枕元の計算用紙
2025年1月
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31日
小惑星のサンプル分析で、次々と生命に関する分子が発見されたとのこと。
今この時も、地球外生命という科学の聖杯、人類史上最大の発見の一つがあり得る…
それも、小惑星サンプルリターン、火星探査、系外惑星の大気分析、という何通りもの方法で。
科学は今も進歩し続けている…それほど重大なことは本来ないはずです。
ですが、あまりにも日本にいると、科学を嫌う雰囲気が強すぎます。
日本で特に多く見る定常文明とか資本主義の終わりとかの人は、自分が「科学技術は普遍的に今の人類が限度だ」と主張していることをわかっているでしょうか?
そして、「限度」を前提にして、人類がすべきことは?
何を目的にすべきでしょう?
多くの、特に定常文明を言う人が、いくつかの知的傲慢を持っていると思っています。
科学の未来…科学技術が進歩しないという前提。
人間とは何か。
他の、想像を絶する「まさか」を考えない。
はるか遠い未来を考えない。
30日
第二次トランプ政権、というあまりにも大きいこと。
ただ、前に第一気の四年、少なくとも世界を破滅させなかった、無難にやれたのは確かです。
前回とは違う、という声も多くあります。
かなり無茶苦茶な主張も多く伝わります。
それにしても…キリスト教原理主義、貧困労働者、テック超金持ちが、何か合意できることなどあるでしょうか?
その三者は徹底的に不倶戴天では?
本当にその三つを基盤にして、独裁政権などできるのでしょうか?
独裁者こそ支持者を大切にしなければならない、というのも歴史の常です。
29日
森永卓郎氏死去。ご冥福をお祈りいたします。
余命宣告で四月と言われてから一年近く、それでもやはり…医学というものの限界とすごさでもあるのでしょう。
とにかくめちゃくちゃに本が売れる人でした。
そして、日本人にどの程度の影響があるのでしょう。
また、たとえ日本人が皆殺しにされてもという徹底した非武装を訴える護憲派の代表でもあり、だからこそネットでは恐ろしく嫌われてきました。
最後のほうの本では、「投資」というものを全否定する…多人数で金を集め、一人では動かせない石を動かしてより広い農地を作って出した金の合計より多くの富を得、人類全体が生産力を増やす、と言う営みを全否定しました。
そのような、独特の経済思想はどの程度日本人にしみついているでしょう?
めちゃくちゃに売れた本。
どの程度の人がどれぐらい信じているでしょう。
28日
貧しい人たち、支配される人たちが超金持ち、支配者を憎む…
それ以上に、上の人たちが下の人たちを憎む感情が強いのでは。
警官の民に対する憎悪。警官の黒人に対する憎悪。
それはすさまじいのでは。
27日
ダークマターというものがあるといいます。
質量はあるけれど、電磁気力を始め重力以外の力には反応しない。
それは、普通の水素と同じように恒星のような大重力源に引きつけられるはず。
そしてどんどん圧縮されるはず。惑星内部では、惑星の普通物質の重力は釣り合うにしても、その中でダークマター自身の重力で。
一点のブラックホールになるのでは?ブラックホールになれば、ダークマターの「ほかの力に反応しない」性質も消えるのでは?
というか、少量のダークマターでも、引きつけ合ってごく小さいブラックホールになる…そうならないためには、ダークマター自体にもかなりの反発力がなければならないのでは。
また、ダークマターが恒星などに引きつけられて集まった時には、その角運動量と、その位置エネルギーを解放しなければならないはずです。
惑星の地熱の相当部分は、高いところから集まる時のエネルギーだとか。
また昔、恒星の熱を、自重で潰れていくときの熱から計算されたこともあるそうです。
そのエネルギーはどこに?熱として普通物質に伝えることはできないとしても、エネルギーそのものは保存されるはずです。
26日
池波正太郎作品で何度も出てくる、沼田などの地。
山間で、関東・甲斐・北陸・東北をつなぐ要衝。
その地の収穫〜人口で関東を征服するのは無理。
だからどこかに従うしかない。
でも、たとえば武田・上杉・北条の時代など、ずっとは無理。
救援も反乱防止も、篭絡されないように監視するにも、遠すぎる。
だからある意味独立勢力であるしかない。
弟に支配させる、などをしても独立勢力になるのが遅いか早いか。
と同時に、どの勢力にとってもどうしても欲しい…北条が手を出して秀吉に潰される口実になったように。
そういう土地は、世界的に見ても無数にあるでしょう。
イスラエル。アフガニスタン。朝鮮半島。
朝鮮半島は、日本でも中国でも、征服したら滅びると言っていいほど呪われた地。
25日
無理心中事件の報道…
報道をどれだけ信じるかの問題はありますが、要するに日本は「弱いことは罪にほかならぬ」「この世は厳しいのだ」(『淡海乃海』)。
単純に公が金を出さない。
福祉は家に押し込める。老人も、障害がある子も、引きこもりも、何もかも。
あるいは極端に予算がない施設。
相談員などの人件費も出さない。
公は徹底して金を出さない。
そして民間も、隣人を助けるという事が一切ない。
どんなに苦しくても、ひたすら家庭内、核家族内で隠す。
「恥」だけが残っている。
高齢化が進むとただの地獄…破産した農民の農地含む財産を競売するのは平時には正しいが、大恐慌の時にはあまりに多くの農民が破産して買う側も誰も得をできないただの地獄、という話を思い出します。
「民主主義で公に弱者を助ける金を出させる」ことも、「隣人を助ける」ことも一切ない国。
ひたすら弱者は、弱いことが罪。家庭内で必死で支え、支えきれなければ無理心中して犯罪者となるしかない。
それでも罪は罪、悪いことは悪いこと。
弱い、それ自体が罪。
浅井や豊臣の小さい子が死刑にされたように。
日本人は本当にそれで満足している?
隣人同士の助け合いを回復させるには?
また、本当に弱者を助ける政党はどうすれば作れる?財政などの問題は?
24日
石破首相の施政方針演説。
あくまで地方創生が万能のような。
原発も否定しない。
何よりも、財政を強調。間違いなく緊縮・増税の方向になる。
23日
人間は「水面に浮いている膨大なものを一気に引き挙げる」ことがとても苦手。
大量の浮草を処理する。
海などの膨大なプラゴミを回収する。
それらを安くやることがとても苦手。
22日
トランプ政権が、性は二つだけという宣言。
…さらに同性愛は死刑、妊娠中絶は時期によらず第一級殺人、となるでしょうか?
トランプ当選の、応えなければならない支持者は何でしょう?
ラストベルトの白人労働者層?
シリコンバレーの超金持ち?
キリスト教原理主義勢力?
キリスト教原理主義が圧倒的に強いなら、旧約聖書の律法をそのまま国の刑罰とするでしょうか?
異教徒は皆殺しにする?
さらに人種差別?
黒人はすべてワンドロップルールで奴隷に戻す?皆殺しにする?
…ゴールデンバウム朝。ルドルフに近い者、ルドルフの好みの人種が高い遺伝子で貴族、それ以外は奴隷。
ですが、明らかにトランプにはルドルフのように数十年の時間などありません。
21日
第二次トランプ政権。
…いろいろあるようですが、正直僕はもっともっと無茶苦茶を想像していました。
民主党支持者の大虐殺とか。チリのピノチェト政権のように、気に入らない人間を何万人も飛行機から投げ落とすとか。
心配していたのはサラ・パレツキーやノーム・チョムスキーやオリバー・ストーン、いや他にもあらゆるリベラル知識人・作家が飛行機から投げ落とされるのでは、と。
実際には、一期四年は、ある意味大過なく勤めてはいるんです。
とはいえ、世界全体が大きく変化することは間違いないでしょう。
パリ協定脱退…温暖化対策の後退も言われます。
ですが、もしバイデンやハリスだったとしても、温暖化対策が進んだかというと…というか、グレタ、ナオミ、斎藤幸平らの、それこそ全世界をひっくり返さなければ温暖化対策などできない、という言葉があまりにもあふれかえっています。
これから世界がどうなるのか…まあ、悪くても死ねます。幸い。死者蘇生も不老不死もないのです、今は。
…世界がどうなるにしても、AI、温暖化、資源、格差は変わりません。
人類そのものが危機であることには。
MAGAがその答えでないことははっきりしています。
しかし、バイデンやハリス、あるいはグレタやナオミも、答えではないでしょう。
20日
兵庫県知事に関して、なぜこれほど死人が多いのでしょう?
他に、これほど死人が多いケースは戦後政治史であったでしょうか?
19日
バイデン政権が終わります。次の第二次トランプ政権の不安もありますが、バイデン政権自体を振り返ったら?
動乱の時代、民主主義の後退。
アフガニスタンの崩壊。ロシア〜ウクライナ戦争。ハマスのイスラエル攻撃とガザ侵攻。
全体に消極的で、平和を保つ力はなかった…
そしてインフレ。
負けるべくして負けた、のでしょう。
そしてその代案に、トランプ以外がないのが今の世界のおぞましさ。
米民主党のアイデンティティ政治は前から批判されていますが、誰もそれに勝てない。
サンダース・オカシオコルテスの存在感がない。
…今の「体制」の強さ。強烈な勢い、流れ、方向。
リーマンショックでも、貧富差はかえって拡大した。
ウォール街を占拠せよ運動がなんにもならなかった。
誰が見てもわかっていたのに、アイデンティティ政治による米民主党の自滅はかえって強化された。
格差拡大・権威主義、リベラル分断の、歴史の方向が圧倒的に強い。
格差と気候変動、このままじゃやばい…誰もがわかっていると言っていい。
たくさんの本がある、でも政治は動かない。
18日
最近、安全基準が変わったようで、公園の鉄棒が撤去されることが多いです。
安全ならいいと思うでしょうが、二つ問題があります。
ひとつは、小さい子供の逆上がり練習。
家に鉄棒がある家は少なく、学校で練習するのは恥になります。
逆上がりができるできないは極めて重大な問題です。
もうひとつは、斜め懸垂。
大人が鉄棒で斜め懸垂をしても、相当良い運動になるのです。
その機会がなくなります。
何か代替運動器具が欲しい。
17日
東浩紀・見田宗助・柄谷行人・大澤真幸・宮台真司・北田暁大…
こういう人たちは、今どれだけ力があるのでしょう?
今、思想家・知識人のネットワークはどうなっているのでしょう?
右派論壇誌はありますが…どの程度権威があるでしょうか?大物の右派思想家は次々と故人となっており、今の右派論壇誌の人々はどの程度力があるでしょう?
またトマ・ピケティもある程度、今の資本主義とは別の全世界ビジョンを出しています。
マルクス・ガブリエルも。
どの程度支持されているでしょう?
他は?さまざまなフランスポストモダン系は?
ダイアモンド、ハラリ、ピンカーなどベストセラー書き手は?
スコットやグレーバーに後継者は?
ビジョンというならグレタ、ナオミ・クライン、斎藤幸平のビジョンは世界でどの程度支持されているのでしょう?
また大衆的な、中核ではない思想の歴史もあります。
ウェルズ。
本田勝一、五島勉、橘玲…
宮台真司らも。
北野武も?
弘兼憲史、百田尚樹、高須克弥などもいます。
今の日本では、誰がどの程度の影響力を持っているでしょう?
政治を動かせる人はいるでしょうか?
16日
もう世界が大動乱というべき状態です。
ガザとイスラエルの停戦…無論希望はないですが、話があること自体が驚きです。
韓国もとんでもないことに。
結局は、民主主義だろうと何だろうと、略奪して手下に分配する以外に体制が続くことはない…
近代の新産業による収穫はもう終わった…
15日
僕がしたいこと。
理解。
歴史の初めから現在に至るまで、
虐殺する人。される人。
奴隷化する人。奴隷。
権力を奪った君主。権力に従う人たち。
どんな心理なのか。
そのすべてが、僕自身とも交配可能な、同じ人間のはず。
今ある心理学が通用するはず。
14日
戦前、また今、日本という国がとるべきだった・とるべき軍事方針は?
地政学も考えて。
日本はシーパワーだ、ランドパワーになるべきではない、と言いますが、朝鮮半島が匕首になるのは受容できるでしょうか?
また台湾、沖縄と中国に奪われることは?
13日
脱成長についての僕の考え。
人口・文明規模(ほぼGDP)の全体が10%成長を続けたら、年月が長くなると指数関数で宇宙の素粒子の数より人口が多くなる。
不可能なのは自明。
ただ、今のこの時点で止めるべきとは思わない。
今の文明水準で止めたら、銅が…ほかの必須資源が…尽きたら人類文明は終わる。
地球号の、何万年も持続できる限界は、多分百万人以下。それ以外には死んでもらうことになるし、すさまじく低い生活水準になる。
そうでないとしたら、何万年も持続でき、八十億人以上が可能な、ワクチンはある生活モデルを出してほしい。
「エネルギーは核融合で地下深くを掘る」か、「宇宙で資源もエネルギーも」にならなければならない。
太陽系のエネルギーと資源は、確実に地球表面よりずっと大きい。
指数関数はそれも食いつくす…だが先進国は人口減少が多く見られる。
全人類に、十分豊かな生活と安全と教育を与えれば、おそらく人口は減る。
また先進国人で、あり得ないほど大量の資源を浪費するライフスタイルを選ぶ人は少ない。
超金持ちも、毎週超巨大寺院を築いて破壊して遊んだり、何億頭も牛を殺して自慢したりはしてない。
人間の欲望そのものにも限度はある。
だから太陽系で、全員が相当豊かで、ゆっくり人口が減っていく文明は可能になるはず。
ちなみにスペースコロニーより、巨大砂漠地下都市のほうがいいと思っている。
太陽系の資源も無限ではない、限度はある。
でも、「相当多くの人口が、皆十分豊かで教育され政治も安定」の状態を相当長く保つことができれば、科学の進歩があり得る。
宇宙に穴を開けて、無限の資源を手に入れるような科学。
それが何をやっても絶対にないと確定した=一切未知がないことが確定したのなら、恒星の寿命・ブラックホールの寿命に応じた文明の再編となる…
たとえ止めたとしても、止めた状態の浪費量かける年月の分の負担はある。
地球環境の自然な変化、巨大地震などもある。
今の脱成長論者はそのあたりはどれだけ考えているでしょう?
12日
なぜ、特に日本では、「保守」という言葉はこれほど神聖視されるのでしょう。
石破首相の著書も「保守」。ほかの自民党有力者の本も「保守」。
野田氏も「保守」、枝野氏さえ「保守」。
誰もかれもが「保守」を名乗る。
もはや、「保守」というのは「善」と変わらないように感じる。
11日
ロシアがウクライナを、イスラエルがガザ・ヨルダン・シリアを本当に皆殺しにして…
それが新しい世界秩序の始まりに。
国家の皆殺しが当たり前に。
中国は台湾を皆殺しにする。
南アメリカやアフリカでも、国家単位の皆殺しと制服が当たり前になる。
それこそトランプのアメリカがカナダを皆殺しにして征服するかもしれない。
そんな未来になる可能性も結構高い…
ロシアはウクライナは皆殺しにする、イスラエルも少なくともガザは皆殺しにする、どちらも明らかでしょう。
10日
労働者を含む全員の生活水準・労働条件が高いこと
生産力を最大化すること
愚かな軍事をせず勝利すること
刑事法は公平であり、治安は守られつつ、冤罪で拷問される心配が極小であること
言論や思想は自由でありつつ、暴力革命は起きないこと
それを思想として名付けるとしたら?
9日
今の日本人が全員、完全無欠な「国益計算機」となった場合、何をするでしょう?
国民の大半が自殺するか。
それとも何かに投資するか。
何かを勉強するか。
国益を考えれば、まず間違いなく、先進国の国民の大半は廃棄処分にすべき…
本当に、国益・経済だけを目的に自国民を大虐殺する政府はあり得るでしょうか?
どこかがやれば、その国は国際競争で圧勝します。
特に黄金の拘束衣の価値観では最上に評価されるでしょう。
そうなれば他の国も真似るしかありません。
8日
今はスーダンもとんでもないことになっているとのこと。
普通にニュースを見るだけでは、世界のごくわずかなことしか知ることはできません。
…なぜ平和に向かわないのか。
7日
人を支配することに特化していると言われるサイコパス・ソシオパスは、人類の黎明から人類の支配システムの中核だったのでは?
サイコパス・ソシオパスがもし存在しなかったら、歴史や社会構造は大きく違ったのでは?
またそれ以外の狂気は?
さまざまな幻覚が宗教を作った、ということは?
6日
「できる」か「できない」か。
ピケティやシャイデル、その他あらゆる人たちを分けている気がします。
シャイデルやアセモグルは、「人間たちが決意し、運動して投票や革命で、平等な国を作る」ことは不可能だとします。シャイデルはやるには人口の何割も死ぬような大虐殺、戦争、疫病が必要になると。
ピケティは平等になった例をいくつも挙げます。ピーター・ターチンも平和的にエリート過剰を解決した、まれな例を挙げます。
奴隷解放という、地球人の人道上最高の達成に多くの人がすがります。
でも、今頑張ってできるかどうかはわかりません。
ナオミ・クライン、グレタ・トゥーンベリ、また斎藤幸平は、資本主義を倒して平等な新世界を作ることが「できなきゃ死ぬ」と言わんばかりです。そしてできるとします。
また、科学技術も「できる」「できない」でしょう。
金を出して努力すれば進歩できるのか。
今は圧倒多数が、「できない」です。特にマット・リドレーの、産業革命は科学と関係ない、マンハッタン計画再びは最悪、が強い。
SSC中止も大きいと思います。その時の議論としても、その後の根拠としても。
逆にグレーバーは「されてきた」と主張します、空飛ぶ車でなく140字なのは金持ちたちの陰謀だと。「できる」ということです。
アセモグルは最近の本で、技術進歩で自動的に平等になるとは限らない、だから平等になるように、と主張しました。
しかし、「技術の行方を制御する」「社会を平等にする」どちらも可能なのでしょうか?
両方不可能だとしたら、人間は自分では何もコントロールできない乗り物が行くに任せるほかありません。
そうだとしたら、新スタートレックの「超時空惑星カターン」…誰か拾ってくれカプセルを打ち上げる、それはやっておくべきとなります。
いやそうでなくても、何を前提にしてもすべきことなのですが。
…暗黒の森?反逃亡主義?敗北主義を許すな?
5日
冬休みほぼ全部「原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典」と「格差とイデオロギー(ピケティ)」。
ゾロアスター教という割には、ノリがかなり法華経とかに似てました。
葬送儀礼などある程度は法、でも旧約聖書やコーランほど隅々まで法体系全体という感じでもない。
牛と犬、ザクロなどを重視するのも面白いです。
繰り返しが非常に多い。儀式・洗脳としては有効でしょう。清めにもこだわっています。
後者の分厚い本は…期待していたことはなかったです。
大衆がどう説得されて、再配分を選ばないように心を操作されているのか。
それについては納得できる説明がなかった…
イデオロギー、人々を説得するための言葉の引用が非常に少なかったこともあります。
相当多くが、「暴力と不平等の人類史(シャイデル)」の、何割も死ぬ暴力や疫病がなければ絶対に平等はない、に対する反論…ただし書名・著者名ともに出さない…だとも感じました。
いっそのこと、シャイデルとしっかり議論すればいいのに。
いや資本主義・私有財産を全面的に認める側であるヨハン・ノルベリやマット・リドレー、そしてシャイデル、ピケティ、さらにナオミ・クラインやグレタ・トゥーンベリ、斎藤幸平、というようなメンバーで。
その軸では、スティーブン・ピンカーやジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、ダロン・アセモグルらはどこに入るでしょう?故人ですがデヴィッド・グレーバーは?
フランスポストモダン思想家たちは?ジャック・アタリやセルジュ・ラトゥーシュは?
ピーター・ターチン「エリート過剰生産が国家を滅ぼす」もそれらすべてをなぎ倒しそうです。
なにしろ要するに歴史の混乱期の思想バトルロワイヤルでは思想の内容と勝ち負けは関係ない、勝った思想の内容は重要ではない、という主張は、現状と違う政治経済体制を語るピケティを全否定していると言っていいでしょう。
さらに自然言語自体を「アマチュア机上空論家」と全否定し、独自の数学モデルを提唱するほどです。
4日
実際問題、「相手がいない男の性欲」はどうすればいいんでしょう。
売春でもポルノでも女を傷つける。
売春や、モデルがいるポルノはある程度分かります。でも絵や文章でも、「女」そのものを傷つけている。
クラスメートで妄想することも相手を傷つけている。
現実問題として、「男は強い性欲がある」「実際にすべての男子が相手と愛し合うことは無理」「その性欲は、絵・文章・写真やビデオ、売春でほぼ解消できる」という問題があります。
普通に愛し合うことが違法である年齢でも性欲はあります。むしろ強く。
さらに男集団の、半ば人間の本性、遺伝的に作られていると言っていい、女を憎み侮蔑する行動も。
逆に、女が金を持つようになっても、女向けに男のヌード写真集が売れていることがない…性欲の質がかなり違う。
だから、男が女を傷つける世界か、男が一方的に我慢を強いられる世界か…
本当にどちらかしかないのでしょうか?
3日
日本政治については、本当に徹底した財政再建政策をしたらどうなるのか。
世界全体も、もし全世界財政破綻連鎖が起きたらどうなるのか。
…必要なのは、生かすか殺すか考えておくこと。
経済、財政、税。
誰から取るか。
富裕層か、富裕層以外の皆か。
働いている若者か、老人か。
…国債は生まれていない者から?
もし、共産党とれいわ以外の党首が集まって記者会見、「財政再建以外選択肢はありません、ないものはないのです、身の丈に合った暮らしを命じます、同意しないれいわ・共産党は無責任な狂人です」と宣言し、めちゃくちゃな消費税増税、生活保護や年金の超削減をやったら?
増税大連立。
これは今の日本では常に、ダモクレスの剣のように頭上にあることです。
予算、参院選、その前の地方選…すべての機会で。
ここで恐ろしいのが、新聞社説や、山口二郎など有力論者が、とことん財政再建を主張していることです。
大増税を支持する人の多さ。
2日
あることで、「今は笑ってるけど、第二次大戦時代に大人になるロシア人なんて生まれてすぐ自殺するのが正解だよなあ」と思って…
今の僕は?
百年後から見ると、「2025年に生きている人間?ああ自殺するほうがいいって、事実上全員、ナチスのどんな拷問よりひどい目にあって死ぬんだから」と笑っているかもしれない。
「世界は厳しい」。
だから全体主義、だから…
どのくらい厳しい?
全人類がこれからも生きられる?
それともある割合…一割、半分、九割、ほんの数万人以外は殺すべき?
「身の丈」、ギリシャも日本も、大半の国民の生活水準をものすごく下げる?大量虐殺が必要?
近代国家とは異質な、超貧困生活を強要?
清潔も医療もあきらめるべき?
今の日本ではエアコンがないと夏は死にますが、死ぬべき?
いやそれどころか、「もう、民はいらない」この不都合な真実が新しい時代の根本。
1970年代から起きて続いていること。
先進国の全政党が、格差拡大・グローバル化を肯定する。
有権者は全員その状態を理解せず、少し考えればわかる正しい正解…再配分新党…を考えず、極右とアイデンティティポリティックスの二択。
さらにAI、グローバル化、ロボットという、民を不要にする歴史の流れ。
何がこの先に勝つイデオロギーなのでしょう?
アメリカで勝ったのはトランプです。
そして、サンダースやオカシオコルテスは存在感がありませんでした。
ピケティも、ナオミ・クラインやグレタ・トゥーンベリも、誰も説得できていません。
1日
未来の科学技術について、どう思っているか。科学、技術、そのものについてどう思っているか。
それはあらゆる論者の根本的な前提を作っているはずです。
でもたぶん意識していないでしょう。
自分の確信が、あまりにも当たり前なので。自分の周りすべてが、言わなくても同じ前提なので。
呼吸するのは空気だ、というぐらいに。
日本のエネルギー問題…
原発推進と脱原発
二酸化炭素と火力発電
ダム
再生可能エネルギー
それらについて、前提があまりにも異なる群れが多くいます。
また日本には、再生可能エネルギーをなぜか嫌う傾向があります。
日本の工業が再生可能エネルギーを完全に失った、このことの重大性はどれほど強調しても足りません。
先進技術を自慢とする大工業国だったのが、下手をすると自動車産業に匹敵する膨大な先進技術の集合を投げ捨て、海外企業が研究しシェアを増やすのを指をくわえて傍観したのです。
誰が戦犯だ、と叫びたいほど。政治、企業、企業集団…野党、マスコミ…誰もが、「自動車産業を持つ日本は、世界最大の風力発電工業国であるべきだ」と全力で運動しなかったのです。
自動車と造船があれば、浮体洋上風力発電は容易なはずです。旧来型のガソリン自動車でも、モーターとギアボックスがあります。防錆鋼鉄の高度加工技術があります。
そして、日本語で見る膨大な本・週刊誌記事などで常にあふれるほどある、科学バラ色ビジョンに反対する心理・論理。
今後科学技術が進歩し、それで気候変動も、というのは考えることも許されない、絶対にない…
定常文明以外にない、という膨大な人たち。
マルクス主義を今も信奉する人たち。マルクスが気候変動・環境問題も全部解決していたという斎藤幸平。
科学技術に対する自然な悲観論としては、ガンダムの、富野由悠季の影響も大きいでしょう。科学技術では人類の悪は消せない、ダメだ、ダメだ、と繰り返し繰り返し描き続け、それが国民のもう大半の脳に深くしみこんでいます。
世界を見ると、トランプとイーロン・マスクが巨大な存在感を持っています。
シリコンバレー思想、橘玲のリバタリアニズム、マスクやティール、長期主義、効果的利他主義、加速主義、暗黒啓蒙…
それらの思想は、アメリカのトランプ共和党、アメリカ民主党、共和党の非トランプ、アイビーリーグ、シカゴそれぞれとどんな関係でしょう?
そして民主主義が力を失い、ヨーロッパは次々とポピュリズムと極右に飲まれています。
今の時代は、すべての国が変わるべき非常のときでしょうか?
先進国は国家破産・格差の暴走。
途上国は権威主義と、先進国の破綻のとばっちり。
最悪は?
力がある人が何を守りたいか?
単純に、地球人の大半を殺す必要は、地球人全体から自由を奪い言論思想を統制し、重労働させる必要はあるでしょうか?
財産を奪う必要は?贅沢なライフスタイルを禁じる必要は?
起きえる最悪のことは?
今すぐ全面核戦争。
気候変動の急性暴走。
イエローストーン。
未来…気候変動、資源、人口、AI、これは間違いないでしょう。
世界各国の財政、民主主義の後退=権威主義の伸長。
それらを考えるとき、問題は常に未来の科学技術です。
かなり長期的に考えれば、AIや、核融合や、軌道エレベーターが可能かどうか。
短期間でも地球工学や、ブルーカーボン…海の光合成増大で気候変動を抑えられる可能性。
AIで莫大な富を得てうまく使う、効果的利他主義。それでなくてもAIがどう世界を変えるか。…3Dプリンターはほとんど続報がない、また技術は外れるかもしれない…
さらに日本、韓国などで深刻、他の国もすぐ致命的になる少子高齢化。コンピュータを使う教育が失敗に終わったこと。そして、自明と思える介護ロボットの必要性と、恐ろしいほどの遅さ。
何もかもが科学技術なんです。
なぜ、本屋や図書館の雑誌、ネットで触れるあまりに多くの人が、そのことを無視しているのか…絶叫したいです。
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