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30

平成時代。

一言で言えば、失敗と格差。

政治改革の失敗
身分の分化と確定
少子高齢化の極度の進行
科学技術が信頼を失った

変わったことと変わらなかったこと。

変わったこと
省庁の名前・防衛省など
元号を国書を典拠とする・漢籍をやめる
野党の消失
インターネット
スマホ
拉致事件をきっかけに、左派に対する強い反感が定着する

変わらなかったこと
自民党政権(中身は別ともいわれる))
東大・官僚・トヨタを頂点とした社会
野党がない政治
40人学級
バカ護憲でないまともな左派が、決して出てこない
米軍のM16系、それどころかM2重機関銃も現役(後継がすべてキャンセル)
根本的に新しい原理の発電はない

改革も、政権交代も、科学技術も、何もいらない。どうせ何も変わらない。何も変えようとしたりしない。
何の変化もなく、ただただすべてをあきらめる。
それが日本人の大半の本音でしょうか。

それに対して、徹底して構造改革しなければ日本は破滅する、という声も相変わらず多いです。
その改革の中身は何一つ見えないのですが。

29

一国を支配している。何に予算を傾けるか。

第一次世界大戦前のヨーロッパのような状態。二十年後には強い国と総力戦になると思われる。
自国の強さは、小国ではないがトップ3大国でもない。
近くに未開拓の広い領土がある…明治維新時の北海道のような。
遠くに植民地もある。
本領だけで最低限の資源はある。
本領・未開拓地・植民地のどれにも、かなりの量の鉄鉱石と石炭、農業適地がある。
民族や共産主義の問題はそれほどひどくはない。

さて何に金を注ぐべきでしょう。

本国のインフラ。
本国の国民の生活水準。
未開拓地の開拓。植民地の開発。
本国の人口を増やすか、鉄鋼生産を増やすか、最新の戦艦を買うか。
農業を近代化するか。
農地を広げるか。
製鉄所を作るか。
道路・鉄道・港湾を作るか。
教育か。
できるだけ高度な機械工業を作るか。戦艦や戦車や戦闘機か、それともテレビや洗濯機か。
科学技術の基礎研究か。

28

皇族に対する奇妙な犯罪…
意図も何もわからない、何とも言えない恐ろしさです。

どう受け止めればよいのでしょう。

27

氷河期非正規には親もある、という問題…
500万人いれば、1000万人の親がいる。
45才なら、25年足して大体70歳。
合計1500万人が生命の問題になる。

少ないとはいえ、氷河期非正規にも子もいるでしょう。
兄弟姉妹全員が非正規であることが多いでしょうが、中には正社員の兄弟姉妹もいるでしょう。
そのすべての生活が、生存が脅かされている。

考えられている以上に幅の広い、人数の多い問題なのです。

氷河期非正規に自殺してもらえば、ちゃんと働いて年金を受け取る権利を得たその親が、余生を人間らしく暮らせる。
生きていればともに地獄になる。

必死で働いてきて役立たずの子に尽くすだけの人生、それはなんのための人生なのか。
ちゃんと子を育てられなかったのはそれほどの罪なのか。
親が悪いのか。それとも弱い子を産んだらどれほど頑張ろうが全部人生を捨てて償うべき罪なのか。

そのことはいつ指摘されるでしょう。

団塊ジュニア以降の、半分近い非正規層。
その親。
一千万人にも及ぶ国民を切り捨てる以外、国には選択肢がない。
どのように切り捨てるのでしょう。
生きていて国益にならない者は自殺してくれ、でしょうか?
それができるのでしょうか?

日本が絶対にしなければならないことがあります。
非正規から市民権を剥奪する。
人間ではない、ゴキブリだとする。黄色い星をつけさせる。

特に団塊ジュニアは、老いて定年になる前に殺さなければ国が持たないのは自明なのです。

そしてその親は?
運が悪かった、忘れて人生を楽しんでくれ、と?
それとも役立たずを産んだ罪でお前も死ねと?

その問題は日本だけではなく、韓国も、おそらくは中国や台湾も同じでしょう。
膨大な自国民を極貧労働者にしてしまった。その老後をどうするか。
排除するしかない。
その親は?

26

名作二次創作長編小説(完結済み)の書籍化は不可能でしょうか?
十分価値がある作品は結構あると思うのですが。

「Fate/Zero」が元は二次だったり、コミケから書籍化されたものに「楽園残響」があることは聞いたことがありますが、他にも…

25

有史以前にちょっと工事をして、コンゴ川とニジェール川を、ナイル川のようにサハラ砂漠を貫通して地中海に流れるようにしてやったら、世界史はどう変わっていたでしょう。

ナイル川のような、熱帯雨林の水を砂漠に運ぶ河川こそ、圧倒的に最大の人口を実質永遠に養えるチートなのです。

24

生徒数は半分。
学級あたりの生徒数が変わっていないということは、教師数も半分。
どれほどの金額が節約できたのでしょうか。

…たぶん教育費そのものは変わっていないのでしょうね。どのような形でかはともかく。

そして、警察・消防署は…

23

新自由主義、財政再建は国民の多くを貧しくします。
ではどうやって、にもかかわらず国の求心力を保つのでしょう?

犯罪の恐怖、警察の強化がまずあるでしょう。
だがそれが限度を超えると、貧しくなっていく、警察がどんどん厳しくなる、が悪循環になるのでは?

その悪循環に民が気づいた時、国は民の敵になるのでは?
どのようにそれを完全に防いでいるのでしょう。

マルクス主義は失敗した、選択肢はない…それだけで、国民はどれだけ我慢するでしょう?無限に?餓死しても?

…特に日本では、最初から明治政府にとって、警察という部族にとって国民は敵だ…

22

スリランカでの無残なテロ…
テロの時代は終わってはいませんね。テロの時代の次は…あまりあってほしくないですか、第三次世界大戦とか。

まだこの世界は、テロをやめさせる方法を見つけていないということです。
9.11から20年近く経っても。
それ以前にも多くのテロがあっても。

21

日本人は「民主残党をすべて落選させ、ゼロからまともな野党を作る」ぐらいなら、いやそれを考えるぐらいなら、国民の相当部分を餓死させ、国を破綻させる方がいいようです。
そして死ななければならない者も、考えるくらいなら死ぬ方がいいようです。

氷河期世代以降の非正規と、その親。
合計一千万人は軽くいるはず。確実に政権を取れる人数。

それが絶対に政党を作らない。政党政治から完全に排除されたままでいる。

自民党は反共・保守イデオロギー、弱者は自業自得の罪人と道徳問題として責めるのみ。
民主党残党+共産党も、非正規層には敵対的…大企業正社員の労働組合が基盤で、護憲のほうが重要で、福祉は真の革命を遠ざけるなどのマルクス主義理論で否定され、何より内部留保や軍備廃止などと叫んでいれば最低限の議席は取れるので。

絶対に非正規層を生かすための政党はない。

日本人は、それを考えるぐらいならば何割かの同胞を自殺させ…そしてその立場になれば従容と死ぬほうがまし。

なぜ?

考えるぐらいなら死ぬ方がまし。
なぜそれほど徹底的な思考制限があり得るのでしょう?

20

「人には、人を奴隷化するソフトがプリインストールされている/奴隷化されるバックドアがある」
これを前提にして人間を理解しようとしたら?

人間の多くの感情が、それを軸に再編できます。

報恩感情が、多くの詐欺でどのように使われるか。
サンクコストを嫌う心理が、カルト教団にどのように使われるか。

また、生来の奴隷主/生来の奴隷はどれぐらいあるのでしょう?サイコパスやソシオパスのように。
人間を性格・人格で分類して、「支配者」というのはあるのでしょうか。
社会病質者などは実際にあるようですが。

というか人間の心の分類ってあまり知られていない分野ですね。

19

文明の種。

その一冊の本があれば、どれほどひどいことになっていても、すべての本が燃やされていても、文明を再建できる。

一冊の本。
一組の百科事典のような本セット。
本より寿命が長い石碑。
1テラバイトの容量。

それぞれ、どのような内容にするか。

百冊の本でそれを形作ろうとしたら?
千冊なら?

18

民主主義が変質した?

階級闘争から、一人一人が国益を理解し財政再建を目的として痛みを分かち合う…
だから不安定労働者政党は決して出てこない?

経営者目線、というのもよく聞きます。
労働者が社長の立場に立って、会社の利益のために自らを犠牲にするのが当たり前とされる、新しい時代の奇妙な道徳。

17

麦は胚芽に当たる部分が粒の内部に深く食い込んでいるので、稲のように簡単に白米のようにすることができません。
だから製粉して胚芽(ふすま)をのぞいてパンにします。

しかし、分離をあきらめれば、粥と餅という調理法もあったのでは?

製粉にどれほど膨大なリソースを使うことか。

出土する骨の形が、膝や腰の関節炎で変わるほど過酷なサドルカーン。
産業革命を準備したほどの風力と水力。
蓄力。

16

ノートルダム大聖堂の火災、きわめて残念なことです。

日本では報道が少ないですが、2018年9月のブラジル国立博物館の火災も人類の重要な遺産を大きく損なったものです。

どうしても、遺産は焼けて失われてしまうもの。
ならばできる限り多くの写真を、精密スキャンした電子データをあちこちに分散しておくべきでは。月面も含めて。

15

今は激動の時代のはずなのに、何一つ動けることがない…

日本では、完全に選挙が無意味になっています。
維新がどれほど強くても、国政は動かせない。全国に出る時点で石原慎太郎氏のような存在がかかわり、本来の価値すら失ってしまう。

安倍自民一強、民主残党が名前を変えて分裂を続ける、共産も社民も議席ゼロにはならない、がずっと続く。
それ以外の結果がどうしても想像できない。

世界でも、コービンやサンダースが勝つことがあるのでしょうか…ひたすらトランプにアシストパスを出すだけにしかならないのでは?

時代は動いているはずです。しかしプレイヤーがいないのです…変なポピュリスト以外。
軍事的な動きもなぜかない。
不満は大きいはずなのに、暴動も政権交代もない。

恐ろしいほどに安定した時代ともいえるでしょうか。
時代の底はめちゃくちゃに動いているはずなのに。

14

ポスト知識時代。
ドラッカーが1970年に知識時代を叫んで以来半世紀が過ぎようとしています。

時代は2025年には終わるそうです。
その次は?

長期停滞・身分時代でしょうか。
それとも2001年から、テロと原理主義の時代になったのでしょうか。

また大澤氏の、「不可能性の時代」もそろそろ終わるころでは?

13

「歴史上すべてのバブル前の、わかる限りの統計データをぶっこむ」
「『バブル発見くん』に、バブルかどうか見抜けと命じる」

歴史上のバブル全てに正解を出せば、かなり使えると。

多くの研究者が研究しているはずです。

そして今、ものすごくバブルが警戒されています…そんなソフトができた、それがバブルを予測している、という叫びがたくさんあってもおかしくないです。

逆に、一見バブルに見えるがこのソフトはバブルだと言っていないぞ、という声もあっていいでしょう。

12

非常にえげつない世界観の漫画か何か…

小学校中学年ぐらいで、身分が明白に分けられて額などに入墨が入る。
それによってすべき行動が決められたり、脳手術・声帯除去など外科的にも加工される。

…現実はそうでしょう。かなり早い段階で、自分がどの身分に属するのかは明白にわかる。

そして下の身分の者には、いかなる権利もない。いかなる楽しみも許されない。完全に孤独に、見下され、叩かれることだけがはっきりしている。
そしておそらくは死…

いたずらに楽観論、今の日本は一番貧しい人もめちゃくちゃ幸せだ、と叫ぶ人も多いですが。

11

ヨーロッパの歴史には、軍に参加して戦うことと、政治的権利の歴史があります。

古代ギリシャのファランクス、ガレー船。
フランス革命の徴兵制と共和制。
その後の大規模徴兵戦争と普通選挙。
第一次世界大戦での、男子の徴兵にともない女子が工場に出て、女性の権利が向上した。

西ヨーロッパだけです。

律令制は根本的に徴兵がありますが、民に政治的権利なんてひとっかけらも、一滴たりともありません。

ロシア帝国は国民の権利など皆無でしたが、第一次世界大戦ではイギリスと同じく徴兵され、同じように命を捨てて戦い抜きました。
権利など求めず戦い抜いたという点ではソ連も同じです。

10

給食などは、「多様な料理」であることが望まれるようです。
しかし、それで食事自体の質が落ちたり、無理な金額になったりしたら本末転倒です。

朝食は同じメニューでも、人はそれほど苦痛に感じないようです。
フランスならカフェオレとクロワッサンでも。
アメリカならシリアルと牛乳とコーヒーでも。

同じように、メニューを単純化すれば…
米飯なら米飯と味噌汁、パンならパンとスープ、に徹する…

ファストフードも本来は単純なメニューのメリットを享受しているはずなのに、メニュー数が多いです。

9

徳川幕府は、権力と石高を分離しました。

信頼できる譜代は禄は少なく、ただし幕政の重要な役割を。
外様は石高が大きい、ただし幕政には関われない。特に関ヶ原で徳川についた大功恩顧の大名は桁外れに石高が大きく、かつ睨まれて潰されやすい。

なんとなく、大阪城が淀君独裁になったことを思い出します…禄高が高く、しかも豊臣家の重要な役割にある人がいなかった…

家柄だけではだめ、信雄も有楽も石高が低かったので発言権がありませんでした。

8

今もまだ、維新は大阪限定で力を持っているようです。
しかしそれが、それ以上に増える回路が一切ない。

また、民主残党消滅という感じでもありません。
これほど民主残党は誰にも支持されていないのに。

何の動きも変化もない、と言っていい状態…

7

戦国末期から江戸初期。

・天下が統一された
・農地面積が倍増した
・兵農分離
・太閤検地
それは別々ではなく、一体と言っていいでしょう。

そしてまず間違いなく、鉄生産量の爆発的な向上があるはずです。なければ無理。

いや、「小氷期」すら重要な要因でしょう。
また大航海時代で鉄砲が伝来し、さまざまな需要と海運が日本周辺に広がったことも。
戦国の統一史に、倭寇からの明の貿易史が絡んでいないはずはないです。

6

小作農に土地をばらまいて零細自作農を多数増やし、さらに余剰な人口が都会に出て工業に従事し高度成長。
零細自作農たちは政策的に強く保護され、それでも後継者はできずに老化。

それが現実の戦後史です。

それ以外になかったのでしょうか。

たとえば小作人はすべて大都市の、強制収容所と巨大工場を兼ねた、それでも生活水準の高いシステムに強制的に移住させる。広大な土地を得た地主がプロを雇って機械化農業。というような。

というか膨大な人間が極貧だったなら、なぜ徴兵の延長を使わないのでしょう。
集める。登録する。強制労働の代わりに衣食住。

5

韓国の最低賃金引き上げは、とても強く批判されている政策です。
しかしおかしいのでは?

最低賃金を引き上げたら、たとえば牛丼で考えましょう。

値上げするという手もあります。そうなれば客は家で弁当を作ってくるでしょう。
そうなれば牛丼屋は潰れ、スーパーが少し儲かります。

また、回転寿司のようにレールをつけたり、冷凍からの自動販売機にしたりする手もあります。そうすれば少ない人数で動かすことができます。
そのレールや自動販売機の業者が拡大し、高賃金の労働者を何人も雇います。かわりに牛丼店員は職を失います。

技術水準も給料も高いところに労働力を移動させる。それが本来の最低賃金引き上げの目的では?

それによって多くの仕事ができる、農業は人口の大半から数パーセントに機械化されたが、失業者が多数餓死するのではなく新しい仕事を見つけた、と。

それがないと考えている。

つまり、科学技術は今が限度で、いかなる機械化自動化もできないとすべての人が考えている。

最低賃金引き上げを否定するというのは、そういうことではないでしょうか?

4

日本は人命が軽く、大半の人間が極度に貧困で、死ぬほど働く国になるべきだ…
そう思っている人はどれぐらいいるでしょう。

財政再建派は実際にはそちら側では?

日本人の「身の丈に合った暮らし」というのはどのようなものでしょう。
何割ぐらいが餓死すれば財政は再建できるのでしょう。

3

昔のヨーロッパ、中国、日本、インド、イスラム…
それぞれがどのように計算し、数を書いていたのか。

知られていませんがとても重要なことです。

日本は漢数字?いえ、算木でした。

そして今の視点で、理想的な数学表記法は?DTPも考えに入れて?

また、中国・インド・イスラム・中南米先住民の、「論理学」についても驚くほど知られていません。

2

世界は虚像であり、真実の現実をちゃんと見れば、それは地獄・悪…

ならばよくしよう、というのが宗教・革命・民主主義などでしょう。

しかし今は理想追求に対するあきらめが強すぎるため、「現実は悪だがどうしようもない(よくしようとしたらもっと悪くなる)」という絶望が定着してしまいました。

特に今のSFは徹底的に希望を否定します。

1

新元号。

ネットでの新元号に対する反応こそ、まさにこの国がどれだけ深いところで引き裂かれているかをはっきりさせます。

二種類の人しかいないのです。

安倍政権に批判的で、令和に批判的な人たち。
安倍政権を肯定し、令和が素晴らしいという人たち。

安倍政権は肯定するが、これまでずっと漢籍からだったのだから今回も漢籍からであるべきだ、と言う人が見当たらないのです。

安倍首相に対する、好悪の感情がどれほど強いか。判断、新元号の好き嫌いまで一体化するほどに。
まず好き嫌い、どちらの側かと言う感情がある。その感情に沿って思考し、判断し、新元号を好きになったり嫌いになったりする。
まずどちらの側か。言葉に対する好き嫌いも、何が伝統かという判断も、考えも、何もかもその上に立つ。

そして伝統は伝統だから守るべきだ、と考えている人がとことんまでいない。どうでもいい。ただ安倍政権が決めたから反対、安倍政権が決めたから素晴らしい。
あまりにも強い感情。あまりにも深い分断。そしてあまりにも深い思考の排除。

逆に、護憲側も怖い…「憲法改正に反対」である人は、ほぼ例外なく「クジラは絶滅寸前だから捕鯨は禁止すべき」であり、「核融合は絶対に不可能だから実験もやめるべき」なのです。
まずどちらの側か。すべては、クジラの頭数すらその立場から決められる。

分断の深さで怖いのは、改憲です。
今のままの、安倍政権主導で改憲がなされたら国が分断される…不倶戴天になるでしょう。

皇統論議も下手をすると国を分断します。
特に男系絶対、旧宮家が絶対に正しい、という判断そのものを、「安倍政権に賛成」という感情が後押しすることが。

安倍政権が決めたことは、日本の保守論客の頭の中は、絶対に正しいのだ。そう、心の底、感情の芯から確信している。好き嫌いや判断様式が同じ。
もう一つの側もとにかく安倍政権を批判する…逆に安倍政権を支持する人たちは、「あいつら売国が批判しているから」絶対に支持する。
日本は分裂し、中間が、論理が、理性がなくなってしまったのです。

なぜ日本では、「物語」も政党も戦前回帰ホシュと護憲パヨクしかないのでしょう。
そして制度の選択肢は徹頭徹尾、核家族終身雇用の戦後のみ。