もがわかっています。新しい経済では、それができるのはほんの少数。
人間ではない貧困層は子を産むな、という道徳が定着した今、底なしの少子化は必然です。
また、自民党は移民を受け入れることもないでしょう。

世界の経済にも、何の希望があるでしょう？
もはや地球そのものが投資不適格にすら思えます。

「未来に希望がありますように」（アウターゾーン）
…この祈りの、今はなんとむなしいことか。

ただ、絶望に屈服せず努力している人もいます。
核融合や軌道エレベーター、浮体洋上風力発電の研究。冥王星や金星にたどりついた探査機。
コンピュータはどれほど進歩しても、９９％にとっては絶望を深めるだけ…でもエネルギーや宇宙は、９９％に希望をもたらすのです。
そして、希望がなくても世界を維持している…ごみを処理し、下水道を掃除している人々の支えがあって、こうして僕はパソコンの前に座っていられます。

でもそれを思うと、南米や中東で、罪のない子供を拷問する大国の息がかかった兵士の暴虐は、世界を守る正しいことなのか…代案はないのか、とまた思考は循環を始めるだけです。

30日

グローバル・ミニマム…世界の全員、最小限の衣食住と情報・教育・医療。

これは事実上誰もが合意できるはずです。
でも実行はされません。

それに反対しているのは何でしょうか？
「スピーナムランドとナウル」？

いや、もしかしたら僕以外の世界のほとんど全員にとって、「全員に最低限の衣食住を配給する」よりも、絶滅収容所のほうがはるかに「善い」「良い」のかもしれません。
配給制は機能しないがポルポトのキリングフィールドは機能したじゃないか、と。

貧困は悪。だから貧困な人間がたくさん生きるのは悪。貧困層は抹殺すべき害虫。

それが、本当は僕以外の世界すべての道徳であり、常識なのかも。

29日

従軍慰安婦がこれで解決した？
ばかばかしい、明日にも誰かが妄言して、それで最初からやり直しです。
何回それが繰り返されていると思うのですか？

まず最初にすべきなのは、「何をすればいいんですか？」と聞くことです。
今までの歴史を振り返れば、要するに妄言があったら心から反省していない。
日本国内での、言論・出版・表現・内心の自由を…議員不逮捕特権も含め…完全に剥奪しない限り、本当の謝罪にはならないのです。

そのためには憲法も改正しなければ。
その憲法改正なら、護憲派も認めるでしょうね。
戦う民主主義、ドイツは「我が闘争」の出版やホロコースト否定を禁じている、と。

それでも足りない、民族のアイデンティティと化した恨みは、日本人全員を拷問の末殺しても癒えることはないでしょう。
人間は恨む動物なのです。無限に。

というか、本当に心から反省したと納得してもらうのは、不可能です。
僕が本当に心から反省していても、相手はいくらでも「まだ目が笑ってる、心からじゃない」といえます。
死ぬしかない、死んでもなお「心から反省していないから死んで逃げたのだ」といえます。
「心からの反省」という言葉は、無間地獄です。

28日

宮台氏は、新自由主義に対応するため、政府を小さくして社会を強くすることを提唱しています。
民間の、地域や宗教など中間団体を強めて、政府の福祉・精神共同体機能を代替する、というわけです。

問題は、左右ともそれには反対するということです。

左派は、まあ共産党そのもの以外の中間団体の存在に反対します。村落や会社などの共同体は封建的で反人権だから、と。

右派も、国家主義者にとって中間団体は敵にほかなりません。
今勝利している自民党は国家主義者です。
といっても、大きい政府・福祉国家とは違うようです。

小さい政府・福祉削減、しかも中央集権の国家主義…要するに弱者には生きるな、ということです。

27日

営利誘拐をテーマにした推理小説で、このテーマに徹した作品はあるでしょうか。

「警察が人質の命より犯人逮捕を優先したら、必ずそれがマスコミ通じて全国に流れる」
その一点に絞って警察を脅迫する。

こういう手が考えられます…
比較的幼いけれど、数時間なら密接な世話をしなくてもまあ安全な幼児を選ぶ。

警察への連絡
「報道協定を解除し、この脅迫状をＮＨＫ放映せよ。
（日時）警視庁の玄関で、＊＊円受け取る。風船を詰めたリュックは持っていくので袋は必要ない。
人質を入れるかごには高熱で燃える爆発物が仕込んであり、遠隔操作で起爆したり、起爆装置を解除したりできる。
受け渡しが済んだら帰る。尾行するな。安全だと思ったら、起爆装置を解除する。まあ三時間以内にするようにする。
私がかごを手放してもしばらく触れるな。電波が入るところに置け。遠隔操作で解除する前に起爆装置を解除して人質を救出しようとしたら、うまくいかなければ人質が死ぬ。
金の受け渡しから、解除操作がされて人質が救助されるまでの情景はテレビで生中継すること。
尾行して私が解除操作をした直後、人質を救助してから逮捕、とやったら、それは動画撮影されていて、マスコミとネット動画に投稿される。
人命より犯人逮捕が優先だ、と全国に放映されずに、私を逮捕することはできないと思え」

と言って、近くの駅で、中が見えないようにした携帯可能犬小屋を持ち、膨らませたゴミ袋を積めたリュックを担いで出て、目出し帽をかぶって自転車を盗み、警視庁に向かう…

さて、警察は人命最優先を厳守しつつ身代金が犯人の手に渡るのを阻止し、犯人を逮捕することはできるでしょうか？

…それとも、警察は「人命など知ったことか、犯人逮捕、絶対に営利誘拐で金を手に入れて逃げる者はいないことが最優先だ」と割り切ってしまうでしょうか？

26日

生きているだけでかかる金ばかり、ひたすら上がっています。
今月は電気代に炭素関係の増税。

給料が上がっている、と言ってもそれは限られた人たちだけです。
結局は、限られた人たちだけが生きられ、それ以外はどんどん苦しくなっていくのです。

かなり長い年月、日本は社会保険料や公共料金の値上げという、実質的な人頭税の値上げをしてきました。
それはもっとも逆進性の強い増税です。

全員から百万円取れば、公平という言葉は満たしますが、貧困層は生きていけません。

累進課税は、一見不公平にも見えます。でも、もし税金がなければ、格差が開き続け…法の下の平等、民主主義すら維持できない身分社会になっていくのは自明です。

定率…収入の一割？収入がなく、多額の預金を切り崩している層は事実上無税となります。

消費税は確かに、使った分だけ取られます。

ではどうすれば？
僕が望むのはナショナルミニマムの徹底。誰も餓死させないという断固とした国家意思。
今の日本は、生活保護という厚すぎるナショナルミニマムがあるように見えて、受給できない膨大な人間が生命すら脅かされているのです。
最小限…カプセルホテル、ご飯と卵一個とマルチビタミンミネラルだけでいいので衣食住を無条件に保証する…

なぜそれを考える人、提言する政党すら一つもないのでしょう。
それほど日本は、弱肉強食の精神が深く染みついてしまったのでしょうか。

25日

天皇陛下の存在の大きさを考えて、ふと気づいて心底ぞっとしたこと。

何かで読んだのですが、天皇陛下はご署名なさるあらゆる書類をちゃんと読んでおられるとか。
国際情勢や国内情勢についても、常に情報を受け取っているとか。
法律も、条約も、公務員最上位の人事書類も、全部ちゃんと読んでいる。

…明日から内閣総理大臣やってくださいといわれても、最高裁判所長官でも、防衛大臣でも何大臣でも、どの自衛隊の最高位でも、何でもできるってことですよね？

さらに、もし本当に政府の行動が気に入らなかったら。
単に「退位して立候補します」だけで、政権党は消し飛びます。
立候補されたら、一人で今ある全政党を消し飛ばせるほどの支持率は確実です。

要するに国家に対して、完全な拒否権…常任理事国が安保理に対して持っているのと同じ、絶対の権力を持っている…

加えて皇室財産。
地味に莫大です、戦後かなり取り上げられましたが。

というか、天皇親政の方が、今の政治家より百倍いいことは誰もがわかっています。
今上天皇陛下個人の人格と知性の高さは、国民は皆わかっています。

…核爆弾より恐ろしい存在です、日本国家にとって。潜在的に。

日本人の多くが、自民党が全議席を独占しようとしている今無関心な理由は、天皇という最強の野党が存在していることを意識の下で知っているからかもしれません。

…天皇制廃止などと言う人は、脳みそがホイップクリーム（植物油）でできているんでしょう。
天皇制が廃止され、立候補されたらどうなるか、考えてすらいない…
ロマノフよろしく虐殺？国民の崇拝はロマノフ皇帝家の比ではありません、どんなイデオロギーや権力があろうと、命じた者を八つ裂きにするでしょう。

あ、天皇制が廃止されれば、日本はとてつもなく素晴らしい専制君主に統治していただけることになる。
それが目的だとすれば素晴らしく愛国的ですね。

24日

昨日の、天皇陛下の誕生日のお言葉は「凄い」としかいいようのないものです。

とてつもない政治家であり、ジャーナリストであり、教師であり、外交官じゃないか……今さらにもほどがありますが。

東日本大震災のときもそうでしたが、救助活動における自衛隊の称賛。
これは憲法上継子扱いされる自衛隊にとって、士気を高める大きな励ましです。
また、一国民としても自衛隊の存在を意識させます。

作物に触れるのも、稲作を神聖視する日本らしいことです。

ノーベル賞に触れ、科学を重視するのも政治的にも重要です。
国産ジェット旅客機に触れたことは、どれほど政治的に重要でしょうか。

そして戦争について…大きな犠牲を払った徴用船員を強調することは、間接的に旧軍隊の無能・人命軽視を糾弾しているようにも聞こえます。
また、パラオに日本がかけた迷惑についてのコメントも、日本の史観論争に対する影響はあるでしょう。

もちろん、政治的な発言が制限された天皇陛下のお言葉を、むやみに解釈するのは危険です。
誰であれ、自分にとって都合のいいように解釈してしまえるのです。

それでも、完全に無色など存在し得ません。純粋な水こそ、きわめて多様な作用をする強力なものなのです。

そして、戦争の歴史について「考えろ」という僕の考えと一致したようなことがあるのが…科学技術重視も共通しているのが、どうしてもうれしいです。

実に巨大な存在……できるだけの長寿を祈るばかりです。

23日

ウェアラブルな入力法を一つ思いつきました。

ペンで、腕時計サイズの画面に入力するものです。
時計を、アナログ時計の12の、小さい扇形に分割します。その領域のそれぞれの中で、中心から縁・縁から中心の、二つの方向の入力を判別します…それだけで24。
その入力をしてから、今ペンがある領域以外の領域に移動…それで24×11＝264、256より多いのです。

英語なら、アルファベット＋数字＋記号として十分すぎる数です。日本語のひらがなカタカナを入れても十分でしょう。

まあ、画面を見ずに入力するのが困難、という欠点もあります…

それを考えるとアップル式の略式アルファベットの方が確実でしょうか。

22日

近代以前で…近代になってもかなり後まで…荷役は人力でした。
考えてみれば非効率です。

高精度の、木に鉄を張った荷車を作れるようになってからで考えてみましょう。
硬い木材のレールの上を動かせばかなりの効率になるはずです。

多数の車輪があり、大量に積める荷車に、多量の荷を事前に積んでおく。
船が接岸したらすぐに、木材レールがある船倉に、岸からレールをつなげて車ごと一気に押し込む。
あとは車を固定し、車ごと出港。

それで大幅に接岸時間は短縮できるはずです。
車とレールの分の重量ロスは時間短縮でおつりが来るでしょう。

鉄道ができてから、それこそレールが船倉にあるのが標準でないのがおかしいのです。
貨車ごと積んでしまえば半日かからないのですから。

コンテナまで、港湾荷役がほとんど効率化されていないのは不思議でならない…鐙（あぶみ）同様の、人類の愚行史の一つです。

21日

容器に残る食物の総計はどれぐらいになるでしょう。

牛乳パック。マヨネーズの柔らかいボトル。レトルトカレー。味噌。ボトルの油や醤油。ビニール袋の砂糖。

常に少しずつ残っています。

全部集めたらとんでもない量なのでは？

残らないのは塩、プッチンプリン、ポテトチップスなどです。

20日

これからの歴史は、ひたすらテロが起きてアメリカ大統領がテロに屈するなと叫び、自由がなくなる…
日本では自民党が改革と叫んで圧勝する。
その繰り返し以外何も起きないのでしょうか。

それが「歴史の終わり」？

その中ひたすら先進国は格差がひどくなり、世界は環境が破壊され、言語も消えていく…

19日

鎌倉時代後期の「宮将軍」はある種の笑いの対象です。
しかし、絶対にどの派閥にもくみしていない存在が一番上にあることは、有効では？

シリアやイラクでもアフガンでも、誰を選んでもそれは、多数ある少数派の中の一つに絶対権力を与えるだけです。
それはアメリカが選ぶのでも、民主的投票で選んでも変わりません。
選ばれた大統領は別の「少数派」を弾圧し、その恨みは原理主義テロを呼び、弾圧は余計ひどくなり…と。
いっそ、まったくの外部から人を連れて来たら？

というか、ムハンマド自体が全くの外部からメディナを訪れ、争い合う多数の少数部族の間に立ち「絶対に公平」という評判のある調停者となったことによって、メッカ奪回から世界の半分を征服するに至る忠誠を得たのです。

争い合う多数の小部族、という世界を理解するには、鎌倉時代や室町時代の、現実的な細かいところを見るのが役に立つでしょう。

18日

中型電気店に一年ぶりぐらいに行ってみました。
ヘッドホンコーナーがものすごく大きくなり、かなりの高級品もそろっていました。
iPodやiPhone…スマホは、ヘッドホン市場も大きく拡大したのです。

そして、スマホからの音楽で考えれば、どうすればいいかはかなり見えています…

アンプとバッテリーを内蔵、またはDnoteの、USBで接続する小型で平たくたためる密閉型のオーバーヘッドヘッドホン。
デジタル情報を直接スマホなどから取り出すので十分音質は高いです。

それを活用するには、スマホなどにmicroSDのスロットが標準になる方がいいでしょう。

それと、ヘッドホン出力のみで、高音質のCD/USB-DAC/FM。据え置きで。
いや、CDだけでもいいかもしれません。

17日

毎日朝夕二回、事実上全戸を新聞配達は訪れます。

郵便も、毎日全戸を回れる能力を持っています。
牛乳配達も、かなり多くの家を回っています。

…なぜ人は店に買い物に行くのでしょう。
全戸、バンで回って前日に注文されたものを届ければいいのに。

レンタルビデオも、ゴミ捨ても、何もかも一日二回全戸を回るトラックで…

16日

「滅亡の心配がない、誰もがきれいな水ときれいなトイレ、きれいな火と灯りがあり、インターネットにつながった、拷問・レイプ・奴隷化の危険がない世界」
人間のいくつかの……普遍的な思いが、同じような人間集団に収束してしまうのを、何度目にしたでしょう。

「同じ世界・国で、餓死者と贅沢な人がいるのは間違っている」
「生活が苦しい、もっといい暮らしがしたい」
「支配されたくない、独立したい」
「この世界は悪、善くしたい」
「絶対に正しい自分の宗教で世界を染めたい」
「今の自分には穴があいている、正しい教え・目的の同士に加われば意味が見つかる」
「自分は救世主・戦士」

どれも人間の普遍的な思いです。
そしてどれも、異論を許さずテロしかできない集団になってしまいます。

15日

パリ協定採択。
といっても、「自然エネルギーは使い物になるか」「原発は使い物になるか」この二点のどちらも、意見の違いが大きすぎます。

温暖化懐疑論が強い日本のネットがどう反応するかも興味深いところです。
日本のネットで、なぜ温暖化懐疑論がこれほど強いかも面白い謎です。

14日

昔、日本の政治について、政党ごとに支持母体があると学んだ覚えがあります。

自民党は地方農村・都市では自営業・建設業。
社会党は労働組合＝地方労働者。
共産党も労働者。

小泉以前は、自民党は地方農村など既得権益層、新進党や民主党は改革を求める大都市サラリーマン層…

小泉以後、大都市の改革要求層は自民と維新に分かれる…

今は？

民主党は、どうやら連合票だけが残っているようです。

自民党は誰が支持しているのでしょう。

そして、自民党に捨てられた都市自営業者や建設業者、郵便局はどこに行ったのでしょう。
なぜ新しい政党を作らなかったのでしょうか。
小泉改革で捨てられたとき、なぜ自民党を分裂させて、新しい政党を作らなかったのでしょう。
小泉郵政選挙の刺客にやられた人たちがそれでしょうか？

そして新しく生じた非正規社員たちはどこに投票しているのでしょう。

なぜ非正規党が生じないのでしょう。

13日

日本人のレストラン関係者は全員馬鹿です。
一年間バイトしていただけの僕もそうですが。

お盆を両手に一つずつ持ったり、ライス皿などを腕にいくつも載せたりして威張ってます。
でも当然、一定の割合で落とします。時間がかかり、食事提供のリズムは狂います。
歩くのもゆっくりになります…両手に定食を持って走るのは無理です。

広いお盆に定食二つ乗せればいいじゃないですか。

箱型の枠を作り、それに定食セットの乗った盆をはめて、三段ほど重ねて持っていけばいいじゃないですか。

馬鹿です。

賢いのは回転寿司業界だけです。

12日

理想的な「モノ」の一つ。

見た目は取っ手のついたテディベア。
目にカメラ、耳にマイク、内部に強力なコンピュータがあって、人間と同じ会話能力がある。
インターネットに接続し、会話からネット通販注文を確定したり、情報を読み取って朗読したりする能力を持つ。さらにリモコンでつながっているテレビなどの録画はできる。

今なら、遠隔で人間がほとんどをやるとしても、実現可能ではないでしょうか？

さらにカメラがあるので、（ぬいぐるみが音声言語で）「自分が作業するところを見えるように置いて」と指示してから、たとえば「この番組を録画したい」といわれたら、持ち主に支持してDVDをぬいぐるみに近づけてレーベルが見えるようにさせ、テレビのスロットに入れる操作をしているのを見て間違っていたら修正を支持し、それからぬいぐるみ内のリモコンで録画処理をする…

事実上、無線LAN内蔵ノートパソコンを持った車いすの人間がいて、老人などの注文に応じて、オンラインショッピングを代行したりするに等しい。

外見を考え、六脚が許容されればかなりの水準で移動もできるはずです。神話に八脚の馬（スレイプニル）があるので、それでもいいでしょう…自力で起き上がるのは難しいですが。あと費用も重量も故障率も電池消費も爆発的に増えるので、テディベアの方がいいかもしれませんね。

パソコンの前に座る人は、一人で何人かの相手を同時にすることもできるでしょう。同時に多数の注文が集まれば、仕事仲間にゆだねることもできる…機械的な声なら交替に気づかないこともあるでしょう。

どうしてもパソコンを使えない老いた家族を思えば、それがないことがおかしく思えます。
さらに将来はどんどん人工知能の補助が進み…それがどれほど世界を変えることか。

僕は今想像している話で、将来人間を強制的に文明化するため、全員にマンツーマンでリスや小さいサルのようなロボットを張り付け、「護身はしてやるから暴力をふるうな」を徹底しつつ、教育や仕事の補助もしてくれる…という展開を考えていますが、それに近い状態になるでしょう。

というか今の携帯電話でも、「非常ボタンが押されたら、警察は瞬時にその周辺10メートル以内の携帯電話の所有者情報を得る」で行きずりの暴力犯罪は実質不可能になるはずなんです。やってないだけで。

11日

日本人の現実の感情…
ノーモアミンス、ノーモアサヨク。ノーモアゴケン。ノーモアヤトウ。

日本国民の多くは、日本という国自体が民主党に殺されかけた、という実感を持っているようです。

10日

「あかつき」金星軌道投入成功。
うれしい知らせです。

意外なことに、距離が近い金星や水星は逆に到達するのが大変なんだとか。
宇宙とは実に面白く広いところです。

…技術が、空飛ぶ車ではなく140字に向かったことが残念にすら思えます。

9日

もし戦後の人類が、「ジェノサイドはよくない」という規範を持っていなかったら、世界はより平和だったでしょうか。
あっさりとジェノサイドで片づけていたら、すべての紛争は短期間で終わっていたのでは？

強い側……大体は政府軍……に完全にジェノサイドをやるだけの力がない場合以外。

8日

現在の、自民党公式の法学・法哲学教科書はないのでしょうか。
「立憲主義」の新定義も含めて。

自民党の憲法草案は、世界法制史、思想史の中で、どんな地位を占めるのでしょう。

そして、今の右派論壇と、現実の現在の安倍首相の言動のずれ…そんなものはない、という叫びを一時おいてみては？
どう見てもずれています。ものすごく。

今の、現実の安倍首相の言葉だけを見れば、保守といえるかもわからないとんでもないわけのわからない代物です。

本当に歴史をけん引するのは保守論壇ではなく、左派が叫ぶ藁人形・サンドバッグとしての右翼でもなく、現実の安倍首相なのでは？

7日

原作アリギリス
「キリギリスは餓死し、アリは冬を越しました」

改変アリギリス
「かわいそうに思ったアリさんは、キリギリスを迎え入れて仲良く冬を越しました」

リアルアリギリス
「キリギリスは、寒さに耐える卵を注意深く隠して死にました。そうプログラムされているのです。来年の夏にはまた元気に子供たちが歌うでしょう。そしてキリギリスの死体は、アリたちのごはんになるのです」

6日

老人が多すぎて日本も、そして中国なども順次社会が崩壊するといわれています。

それは、制度も科学技術も何も変わらない、という前提での話です。

単に、介護をフォード化…ベルトコンベヤーの流れ作業にすれば、自動車製造や食肉処理が流れ作業になった時と同じく、ごくわずかな人数で多数を介護できるようになるはずです。
布でできた筒を両端から輪で吊って弱いテンションを加えれば、ハンモックのように中で寝て…しかも回転させることで床ずれはできません。

やっていないだけです。

さらにロボットの発達、サイボーグ化、新しい医薬品、パワードスーツ、軌道エレベーターを用いた無重力介護…科学技術の発達はもう何もない、と断じるのは傲慢ではないでしょうか。

というか、苦痛がない尿道カテーテルと、負担がない程度の大きさの器具を尻に突っ込めば、中で弁を液状にして吸い出す装置があれば、介護の苦労は半減します。
それすら絶対にできない、と皆が確信しているのでしょうか？

5日

人口は奴隷という高額商品
人口は徴兵軍事力と工業生産力
そして新しい時代は、人口は単なる重荷…わずかな天才以外は。

この前提の変化に気づいている人がなぜ少ないのでしょう。

古い時代の絶対の前提だった「教育は個人を豊かにし国を強くする」、「働けば豊かになれる」、この二つをともに否定するのが新しい時代です。
世界が事実上、歌手や画家のように、高い水準の努力をした、さらに千人に一人だけがすべてを得るものになるのです。

古い時代の、国家及び個人にとっての成功方程式。
子供全員、健康にして高く教育する。清潔のための医療・下水道など清潔インフラ。何より教育。
港湾・道路・鉄道・空港など交通インフラの完備。

ですが、新しい時代には実際には、それが無意味です。

前提が変わっているなら、すべきことも変わるのに…
政治は、変化に応じるために政治改革を、と二十年ドタバタして結局自民以外にない…その自民はもはや意味不明…
論壇は奇妙な形で冷戦時代に戻り、精神主義と弱肉強食の右派と、内部留保・富裕層増税・軍備廃止の思考停止三点セットで脳みそが化石化した左派が争うだけ…

誰一人、新しい時代の新しい前提には、真剣に対峙していません。
少なくとも、「全員生かす」方向では。
僕は今の右派は、意味不明なことを言いながら結局弱者は罪人として自殺させる方針だと思ってます。それが、配給やベーシックインカムを拒むなら、新しい時代に対応する最善解なのは確かです。

「全員生かす」は政界でも論壇でも誰も主張しません。
「生きさせろ」と主張しようとした雨宮処凛氏は、完全に護憲派に呑みこまれ、国民の一部にしか通じない壊れたレコードになり果てました。
それをしてしまうのが今の論壇の恐ろしさです。「生きさせろ」という主張の、存在自体を許さないのです。

4日

新自由主義、弱肉強食…今も支配原理はそれです。
ですが、今の日本人はそれと対決できません。

安倍自民は巧妙にごまかしています。
野党は有効な対立軸を示しません。

3日

資本主義はねずみ講の一種かもしれません。
少なくとも国債と年金制度はねずみ講です…無限の経済成長を前提にしています。

では、そのねずみ講ののちには何があるでしょう。
弱肉強食・奴隷制・配給の三択です。

ですが、市場そのものがイデオロギー、信仰に等しい無条件の善である以上、人は配給を選ぶことはできないでしょう。

2日

温暖化の議論があるそうですが、ぶっちゃけた話、「未来の技術」についての話です。

何も進歩しないなら、人類自体じり貧。

進歩するなら、間に合うかどうかの問題。

あとは、何を守るかです。

巨大隕石が地球に衝突する、避ける方法はない、とわかった為政者と同じ…
何が優先順位なのか。
それだけです。

1日

巨大隕石に備えるべきではない。

それは今の人類は、正しいとみなして行動しているようです。
少なくとも僕は、「あらゆる本のテキストが詰まった、端子のないハードディスク」「主要作物の種の缶詰」を受け取っていません。
核シェルターを掘るようにも言われていません。

それは、「備えないことにする」という行動でもあるのです。人類全体の。

さて、それを正当化する論理は何でしょう。
いくつかの道徳的前提を考えれば、それが正しいとすることができます。

「非常に確率の低い災害は、起きないと考えることが正しい。備えると際限なく税金が上がり義務が増え、生活の質が低下する」……功利主義の変種でしょう。

「人類の存続は、価値でも利益でもない」

さて、備えないと。それで本当に小惑星が来てしまったときは？

まず、「国家の秩序安寧が最大の価値」という結論がでしょう。
そうなると、即座に人類全員が安楽に死ぬのが最善、ということです。
僕は、制度として遠隔操作で絞まる首輪はつけていません。でも僕自身が知らないうちに体内に、本当は遠隔操作で毒を放出するカプセルをつけているのかもしれません。
ということは、「国家の秩序安寧」も最大価値ではない、と。

要するに、「そんなことは起きない」という前提。
それ自体が、現在の人類にとって至上絶対の価値なのです。人類の存続以上に。