枕元の計算用紙

枕元の計算用紙

2020年4月

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30日

多くの店がつぶれる、ブックオフもTSUTAYAも閉店する。
個人飲食店など多くは、年金老人が年金だよりにむしろ赤字続きでも続けているだけ、そのうち終わる。
そして年金老人たちの多くが働けなくなったら、そのあとは財産もスキルも人脈もない氷河期非正規老人が圧倒的に増える。

それはコロナがなくても変わらない、歴史の流れと言うべきものです。
コロナは歴史の流れを加速させただけ…

そこで、国は何を目的とするのでしょう。

安倍首相を、自民党を動かしていると言われる戦中日本の道徳的情念？
新自由主義・自由競争？

経済は、今の産業活動は何のためにあるのでしょう？

コロナによる緊急事態、不要不急の経済活動を止める。
不要不急。経済、人間活動には、必要と不要がある。

ではその「必要」というのは？

一応は、今は国民がみんな食べられるように、スーパーなどは閉鎖しない。
ライブハウスは閉鎖する。
食べることは必要だけど、娯楽は必要ではない。

でも、本当にそこで止まるでしょうか。

軍事も必要でしょう。軍事がなければ征服され、奴隷にされたり皆殺しにされたり財産を奪われたりします。中東では広い範囲が原理主義勢力に征服され、奴隷化され虐殺されています。

でも本当にそれだけ？

国家と、貴族の贅沢があればいい、それ以外は必要ない…そこまでいくのでは？
財政均衡がすべての至上目的であり、そのためにはどんな犠牲もやむを得ないと思っている人もいます。
『銀河英雄伝説』のヤンなどは、国家は国民が安全に生活するための道具でしかないと言いますが、現実の歴史では国家、国家の威信、国体などは至上の目的であり、そのためなら国民の大半を、いや全員を犠牲にしてもかまわないのでは？

何が目的なのか。

今の経済は、何を目的としているのか…膨大な不要不急でふくれあがっているだけだとわかってしまった。
富国強兵、戦艦の数だけを目標とする経済では必要とされない職業・人々。
実際には必要とされていない、ベーシックインカムや年金で養うしかない人々。

たとえば七十年後に超巨大隕石が衝突して地球が滅びるとわかったら、少数でも生き残らせるための播種船が人類の至上目的となる…どれだけの人が賛成するでしょう。
それに反対する人も多いのでは？

『天冥の標』で、播種船が出発する直前に、人類が壊滅に瀕した…そのときに播種船の幹部たちは、すぐ出航して人類という種を保つのではなく、人類と運命を共にすることを選びました。

コロナ以後、世界は、日本は、人間は、何を目的とするのでしょう。

29日

コロナの報道で肝心なのは、ただ一つの、高校水準の数学です。

二次関数か指数関数か。＝等差数列の和か、等比数列の和か。

一日に、百人でも万人でも、同じぐらいの人数が重なるだけか。
どんなにわずかでも毎日、倍増あるいは一定率で増加しているか。

その違いがどうしようもなく重大なのです。
指数関数であれば、気がついたら瞬時に事実上の無限になります。

R0ではわかりませんよ。

28日

東日本大震災やコロナで、新しい時代の世界には、桁外れの人と物が必要となる緊急事態があることが知られたと思います。

コロナでは医療物資、医師や看護師など人材。
店頭からマスクが消えてから二カ月してもまだない。

それほどに世界の生産・流通システムはレスポンスが遅い。

余裕がなさすぎる…F1カーが荒野で荷物を運ぶことができないように。

27日

農村から炭鉱。炭鉱が閉鎖されたら機械工場。工場が削減されたらネイルアートなどサービス業。
それが教科書的な、時代に沿った人の流れです。

ネイルアートなどのサービス業が新型コロナに粉砕された…と思いましたが、考えてみれば工場も、炭鉱があったとすれば炭鉱もコロナは叩き潰しています。
農村ぐらいしか生き残れません。

考えるべきなのは、資本。仕事を始めるために集められた資金。

農業は昔の開拓と、治水が資本です。現代は農業機械、肥料や農薬も資本となるでしょう。
炭鉱は探鉱やトロッコに初期投資がかなりかかります。石炭を運び出すための鉄道や運河も必要になります。
工場はそれこそ機械がなければ始まらず、わかりやすく資金が必要です。
ネイルアートなどは、店そのものにはさして資本がかかりません。従業員が学校で資格を取るのに、自分で自分に膨大な投資をしています。

自己投資でできているネイルアートが潰れたら、一番個人的なダメージは大きいでしょう。

といってもそれ以前の経済では、失業は事実上の餓死を意味していました。

そしてコロナ後の世界は？

不要不急の経済が本気で排除されたら。
…全員か、あるいは貴族と必要とされる労働力だけか、最低限の生活と軍備、それ以外の経済を切り捨てたら。国民の大半も切り捨てたら。
…国民の大半が不要になる、それはAIなどと関係して多くの人が考えていた脅威でした。

26日

外に出て買い物・出し物を見る・飲食する、それが経済上あまりにも大きい…
今の日本政府はそれらが、必要ないと思っているようです。潰れるなら構わないと。

軍国主義にとっては必要のない産業でしょう。
ただし、質の悪い軍国主義は、服も食料も軍事に必要だということを忘れますが。

このコロナがなかった場合。

それでも、小規模自営飲食店にとっては辛い時代がずっと続いたでしょう。

時代の流れを大幅に加速しただけ、国家にとって本当は不要だった産業が駆逐されただけと、上から見れば考えられてしまいます。

25日

インターネットでの出前支援システムは、今苦境にある飲食店にとってどの程度の助けになっているでしょう。
やはり大きいチェーン店だけが得をするでしょうか？
飲食店に弁当を作らせ集めて特定の店で売るシステムは？

また、高級和牛肉が大量に余って困っているとか。
なんとか普通スーパーへの販路を一時的に作るとか、思い切ってベーコン・ハムなど普通は豚肉で作る燻製保存食を作るとか…

またテレワーク用のパソコンが足りないなら、テレビをパソコンにすることは？
今の地デジ対応テレビは事実上パソコンのはずです。
文字入力機能はなくても、スマホとの連携によってテレビをテレビ電話にするのは比較的容易でしょう。

経済界がコロナに対応する、それはどのくらいかかるでしょう？

マスク・アルコール消毒剤の増産すら遅いのです。それほど今の経済は、余裕がなさ過ぎて機動性がないものになっていました。ジャストインタイムとかだと、増産は非常に難しい。

24日

ロックダウン、都市封鎖、不要不急外出自粛…結構経ちますが、検証の必要は？
本当に効果があったのか、それとも足りなかっただけか。

このウィルスを、封じ込めるのはもう困難でしょう。無法地域にも広がってしまった。
ならば、選択肢は。

実質全人類が感染して0.5％が死ぬか。

医療崩壊を考えれば10％が死ぬか。

または、なんとか弱毒株に感染している人を見つけ、そのウィルスを0.01％が死ぬのも承知でできるだけ広く感染させるか。

基本的に、「このウィルスがない世界に戻す」という考え自体が間違っているかもしれません。
だとしたら、医療崩壊が起きないように常にかなり多くの医療リソースを用意しておく。
その発想は見られません。

根本的に、何かについてより多くのリソースを用意しておく…それは人間にとっては難しいのでしょうか。
本来、東日本大震災の経験を考えれば、南海地震に備えて膨大なリソース、また住居制限…ここより下に家を建てるな…という、国家社会システム、予算・人員配分の変化が必要なはずです。

コロナが常に在ることを前提に、多めの医師・看護師、人工呼吸器・マスク・消毒剤・トイレットペーパー。
それは到底許容できないようです。

23日

T2K、東海からカミオカンデ系にニュートリノ系素粒子を送って、対称性の破れをしらべる実験に進展があったとか。
久々に明るいニュースです。

22日

今の近代社会は、少なくとも三つ利用されていない巨大栄養源があるはずです。

都市の残飯（調理でむいた野菜の皮、茶やコーヒーの残渣なども含む）。
工場畜産の糞尿。その他工場での食料生産の残渣。
材木を製剤するときの枝葉・樹皮・根。

他にもそれより多いのがあってもおかしくありません。
巨大都市近海のヘドロも、今も多くの海底から砂を吸い上げているような適切なポンプで吸い上げれば膨大な有機物資源でしょう。
日本以外ではワカメが大災害になっているようです。
エチゼンクラゲも話題になりました。ほかにもクラゲスパイラルに苦しむ海域は多いそうです。

少なくとも残飯・糞尿・魚の内臓などは、ハエが処理できるはずです。ハエは飼料には充分なるでしょう。特に魚の養殖には使えるはずです。

樹木残渣も利用できる昆虫はあるはずです。いや処理によっては家畜でも利用できるかもしれません。

ひたすら利用しない。

なぜでしょう？採算？法？慣習？

いや、古代ローマの時代から、そうしたいと思えば人畜糞尿は工夫された地下室でハエに食わせ、別室に移して煙で殺して鶏や豚の餌にすることはできていたはずです。
…そんな内政チート「なろう」作品はありましたっけ？

人類がひたすら徹底的にやらない。
ほかにもたくさんあるでしょう。

「内政チート」の視点で、歴史的に行われたことがないことも加えれば…
いや、歴史的に行われたことがないことはすべて、現実には問題があってだめなんだ、となる？

21日

もしこのコロナの根絶が事実上不可能だとしたら。

貧困国の患者は根絶できない。
症状が治っても保菌者であり続けるかもしれない。
免疫ができないかもしれない…再感染の話がある。

そう考えると、医療崩壊だけは防ぐため医療リソースを大幅に増やすべきでは。

医療の相当部分の機械化…遠隔監視装置、ロボット。

低水準の資格者の活用。
…たとえば弁護士や裁判官がものすごく必要でものすごく足りなければ、司法書士や弁理士、警官や税務官もある程度の法律を勉強しており、低水準の仕事ならできるはずです。
同じように、医師・看護師に及ばないにしてもそれに近い知識を持つ資格者を活用することはできないでしょうか？
また準医師・準準看護師を多数養成することは？

20日

適材適所、比較優位が、中国にマスク生産を依存し不足するという問題…
プランテーションが飢餓になる、という問題も思い出します。

生存最低限は、手元で作れる能力を保っていた方がいい、というだけのことですね。

戦争、物流破壊を想定すれば当然のことでもあります。

比較優位の原則が崩れる、という文句もあるでしょうが。

19日

全員十万円、ただし手を挙げた者だけ…
おぞましい。
要するに恥の感情を起こさせ、それで抑止する。

生活保護と同じです。
社会にとって必要、なのに政府は断固出したくない。
だから、恥の感情を利用する。
結果、生活保護補足率は極度に低く、餓死すら絶えない。

いや、営業禁止ではなく自粛、だから補償する必要はない…ボールを国民の精神に投げている。
国は責任を持たない。

さらにそれについて国を責めたら、日本国憲法が緊急事態を認めないのが悪い、と返す。
だから改憲しろ…

これは護憲派の問題でもありますが、韓国や台湾のような永久的戒厳令・人権蹂躙が嫌だ。そして何よりも、特高憲兵、その手先となった町内会婦人会の残忍な抑圧拷問が嫌だ。

いや、護憲派がうるさい、それで改憲できない、だから国が責任をもって国民を食わせることができない…

ずいぶんと都合がいい存在ですね、護憲派は。

このジレンマはどうすればいいのでしょう？護憲派とバカ保守が綱引きをしていれば国は責任を取らずにいられる、いい状態ではない。でもうっかりバカ保守任せきり改憲をして特高警察が復活したら取り返しがつかない。
特高警察の血を封じてからの改憲は不可能？

18日

現実の少なくとも日本が、「正社員であり続けた者だけが、正社員の実力を持つ」「ほかの入り口はない」としたことの不利益はかなり大きいのでは。

コロナのような一時的な問題であっても、妊娠出産でさえ、多数が正社員から脱落し、正社員に復帰できない。

特に就職氷河期は、大卒院卒でも実質中卒の実力すら得られない。膨大な教育リソースが無駄になった。

そして職業訓練・成人教育の無効化は、あらためて実力をつける手段もなくす。

逆に正社員である者は、何が何でも身分にしがみつきいかなる変化も拒む。

17日

なんだこりゃとしか言いようがない、どうしようもない混迷。

全員支給派と断固反対派、両方が強く意見を出し、首相本人はふらふら。

公明党も圧倒的に強いし、麻生氏中心の財務省も圧倒的に強い。

まるで、「ピクミン」で赤と黄とパンモドキがペレットを争っている、そのピクミンまで見えてしまっているよう。

これで安心感を持てるでしょうか。

結局何も出さず、むしろ増税する、となっても驚きません。

本当にこのコロナ禍で、日本社会はどうなるのか。
膨大な人が転落するのは確かです。
その結果は？

そして、もしこのコロナ禍が起きたのが、もっと新自由主義全盛の時代だったら？
各国が徹頭徹尾、自由競争・規制をなくす、病気も倒産も知ったことか、という対応だったら？

大恐慌のときもアメリカはかなり長いこと、自由競争徹底をやめませんでした。
自由競争、レッセフェールは、想像もつかないほど、何百万の同胞がどれほど苦しもうと餓死しようと揺らぐことがないほどに強い、宗教であり信念であり真理なのです。きわめて多くの人、しかも強大な権力層の多くにとって。

16日

物流から感染するリスクをなくすために、自動運転車が走れるレール＋そこから機械的に規格コンテナを受け入れてロックする台。

今でも可能では？

いや、それを工事する人の感染リスクが問題ですか。

それよりはドローンの方がいい…

もっと低水準に、玄関先に置いて帰るのを一般化するか。

15日

日本政府は、飲食店や水商売・風俗の人たちを助けるつもりがまったくない。
ではそれが全滅したら？

膨大な数の生活保護受給者や自殺者。
最悪、膨大な払われない借金、不良債権の発生でバブル後同様貸し渋り貸しはがしの金融崩壊。
その状態でさらに増税をするのも見えています。税収が減りますし。

その後の街…極端に強いチェーン店以外存在しない。その従業員も大半が非正規。
きわめて優秀な者が、最低賃金の非正規に流れる。
チェーン店の非正規も激しい競争にあう。

外食、行楽という習慣自体がなくなる。器もない。

元々外食や行楽関係が苦しいのは歴史の流れでしたし、それが加速するだけ。

生活保護が爆発的に増え、ごくわずかな超低賃金の製造業…それも娯楽もない…が主となる国？
それとも生活保護自体やめて自殺してもらう？

14日

何もしない…全人口の20％ぐらいが感染し、その0.5％ぐらいが死ぬ。その過程で医療崩壊も起きる。
いろいろ対策する…それなりの人数が死ぬ。医療崩壊も起きるかもしれない。経済が確定的にぶっ飛ぶ。
さてどちらがましなのでしょう。

かなり悪い事態…先進国の多くで、人口の数％が死に、近代医療システムが事実上なくなる。
肺炎が重症化して助かることもないし、盲腸でも手術ができず死ぬ。医療関係者も死ぬ。
そうなった先の世界は？

それなりの事態…飲食店・旅行・ホテル・航空などの業界が徹底的に殲滅される。

それは世界をどう変えるでしょう。
「不要不急経済」から、何に？

飲食店・行楽・水商売や風俗・低層の芸能などが大きく減る。
そこで働いている人は？飲食店などはもっとも低訓練の職、行き場はないと思われます。

変わらず金を持っている人たちも何を楽しむのでしょう？超高級車などは手に入るにせよ。

経済の、ある種の規模が大きく縮小する。重工業ではない方向が。

権威主義政権の国が強まるともいわれます。
またグローバリズム、モノ・人・情報の移動が減るとも。

コロナがなくても重大な、AI、ロボットや遺伝子、温暖化…それらはどう未来に関わるでしょう。
コロナがなかったとしても、自営業飲食店などが不利な時代なのには違いはないのです。

13日

もし…今のコロナに、いくつかの変異があるなら。
A株は死亡率が高く、B株は発症すらわずか、でも免疫にとっては同じなら。

B株はそれ自体が、安全性が完全ではない、ワクチンと同じことになります。
B株に感染していたらA株には感染しないのであれば。
牛痘と天然痘と同じ。

そのB株を持つ人がマスクを外した人たちの前で咳をして回れば、一気にコロナを終息させることができる…比較的少ない犠牲とひきかえに。

その研究と、決断は…

12日

自粛、要請。
絶対保障金は出さない。
かなり深い絶望、「切り捨てられた」という実感があると思います。

ただ安倍政権の無条件支給をしない形にしても、日本以外の無条件支給にしても、都市自営業が不利になる事は間違いないでしょう。
それが各国の社会をどう変えるか。

というかもとから、ウォルマートやアマゾンによる都市自営業の苦境はあったのです。日本でもチェーン店の攻勢が。
それが加速するだけとも言えます。

本来都市自営業＋農村こそ、自民党の票田だったはず。
小泉首相がそれを切り捨てた…そういえば第一次安倍政権は、小泉首相の正統継承者です。
都市自営業を助けないことは変わらない、もはや自民党の党是となってしまっているのでしょうか。

票田・利権の構造から安倍一強を分析したらどうなるのでしょう？

自民党を支えているのは野党の圧倒的な無能。どの業態とも言えません。

改革を支持した、都市エリート会社員層は今も自民党の支持者でしょうか。
創価学会も強いはずですが、減っているはずですし弱っているはず…

本来自民党に反発すべき、切り捨てられた人たち…都市自営業・実際には不安定である下層会社員・非正規は、どこに投票しているのでしょう。
投票していない可能性が高いと思いますが、それはなぜでしょう。

なぜ既存野党がそちら側に行かないのか。
また「切り捨てられた人たちの利益代表政党」が断固として生じないのはなぜか。

11日

現実を見る＞どこに病巣があるか考える＞どう変えるか考える＞改革を実行＞また現実を見る。
PDCAサイクル。西洋医学の手法。

日本の平成、政治改革は完全に失敗しました。上のサイクルの、どれに失敗したのでしょう。

何が悪かったのでしょう。

10日

僕が住むところの公共図書館が明日から完全閉鎖。一月とのことですが。
知っていたら極厚本を限度まで借りたんですが。

かなり致命的な悲鳴です。
…どう過ごせるんでしょう。
特に、パソコンからの、データ量制限のないインターネット環境では、ない人が。

本屋やレンタルビデオ店も閉鎖になったら…いやそれこそレンタル店こそ危ない…

どうやって過ごすか。かなり切実になりつつあります。

まあ僕自身は、結構ある積読本・いつか読むかと思っていたネット小説の処理で一月ぐらいなら何とか過ごせそうですが…

9日

自民党・政府から見て、「譜代国民」「外様国民」があるのではないでしょうか？

今回のコロナに対する日本の政策は、国民の相当部分を切り捨てたと言っていいでしょう。

飲食店従業員、特に非正規。
キャバクラや風俗。
イベント・芸能関係の、非正規。
学校に関係する業者、特に非正規。

膨大な弱い非正規があり、その人たちこそがまともに打撃を受けた。
決して無条件現金支給はしない。
その人たちが、まともに条件付き支給を申請できるかどうか…無残なまでに知能・情報能力に差があるのに。時間の問題などもあるのに。

その人たちがなくても生きることはできる…強者たちは。

ただ、膨大な人たちが極貧層、生活保護に転落すれば、当然総需要は減ります。

ですがそれも、氷河期世代と同様自己責任、国に助けてもらうな国に何ができるか、という理念を優先するでしょう。

8日

今、あるべき社会、産業には何があるでしょう。

トイレットペーパーさえ、普段の三倍作り搬入することができない。
あらゆることがあまりにも予定通りで、わずかな変動も不可能。
何もかもがギリギリにできている。

マスクを短時間で作ることができない。
マスクでも人工呼吸器でも作れる汎用生産装置がない。
国内でマスクを素早く作る構造がない。

医療介護の機械化が進んでいないことも重大な問題です。
中ぐらいの症状の患者の介護は、もっと低訓練でもできるはずです。

看護師などにあまりにも高い能力を要求し、それで人数が少ないから重労働になり離職が多い、しかも給料もそれほど有利ではないというふざけた世界。

7日

緊急事態宣言…東日本大震災のときにも確かなかったはず。

108兆円と大きい金額は言っていますが、何が何でも国民に金を配る事だけはしたくない、という姿勢で何に注がれるのでしょう。
配られる6兆円を除く102兆円はどこに？
橋でも作るのでしょうか？
すでに官僚たちの間には、意味不明横文字の終息後の夢事業が大量に準備されているとか。

東日本大震災のときも、どう考えても復興とは関係のない多数の事業に、増税までした膨大な金が注がれました。

休業補償もない…

これで政府と国民の関係がどうなるか。事実上切り捨てられた膨大な国民はどう思うか。
特に今の日本には、野党がないという問題もあります。

このコロナ禍は、政府と国民の関係をどう変えるか。

緊急事態宣言が遅れたことを、日本国憲法のせいとして改憲を主張することもあるでしょう。
それでも、韓国や台湾のような永久的戒厳令にならないように、特高警察の復活にならないように安全装置がかけられてはいない改憲の可能性は危惧されます。
そんなことはありえない、自民党は悪いようにはしない、信じろ、で。

というか今の日本の異様な患者の少なさが、終息後に安倍首相の、自民党のおかげにされる可能性も十分ある…無論、結果として不運であれば非難される立場である以上、結果として幸運であってもその果実を得る権利はあるかもしれませんが。
ただそうなった場合、野党がないという問題はさらに先送りされるでしょう。

無論、その死者が僕かもしれないことを考えれば、被害は少ないに越したことはないのですが。

6日

歴史的にこれまで、「全員の最低限の生活」を徹底した政体はあったでしょうか。
その代償として独裁や厳しい自由弾圧があったとしても。

僕が考えているのは、「パックされた標準生活」を無条件に与える型です。軍隊の物資支給にも近い。
それこそカプセルホテル・ネットカフェ水準でも。

5日

戦後の、政治思想史というか政治に関係する議論などの歴史では、「ちょうどいい勢力」が無視されることが多いです。

南原繁の非同盟・武装中立論。
江田ビジョン。
民社党。
可能性の議論はあるにせよ、非武装中立でも自民でもないという点では価値がある、小沢一郎氏の国連中心主義。

まあ、対抗する政府の側が、一切の思考さえ許さない、完全に服従せよ、あと税金は重くする国民は飢えろ、だからまともな層が育ちようがないんですが。

なにより痛いのが社会党残党の絶対護憲派が「社会民主党」を名乗ったこと。
あれで日本では「社会民主主義」を「護憲（非武装）」と切り離すことすらできなくなってしまいました。

社会民主主義という言葉そのものを禁じるためにやった、と言われても納得できるほどの、言論・思想に対する暴力というべきものです。

4日

国の意思決定層の精神構造。
国運を、戦略を、歴史を決めるのはそれだけでしょうか。

日露戦争の時の指導者は正しかった。日中・太平洋戦争時代の指導者は間違っていた。バブル崩壊以降の日本の指導者も間違っていた。

それも、集団として。実質全員が。

それどころか、バブル以降の日本のように民主主義国家ならば、国民が、有権者が間違っていた。
日中・太平洋戦争も国民が悪い。

そして、それはどうすればいいのでしょう。
平和教育？

3日

少し前には、「ネットのせいでCDが売れない。だからライブで稼ぐ」とか「インバウンド」とか言っていました。

コロナはどちらも消し飛ばしました。

そういえば、工場がダメならサービス業、ネイルやマッサージはいくらでも…
それもコロナで消し飛びました。

iPodからはじまったポータブルデジタルプレイヤーのブーム、それに便乗して多くの家電量販店に広いスペースをとったイヤホン試聴スペースも…

次の時代を見極め、そこで稼げるように考える…それがどれほど難しいことか。
まさに「ブラック・スワン」。想像もしていなかった何かが突然斜め上から出現する。

…最低限生存保証以外、できることはないと思います。

2日

コロナに直面しても、日本はいろいろと変であるようです。

まず異様なまでの感染者・死者の少なさ。
低毒株が先に蔓延していたか、BCGかとさえ言われています。

また日本が緊急事態を宣言していないこと…死者が少ないからかもしれませんが。

逆に日本では護憲が強いためか、とても緊急事態を嫌います。
東日本大震災の時ですら戒厳令の類はありませんでした。

まあ今の日本の緊急事態は、解除が甘いのでやってほしくないのが正直なところですが。
ついでに特高警察の精神的子孫を政府から完全追放してからでないと。

あと日本が、異様なまでに「国民に金を配る」ことを嫌うということも強く出ています。
世界の多くの国は十万単位で配るのに、日本だけはあくまで現金配布をしたくない、特に全員に配るのは絶対に嫌だ、と。
日本中枢の、戦前からの経済的自由主義の伝統の強さ…財務省の、財政再建圧の強さも。
日本の「保守」が、事実上「貧困層に金を配ってはならない」になっているかのような。

さらにマスク二枚…「高輪ゲートウェイ駅」、「令和」が伝統の漢籍ではないこと…
ああ、一斉休校も、ごく少数による乱暴な断でした。
日本中枢の、少なくとも僕の常識部分から見て極端に異様なことを少数で決めて押し通す傾向も強いものです。

1日

単純な一言が大きな矛盾を解決しました。

核兵器の配備。環境。人類が滅んだら国家もないのに、なぜ核兵器を配備するのか。

『国家は、国民を生かすための「手段」ではなく、「目的」、宗教、それより上がない至上の価値である。』
それだけで解決します。

人類が滅んでもいい。
国民が一人残らず死んでもいい。
国民が一人残らず、残虐な拷問の末に死んでもかまわない。

国家そのもの、勝利と栄光、戦争そのものが、絶対の、至上の目的。
キリスト教やイスラム教の神と同じ。

損得もない。種族の生存もない。いかなる道徳もない。
ただただ戦い死んでいくだけ。

ただひたすら神に仕え、それ以外のすべてを放棄するように。

また、別の信仰を持つ人もいます。経済的自由主義、自由競争、小さな政府という。

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