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2022年4月

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30

どんな意見を言う、なにを書く、その誰であっても、聞く前に「今後科学技術が進歩すると信じているか、しないと信じているか」を問うべきです。
それが最も根本的な前提なのです。

未来予測はもちろん、今の政治も。
経済も。
あらゆる人が未来を信じていなければ、当然株も国債も無価値になるのですから。

さらに科学技術も、コンピュータ系、特に人工知能やシンギュラリティの方向性と、核融合・軌道エレベーターといったエネルギー・移動・素材系は異質と言えます。

そのどれの進歩を信じているか。あるいは進歩しないと「わかっている」か。

さらに、自分が全知だと思っているか否か。

定常文明派の人は、本当に定常文明ができて、その千年後に銅が尽きたらどうするんだという問いを否定します。
考える必要がないとする。

全知である、ということです。
彼らは完全無欠であり、すべての人が従えばそれ以上何一つ必要ないとしているのです。

僕は違います。
僕は徹頭徹尾無知。

どの技術が進歩するか、進歩しないか、知るはずがありません。
どちらもありえる。

そして技術が進歩しない、ということは最悪の事態…僕には、今の科学技術で、八十億の人口がソフトランディングし、さらに何千年も文明を続けられるとは思えません。

どれほど永続しても、太陽の寿命があります。
技術が今のままなら、人類、いや地球の生命は、地球に閉じ込められたまま滅びるということです。

滅亡が避けられない。それは、『新スタートレック』のもっとも有名なエピソードと同じです。
宇宙に、人類の文化、遺伝子、あらゆる生物の遺伝子、ありとあらゆる残したいものを詰めたカプセルを打ち上げ、誰か拾ってくれと祈る。
それをすべきです。

いや、明日何があるかわからないのですから、今すぐにでもそれをできる範囲でやるべきです。
それをしていない地球人は恐ろしいほどうぬぼれているか、愚かなのです。

そして、生き延びたければ科学技術を最大限進歩させること。進歩に向けた努力をすること。
それがうまくいけば、生き延びられるのですから。

この簡単すぎる、自明にしか思えないことが、僕以外の地球人には決して受け入れられないのです。
憎悪すら込めて否定されるのです。
魔女のように焼かれないのが不思議なほど。

29

プーチンが、

「核保有国が本気で敵対したら、世界を核で更地にする。恐れない。
私と親衛隊の分のシェルターと水食料武器弾薬燃料は埋めてあるので、核の冬が晴れたら出て自分たち以外の生存者を皆殺しにすればいい。

非核保有国は無条件で服従するか全員自殺せよ。
敵対したら全国民を赤ん坊から極めて残虐な拷問の末に虐殺する。

核保有国のみ存続を許す」

と言ったら、すべての国の選択肢は、事実上従うしかなくなりますよね?

28

原爆の大きさに下限があるらしい。
これは今の世界文明をいろいろな形で制約しています。

限定核戦争を防ぎ、世界の破滅を防いでいる、ありがたい制約ともいえます。

ですが、ごく小さい原爆から水素多めの小さい水爆を作れれば。

超巨大なシリンダー内で爆発させて核融合炉。
超小型核爆弾を用いる宇宙船。

どちらも不可能にしているのです。

27

貧しい人をどうするか。

「完全に孤独で衣食住には不自由しない状態に置く」
「施設・組織に無理にでも編入する」
どちらも残酷であり得るのです。

日本では徹頭徹尾後者であり、それに耐えられない人はホームレスしかありません。
そしてホームレスが、要するに牢名主に拷問されずに生きていくことを支援する枠組みはないのです。徹頭徹尾。

とても根本的なジレンマです。

人間が群れ動物なのも確か。
人間の群れの多くに、悲惨な立場に置かれる弱者があるのも確か。

「オメラスから歩き去る人々」…理想郷、ただし一人の悲惨な生贄に依存している、どうしようもないとあきらめるべきか。
「魔法騎士レイアース」日本の皇室に通じる一人の犠牲か、皆で背負うか。

26

アメリカやイギリスが、実情がどうであれ、結果がどうであれ、自由という理想を常に掲げているのは、国の強さなどにどうかかわるでしょう。
そして日本、中国、ロシアに、その強さがないとしたら?

戦前の日本の理想は、「自由」ほどの強さでしょうか?

今の日本は、自民党は口では自由・人権・平和と言っていますが、本音が違う…戦前の日本の理想であることは誰もが知っています。
日本で本当に自由・人権・平和を望んでいる人はいるのでしょうか?

今のロシアに理想があるとして、それは?

今の中国は?

25

「武術」というのは、日本と中国だけの現象でしょうか?

近代化の時点で日本に確実にあった、藩ごとの多種多様な剣術・柔術、さらに弓術・槍術など。
中国にも各地方、大都市のさまざまな民族共同体で伝承された、素手格闘法。

特に中国は都市での武器規制が厳しかったからとも聞きます。

同様の現象がヨーロッパやオスマントルコにあると聞いたことがないのはなぜでしょう?

西洋では、古代ギリシャではレスリングが重要な競技でした。
古代ローマも市民の体育、剣闘士の戦いがありました。

近代の西洋はボクシング、レスリング、フェンシングは一応あります。
しかし、日本の剣術や、中国の地方ごとの武術とも何となく違う感じがします。

24

海藻を大量に食える、昆虫やナマコのような生物。
それの有無は人類の未来を分けます。

亜寒帯で大量繁殖しているワカメ。

亜寒帯でも北海など、超富栄養化海域は多くあります。
また黒海、メキシコ湾、中国周辺にも多くの超富栄養化海域があります。

そこでワカメのように効率よく大量養殖できる海藻があり、さらにその海藻をタンパク質にできれば…養殖魚・豚・ニワトリの餌としても利用できれば、温暖化と、食料生産のための森林伐採両方を解決できるでしょう。

さらに海に肥料をまくという禁じ手も使えば。

海藻を食べるだけでなく、膨大な量の植物プランクトンを短期間で濾過食できる、でもいいです。それから二段ぐらい食物連鎖があっても。

まあ海水で育つ植物はもっと…

23

貧困・非正規…日本だけでなくアメリカでもヨーロッパでも。
哲学は、政治思想は、どうそれに応えたのでしょう。

日本や韓国が非正規の国になった…再生産を捨てた。強い身分を作った。
それがどれほど国家を変えるか、まだ見えていません。

日本では、非正規は事実上結婚と子をあきらめることを選んでいます。
それがどのように社会を変えるかも不透明です。
子供向け需要、そして自動車や大型家具のけた外れの減少はありますが、そのことも社会は直視しているとは言えません。

非正規の政党すら、事実上普遍的に存在できません。
考える人すらいないのです。

「非正規は階級である」がなぜ、これほど絶対に無理なのでしょう?

また、社会はどのように変わったのでしょう。驚くほど変わっていないように見えます…大規模な学校ボイコットなどもありません。
三分の一が、実質人間ではない、下賤な存在である…事実上膨大な数の異人種奴隷を入れたのと同じことが起きているのに。

また、親世代も、膨大な数が重いスティグマを負っています…子が非正規になった、というのは子が重犯罪を起こして刑務所に行ったに近いほどに、親にとっては恥となるのが現実です。
親も、社交から追放されるほどの。

そして非正規を生かすには、ベーシックインカムや負の所得税のような無条件給付しかない…
ですが自民党+官僚=日本は、徹頭徹尾無条件現金給付を嫌うようです。
自助・共助・公助…事実上公助はない、それが自民党の「自由」の意味では?

日本も韓国も、おそらく台湾も、さらにアメリカは?
世界はどのように、格差による階級分化という歴史に対応するのでしょう?

22

憲法改正、特に緊急事態条項が、預金封鎖・財産税・新円切り替えのため、ということは?

戦後にそれが行われ、事実上全国民全財産が没収されたときには、大日本帝国憲法だった、今の憲法では無理…だそうです。

なら、そのために緊急事態になれば内閣が何をしてもいい、としておくのでは?

21

欧米のSF・ファンタジー娯楽で、主人公が天才「軍指揮官」でもある作品はどれぐらいあるでしょう。

日本では『銀河英雄伝説』という大作が生じ、多くの亜流作品があります。

それ以前の講談水準の娯楽から、日本では天才軍指揮官が尊重されます。日本史の源義経・楠木正成・織田信長・真田幸村ら。
また日本で愛される三国志も、天才軍指揮官の話です。

西洋では、軍師という概念がなかったとも聞きます。指揮、作戦立案は指揮官の専権事項だから、と。
ですが後に参謀という概念が生じました。

また西洋の歴史で天才軍指揮官と言えば…アレクサンダー、ハンニバル、スキピオ、カエサル、ナポレオン…

20

今のこの、日本民主主義の世が末であるとしたら。
次は何があり得るでしょう?

想像を絶すること。膨大な悲惨があること。その二つは間違いないでしょう。

江戸時代にも、明治も、多くの人が世も末だと言いつつ、次を正しく予想することなどできませんでした。
明治維新は、まあフランス革命やロシア革命に比べれば悲惨は少なかったでしょう。

…そう考えるとアメリカ独立革命や、イギリスの変化はどの程度悲惨だったのか。

急な帰省のため休み

17

なぜこの日本はこれほど犬猫を預けるのが高価なのか。
これほど家事代行、人を世話することを職業にするのが難しいのか。
これほど…

膨大な数の引きこもり、能力が低い人。失業者。犬猫、老人、赤ん坊、病人の面倒を見るのは誰にでもできる、だれもがしていることなのに。
悪事をしないよう常時監視し、あるいは遠隔で指導することすら、今の技術ならかなり安価なのに。

なぜこれほど。

逆に、犬猫を買う、子を産み育てる、老人や病人を介護する、さらに精神の病も在宅で家族に委任していることが無茶なんだ、それこそ原子炉の修理を素人にさせているようなもの…
そちらも難関資格・高額の給料にすべきこと、それを家庭という美名で、国家がアウトソーシングしているのだ、とも言えるでしょう。

ヤングケアラーという問題さえある。

さらに言えば社会病質・境界性・自己愛など人格障害、ひきこもりという、今の精神医学ではほとんど手が出せない世界は、徹頭徹尾家族に負担を押し付けている、それほど恐ろしい話もない…

生きていくために必要な、特に弱く世話が必要な膨大な人。膨大な量の世話。
それをどうすればいいのか。

自民党である限り何もかも家族に押し付ける以外許さないでしょう。

また、科学技術は頑固にそちら側にはいかない。科学技術の神が火の鳥笑いで背を向けているように。

16

もしプーチン大統領が、正気で、冷徹に勝利に向いて歩んでいるとしたら?
どんなシナリオがあるでしょう?

十年後に、「2022年前半に起きていることは、すべてこのプーチンの大勝利に向けた正しい一手だったのだ」と振り返れるようなシナリオは?

考えられるのは…敵を作ることにより、ロシアの国内掌握を深められること。とんでもない秘密警察国家に変えることができること。

また、これを考えると、目的が何か、という問題にもなります。

15

日本円は、近く「尻をふく価値もない紙」、それ以下の無意味な数字になる可能性が高い。預金封鎖・財産税・新円切り替え・ハイパーインフレのコンボで。
でも今は価値があるのです。

なら、日本円を持つプレイヤー…個人だろうが内部留保を持つ企業だろうが、どれもこれも核融合と軌道エレベーターに投資すべきでは。

投資さえされれば、紙屑にはならないのです。

投資すれば預金封鎖・財産税の対象にしない、と…

問題が、「政府は将来の成長産業を正しく見抜くことはできない」という、現代の絶対の前提です。

かといって、どんなに自由化しても、民間の知恵様が本当の成長産業様に大金を投資している様子がかけらも見当たらないのですが。
自由化されていないからだ、ってもうそれは何をやろうが革命が足りない連合赤軍のリンチにしかなりません。

地球人文明自体が投資不適格なら、やることは「カターン」…地球人の文化・地球生命のサンプルを宇宙に打ち上げて、人には安楽死薬を配るだけでは?

14

Wボソン関係で、標準理論にほころびがあるとか。

物理学の世界で少しでも面白いことがあってほしいです。

少なくとも暗黒物質・暗黒エネルギーという特大の穴はあるんですから。

それにしても…今月号の「文藝春秋」を流し読みしましたが、日本で注目される知識人の科学嫌い・進歩嫌いは本当に恐ろしいものがあります。

負けないでほしいものです。

13

ロシアのウクライナ侵略は、日本の参院選への影響もかなり大きいようです。

もとより軍事的恐怖感を感じれば、与党の支持は上がります。

それだけでなく、前回の衆院選で躍進した維新・れいわ共に、ロシアのウクライナ侵略は大きい影響があるのです。
維新の議員ではないものの重要である橋下徹氏、維新議員である鈴木宗男氏が、あまりにも社会の趨勢とは違うことを言って激しく批判されています。
これまでも橋下氏は、特にリベラルに反発して激しいことを言っていましたが、その分ネトウヨ・お茶の間には激しいまでに支持されてきました。今回は全く違います。
れいわも非難決議に反対して強く批判されています。

さらに、国民民主党は予算案賛成で、野党の意味がないと激しい批判を浴びています。

かといって、立憲民主党や共産党に何か支持されることがあったかと言えば皆無。これ以上落ちようがないほどの不支持にとどまっています。

となれば、自民圧勝以外にありえない…

維新に対する批判は票につながるものはそれほどなく、維新が躍進する可能性はあるかもしれません。
ただそれでも、自民の圧勝は動かないでしょう。

新55年体制がますます盤石になる。
それは日本政治の今後に、何をもたらすでしょうか。

…コロナ増税、消費税20%や40%、さらに預金封鎖はやめてほしいものですが…それがあってさえも野党が勝つ可能性はありません。
維新が自滅し、もういかなる可能性もなくなったようにも見えます。

12

牛や羊の角。鶏の羽。豚の蹄や歯。
日夜大量の肉を食べていながら、それらがどこに行っているのかは何も知りません。

他にも意識するのも難しいのはたくさんあるでしょう。

ハナマサになら豚の耳や鶏の足も入りますが。

11

最低賃金引き上げは、むしろ貧困層にさえ有害。
韓国は地獄絵図となり、アメリカでも特に極貧層が失業し麻薬や犯罪が増えている。

ではどうすればいいのでしょう。

まず、誰もが食えるにはどうするか。
そして、本当に人間は仕事がなければ食だけではだめなら、どうすれば全員に職を与えられるか。

さらに、本来の最低賃金引き上げである、技術革新と給料が高い仕事の増大の循環は、絶対に、絶対に起きないのか。

10

ロシアが今、日本を落とすのはどれだけ容易でしょう?

ロシアの議員が、北海道もロシア領だと言ったそうです。

第二次大戦の終わり、スターリンと英米で、日本の北半分はソ連、という密約があったそうです。
ロシアの上層はそれを根拠に、日本の北半分はロシアの、永遠で絶対に譲れない領土だと確信しているはずです。ウクライナと同じく。

何よりも、何があってもアメリカは核戦争が怖くて引っ込む、と思われています。
ならロシアは何をしてもいい。

ここで考えるべきこと…少数精鋭で、日本の中枢だけを破壊するとしたら?

首相から始まる命令系統。
消防・警察…集まるところはすべて焼き殺す。
電気、通信、マスメディアも潰す。
新幹線、高速道路、空港も潰す。

自衛隊は存在はしているけれど、誰も命令してくれない状態になり、ひたすら籠城するだけに追い込む。
その状態で最低限の軍隊を侵攻させ、占領し、虐殺する。

あるいは自衛隊に超法規的行動を取らせ、同時に自衛隊の制服を着た兵士が日本人の民間人を虐殺してそれを喧伝する。

どの程度の軍事力が必要で、どの程度容易でしょう?

さらに、もしロシアがウクライナで、初戦から何百人もの赤ん坊のすさまじい拷問虐殺動画を全世界放映してから、日本に「降伏せよ」と命令していたら。
逆らえるでしょうか?

ただ不思議なのが、そういう超少数精鋭軍が、クーデターに類似した手法で敵国を崩壊させ征服した、という例が近現代戦で思い出せないことです。

もっと恐ろしいのが、もし裏でアメリカとプーチン、あるいは中国なども含めて手打ち、世界の分割が済んでいるとしたら。
「ここで線を引く、ここまでは俺のだ。いやなら世界を更地にして、俺の家族と親衛隊だけシェルターで生き延び、核戦争後の地球でそっちのシェルター軍と闘う、でもいいぞ?それが嫌ならこの分割約束はお互い守ろうぜ」
で終わっているとしたら。

日本はどこの領土でしょう?

いや、それどころかアメリカときっちり密約ができていて、いきなり日本の主要都市が核攻撃を受けて焼き尽くされ、その瞬間に電撃的に中国とロシアが日本を分割占領、アメリカは知らんぷり、ということだって…

今のウクライナの戦争も、誰もが「絶対にありえない」と思っていたはずです。

絶対は絶対にない。ということは、「乱世では弱いことは罪にほかならぬ(淡海の海)」。
国際法もない。道徳もない。強いものは何をしてもいい、弱いものは虐殺されるだけ。
元から乱世だったのを、目をそらしていただけ。

9

ロシアのウクライナ侵略で、残忍な虐殺が報道され、世界が非難しています。

ただ、僕は、残忍な虐殺が肯定されるところをよく見ています。
「小説家になろう」の歴史ジャンルと、それを評している匿名掲示板。

歴史だけでなく戦国気味のファンタジーでも、「現代の倫理を過去に押し付けるな」、その時代では虐殺は当然で悪いことではないし、やらなければ生きられないから否定してはならない、とされます。

それどころか、民主主義・人権・人道、それ自体を否定する作者もいます。
考えてみれば、日本でも戦後民主主義を否定する人は多いのです。

「羽林、乱世を翔る(異伝 淡海乃海 水面が揺れる時)」では主人公は三好などは残虐さが足りない、信長の誰もが震え上がる酷烈さが正しいと言います。同じ中の人が転生してすぐ別の立場になった「淡海の海」では、主人公自身が徹底的で、楽しみではなく必要と判断する冷徹な残虐さで恐れられ天下に手をかけています。

「盲目の軍師」は、敵対したら赤ん坊も皆殺しにすることで、天下統一を早めようとあえて鬼になっています。まったく効果がなく本願寺をはじめ全国に攻められ、いくら皆殺しをしてもきりがないですが。

ロシアはチェチェンでは徹底した虐殺をして勝利したと言われています。それは国際的に非難されていません。
アメリカでも、最新の戦争に関する本では、ハーツアンドマインドは古い、昔の古代ローマ帝国や大英帝国のように残虐な虐殺破壊で心を折れ、と言います。

そう考えてみると、歴史全体で残虐のプラスとマイナスは?

けた外れに残酷な古代ローマ帝国、秦、チンギス・カンらは天下を取りました。織田信長も天下に手をかけました。
ナポレオンも大英帝国も残酷です。

残酷であれば天下を取れるのでしょうか?

逆に、残酷さだけがけた外れで、それゆえに自滅した英雄もいたような。
中国史には膨大な人を食料として虐殺し、天下を取れなかった群雄もいたはずです。

残虐。それは、天下を取るためにプラスなのでしょうか、マイナスなのでしょうか。

そしてコントロールされた残虐と、そうでない残虐は違うのでしょうか。
プーチンは残虐であるからこそ勝つのでしょうか?それとも、もっともっと残虐でなければ勝てないのでしょうか?

淡海の主人公なら、計画的に、公開で、徹底した拷問虐殺をすべきだと言うでしょう。
あらゆる人が震え上がり、敵対に二の足を踏む残酷さが、乱世で生き残るには必要だ、と。

そして今も、どの時代も普遍的に乱世なのでは?今の地球でも、弱いことは罪なのでは?
弱い民族・地政学的に重要なのに弱い人々の赤ん坊であることそれ自体が、拷問され殺されるに値する罪なのでは?

最初に国境近い都市に降伏を要求し、抵抗したら赤ん坊から軍民問わずけた外れの拷問の末に虐殺し、その動画を全世界に放映して、さらにロシアの軍服を着ていてもウクライナのナチスが犯人だとうそぶくような…
そうすれば、逆らえば赤ん坊から拷問虐殺されると知れ渡れば、誰もが屈服し天下を取れるでしょうか?モンゴルやティムールのやり方、人類普遍の在り方。
それが現実の歴史、現実の人間でしょうか?

8

北朝鮮が発射するミサイルにすっかり慣れてしまっていますが、もし核弾頭がなくても、うっかり日本本土に着弾して…それこそ皇居に当たって皇室に万一があったら?
防ぎようがないのです。

そうなったら、日本人の大半が、激しく戦争を叫ぶでしょう。

では普通に日本の都市部に、爆薬も何もなく落ちて何人か死んだ程度なら?

7

冷戦後、というものを考えてみましょう。ちゃんと考えたことがあるでしょうか?

冷戦後、ほぼすぐに9.11…といっても、十年以上の間隔はあるのです。
冷戦後、アフリカや中南米の独裁国がどうなったか。
冷戦後、特に旧東側での市場原理主義。

それで、市場原理主義経済学者や西側の投資家はどの程度儲けたのでしょう?
その金はどこに行ったのでしょう?

超金持ちに金が集まり、それがどのように投資されているかが不透明なのが、冷戦後の問題です。

中国、そして中南米やアフリカも大きく経済成長していると聞きますが…

6

ウクライナのゼレンスキー大統領の、安保理をどうにかしろという要求は黙殺されたそうです。

戦後体制、さらに言えば国家は絶対。
それでどれほど多くの人が殺されても。

日本に対する演説はそこで賛成してくれと言ってませんでしたっけ?

5

若者の半分を非正規にするのと、国が大借金するのと、「未来を捨てて、今大企業を救う」という点でどう違うのでしょう。

ついでに莫大な数の超低賃金移民をいれるのとも、同じです。

4

ウクライナでロシアが民間人を虐殺している、という報道が。

でも別に驚くことではないでしょう。第二次大戦でのソ連軍の、ベルリンに処女なし・満州などでのすさまじい暴虐はついこの間のことです。

それ以前に、「抵抗したら皆殺し、開城すれば三日の略奪を許す」は、中世までの戦争では常識です。
チンギス・カンやティムール。

「今すぐ降伏すれば全員助ける。
十日すぎたら、百人に一人を殺す。
二十日過ぎたら、十人に一人をとろ火で焼き殺す。
三十日過ぎたらひとり残らず殺す」
とやれば、見せしめとして次の敵は降伏…しなさそうですね、チンギス・カンの敵は、どれだけ前の城が皆殺しにされても俺は神の国だから絶対勝つ、蛮族など軽蔑する、で皆殺しにされ続けましたし。

対テロ戦争そのものが、めちゃくちゃな虐殺が正しいとなっているとか。

3

愚民という根本問題。

人々は愚民である、とすると民主主義自体が間違いともなる…民は判断は愚かだが指導者選びは適格だ、としなければ。

「銀河英雄伝説」の、ルドルフ、またヤンもトリューニヒトに歓呼する群衆に闇をのぞいた。ラインハルトはヒルダの次をどうやって得るかという問題…アレクが名君かどうかはわからない、名君の子は名君ならゴールデンバウム朝は栄えていた。
「逆襲のシャア」の、愚民がひどすぎてこのままでは地球がもたないから大半を殺してでも目覚めさせるというシャア、慌てず見守れというアムロ。ついでに、宇宙世紀は後に文明崩壊が確定している。

愚民を理由に民主主義を否定するのは説得力がある。
だが、どうすれば「賢人」を作れるか、人類はそれを知らない。

教育で「賢人」を作ることはできない、これはあまりに多くの実例で示されている。

根本的なジレンマ。

すぐ下を見れば、多数の子の一人が生き残ればいいと自然が示しているが…

2

冷戦後30年たった今でさえ、全体主義と民主主義、という構図は何も変わっていなかった…ロシアのウクライナ侵攻はそれを浮き彫りにしています。

ですが、ミャンマーやアフガニスタンなど、忘れているだけで民主主義が敗北し人々が苦しんでいる地は多くあるのです。

全体主義は想像以上に強く、民主主義は想像以上に弱いのが現実です。

ただ、今こうなった理由を考えると、「東側が崩壊したとき、世界を支配したのが市場原理主義だった」ことが大きいのでは。

民主主義と、市場原理主義が不可分になった。
西側先進国では、事実上投票が無意味になった…どちらの党も市場・緊縮。
旧東側各国は、膨大な資本が流入し、超格差、大半の人の生活水準が極端に低下し、さらに国有資産はギャングのつかみ取り、治安も崩壊した。

何よりも市場。何よりも資本主義。それが民主主義。
なら民主主義なんていらない、となるのも当然。
民主主義=市場では、99%は極貧になるのですから。自分を貧しくする政体が正しいと思えるはずがありません。

市場原理主義でない民主主義を考えることも許されない世界ができた。
新自由主義を超える、言論の自由+生活の向上+治安という、思想・政治システムが生じなかった…市場原理主義が強すぎた。

アラブの春でも、とりあえず治安+言論の自由+最低限の生活、とはだれも考えなかった。あらゆるプレイヤーが権力と利益ををつかみ取りすることしか考えなかった。

民主主義が欲望に、市場原理主義に負けた、と言えばいいのでしょうか。

そして今も、市場原理主義でない、誰もが食べられる民主主義を考える人すらいない。特に日本でそれがひどい。

1

日本について心配している人たちがいます。
地位が低下している。一人当たり経済力が落ちている。将来の少子高齢化・財政。など。

解決は簡単なはずです。

日本の科学技術・工業の力が低下している。
ならそれに大金をぶち込み、数学や理科を勉強すれば金持ちになれる国にすべき。

簡単なことなのに、絶対にできません。

そして産業は、すべきことはわかりきっています。
世界最大最高水準の工場、特に巨大製鉄所と、最高水準のコンテナ港・空港複合体をメガフロートで作る。
金はあるでしょう?

化学と工業に投資し、それで経済力が増せば結婚し子を産む若者も増える。
高齢者もロボットが介護できるようになる。
財政も当然解決する。
温暖化も技術で解決する。

日本人のだれもが、金を出せばできるとかけらも信じていない、それが根本的な問題なんです。

新自由主義のイデオロギーでしょうか。民にできることは民に、という。
SSC(アメリカの中止された加速器)を潰し、マンハッタン計画やアポロ計画はもう二度とないと叫ぶ人たちの。

もともと少子高齢化も、介護の機械化を目指すべきです。保育系の問題も。
どれもこれも、自民党幹部のばかげた保守と、ばかげた護憲左派の争いになる?

科学技術極振り+最低生活保障。
あるいは科学技術極振り+弱者根絶。

なぜ、これほどわかりやすい正解を誰もやらないのでしょう?
というかなぜ、イギリスもアメリカも日本も、世界最大最高製鉄所を、造船業を捨てるのでしょう?

インフラがもう足りているのは明白。土地などメガフロートを解禁すればいくらでも増やせる。
すべては科学技術なのに、実際には誰もがかたくなにそれを否定している。

というか…ふと思えば、「日本経済の失われた三十何年」「政治改革ブーム、実際には野党消滅」「少子高齢化の深刻化」「科学技術がITに偏り、素材・エネルギー・宇宙系統の進歩が乏しい=空飛ぶ車を注文したのに手に入ったのは140字」…

日本が経済的に衰退しているのと、野党が事実上消滅していることにどんな関係があるでしょう。考えてみれば、時間的にはかなり一致しているのです。
村山内閣で社会党が自衛隊を容認した、それが致命傷だったようにも思えます。

同じ原因から出た二つの結果でしょうか?


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