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30

「もういやだ」と、人類は思わないのでしょうか。

拷問されるのは嫌だ。
餓死するのは嫌だ。
虐殺は嫌だ。
戦争は嫌だ。
家族が行方不明になるのは嫌だ。
下級人間として扱われるのは嫌だ。
……

その感情は常に、次の戦争、より多くの拷問と餓死と虐殺に結びついたのが人類の現実です。
マルクス主義という逃げ道がなくなった今、もう極右以外に、不満を持つ人が叫べることはないのでしょうか。
本当に、どうしようもないのでしょうか。

そして、「滅びたくない」と思うこともないのでしょうか。
人類は、民主国家も含めて、核武装を容認した……国防のほうが人類滅亡リスクより優先。
狂っている、という以外に何と言えばいいのでしょう?

……地球人は、禁治産宣告すべきでしょうか?

でも、それでコンピュータに身を委ねるのは、SFでは常に破滅への道です。

どうしようもないのでしょうか。この言葉を何度くり返しても足りません。

29

もし、我々誰もが、「出ていく」ことができるとしたら?

……要するに、『カプセル』に乗る。
すると、どこともしれない銀河の、10キロメートルほどの氷と金属の塊に着地する。

『カプセル』はナノマシンにより、ほとんど一瞬で、大富豪用の豪華ヨットになる。
レプリケーターがあり、どんなご馳走も思いのままに出てくる。
その気になれば、「アフリカのサファリで象を狩りたい」も、ホロデッキで楽しめる。
人工重力もある。
出発時点の、すべての本や映像がある。
インターネットは、出発時点のアーカイブを見るだけならできる……こちらから書きこんだりメールを送ったりはできないし、更新もされない。
医療ホロドクターとセクサロイドがある。

戻ることも、故郷と連絡を取ることもできない。

それが、集団で脱出することもできるとしたら?その場合は豪華客船で。

今イスラム原理主義集団や、中南米で政府軍と左翼ゲリラの両方に虐殺されている人たちは、それを選ぶでしょうか。

28

バスの車で道路を走り、道を歩いている人が合図をしたら止まって、バスのドアを開く…
中にはコンビニの商品がそろっていて、運転手が店員となって買い物を済ませたら客は降り、バス車は出発する。

不可能な理由は法律だけでしょうか?

マイクロバスで商品をキヨスクレベルに絞ってもいいでしょう。

27

大量破壊兵器テロが意識された時点で、人権という概念は消滅しました。

誰もが、公開されない基準で疑われ、拷問されて消される可能性がある……
公正な裁判を受ける権利、拷問禁止。この二つが消えた以上、人権は死んだのです。

テロを防ぐためなら、無実の人間が拷問されても仕方ない。
そうなってしまったのです。

対テロ戦争では、人権も国家主権も消えました。
なら、アメリカが「世界の誰であれ、令状も何もなく、テロリストを匿っているかもしれないという疑惑だけでも家族ごと拷問虐殺する。嫌なら家族や隣人でも密告しろ」というメッセージを全世界に伝え、密告のためのポストや電話を世界中に設置し、十分な拷問・虐殺・失踪・無差別爆撃をやれば、世界全体を、相互密告による秘密警察国家にすることも可能だったのでは?

そして核テロが起きてしまったら、「兄弟以外は皆殺しにする」以外にありません。
『誰よりも狙われた男』、たとえ無罪だとわかっていてもとにかく拷問虐殺せずにはいられない…その帰結は、絶対信頼できる兄弟以外は皆殺しにするほかありません。

国内の都市でも、テロリスト分子がいるかもしれないという疑惑だけで核攻撃する…
世界のどこであれ、「アメリカに忠実でない者がいるかもしれない」という理由で、女子供を含む十人に一人を公開で残虐に拷問処刑する…

常に、家族であってもテロリストを拷問して吐かせ公開で火あぶりにしろ、と全世界の人間に魔女裁判を強要する。そうしなければ核攻撃だ、と。

世界中、とことん虐殺し、とことん拷問しなければ、核テロがもたらす圧倒的な恐怖は晴れることはないでしょう。

それこそ、ほんの数百人の信頼できるグループだけで深いシェルターに閉じこもり、それ以外の全世界を核攻撃で滅亡させようとしても驚きません。

26

「エネルギーから栄養分を作りだす効率のいい方法」という概念を考えているのは僕だけでしょうか。

要するに…巨大宇宙船で、無限エネルギー炉がある、とします。

広い空間を作り、土を作り肥料を加え、水をまき、電灯で照らして植物を育て、穀物と、それをエサにした家畜の肉や乳製品を食べる。

とっても効率が悪いでしょう。

水に肥料を混ぜて光を当て、クロレラやユーグレナを育てて食べる。
このほうがまだ効率はいいはずです。

でも、もっと効率がいい方法はないでしょうか?

それこそ、今メタノールを高熱で直接作っているように、ブドウ糖とアミノ酸を直接、高熱と電流、それに水と空気と二酸化炭素から作ることはできないのでしょうか?
光合成で植物がやっているのと同じことを。

水素を水の電気分解で作り、それで水素で暮らす細菌を育てるのも、おそらく農業よりは効率は高いでしょう。

電気で育つ細菌も見つかったそうで、それもまた有望です。

光合成というのは、エネルギー効率はかなり悪いのです。

25

補選の結果、僕は民進党に対する嫌悪感が圧倒的に強いだろうと思っていたので、むしろ意外でした。

考えてみれば、前回の総選挙でも民主党はそれなりの議席を得ています。
固定票はある程度ある、ということです。それ以上の得票・議席数は望めませんが。

つまり日本政治は、政権交代も野党消滅もなく、ずっとこのままである可能性が一番高いのでしょう。

…それが可能かどうかはともかく。

24

雑草にも栄枯盛衰はあるようです。

僕の子供のころは圧倒的なセイタカアワダチソウ。
それが、いつしかアブラムシが目立ち、あまり見られなくなってしまった。

二年ほど前には、なぜか大麦としか思えないのが大量に生えていた。

去年と今年はどこを見てもナガミヒナゲシ。
またアブラナの黄色も多い。

新しい雑草が侵入し、圧倒的に増える。
アレロパシーで自分がやられ、栄養を食い尽くし、合う虫や病気が増えて衰え、ワンオブぜムになる。
その繰り返しです。

…タンポポ・ハルヒメジョオン・イヌムギなどはずっとありますけど。

23

ウィキペディアを月に、というプロジェクトがあるそうです。
まさに待っていました!

もしISが全世界を制しすべての知識を破壊しても、知識が破壊されていれば月に行って予備ディスクを破壊することはできません。
核戦争で世界が破壊されても同じです。

歴史はどんなことが起きるかわからない、だからこそ、最悪のことが起きても人類のすべてが無にならないように…
それが僕の最大の願いの一つです。

…なぜ大英百科事典を宇宙に、というプロジェクトを、少なくとも僕が聞いたことがなかったのか…
マイクロフィルム化すればかなり軽量化できそうですが。

22

寝たきりか、それに近い老人で、これができない理由は、法律以外あるでしょうか。

ベッドの老人3人と、小さい子供5、6を同じ大きめの遊び部屋に入れる。
老人は子供を見守り、話す。
危険を感じたらボタンを押す。
ボタンが押されたら若くて動ける保育士が飛んでくる。

それだけです。

保育士を削減でき、老人には安くても給料を出し生きがいを与えることができます。
子供たちも、濃密に見守られて過ごすことができます。

21

「機動戦士ガンダム」の宇宙世紀の情勢は不合理です。

あの技術水準なら、小惑星を長距離加速し続けて、光速に近い速度でぶつけることで簡単に地球の生命を根絶できるはずです。

逆に、地球がそれを意識したら、核兵器をためらう理由はない…コロニーは確実に全滅します。
地球も宇宙も全滅しているか、現実の冷戦時代のように代理戦争以外不戦になるかどちらかです。

というより、コロニーは太陽系から離脱するのが唯一の解になるでしょう。大量の資源を持って、コロニーごと。

それをやる人々もほとんどない、ひたすら太陽系にしがみついて争い続けるだけ…

というか、今の地球人も可能です。

小型原子炉、できれば高速増殖炉+イオンエンジンを宇宙に打ち上げる。
小惑星にひっつけて、イオンエンジンでひたすら加速する。
ものすごい長距離、時間をかけて延々と加速する。
光速の何パーセントまではいかなくても、普通の隕石よりずっと速い速度で地球にぶつける…

というかそれができるなら、隣の恒星に飛ばす方がよっぽど有意義ですけどね。

でも現実の人間にとって最も有意義なのは戦争です。
たとえ人類を滅ぼしても戦争には勝利しなければならない…
それが真実だというのは、核配備が証拠です。

20

またバナナが伝染病にやられているそうで。

…当たり前の話です、みんなクローンなんですから。

19

ちょうどいい勢力の不在、ということがよくあります。

独立運動が共産主義運動だったら、アメリカは認めたくありません。
共産主義じゃない独立運動なら、民族自決を認めないのはアメリカが道徳的に批判されます。

問題は、そういうところは「共産主義じゃない独立勢力」は徹底的に駆逐されていると言うことです。

今は……まあ二十年ぐらい前から、中東ではイスラム原理主義じゃないまともな民主主義勢力がない、と言う問題が出てきます。
……全部アメリカが悪い、とできたら楽なんですがねえ。

また日本政治で、武力による防衛を否定しないシールズ……なぜ存在できなかったのでしょう。
非武装ではない。でも権威主義は嫌。
その声は、なぜ皆無なのでしょう。

18

「日本のポピュラーサイエンス界」は、一つの集団として観察するべきです。

世界的に見てかなり偏った思想で固まっていることがわかります…「科学技術はこれ以上進歩しない」「科学技術は答えではない」という。

17

戦後日本…それにも、終わりの日は近づいているのでしょうか?
寿命が。

五年後、
「2016年代初頭には、第三次世界大戦が起きるのは明白だった。あれほどの火薬庫の近くでたくさんの人がタバコを吸っていて、無事であるはずなどなかったのだ」
と書かれる可能性は、どれほどあるでしょう。

僕にはそれが見えていないだけかもしれません。
第一次世界大戦前夜、僕よりずっと頭のいい人たちが、見えていなかったのですから。

16

この大地震は、どんな影響をもたらすでしょう。

民主党政権そのものを倒したのは、大震災でした。

…そういえば、この地震は「自民党の首相だと大地震は起きない」ジンクスを無にするでしょうか?

15

大地震…本当に、日本は地震の活動期が始まったようです。

東南海…富士山…東海。
それを考えると恐ろしくなります。

まして、熊本に近い阿蘇山が、どれほど恐ろしい巨大火山か。
さらに、箱根山が鳴動したのもつい最近です。箱根火山が本気で噴火したら、首都圏は全滅しかねないのです。

日本政府に、それほどできることがあると思わない方がいいのでは?
日本国民は日本政府に、何を期待しているのでしょう?

次々と起きる大地震や大噴火、それで…少なくとも生き残った人を餓死させない。
財政がひどいことになり、高齢化でもひどいことになり、技術の進展で多くの国民は職を失う、でもできるだけ餓死させない。
それ以上のことは、日本政府にはできるはずがないのでは?
いや、この財政状況では、それすら日本政府にはできないのでは?

諸政党は、何と恐ろしいホラを吹いているのでしょう。
そのホラは同時に、何千万という人に、「その時には面倒は見ない、餓死しろ」と言っているに等しいのです。

14

田母神氏の逮捕…民主党の山尾氏も問題が出ています。
日本では、新しい政治家はとことん出てきにくいようです。

また、右だからお目こぼし、ということもないようですね。

政治とカネを解決するための政治改革だったのにこの状況…政治改革は、社会党を叩き潰して、老人と世襲議員以外存在できなくするのが、少なくとも結果です。
目的だったとしたら計画者は神です。

13

ホーキング博士らが、工夫によって二十数年でのアルファ・ケンタウリ探査を構想したとか。
方法は、非常に小さい光帆のついた探査機を、地球から強いレーザーを放って光速の20%まで加速する、です。

これほどうれしいニュースもありません。

さらに、この考えは拡張できます。
それに人類の受精卵、主要生物の胞子、人類が作り出した主要古典テキストを詰めて宇宙のあちこちにばらまけば、もしかしたら異星人に拾ってもらえるかもしれません。

今の人類にとって現実的な、永続のための行動はそれ以外にあるでしょうか。

それに反対する人は、何が理由なのでしょう。
永続そのものに反対するのですか?

12

人間の不合理は底なしです。

僕はスーパーの袋をゴミ袋にしていますが、なんとなく思ってしまいました…
(せっかくきれいにたたんだ袋を使うのもったいないな、いっそ百円ショップでゴミ袋を買うか)

…本末転倒の極みです。

ゴミ袋を買う金がもったいないからスーパーの袋を貯めこんでいたはずです。
ですが、自分の手でたたみ、長いこと貯めてある袋は、もはや僕の財産であり、僕の体の一部となっているのです。

所有効果…同じ価値の物でも、自分がずっと持っていた物には市場価値より高い価値がある。
ジャングルで、手にした肉は自分で食べてしまわなければ餓死したことから進化した心理。

人間に合理性などどこにもないんです。

11

「ベーシックインカムで、半分以上は誇りを失う地獄」
と、
「ベーシックインカムなしで、半分以上が餓死する地獄」
のどちらが望ましいでしょう。

ベーシックインカムなしでも誰も餓死しない、と思っているとしたら、それこそお花畑です。

あと数年で、どれだけの仕事が消えるでしょう。

10

単純なこと。
保守だろうとマルクス主義だろうと、「自分たちは絶対に正しい」「国を救わなければ」という連中に全権を与えたら、圧制が始まります。

国を救うためには、道徳を取り戻さねばならない。
だから、管理教育の教師よろしく、悪書を焼き、服装を整える。

危険分子を矯正し、拷問し、抹殺する。
自分たちが国富全部を取ることを妨げるものは何もないから、何とか正当化して経済を破壊してでも全部自分のものにする。
明日は我が身、やられる前にやれ。

なぜ、自民党だけは例外だと、これほど多くの人が確信しているのでしょう。

チェック機能だった社会党も派閥も、もうないというのに。

9

日本の未来は一つしかあり得ないのでしょうか?
日本が戦争の道を歩み、破滅するのは避けられないでしょうか?

それとも、それは破滅ではなく、道徳と国の誇りを取り戻した平和への道となるのでしょうか?

日本は今後も、永久に自民党一党支配しかあり得ないのでしょうか?

「野党の有能な政治家」または「在野の、ゼロから野党を作りだす有能な政治家」
どちらか、ただ一人が存在すれば、自民一強は消えるというのに。

8

「民進党は無能だ」
「憲法学者はお花畑だ」
「安倍ちゃんはヒトラーとは違う」
……

では、この二つの問いを。
「本当に、自民党に全権を委任していいのか?」
「自民党を批判する人間で、まともな人間は、一人たりともいないのか?」

両方にイエスという人間は、もう全体主義に片足を突っこんでいます。
お花畑を否定するのはいい、それでも多様な言論・多様な政党……批判そのものは、失われてはならないのです。

もう一つ、民進党が無能だという事実は、自民党の憲法草案の危険性を、少しも減らしはしません。
「自民党の憲法草案がそのまま通るはずがない、修正されることが前提だ」という批判が返ってくるでしょう。
ならなぜ、自民党はより現実的な、通るであろう草案にしないのか。
この草案にこだわっている事実は、自民党の今の幹部が、この草案の思想を本気で信じていることを証明しています。

「ひどい改正案は国民投票で落ちる、国民を信じろ」……国民を信じるほど愚かなことはありません。
民主党政権を成立させたのも、朝日新聞を通じて戦争を煽ったのも、国民です。

国民は愚劣である、という前提から出発しなければ、民主主義は最悪の政体になります。

ここでもう一つ考えるべきこと。
「なぜ、安倍政権を批判する者の意見の範囲はこれほど狭いのだろう?」
いまだに護憲が強い、非護憲左派は事実上存在しない。
というか、売国ではないが反権威主義、という人がまずいない。
非正規層の代弁者もいない。

安倍首相に反対する人々が支持されないのは、売国・経済的に非現実的な前提など、支持されない要素が強いからでは?
逆にそういう要素を持たない反対者が、日本にはほとんどいないから、「安倍政権に反対するのは売国お花畑だ」という空気ができてしまったのでは?

…すでに全体主義は徹底している、日本では「ひたすら改革の新自由主義」「護憲」「国家道徳の自民」の三つ以外の論・政党は、徹底的に排除されている…そう考えるべきでしょうか?

7

今年の後半から、野党は事実上存在しなくなる可能性が高いです。
その場合の政治制度・社会制度を考えた方がいいのでは?

再度の政権交代は、「民進党議席増」「共産党」「新しい政党」どれも不可能という前提で考えれば、いっそ55年体制を再建するのはどうでしょう。

民進党が「万年野党」を宣言したら?
単に、候補者数が過半数未満。それだけで、全員当選しても政権は取れない、社会党同様政権を取る気はないという宣言になります。

民進党は、再度政権を取ることは不可能でも、社会党の地位を襲うことはできないでしょうか?
ひたすら反対し、改憲を防ぎ、平和と福祉を訴える万年野党の座。

その存在によって、自民党も暴走しない。

6

トランプ旋風はやっと減速したのでしょうか。
それとも、本当にトランプは避けられないのでしょうか。

二大政党というがどちらもウォール街の手下…それはどうにもならないかのように見えました。
チョムスキー・ストーンらアメリカの左派は、それに反抗するよう訴えました。

それに応えたのはトランプでした。
サンダースもいるにしても、勝てるかどうかは…

どうして、苦しくなるとより乱暴で暴力的で差別的な声に、人は飛びついてしまうのでしょう。

そして、ウィスコンシン州予備選の結果は、アメリカ人が理性を取り戻し…ウォール街の手下でいい、と?

5

新しい時代にあるべき政党と、現状の違いがひどすぎます。

本来は、99%を「殺す」党と「生かす」党の二つしかありえません。

現実にありえる今後は、要するに財政破綻で地獄絵図か、ハイパーインフレで地獄絵図。
財政再建をしようとしたら国民の多くが貧困になり、内需が減って国全体が余計貧しくなります。税収も落ちるでしょう。
かといってバラマキをしても、高度成長が起きるわけではありません。
人口と技術がからみあった、事実上どうにもならない問題なのです。

財政破綻かハイパーインフレの地獄絵図は不可避、でも誰も餓死しないようにするか、それとも弱者はさっさと殺処分して国際競争に勝ち国益を極めることを目的とするか。
この二択だけなのです。

現実には、

自民…アベノミクスで経済成長という幻想。「殺す」気満々なのはとてもよく見える

民進…改革で経済成長と財政再建の二兎を追える、と幻想。落ちる弱者に、現実的な助けは差し伸べない

共産・社民…軍備廃止・富裕層増税・内部留保の思考停止三点セット。現実に飢える弱者のために指一本動かす気はない

というわけで、現実の日本の政党には、下半分を現実に食わせるつもりは一片もありません。

さて、それでなぜ、「飢えて死ね」と命じられたに等しい、国民の半分から99%は何も動かないのでしょう?文句ひとつ言わないのでしょう?
日本人全部が完全に現実逃避をしているのでしょうか?

4

僕は、「日本の政治はこれからどうあるべきか」というアンケートを、少なくとも最近のは覚えていません。
このような項目が考えられます…

「自民党と民進党の二大政党制」
「自民党と橋下党の二大政党制」
「石原慎太郎の独裁」
「自民党の完全一党制」
「共産党の一党制」
「自民党と、新しい野党の二大政党制」

国民、特に半分近い棄権層は、何を求めているのでしょう。

3

夏に、野党が完全になくなったとします。
それから。

三つシナリオがあります。

1自民党が一党支配のまま、結構良い政治を続けて、誰もが「選挙なんていらないよ、自民党こそ日本だ」と、民主主義そのものを忘れてしまう……

2巨大自民党が分裂し、保守二大政党

3自民党が失敗し、「ゼロから新しく政党を作らなければ」

……今はもう、3以外に希望がないのでは。

「日本人には民主主義は無理だ、自民党に任せて考えるのをやめろ」それが、政治改革四半世紀を経ての、日本人の結論でしょうか?
どれぐらいの人がそう思っているのでしょう。
どれぐらいの人が、特高警察の拷問、徴兵から神風特攻、原爆の炎も覚悟しているのでしょう。

日本人はどう思っているのでしょう。

「安倍ちゃんは悪いことはしない、自民党に反対するのは売国だ」
「軍靴の音がー、非武装でいいんです、攻められたらとか考えるのは平和の敵です」
……この二つの思考停止が圧倒多数だとしか思えません。
それ以外の勢力がとことん見当たらないので。

民進党は民主党時代に与党経験を積んだ、次はもっとうまくやるだろう…どれだけいるでしょう。

2

日本の政治・論壇の、二極化はどうしようもないでしょうか?

要するに、「日本を攻める国はありません、緊急事態条項は必要ない」と、「安倍ちゃんはヒトラーとは違うから全権委任でいい、野党など必要ない」の二つしかない。
「富士山が噴火するかもしれないし緊急事態条項は必要だ、でも御真影を拝んだり特高警察に拷問されたりは嫌だ」は、どこにもいないようです。

次々と消えていく第三極……中間的な勢力の存在は許されないかのようです。
論壇でも、雨宮氏らが単純護憲に取り込まれたように、中間的な人は存在できません。

右も左も、自分が絶対正しいと思っているようです。

左は、自分の(日本を攻める国はないという)国際情勢分析や、(原発などに関する)科学理解・未来の科学技術の予想が絶対に正しいことを疑わない。

右は、自分たちの道徳重視が暴走する可能性を考えない。国家そのものが、道徳そのものが、首輪を外されたら暴れ出す狂獣だという真実を認めない。
「保守」「新自由主義」に対抗する思想の存在を認めず、自分が絶対に正しいと確信している。

反知性主義、という言葉でしょうか。要するに、「自分は絶対に正しい、何もかも理解している、自分は絶対暴走しない」こそが反知性なのです。

もっと簡単に言えば、まともな野党と、まともな野党を求める声が、ともにまったくないことです。

まともな野党とは、要するに「日本を攻める国はない」でもなければ、「教育勅語は普遍道徳だから全国民に強制するのは当然だ」でもない……改憲かつ反権威主義、というだけのことです。

それは国民の大半だと思いますが、本当は違うのでしょうか?……僕以外の日本人は全員、どちらかなのでしょうか?

1

永遠磐石にも思える自民一強。

それを支えるのは、「野党が無能」「新しくまともな野党が出てこない」この二つだけです。
それが永遠に思えてしまう、というのはどういうことでしょう。

「サヨク(民主党・共産党・社民党・左派メディア全般)がとことん愚か」
「新しくまともな政党が出てこない」
この二つだけで、永遠に一党優位制が可能になるものでしょうか?
どちらも、一人の人材で変わってしまうことです。

両方に、絶対に人材を出さないシステムが完備している?

そして日本はいつまで、「サヨクは嫌いだ!」と「軍靴の音がー」以外の声が一切存在しない、完全思考停止空間のままなのでしょう。

しかも、今の完全に消極的支持にもかかわらず、自民党やその支持者には
「自分たちは国民に全権を与えられた!
私は国民に支持されている、国民全体と私は等しい、全権を持つ神なのだ!
日本を救えるのは私たちだけだ!憲法を改正し、日本人全員の厳父となって日本人の正しい心を叩き込み直し、国体を取り戻さねば日本は滅びるのだ!
われわれは日本を再設計し、国民全員の心を作り直し、正しい日本語で書かれた、正しい憲法を作れる神なのだ!」
といわんばかりの傲慢さがあります。

単に「ミンスよりましだ、バカをするな」だけ、消極的支持だけなのに。